98 / 256
悪人問答
しおりを挟む
目の前の悪人は僕に語る。
にやにやと笑いながら、僕の心を抉り取る
「戦国乱世において優しさとは美点にはなりえない。むしろ欠点なのだ。弱点と言い換えてもいい。他者を慮ることは決断を鈍らせて遅らせる。その一瞬の戸惑いであまりにも大きな代償を背負うことになるのは、雨竜殿自身も身に染みているはずだ。違うかな?」
僕は思い出す――
朝倉家を思いやる義昭さんを助けるために、浅井家に仲介を頼むように進言したことを。
結果として久政さまが自害したことを――
「聞くところによると貴殿は弾正忠殿の弟君を助けたらしい。人として間違ってはないだろうが、主君のことを思えば愚行だったな。二度も叛いた弟を処断できなかったのは、戦国大名としては甘すぎる。情を殺し、弟を殺さねば駄目だった。二度叛いても赦されるという先例は織田家にとっては悪習になってしまうのではないか?」
言われてみれば、そうだけど――それでも助けたかった。
何としても、何をしても、助けたかった。
「もしも何も考えずにただ助けたいと思ったのならば、大きな間違いだ。身内に甘い主君はいずれ家臣か外様に滅ぼされる。実際、弟君の息子、もうそろそろ元服して津田家を継がれるらしいな。今の織田家は他家出身の家臣が多い。弾正忠殿ははたして滅ぼされずにいられるかな?」
身内に甘いと指摘されたのは、目の前の悪人だけではない。
本願寺顕如にも言われたことがある。だから大殿は天下をとれないと――
「雨竜殿。貴殿は自分の心の赴くまま、人を助けすぎた。どんな影響を与えるのかも考慮せずに、次から次へと助ける。太平の世ならば素晴らしいことだ。後世に語り継がれるくらいの功績だ。しかし、助けた人々は変わらざるを得なくなった。以前とは違う者へと変わらないと生きていけなくなってしまう。それは――人殺しと変わりないのではないか?」
僕は知らず知らずに人を殺していたのか?
子飼いたちは助けてから良い子になったけど、それは人を殺したことと同義だったのか?
僕は――罪深いことをしたのか?
「変わることで人は新たな苦しみを得る。まるで地獄の責め苦のように、終わりのない苦悩を科せられるのだ。その者が死ぬまで続くだろう。いやそれだけではない。変わる以前の生き方を後悔するだろう。どうしてあのときそうしなかったのか。今の自分ならばああはしなかった。自責は他者に責められるよりも苦しい。それこそ終わりがないからだ。過去に戻れない以上、苦しみはいつまでも続く」
今度は山科言継さまのことを思い出す――
過去を打ち明けられてから、会ってはいないけど、今も自分を責めているのだろうか?
