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報連相はしっかりと
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長浜城、評定の間。
秀吉たちが越前攻めから帰ってきた。長篠の戦と比べてあまり大変ではなかったようだったけど、あまり褒美は貰えなかったみたいだ。
その詳細を僕は秀吉に直接聞いていた。
「越前は柴田さまの領地となった。越前八郡――およそ七十五万石だ」
「それじゃあ名実共に、柴田さまが筆頭家老に?」
秀吉の浮かない顔の理由が分かった。今まで出世頭だったのに――
「しかも明智殿に丹波攻めを命じられた」
「丹波攻め? 明智さまの軍団だけで?」
「ああ。単独で国攻めを命じられたのは初めてだ……」
目に見えて落ち込んでいる秀吉。なんて声をかければいいのか、分からなかった。
そんな秀吉だったけど、僕の顔を見て「そういえば頼みたいことがあると言ってたな」と思い出してくれた。
「好きに申してみよ」
「実は僕の娘、かすみと長政の子の万福丸との婚姻を認めてもらいたいんだけど」
落ち込む秀吉に気後れするけど、きちんと言わないといけない。
秀吉は「いいぞ。好きに計らえ」とあっさりと言う。
「しかし婚姻をおぬしが許すとはな。案外揉めると思っていたが」
「……毎回思うけど、よくそういうのが分かるな。未来か心を読めるとしか思えない」
「わしはおぬし以上に、おぬしという男を知っている。幼い頃から面倒を見てきたからな」
それからからかうように言ってくる。
「子飼いたちも絡んでいるのだろう? おおよそは読めるわ」
「……気味が悪いほど、読んでるなあ」
まあいい。許可は貰えた。
本当は許可が下りなかったほうが良かったが。
「それじゃ、僕は行くよ……ああ、そうそう。石松丸の調子が悪いみたいじゃないか」
「ああ。わしも心配している……」
ますます落ち込む秀吉に「京から名医を呼び寄せた」と短く言う。
「曲直瀬道三だ。あの人なら十分に回復させられるだろう。ただの風邪でも幼児には命取りだからな」
「雲之介……! おぬしという奴は……!」
秀吉の顔がぱあっと明るくなった。
「秀吉が落ち込む顔をしていると調子が狂うからね。ま、代金は僕が負担するよ。日頃の恩返しと思ってくれ」
「おぬしは本当に優しいな! かたじけない!」
後から道三さんに、石松丸の病は相当ひどく、自分で無いと治せなかったと言われた。まさに九死に一生だった。
城内で仕事をしていた長政に秀吉から許可をもらったことを伝える。
長政は「それでは取り急ぎ元服を行なわないといかんな」と顎に手を置く。
「烏帽子親は雲之介に任せてもいいか?」
「ああ。元服名はどうする?」
「雲之介から『昭』の字をもらいたい。浅井昭政というのはいかがか?」
浅井昭政か……悪くないと思う。
「ついでだ。他の子飼いたちも元服させないか?」
「ああ。もういい年齢になったからな」
「晴太郎くんも一緒にどうだ?」
「あの子はまだ十二だ。早いだろう」
長政は「それもそうだな」と笑った。
「しかし流石に子飼いたちの元服は秀吉の許可を貰わないと駄目だ」
「後で拙者が言うよ。これから家に戻って市に準備させないとな」
「なんだ。もうお市さまに言ったのか。いつ言ったんだ?」
僕の言葉にそれまで笑顔だった長政の顔がぴたりと固まる。
「……冗談を言うな。拙者は今、越前攻めから帰ってきたのだぞ?」
「あははは。じゃああの日のように、お市さまには伝わっていないのか。ちくしょう」
あまりのことに腰が抜けてしまう。
そんな僕の首元を掴み「腐抜けている場合か!」と怒鳴る長政。
「今回はお前が悪いんだからな! きちんと釈明してこい!」
「……長政。一緒に――」
「ふざけるなよ? さっさと行ってこい。冥府へ」
なんでこうなっちゃうんだろうな。大事なことを大事な人に伝えないと、こうなっちゃうって分かっていたのにな……後悔しても遅いって分かっているけど……
数刻後。
長政の屋敷(じごく)で僕は怯えていた。
「――雲之介さんは、私のことが嫌いなんですか?」
「い、いえ! そういうわけではございません!」
ひたすら平伏しながら許しを乞う。
顔を上げるのは恐ろしかった。きっと能面のように無表情なのだから。
「茶々姉さま。どうしてあの人土下座しているの?」
「雲之介のおじさん。お兄さまが結婚するの言わなかったのよ」
長政とお市さまの娘、茶々と初が襖の奥から僕を見て、ひそひそ話している。
「……茶々。初。向こうへ行ってなさい」
「はーい。分かりました。お母さま」
襖が閉められる。無慈悲に、無感情に。
「あ……行かないで……」
「雲之介さん……顔を上げてください……」
存外優しい声だけど、お市さまから放たれる威圧感は増すばかりだ。
上げるのが、怖い……!
