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施薬院
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数ヶ月ぶりの京――僕と浅井長政は義昭さんに会うため、そして志乃と子どもたちを北近江に迎えるため、馬を走らせてやってきた。
「雲之介殿。公方さまとはどのようなお方だ?」
「気さくな方だよ。それほど気を張る必要はない」
数ヶ月の間で長政に対してすっかり敬語ではなくなった僕。十数年来の友人のような気軽さだった。
「そうか。ではまずどうする? 二条城に行くか?」
「いや。今日の夕刻に僕の屋敷で会うことになっている。文が届いていればね」
長政は「志乃殿か。その人も初めて会うな」と呟いた。
「まずは紹介しよう。さあこっちだ」
朱雀通りを北へ進み、その後北西へと曲がりながら進むと、僕に屋敷がある。
屋敷の門を叩くと中から見知らぬ女性が出てきた。手拭を被っていて、お手伝いさんのような格好。歳は僕より五つか六つ離れている。顔立ちは相当な美人だった。もしも優雅な着物を着れば、源氏物語の若紫のような気品を感じることだろう。
「あなた方は……どこも怪我なさっていないようですが……」
怪訝そうに見つめてくる。ふと見ると『施薬院』――光明皇后が作った施設と記憶している――と書かれている看板が屋敷に掲げられていた。
「失礼。家を間違えました。おかしいな……」
「家を間違えた? ひょっとして志乃さんの旦那さまですか?」
志乃という名前が出て、ようやく一安心する。でもこれはどういうことだろうか?
「雲之介殿。奥方は医師なのか?」
「いえ、そんなことは……」
「ああ、やっぱり噂の雲之介さんですね。とりあえず中に入ってください。志乃さん、大喜びしますよ」
そう言って女性は僕たちを中に招き入れる。
中に入って驚いたのは、怪我人や病人で屋敷が一杯だったことだ。
「ぼさっとしないで、急いで薬を持ってきなさい!」
「はい、志乃さん!」
慌ただしく動いている女たちに指示しながら、自身も懸命に兵士の怪我の治療をしている――志乃だった。
「もう、俺は駄目だ……殺してくれ……」
「大の男が何言っているの! ほら、骨がくっついたら歩けるようになるから!」
傍には若い男と老人――医師だろう――が兵士の治療に当たっている。
「苦いが飲め。でないと死ぬぞ」
「うぐぐぐ!」
「先生。化膿止めです」
これでは会話できないな。改めて出直そうとしたときだった。
「志乃さん! 雲之介さんだよ!」
大声で呼んだのは、先ほどの手拭の女性だった。
志乃はハッとして僕を見る。
「く、雲之介……?」
「やあ。志乃、久しぶりだね」
笑顔で答えると志乃はゆっくりと僕に近づく。
僕も同じく志乃に近づく。
「雲之介! 本当に雲之介だ!」
志乃は――大勢がいる前で僕に抱きついてきた。
思わず体勢を崩しそうになるけど、堪える。
「雲之介……会いたかった……」
「僕も会いたかったよ。晴太郎とかすみは?」
「二人は奥に居るわよ」
すると長政がごほんと咳払いして恥ずかしそうに言う。
「ご両人。久しぶりの再会は分かりますが……」
「はっ!?」
志乃は突然僕を突き飛ばした。尻餅をついてしまう。
「あの志乃さんが……!」
「あっはっはっは! 旦那さん倒れちまったよ!」
周りの驚きと笑い声で真っ赤になる志乃。
恥ずかしさに震えながら僕に向かって怒鳴る。
「く、来るなら手紙ぐらい出しなさいよ!」
「ごめんごめん。驚かせたかったんだ。でもこっちがびっくりだよ。まさか屋敷がこんなことになっているなんて」
すると志乃は慌てて「ご、ごめん。勝手にやって……」と急にしおらしくなった。
「怒っている? こんなことして……」
「怒る? なんで? 怪我人や病人を治しているんでしょ?」
志乃が小さく頷いた。
「人を助けるなんて素晴らしいことだよ。送った金子が足らなかったことはないかい? 知っていればもっと送れば良かったな」