「貴殿は良かれと思って、優しさを以って人を助けていたのだろう。まるで聖者のような行ないだ。釈迦のようだな。しかし悟りを得ていない凡俗が聖者の真似事をするだと笑止だ。優しさを押し付けて生き方を矯正するのは、息苦しくなるし生き苦しくなる。水が清すぎれば魚は住まないのだ。人の汚さ、醜さを受け入れてこそ、戦国乱世を生き抜くことができる。だが貴殿は優しすぎるゆえに、汚さや醜さを消し去ってしまう。それを世間では欺瞞と言うのだよ」
志乃のことを考えると言葉もない。
僕の優しさという名のわがままで死なせてあげられなかった。
「さて。貴殿よりも酸いも甘いも知っている、年寄りの忠告を聞いてほしい。わしは三大悪事を行なった悪人だ。自らの楽しみのために生きて殺して裏切ってきた。欲しいものを得るために奪ってきた。権勢欲のために権力を手中に収めた。全ては自分の幸福のためだ。戦国乱世を太平の世にするなど考えたことはない。だがそれの何が悪いのだ? 人間は自らの欲望のために生きるべきだ。他者など気にするな。むしろ蹴り落とせ。排除しろ」
これが松永久秀の思考であり、矜持であり、生き方なのだろう。
「だから雨竜殿。どうかもっと自分に素直であってほしい。聖者のような生き方をするな。他者に従う生き方をするな。堅苦しい生き方をするな。傍目から見ていて――不自由に思える。これからの時代を背負う貴殿がそのような生き方をしていると悲しくて仕方がない」
松永は僕を馬鹿にしていた。あるいは哀れんでいた。
信じられないけど、この僕を松永は親身になって心配していたのだ。
その言葉に、その表情に、妖しく心を揺さぶられる――
「さあ、生きることを始めよう。戦国乱世を楽しもうではないか。親兄弟が自らの欲得のために殺し合う、地獄のような日の本を。その明晰な頭脳を以って、多くの人々を苦しめるような戦をしようではないか。手始めに筒井の輩を殺そう。たくさんたくさんたくさん殺そう――」
差し出される手。
思わず、松永の手を掴もうと伸ばしかけて――
「雲之介さん! 何考えているんだ!」
雪之丞の声にハッとする。
全身から汗が吹き出る。冬だというのに暑くて仕方がない。
雪之丞が僕の腕を掴んでいる。
「ゆ、雪之丞……」
「しっかりしてくれ! あなたは……そのままで良いんだ!」
必死な形相で僕に訴える――目には涙が零れそうになっている。
「あなたは俺を救ってくれた! あなたが居なかったら、熊に殺されていた!」
「…………」
「その傷の恩は決して忘れない! だから戻ってきてくれ!」
落ち着くために、深呼吸して、それから掴まれていないほうの手で顔を叩く。
よし。これで落ち着いた。
「……助かった。ありがとう。雪之丞」
「雲之介さん……」
すると僕たちの様子を見ていた松永が「ああ、残念だった」と溜息を吐く。
「果心居士に習った幻術を使って、貴殿を変えてみようと思ったが。ああ、とても残念だ」
「――っ! 貴様!」
雪之丞が怒りのあまり松永を殴ろうとするのを「やめろ雪之丞!」と叫んで止めた。
「でも雲之介さん!」
「もういいんだ……」
意図はどうあれ、自分のことを見つめ直すことができた気がする。
その点だけは感謝しても良かったと思う。
「松永殿。そろそろ陣に戻ってもよろしいか?」
「なんだ。幻術のことは責めないのか?」
「結局かからなかったですし、証拠もない。ただ話していただけですから」
雪之丞の肩を借りながら、僕は陣から出ようとする。
その前に、松永に訊ねた。
「一つだけ、訊いてもいいですか?」
「なんですかな?」
「何故――僕を狙ったのですか?」
松永は「既に答えていますぞ」と赤茶碗を持ち上げながら言う。
「貴殿を羽柴家の中で最も買っているからです。それ以外に理由はない」
「…………」
「さあ。明日は筒井攻めですぞ。ゆっくり休まれよ」
「ちょっと松永殺してくるわね」
「待て。俺も行くわ」