「い、嫌です……」
「はあ? 今なんて言いました?」
「いえ、上げます……」
顔を上げると、お市さまは無表情のまま、火箸を持っていた。
「何度、私を怒らせれば気が済むんですか?」
「そ、そんなつもりは――」
「無自覚ですか? だったら改めたほうがいいですよ? でも無自覚なら直せないですよね……」
「絶対に直します! 二度としません!」
「じゃあ前に怒ったときは、改めるつもりはなかったんですね……」
怒気が上がっているのが分かる。
ああ恐ろしい。無表情の先の怒りが恐ろしい。美しい顔だからこそ、物凄く恐ろしい。
「ほ、本当にすみませんでした! すぐに報告するべきだったんですけど、留守居役で忙しかったんです!」
「雲之介さん。私は悲しいです」
無表情のままでお市さまは言う。
「私のことを第一に考えてくれた雲之介さんが、遠くへ行ってしまったことが悲しいです」
「いや、まあ、その……」
「私の姪と婚姻したのは、まだ許せますけど……大事な息子の婚姻を隠していたのは、もはや裏切りですね」
「う、ううう……」
責められるのはつらい……
「ど、どうしたら許してくれますか?」
「…………」
「な、なんでもしますから!」
その言葉にお市さまは笑った――ゾッとする笑みだった。
「奴隷、ですかね……」
「えっ? ええっ!?」
「冗談です。夫の同僚を奴隷だなんてしません」
お市さまが僕の近くまで、ずいっと寄って来た。
顔が物凄く近い……
「ねえ。雲之介さんは罪な人ですよね。私をこんなに悲しませるんですから。思い返せば酷いことをいろいろされましたね。まあ過去のことを言っても仕方ないと分かってはいますが。そうそう、一度聞きたかったんですけど、私の心を奪って弄んでかき乱すのは、楽しいですか? 嬉しいですか? もしそうだとしたら悪趣味ですね。非道です。外道です。本当に悪い人ですよ。万福丸は私が産んだ子ではないですけど、我が子同然に育てた大切な子です。その子どもが婚姻するんですよ? しかも初恋の人の子と。真っ先に知らせておくべき事柄じゃないですか? 違いますか? 違いませんよね? それなのに、除け者にして、事後承諾を得ようだなんて、罪悪感はないんですか? 罪の意識はないんですか? じゃあ罰を与えないといけませんよね? 罪には罰ですから。どういう罰が良いですか? そういえば私、火箸持っているんですよね。偶然ですけど。ええ、まったくの偶然です。これでどうされたいですか? 言ってごらんなさい? ……さっさと答えないと火箸で不要な舌を掴んで取りますよ? 要らないですよね? 私の問いに答えない舌なんて。さあ、どうされたいのか答えなさい……時間はありませんよ……」
僕は――ここで死ぬんだろうか?
志乃……もうすぐ会えるよ……
どうにか許してもらって、帰路を辿る。
今度からは真っ先にお市さまに言おう。そう心に決めた。
自分の屋敷に戻ると、玄関の前に雪隆くんが居た。
「遅かったな――ってどうしたんだ? すっかりやつれているじゃないか」
「なんでもない……それで、何かあったのか?」
雪隆くんは「はるさまのお身体が悪くてな」と心配そうに言う。
「今、診察から帰った道三殿に診てもらっている」
「調子が悪い? 具体的にはどうなんだ?」
「吐き気と眩暈がするみたいだ」
慣れない環境だからか? しかし来て一年くらい経つはずなのに……
僕は屋敷に上がって、寝室に向かう。
はるが横になっている。その周りには晴太郎とかすみが心配そうに見ている。
「はる。大丈夫か?」
「雲之介殿……」
「道三さんは?」
晴太郎が「厠に居ます」と不安そうに言う。
「父さま。はるさん様子が……大丈夫かな……」
僕はかすみの頭を撫でた。
「名医の道三さんが居るんだ。大丈夫だ」
落ち着かせるように言ったとき、襖が開いた。
道三さんが僕の顔を見るたびにこりと笑った。
「おめでとう、雨竜殿。めでたいですな」
その言葉で、僕は悟ってしまった。
「おいあんた! 病気になってめでたいってどういうことだ!」
雪隆くんが立ち上がる――それを制した。
「雪隆くん。これは病気じゃないよ」
「……? どういう意味だ?」
なんと言えばいいのか。回りくどく言うのもなんだし……
「僕とはるの子を授かったんだ。つまり、妊娠している」
「え、えええええええええ!?」
その言葉に雪隆くん、晴太郎、かすみ、そしてはるまでもが驚いた。
そんな中、これもまた、お市さまには言わないといけないなとぼんやりと思った。