志乃は僕の好きな笑顔になった。
「ありがとう! そう言ってくれる旦那さまで幸せ――はっ!?」
にやにやしている怪我人と病人、女性と医師たちの視線を感じた志乃。
「もう! みんな笑うの禁止なんだから!」
「それで、どういう経緯でこうなったんだ?」
治療も一段落して、僕と長政は志乃と医師たち、そして手拭の女性と向かい合っていた。
「えっと。そこにいる曲直瀬道三って人が京の町で行き倒れてたの」
「はっはっは。薬の研究をしていたら、物を食うのを忘れてしまいましてな」
なかなか奇矯な方だ。総白髪で髭も白い。目が大きくまるで仙人のようだった。
一方の弟子のほうは僕よりも若く、なかなかの好青年に見えた。
「助けた後、弟子の玄朔さんを探してこの屋敷に招いたのよ。それでいろいろあって、ここで施薬院を開いたのよ」
「そのいろいろを聞きたいんだけど……まあいいや」
話せないから『いろいろ』なんだろうな。
「志乃さん、いつも雲之介さんのこと話してたよ。私にはもったいないくらいの旦那さまだってね」
「や、やめてよ明里……恥ずかしいよ……」
手拭の女性は明里っていうのか。
「それで、急に帰ってきて何の用? また公方さまとお話しするの?」
「それもあるけど――」
言葉を続けようとしたとき、玄朔が「今、なんと言いました?」と驚いていた。明里さんも目を見開いている。
「えっ? それもあるけどって言ったんだけど」
「いえ、雲之介さんではなく、志乃さんの……」
「うん? ああ、雲之介は公方さまの友人なのよ」
予想外の言葉だったらしく、玄朔と明里さんは声を揃えて「ええええ!?」と叫んだ。
「嘘ですよね!? そんな凄い人なんですか!? そしてそんな凄い人の奥方だったんですか!?」
「志乃さん、どうして教えてくれなかったの!」
「そ、そんな言うことでもないから……」
驚く二人を余所に道三さんはのほほんとしている。
「はっはっは。やはり雲之介殿は京を活気付かせた雨竜雲之介秀昭殿だったのですね」
「師匠はご存知だったのですか?」
「仕送りの量。そして雲之介という名前。気づかないわけはないでしょう」
なんでこんな鋭い人なのに、行き倒れてたんだろう……
「それで、そちらの方は?」
志乃が指差したので、長政は姿勢を正して、自己紹介をする。
「お初にお目にかかる。拙者、浅井長政と申します」
これには全員が驚いた。
「浅井長政は死んだはずでは?」
玄朔の言葉に「ええ。一度死にました」とあっさり答えた。
「しかし雲之介殿のおかげで生き返りました」
「死人を生き返らせるとは。医師どころか医術を超えていますな」
道三さんの言葉に「たいしたことはやっていませんよ」と首を振った。
「話を戻そう。実はここで義昭さんと話すことになっていたんだけど、どうやら場を改めたほうがいいかもしれない」
「本当に友人なんですね……公方さまをさん付けなんて……」
「玄朔。話を止めない。では、二条城に向かわれては?」
道三さんの言うとおりだ。僕は「ではさっそく向かうか」と立ち上がった
「その前に晴太郎とかすみの顔が見たいな」
「奥で寝ているわよ。最近は手がかからなくなって助かるわ」
志乃が案内しようとしたとき、襖ががらりと開いた。
「お久しぶりですね。雲之介さん」
「うん? ああ、一覚さん!」
そこには黒衣の僧侶、一覚さんが居た。
「久しぶりですね! なんでここに――」
「公方さまからの伝言です。場所と日を改めたいと」
僕は「ああ、助かります」とつい本音を呟いた。
「今日ではなく明日。場所は本圀寺跡。夕刻に来てください」
そしてすぐさま出て行く。
「あ、一覚さん……」
「失礼。時間がないもので」
そのまますっと出て行ってしまった。やけに慌ただしかったな。
「ふむ。足利家の武家伝奏の一覚殿を使うとは。公方さまには余裕がないのですかな?」
「かもしれません……」
それから僕は志乃に言う。
「秀吉が北近江の大名になったのは知ってるよね」
「ええ。風の便りで」