陣に戻って事の顛末を話すと半兵衛さんと正勝が物凄く怒って、松永を殺そうと出ようとする。それを必死になって僕と秀長さんは止めた。
「おいおい二人とも。傘下の大名を殺すなんて考えるな。切腹させられるぞ」
「秀長さんよ。止めてくれるな。俺ぁ兄弟に幻術なんぞかけようとしたくそ爺を――」
「正勝の兄さん。僕は無事だったんだから」
「雪之丞ちゃんのおかげでしょ。本当に甘すぎるわ」
なんとか落ち着いてもらって、ようやく一息つく。
「もしかして、幻術使って筒井に謀叛させたんじゃないかしらね?」
恐ろしいことを呟く半兵衛さん。
「いや、それはないだろう。筒井と松永は犬猿の仲で顔も見合わせていない」
「秀長ちゃん。周りの家臣を――いや、なんでもないわ」
気になったけど、詳細は訊けなかった。
「それで、いつ攻めるんだ?」
「明日、大殿のご嫡男、信忠さまが到着なさる。初陣らしい。兵は二万だ。合流したら一気に攻める」
正勝の問いに秀長さんが答えると半兵衛さんは「なら特別な策はいらないわね」と笑った。
「夜襲に警戒しつつ、交代で寝ましょう。筒井家はそれほど大した将はいないわ」
この時点では半兵衛さんの言うとおり、大した将は居ないと思われた。
しかし僕たちは思い知らされることになる。
滅び行く大名、筒井家の意地というものを――
にやにやと笑いながら、僕の心を抉り取る
「戦国乱世において優しさとは美点にはなりえない。むしろ欠点なのだ。弱点と言い換えてもいい。他者を慮ることは決断を鈍らせて遅らせる。その一瞬の戸惑いであまりにも大きな代償を背負うことになるのは、雨竜殿自身も身に染みているはずだ。違うかな?」
僕は思い出す――
朝倉家を思いやる義昭さんを助けるために、浅井家に仲介を頼むように進言したことを。
結果として久政さまが自害したことを――
「聞くところによると貴殿は弾正忠殿の弟君を助けたらしい。人として間違ってはないだろうが、主君のことを思えば愚行だったな。二度も叛いた弟を処断できなかったのは、戦国大名としては甘すぎる。情を殺し、弟を殺さねば駄目だった。二度叛いても赦されるという先例は織田家にとっては悪習になってしまうのではないか?」
言われてみれば、そうだけど――それでも助けたかった。
何としても、何をしても、助けたかった。
「もしも何も考えずにただ助けたいと思ったのならば、大きな間違いだ。身内に甘い主君はいずれ家臣か外様に滅ぼされる。実際、弟君の息子、もうそろそろ元服して津田家を継がれるらしいな。今の織田家は他家出身の家臣が多い。弾正忠殿ははたして滅ぼされずにいられるかな?」
身内に甘いと指摘されたのは、目の前の悪人だけではない。
本願寺顕如にも言われたことがある。だから大殿は天下をとれないと――
「雨竜殿。貴殿は自分の心の赴くまま、人を助けすぎた。どんな影響を与えるのかも考慮せずに、次から次へと助ける。太平の世ならば素晴らしいことだ。後世に語り継がれるくらいの功績だ。しかし、助けた人々は変わらざるを得なくなった。以前とは違う者へと変わらないと生きていけなくなってしまう。それは――人殺しと変わりないのではないか?」
僕は知らず知らずに人を殺していたのか?
子飼いたちは助けてから良い子になったけど、それは人を殺したことと同義だったのか?
僕は――罪深いことをしたのか?
「変わることで人は新たな苦しみを得る。まるで地獄の責め苦のように、終わりのない苦悩を科せられるのだ。その者が死ぬまで続くだろう。いやそれだけではない。変わる以前の生き方を後悔するだろう。どうしてあのときそうしなかったのか。今の自分ならばああはしなかった。自責は他者に責められるよりも苦しい。それこそ終わりがないからだ。過去に戻れない以上、苦しみはいつまでも続く」
今度は山科言継さまのことを思い出す――
過去を打ち明けられてから、会ってはいないけど、今も自分を責めているのだろうか?