秀吉たちが越前攻めから帰ってきた。長篠の戦と比べてあまり大変ではなかったようだったけど、あまり褒美は貰えなかったみたいだ。
その詳細を僕は秀吉に直接聞いていた。
「越前は柴田さまの領地となった。越前八郡――およそ七十五万石だ」
「それじゃあ名実共に、柴田さまが筆頭家老に?」
秀吉の浮かない顔の理由が分かった。今まで出世頭だったのに――
「しかも明智殿に丹波攻めを命じられた」
「丹波攻め? 明智さまの軍団だけで?」
「ああ。単独で国攻めを命じられたのは初めてだ……」
目に見えて落ち込んでいる秀吉。なんて声をかければいいのか、分からなかった。
そんな秀吉だったけど、僕の顔を見て「そういえば頼みたいことがあると言ってたな」と思い出してくれた。
「好きに申してみよ」
「実は僕の娘、かすみと長政の子の万福丸との婚姻を認めてもらいたいんだけど」
落ち込む秀吉に気後れするけど、きちんと言わないといけない。
秀吉は「いいぞ。好きに計らえ」とあっさりと言う。
「しかし婚姻をおぬしが許すとはな。案外揉めると思っていたが」
「……毎回思うけど、よくそういうのが分かるな。未来か心を読めるとしか思えない」
「わしはおぬし以上に、おぬしという男を知っている。幼い頃から面倒を見てきたからな」
それからからかうように言ってくる。
「子飼いたちも絡んでいるのだろう? おおよそは読めるわ」
「……気味が悪いほど、読んでるなあ」
まあいい。許可は貰えた。
本当は許可が下りなかったほうが良かったが。
「それじゃ、僕は行くよ……ああ、そうそう。石松丸の調子が悪いみたいじゃないか」
「ああ。わしも心配している……」
ますます落ち込む秀吉に「京から名医を呼び寄せた」と短く言う。
「曲直瀬道三だ。あの人なら十分に回復させられるだろう。ただの風邪でも幼児には命取りだからな」
「雲之介……! おぬしという奴は……!」
秀吉の顔がぱあっと明るくなった。
「秀吉が落ち込む顔をしていると調子が狂うからね。ま、代金は僕が負担するよ。日頃の恩返しと思ってくれ」
「おぬしは本当に優しいな! かたじけない!」
後から道三さんに、石松丸の病は相当ひどく、自分で無いと治せなかったと言われた。まさに九死に一生だった。
城内で仕事をしていた長政に秀吉から許可をもらったことを伝える。
長政は「それでは取り急ぎ元服を行なわないといかんな」と顎に手を置く。
「烏帽子親は雲之介に任せてもいいか?」
「ああ。元服名はどうする?」
「雲之介から『昭』の字をもらいたい。浅井昭政というのはいかがか?」
浅井昭政か……悪くないと思う。
「ついでだ。他の子飼いたちも元服させないか?」
「ああ。もういい年齢になったからな」
「晴太郎くんも一緒にどうだ?」
「あの子はまだ十二だ。早いだろう」
長政は「それもそうだな」と笑った。
「しかし流石に子飼いたちの元服は秀吉の許可を貰わないと駄目だ」
「後で拙者が言うよ。これから家に戻って市に準備させないとな」
「なんだ。もうお市さまに言ったのか。いつ言ったんだ?」
僕の言葉にそれまで笑顔だった長政の顔がぴたりと固まる。
「……冗談を言うな。拙者は今、越前攻めから帰ってきたのだぞ?」
「あははは。じゃああの日のように、お市さまには伝わっていないのか。ちくしょう」
あまりのことに腰が抜けてしまう。
そんな僕の首元を掴み「腐抜けている場合か!」と怒鳴る長政。
「今回はお前が悪いんだからな! きちんと釈明してこい!」
「……長政。一緒に――」
「ふざけるなよ? さっさと行ってこい。冥府へ」
なんでこうなっちゃうんだろうな。大事なことを大事な人に伝えないと、こうなっちゃうって分かっていたのにな……後悔しても遅いって分かっているけど……
数刻後。
長政の屋敷(じごく)で僕は怯えていた。
「――雲之介さんは、私のことが嫌いなんですか?」
「い、いえ! そういうわけではございません!」
ひたすら平伏しながら許しを乞う。
顔を上げるのは恐ろしかった。きっと能面のように無表情なのだから。
「茶々姉さま。どうしてあの人土下座しているの?」
「雲之介のおじさん。お兄さまが結婚するの言わなかったのよ」
長政とお市さまの娘、茶々と初が襖の奥から僕を見て、ひそひそ話している。
「……茶々。初。向こうへ行ってなさい」
「はーい。分かりました。お母さま」
襖が閉められる。無慈悲に、無感情に。
「あ……行かないで……」
「雲之介さん……顔を上げてください……」
存外優しい声だけど、お市さまから放たれる威圧感は増すばかりだ。
上げるのが、怖い……!
「い、嫌です……」
「はあ? 今なんて言いました?」
「いえ、上げます……」
顔を上げると、お市さまは無表情のまま、火箸を持っていた。
「何度、私を怒らせれば気が済むんですか?」
「そ、そんなつもりは――」
「無自覚ですか? だったら改めたほうがいいですよ? でも無自覚なら直せないですよね……」
「絶対に直します! 二度としません!」
「じゃあ前に怒ったときは、改めるつもりはなかったんですね……」
怒気が上がっているのが分かる。
ああ恐ろしい。無表情の先の怒りが恐ろしい。美しい顔だからこそ、物凄く恐ろしい。
「ほ、本当にすみませんでした! すぐに報告するべきだったんですけど、留守居役で忙しかったんです!」
「雲之介さん。私は悲しいです」
無表情のままでお市さまは言う。
「私のことを第一に考えてくれた雲之介さんが、遠くへ行ってしまったことが悲しいです」
「いや、まあ、その……」
「私の姪と婚姻したのは、まだ許せますけど……大事な息子の婚姻を隠していたのは、もはや裏切りですね」
「う、ううう……」
責められるのはつらい……
「ど、どうしたら許してくれますか?」
「…………」
「な、なんでもしますから!」
その言葉にお市さまは笑った――ゾッとする笑みだった。
「奴隷、ですかね……」
「えっ? ええっ!?」
「冗談です。夫の同僚を奴隷だなんてしません」
お市さまが僕の近くまで、ずいっと寄って来た。
顔が物凄く近い……
「ねえ。雲之介さんは罪な人ですよね。私をこんなに悲しませるんですから。思い返せば酷いことをいろいろされましたね。まあ過去のことを言っても仕方ないと分かってはいますが。そうそう、一度聞きたかったんですけど、私の心を奪って弄んでかき乱すのは、楽しいですか? 嬉しいですか? もしそうだとしたら悪趣味ですね。非道です。外道です。本当に悪い人ですよ。万福丸は私が産んだ子ではないですけど、我が子同然に育てた大切な子です。その子どもが婚姻するんですよ? しかも初恋の人の子と。真っ先に知らせておくべき事柄じゃないですか? 違いますか? 違いませんよね? それなのに、除け者にして、事後承諾を得ようだなんて、罪悪感はないんですか? 罪の意識はないんですか? じゃあ罰を与えないといけませんよね? 罪には罰ですから。どういう罰が良いですか? そういえば私、火箸持っているんですよね。偶然ですけど。ええ、まったくの偶然です。これでどうされたいですか? 言ってごらんなさい? ……さっさと答えないと火箸で不要な舌を掴んで取りますよ? 要らないですよね? 私の問いに答えない舌なんて。さあ、どうされたいのか答えなさい……時間はありませんよ……」
僕は――ここで死ぬんだろうか?
志乃……もうすぐ会えるよ……
どうにか許してもらって、帰路を辿る。
今度からは真っ先にお市さまに言おう。そう心に決めた。
自分の屋敷に戻ると、玄関の前に雪隆くんが居た。
「遅かったな――ってどうしたんだ? すっかりやつれているじゃないか」
「なんでもない……それで、何かあったのか?」
雪隆くんは「はるさまのお身体が悪くてな」と心配そうに言う。
「今、診察から帰った道三殿に診てもらっている」
「調子が悪い? 具体的にはどうなんだ?」
「吐き気と眩暈がするみたいだ」
慣れない環境だからか? しかし来て一年くらい経つはずなのに……
僕は屋敷に上がって、寝室に向かう。
はるが横になっている。その周りには晴太郎とかすみが心配そうに見ている。
「はる。大丈夫か?」
「雲之介殿……」
「道三さんは?」
晴太郎が「厠に居ます」と不安そうに言う。
「父さま。はるさん様子が……大丈夫かな……」
僕はかすみの頭を撫でた。
「名医の道三さんが居るんだ。大丈夫だ」
落ち着かせるように言ったとき、襖が開いた。
道三さんが僕の顔を見るたびにこりと笑った。
「おめでとう、雨竜殿。めでたいですな」
その言葉で、僕は悟ってしまった。
「おいあんた! 病気になってめでたいってどういうことだ!」
雪隆くんが立ち上がる――それを制した。
「雪隆くん。これは病気じゃないよ」
「……? どういう意味だ?」
なんと言えばいいのか。回りくどく言うのもなんだし……
「僕とはるの子を授かったんだ。つまり、妊娠している」
「え、えええええええええ!?」
その言葉に雪隆くん、晴太郎、かすみ、そしてはるまでもが驚いた。
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