「志乃。こんなことになっているって知らなかったけど、一緒に北近江に来てくれないか?」
僕の言葉に息を飲みこむ志乃。
「家族一緒で暮らそう」
「でも……私は……」
怪我人や病人を見捨てられないのは分かっている。
でも一応言っておかないといけなかった。
「……しばらく、考えさせて」
「うん。いつでもいい」
僕は志乃の肩を抱いた。
迷う気持ちは痛いほど分かっていた。
「雲之介殿。公方さまとはどのようなお方だ?」
「気さくな方だよ。それほど気を張る必要はない」
数ヶ月の間で長政に対してすっかり敬語ではなくなった僕。十数年来の友人のような気軽さだった。
「そうか。ではまずどうする? 二条城に行くか?」
「いや。今日の夕刻に僕の屋敷で会うことになっている。文が届いていればね」
長政は「志乃殿か。その人も初めて会うな」と呟いた。
「まずは紹介しよう。さあこっちだ」
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「失礼。家を間違えました。おかしいな……」
「家を間違えた? ひょっとして志乃さんの旦那さまですか?」
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「雲之介殿。奥方は医師なのか?」
「いえ、そんなことは……」
「ああ、やっぱり噂の雲之介さんですね。とりあえず中に入ってください。志乃さん、大喜びしますよ」
そう言って女性は僕たちを中に招き入れる。
中に入って驚いたのは、怪我人や病人で屋敷が一杯だったことだ。
「ぼさっとしないで、急いで薬を持ってきなさい!」
「はい、志乃さん!」
慌ただしく動いている女たちに指示しながら、自身も懸命に兵士の怪我の治療をしている――志乃だった。
「もう、俺は駄目だ……殺してくれ……」
「大の男が何言っているの! ほら、骨がくっついたら歩けるようになるから!」
傍には若い男と老人――医師だろう――が兵士の治療に当たっている。
「苦いが飲め。でないと死ぬぞ」
「うぐぐぐ!」
「先生。化膿止めです」
これでは会話できないな。改めて出直そうとしたときだった。
「志乃さん! 雲之介さんだよ!」
大声で呼んだのは、先ほどの手拭の女性だった。
志乃はハッとして僕を見る。
「く、雲之介……?」
「やあ。志乃、久しぶりだね」
笑顔で答えると志乃はゆっくりと僕に近づく。
僕も同じく志乃に近づく。
「雲之介! 本当に雲之介だ!」
志乃は――大勢がいる前で僕に抱きついてきた。
思わず体勢を崩しそうになるけど、堪える。
「雲之介……会いたかった……」
「僕も会いたかったよ。晴太郎とかすみは?」
「二人は奥に居るわよ」
すると長政がごほんと咳払いして恥ずかしそうに言う。
「ご両人。久しぶりの再会は分かりますが……」
「はっ!?」
志乃は突然僕を突き飛ばした。尻餅をついてしまう。
「あの志乃さんが……!」
「あっはっはっは! 旦那さん倒れちまったよ!」
周りの驚きと笑い声で真っ赤になる志乃。
恥ずかしさに震えながら僕に向かって怒鳴る。
「く、来るなら手紙ぐらい出しなさいよ!」
「ごめんごめん。驚かせたかったんだ。でもこっちがびっくりだよ。まさか屋敷がこんなことになっているなんて」
すると志乃は慌てて「ご、ごめん。勝手にやって……」と急にしおらしくなった。
「怒っている? こんなことして……」
「怒る? なんで? 怪我人や病人を治しているんでしょ?」
志乃が小さく頷いた。
「人を助けるなんて素晴らしいことだよ。送った金子が足らなかったことはないかい? 知っていればもっと送れば良かったな」
志乃は僕の好きな笑顔になった。
「ありがとう! そう言ってくれる旦那さまで幸せ――はっ!?」
にやにやしている怪我人と病人、女性と医師たちの視線を感じた志乃。
「もう! みんな笑うの禁止なんだから!」
「それで、どういう経緯でこうなったんだ?」
治療も一段落して、僕と長政は志乃と医師たち、そして手拭の女性と向かい合っていた。
「えっと。そこにいる曲直瀬道三って人が京の町で行き倒れてたの」
「はっはっは。薬の研究をしていたら、物を食うのを忘れてしまいましてな」
なかなか奇矯な方だ。総白髪で髭も白い。目が大きくまるで仙人のようだった。
一方の弟子のほうは僕よりも若く、なかなかの好青年に見えた。
「助けた後、弟子の玄朔さんを探してこの屋敷に招いたのよ。それでいろいろあって、ここで施薬院を開いたのよ」
「そのいろいろを聞きたいんだけど……まあいいや」
話せないから『いろいろ』なんだろうな。
「志乃さん、いつも雲之介さんのこと話してたよ。私にはもったいないくらいの旦那さまだってね」
「や、やめてよ明里……恥ずかしいよ……」
手拭の女性は明里っていうのか。
「それで、急に帰ってきて何の用? また公方さまとお話しするの?」
「それもあるけど――」
言葉を続けようとしたとき、玄朔が「今、なんと言いました?」と驚いていた。明里さんも目を見開いている。
「えっ? それもあるけどって言ったんだけど」
「いえ、雲之介さんではなく、志乃さんの……」
「うん? ああ、雲之介は公方さまの友人なのよ」
予想外の言葉だったらしく、玄朔と明里さんは声を揃えて「ええええ!?」と叫んだ。
「嘘ですよね!? そんな凄い人なんですか!? そしてそんな凄い人の奥方だったんですか!?」
「志乃さん、どうして教えてくれなかったの!」
「そ、そんな言うことでもないから……」
驚く二人を余所に道三さんはのほほんとしている。
「はっはっは。やはり雲之介殿は京を活気付かせた雨竜雲之介秀昭殿だったのですね」
「師匠はご存知だったのですか?」
「仕送りの量。そして雲之介という名前。気づかないわけはないでしょう」
なんでこんな鋭い人なのに、行き倒れてたんだろう……
「それで、そちらの方は?」
志乃が指差したので、長政は姿勢を正して、自己紹介をする。
「お初にお目にかかる。拙者、浅井長政と申します」
これには全員が驚いた。
「浅井長政は死んだはずでは?」
玄朔の言葉に「ええ。一度死にました」とあっさり答えた。
「しかし雲之介殿のおかげで生き返りました」
「死人を生き返らせるとは。医師どころか医術を超えていますな」
道三さんの言葉に「たいしたことはやっていませんよ」と首を振った。
「話を戻そう。実はここで義昭さんと話すことになっていたんだけど、どうやら場を改めたほうがいいかもしれない」
「本当に友人なんですね……公方さまをさん付けなんて……」
「玄朔。話を止めない。では、二条城に向かわれては?」
道三さんの言うとおりだ。僕は「ではさっそく向かうか」と立ち上がった
「その前に晴太郎とかすみの顔が見たいな」
「奥で寝ているわよ。最近は手がかからなくなって助かるわ」
志乃が案内しようとしたとき、襖ががらりと開いた。
「お久しぶりですね。雲之介さん」
「うん? ああ、一覚さん!」
そこには黒衣の僧侶、一覚さんが居た。
「久しぶりですね! なんでここに――」
「公方さまからの伝言です。場所と日を改めたいと」
僕は「ああ、助かります」とつい本音を呟いた。
「今日ではなく明日。場所は本圀寺跡。夕刻に来てください」
そしてすぐさま出て行く。
「あ、一覚さん……」
「失礼。時間がないもので」
そのまますっと出て行ってしまった。やけに慌ただしかったな。
「ふむ。足利家の武家伝奏の一覚殿を使うとは。公方さまには余裕がないのですかな?」
「かもしれません……」
それから僕は志乃に言う。
「秀吉が北近江の大名になったのは知ってるよね」
「ええ。風の便りで」
「志乃。こんなことになっているって知らなかったけど、一緒に北近江に来てくれないか?」
僕の言葉に息を飲みこむ志乃。
「家族一緒で暮らそう」
「でも……私は……」
怪我人や病人を見捨てられないのは分かっている。
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