「貴殿は良かれと思って、優しさを以って人を助けていたのだろう。まるで聖者のような行ないだ。釈迦のようだな。しかし悟りを得ていない凡俗が聖者の真似事をするだと笑止だ。優しさを押し付けて生き方を矯正するのは、息苦しくなるし生き苦しくなる。水が清すぎれば魚は住まないのだ。人の汚さ、醜さを受け入れてこそ、戦国乱世を生き抜くことができる。だが貴殿は優しすぎるゆえに、汚さや醜さを消し去ってしまう。それを世間では欺瞞と言うのだよ」
志乃のことを考えると言葉もない。
僕の優しさという名のわがままで死なせてあげられなかった。
「さて。貴殿よりも酸いも甘いも知っている、年寄りの忠告を聞いてほしい。わしは三大悪事を行なった悪人だ。自らの楽しみのために生きて殺して裏切ってきた。欲しいものを得るために奪ってきた。権勢欲のために権力を手中に収めた。全ては自分の幸福のためだ。戦国乱世を太平の世にするなど考えたことはない。だがそれの何が悪いのだ? 人間は自らの欲望のために生きるべきだ。他者など気にするな。むしろ蹴り落とせ。排除しろ」
これが松永久秀の思考であり、矜持であり、生き方なのだろう。
「だから雨竜殿。どうかもっと自分に素直であってほしい。聖者のような生き方をするな。他者に従う生き方をするな。堅苦しい生き方をするな。傍目から見ていて――不自由に思える。これからの時代を背負う貴殿がそのような生き方をしていると悲しくて仕方がない」
松永は僕を馬鹿にしていた。あるいは哀れんでいた。
信じられないけど、この僕を松永は親身になって心配していたのだ。
その言葉に、その表情に、妖しく心を揺さぶられる――
「さあ、生きることを始めよう。戦国乱世を楽しもうではないか。親兄弟が自らの欲得のために殺し合う、地獄のような日の本を。その明晰な頭脳を以って、多くの人々を苦しめるような戦をしようではないか。手始めに筒井の輩を殺そう。たくさんたくさんたくさん殺そう――」
差し出される手。
思わず、松永の手を掴もうと伸ばしかけて――
「雲之介さん! 何考えているんだ!」
雪之丞の声にハッとする。
全身から汗が吹き出る。冬だというのに暑くて仕方がない。
雪之丞が僕の腕を掴んでいる。
「ゆ、雪之丞……」
「しっかりしてくれ! あなたは……そのままで良いんだ!」
必死な形相で僕に訴える――目には涙が零れそうになっている。
「あなたは俺を救ってくれた! あなたが居なかったら、熊に殺されていた!」
「…………」
「その傷の恩は決して忘れない! だから戻ってきてくれ!」
落ち着くために、深呼吸して、それから掴まれていないほうの手で顔を叩く。
よし。これで落ち着いた。
「……助かった。ありがとう。雪之丞」
「雲之介さん……」
すると僕たちの様子を見ていた松永が「ああ、残念だった」と溜息を吐く。
「果心居士に習った幻術を使って、貴殿を変えてみようと思ったが。ああ、とても残念だ」
「――っ! 貴様!」
雪之丞が怒りのあまり松永を殴ろうとするのを「やめろ雪之丞!」と叫んで止めた。
「でも雲之介さん!」
「もういいんだ……」
意図はどうあれ、自分のことを見つめ直すことができた気がする。
その点だけは感謝しても良かったと思う。
「松永殿。そろそろ陣に戻ってもよろしいか?」
「なんだ。幻術のことは責めないのか?」
「結局かからなかったですし、証拠もない。ただ話していただけですから」
雪之丞の肩を借りながら、僕は陣から出ようとする。
その前に、松永に訊ねた。
「一つだけ、訊いてもいいですか?」
「なんですかな?」
「何故――僕を狙ったのですか?」
松永は「既に答えていますぞ」と赤茶碗を持ち上げながら言う。
「貴殿を羽柴家の中で最も買っているからです。それ以外に理由はない」
「…………」
「さあ。明日は筒井攻めですぞ。ゆっくり休まれよ」
「ちょっと松永殺してくるわね」
「待て。俺も行くわ」
陣に戻って事の顛末を話すと半兵衛さんと正勝が物凄く怒って、松永を殺そうと出ようとする。それを必死になって僕と秀長さんは止めた。
「おいおい二人とも。傘下の大名を殺すなんて考えるな。切腹させられるぞ」
「秀長さんよ。止めてくれるな。俺ぁ兄弟に幻術なんぞかけようとしたくそ爺を――」
「正勝の兄さん。僕は無事だったんだから」
「雪之丞ちゃんのおかげでしょ。本当に甘すぎるわ」
なんとか落ち着いてもらって、ようやく一息つく。
「もしかして、幻術使って筒井に謀叛させたんじゃないかしらね?」
恐ろしいことを呟く半兵衛さん。
「いや、それはないだろう。筒井と松永は犬猿の仲で顔も見合わせていない」
「秀長ちゃん。周りの家臣を――いや、なんでもないわ」
気になったけど、詳細は訊けなかった。
「それで、いつ攻めるんだ?」
「明日、大殿のご嫡男、信忠さまが到着なさる。初陣らしい。兵は二万だ。合流したら一気に攻める」
正勝の問いに秀長さんが答えると半兵衛さんは「なら特別な策はいらないわね」と笑った。
「夜襲に警戒しつつ、交代で寝ましょう。筒井家はそれほど大した将はいないわ」
この時点では半兵衛さんの言うとおり、大した将は居ないと思われた。
しかし僕たちは思い知らされることになる。
滅び行く大名、筒井家の意地というものを――
0
あなたにおすすめの小説
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
幻の十一代将軍・徳川家基、死せず。長谷川平蔵、田沼意知、蝦夷へ往く。
克全
歴史・時代
西欧列強に不平等条約を強要され、内乱を誘発させられ、多くの富を収奪されたのが悔しい。
幕末の仮想戦記も考えましたが、徳川家基が健在で、田沼親子が権力を維持していれば、もっと余裕を持って、開国準備ができたと思う。
北海道・樺太・千島も日本の領地のままだっただろうし、多くの金銀が国外に流出することもなかったと思う。
清国と手を組むことも出来たかもしれないし、清国がロシアに強奪された、シベリアと沿海州を日本が手に入れる事が出来たかもしれない。
色々真剣に検討して、仮想の日本史を書いてみたい。
一橋治済の陰謀で毒を盛られた徳川家基であったが、奇跡的に一命をとりとめた。だが家基も父親の十代将軍:徳川家治も誰が毒を盛ったのかは分からなかった。家基は田沼意次を疑い、家治は疑心暗鬼に陥り田沼意次以外の家臣が信じられなくなった。そして歴史は大きく動くことになる。
印旛沼開拓は成功するのか?
蝦夷開拓は成功するのか?
オロシャとは戦争になるのか?
蝦夷・千島・樺太の領有は徳川家になるのか?
それともオロシャになるのか?
西洋帆船は導入されるのか?
幕府は開国に踏み切れるのか?
アイヌとの関係はどうなるのか?
幕府を裏切り異国と手を結ぶ藩は現れるのか?
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
対米戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
大本営から特命を受けてサイパン島に視察に訪れた柏原総一郎大尉は、絶体絶命の危機に過去に移動する。
そして21世紀からタイムリーㇷ゚して過去の世界にやって来た、柳生義正と結城薫出会う。
3人は協力して悲惨な負け方をした太平洋戦争に勝つために様々な施策を試みる。
小説家になろうで、先行配信中!
札束艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
生まれついての勝負師。
あるいは、根っからのギャンブラー。
札田場敏太(さつたば・びんた)はそんな自身の本能に引きずられるようにして魑魅魍魎が跋扈する、世界のマーケットにその身を投じる。
時は流れ、世界はその混沌の度を増していく。
そのような中、敏太は将来の日米関係に危惧を抱くようになる。
亡国を回避すべく、彼は金の力で帝国海軍の強化に乗り出す。
戦艦の高速化、ついでに出来の悪い四姉妹は四一センチ砲搭載戦艦に改装。
マル三計画で「翔鶴」型空母三番艦それに四番艦の追加建造。
マル四計画では戦時急造型空母を三隻新造。
高オクタン価ガソリン製造プラントもまるごと買い取り。
科学技術の低さもそれに工業力の貧弱さも、金さえあればどうにか出来る!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる