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公家の矜持
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順を追って話を聞かねばならなかった。
どうして秀晴がなつさんを知っていたのか。
どうしてなつさんのほうも知っていたのか。
勧修寺晴豊殿や秀長さんの反応も気になった。
しかし、なつさんは話を聞ける状況じゃなかったし、秀晴も口を閉ざしていた。
晴豊殿は気まずい顔をして、黙ったまま語らなかった。
居心地の悪い沈黙が続く中、秀長さんが晴豊殿に詰問した。
「これは一体、どういうことなのか。説明していただけますね?」
丁寧な口調だったが、長年の付き合いでかなり怒っているのが分かった。
晴豊殿はごくりと唾を飲み込んだ。
「沈黙は何の誤魔化しになりませんぞ」
秀長さんがさらに詰める。
それでも三人は何も言わない。
いや――言えないのかもしれない。
「秀長さん。僕の推察を聞いてもらえませんか?」
このままじゃ埒が明かない。だから僕は三人が話しやすいようにしようと思った。
秀長さんは「……雲之介くんの推察?」と訝しげな顔をしたけど、すぐに意図が分かったらしい。
「まあ聞いてみよう」
「なつさんは勧修寺家の養女と聞いていた。つまりどこかの公家から養子として勧修寺家に来たと思ったのだけど、秀晴の反応を見る限り、どうやら施薬院での知り合いのようだ」
僕の言葉になつさんは過敏に反応した。震えだして顔もますます青くなる。
「それは間違いないかな? 秀晴」
「…………」
「その沈黙は肯定と受け取る。それから別に僕は大した問題ではないと思う。公家ではなく、どこかの商家か京の住人の娘を見初めて、養子に出すのは悪いことじゃない。最大限の配慮を見せてくれたから」
僕の言葉に秀長さんは何か言いたげだったけど、敢えて何も言わずに居てくれた。
「でも、もしこの婚姻にやましいところがあるのなら、今はっきり言ってほしい。後からいろいろなことが暴かれることになったら――承知しない」
最後は脅すように言った。晴豊殿は今にも失神しそうになっていた。
「僕には優秀な忍びが居る。実を言えば探るような真似はしないつもりだったけど、なんというか、互いに信用できないのなら、命じるのもやぶさかでは――」
「お、お許しください!」
耐えられなくなったのは、なつさんだった。
今にも泣きそうな彼女は僕に向かって深く頭を下げた。
「私が悪いのです! 実家のために、こんな……」
「なつ! やめるんだ!」
引きつった声を上げたのは晴豊殿で、彼女を庇うように同じく隣で頭を下げた。
「全て、私が悪いのだ! そなたは決して悪くない!」
尋常ではない雰囲気だった。僕は「全て話してくれますか?」と努めて優しく訊ねた。
晴豊殿は頭を上げて、苦渋に満ちた顔を見せた。
「そなたのおっしゃるとおり、やましいところがあるのだ。率直に言えば――なつは清華家の出なのだ」
清華家……名家よりも格上の公家衆だった。
それが何故、出自を誤魔化す必要があるのだろうか。
「詳しく話を聞きましょう」
僕はただ真実を知りたいということしか考えなかった。
「その前に、一つだけお聞きしたい。雨竜秀晴殿は、どこでなつと知り合った?」
晴豊殿の問いに秀晴は深く溜息を吐いた。
「父さまの援助で施薬院の経営は順調でしたが、それ以前は公家さまとの付き合いがありました。援助のためです。そしてその付き合いは父さまの援助後も続いておりました。俺は母に連れられて道三さまと一緒に何度か、なつ殿の住まわれる屋敷に行きました」
「そこで、知り合ったと?」
「なつ殿の母君の持病は決して軽いものではありませんでした。だから何度も訪問する必要がありました。それになつ殿と俺は同じ世代でしたし。まあ始めはかすみ――妹と知り合いになったのです。そこから徐々に仲良くなりました」
ふむ。それなら知り合いというか幼馴染なのは納得できる。
「それで、どうして清華家に連なる家の出を誤魔化す必要があったのですか? また具体的にその家の名をあげないのはいかなる理由ですか?」
話を進めると晴豊殿は顔をしかめながら続けた。
「初め、雨竜家との縁談の話を持ち出すと、受ける公家が居なかった。言いにくいが、雨竜秀昭殿の出自は、既に公家衆の間では周知の事実だったのだ」
「……山科家が暴露したとは思えませんが」
「人の噂を止める術はない。それに亡くなった山科言継殿は名声高きお方だった。醜聞……失礼、あのような噂は当時の公家衆に伝わっていた」
そうか。僕のせいなのか……
「ここからは酷い物言いとなってしまうが、構わないか?」
「……ええ、構いません」
「山科家の娘の子だとしても、非道な下人との間にできた、穢れた者の子との婚姻など、血筋だけが生きる術である公家が受け入れられるわけがなかった。だから、全員忌避したのだ」
すると秀長さんが「ではどうして、清華家のような高貴な公家の娘がここに?」と問う。
「摂家の次に位置する清華家という家格ならば、もっと受け入れられないと思うが」
「……今の公家は、かなり困窮している。摂家ならまだしも、清華家の者はろくな収入を得られず、高い家格のために俗な商売はできない」
そして晴豊殿は「経済的に見れば雨竜家との婚姻は魅力だった」と白状した。
「天下統一に一番近い羽柴家の傘下で、最も羽振りの良い雨竜家との婚姻。結ばれれば援助も受けられる」
「なるほど。そのために勧修寺家が間に入って婚姻関係となるのか」
秀長さんの言葉でようやく理解できた。
つまり清華家のような家格の家と直接婚姻は僕の出自のせいでできない。
でも清華家から勧修寺家に養子に出せば、直接の関わりは表面上ない。
高貴な血筋は守られるということか。
「なんという……汚い手段を取るのだ!」
秀長さんが怒るのは当然だった。彼もまた百姓の出で、そういうことは考えられないのだろう。
「怒りはもっともだ。私も断りたかったが、羽柴殿と件の家の圧力で、これしか手段がなかったのだ」
「言い訳を――」
「秀長さん。少しお待ちください」
僕は秀長さんを制して「なつさんの話を聞かせてください」と言った。
彼女は青ざめた顔で「なんでしょうか……?」と恐る恐る言う。
「あなたは、今の現状に納得しているのか?」
僕の問いになつさんは何も言わない。
「もし、この婚姻が嫌なら断ってもいい」
僕の言葉になつさんは驚いた顔をした。
「断ってもあなたの実家にはそれなりの銭や米を届ける。一先ずはそれで凌げるだろう。後は知らない」
「…………」
「あなたが犠牲になる必要なんてないんだ。でも――」
僕は秀晴を横目でちらりと見た。父親が何を言い出すのか困惑しているみたいだ。
「もしも、秀晴を好いているのなら、婚姻を進めたいと思う」
なつさんは一瞬、僕が何を言っているのか分からなかったけど、次の瞬間で理解して、青から赤に顔色を変えた。
「な、何を、何を言っているのですか!」
動揺して喚くなつさんを余所に「秀晴はどうなんだ?」と問う。
「……父さま。何を言っているのか分からないですけど」
「照れるなよ。秀晴も好きなんだろう? そうでなければ長年会っていないのに、名前と顔が分かるわけがない」
僕の指摘に秀晴も顔を真っ赤にした。
「俺は、その……」
「秀晴となつさん、二人でちょっと話し合ってくれ。秀長さんと晴豊殿、別室にてしばし話そう」
僕がそう促すと秀長さんは「本当に優しいな……」と呆れたように秀長さんは立ち上がった。何がなんだか分からない晴豊殿も立ち上がる。
「ちょっと、父さま!」
「友人なんだろう? 思い出話でもしてくれ」
動揺している秀晴と呆然としているなつさんを残して、僕たちは別室に入った。
「……もしかして、当人に決めさせるつもりですか?」
晴豊殿が僕に訊ねてきた。
「婚姻するのは秀晴ですから。それにわだかまりはないほうがいい」
「……本当にそれでいいのかい?」
秀長さんの問いに僕は「なつさんも秀晴のことを覚えていてくれた」と答えた。
「それになつさんなら変なことにはならないでしょう。そんな感じがします」
どうして秀晴がなつさんを知っていたのか。
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僕の言葉になつさんは過敏に反応した。震えだして顔もますます青くなる。
「それは間違いないかな? 秀晴」
「…………」
「その沈黙は肯定と受け取る。それから別に僕は大した問題ではないと思う。公家ではなく、どこかの商家か京の住人の娘を見初めて、養子に出すのは悪いことじゃない。最大限の配慮を見せてくれたから」
僕の言葉に秀長さんは何か言いたげだったけど、敢えて何も言わずに居てくれた。
「でも、もしこの婚姻にやましいところがあるのなら、今はっきり言ってほしい。後からいろいろなことが暴かれることになったら――承知しない」
最後は脅すように言った。晴豊殿は今にも失神しそうになっていた。
「僕には優秀な忍びが居る。実を言えば探るような真似はしないつもりだったけど、なんというか、互いに信用できないのなら、命じるのもやぶさかでは――」
「お、お許しください!」
耐えられなくなったのは、なつさんだった。
今にも泣きそうな彼女は僕に向かって深く頭を下げた。
「私が悪いのです! 実家のために、こんな……」
「なつ! やめるんだ!」
引きつった声を上げたのは晴豊殿で、彼女を庇うように同じく隣で頭を下げた。
「全て、私が悪いのだ! そなたは決して悪くない!」
尋常ではない雰囲気だった。僕は「全て話してくれますか?」と努めて優しく訊ねた。
晴豊殿は頭を上げて、苦渋に満ちた顔を見せた。
「そなたのおっしゃるとおり、やましいところがあるのだ。率直に言えば――なつは清華家の出なのだ」
清華家……名家よりも格上の公家衆だった。
それが何故、出自を誤魔化す必要があるのだろうか。
「詳しく話を聞きましょう」
僕はただ真実を知りたいということしか考えなかった。
「その前に、一つだけお聞きしたい。雨竜秀晴殿は、どこでなつと知り合った?」
晴豊殿の問いに秀晴は深く溜息を吐いた。
「父さまの援助で施薬院の経営は順調でしたが、それ以前は公家さまとの付き合いがありました。援助のためです。そしてその付き合いは父さまの援助後も続いておりました。俺は母に連れられて道三さまと一緒に何度か、なつ殿の住まわれる屋敷に行きました」
「そこで、知り合ったと?」
「なつ殿の母君の持病は決して軽いものではありませんでした。だから何度も訪問する必要がありました。それになつ殿と俺は同じ世代でしたし。まあ始めはかすみ――妹と知り合いになったのです。そこから徐々に仲良くなりました」
ふむ。それなら知り合いというか幼馴染なのは納得できる。
「それで、どうして清華家に連なる家の出を誤魔化す必要があったのですか? また具体的にその家の名をあげないのはいかなる理由ですか?」
話を進めると晴豊殿は顔をしかめながら続けた。
「初め、雨竜家との縁談の話を持ち出すと、受ける公家が居なかった。言いにくいが、雨竜秀昭殿の出自は、既に公家衆の間では周知の事実だったのだ」
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そうか。僕のせいなのか……
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「……ええ、構いません」
「山科家の娘の子だとしても、非道な下人との間にできた、穢れた者の子との婚姻など、血筋だけが生きる術である公家が受け入れられるわけがなかった。だから、全員忌避したのだ」
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「摂家の次に位置する清華家という家格ならば、もっと受け入れられないと思うが」
「……今の公家は、かなり困窮している。摂家ならまだしも、清華家の者はろくな収入を得られず、高い家格のために俗な商売はできない」
そして晴豊殿は「経済的に見れば雨竜家との婚姻は魅力だった」と白状した。
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「…………」
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「もしも、秀晴を好いているのなら、婚姻を進めたいと思う」
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「な、何を、何を言っているのですか!」
動揺して喚くなつさんを余所に「秀晴はどうなんだ?」と問う。
「……父さま。何を言っているのか分からないですけど」
「照れるなよ。秀晴も好きなんだろう? そうでなければ長年会っていないのに、名前と顔が分かるわけがない」
僕の指摘に秀晴も顔を真っ赤にした。
「俺は、その……」
「秀晴となつさん、二人でちょっと話し合ってくれ。秀長さんと晴豊殿、別室にてしばし話そう」
僕がそう促すと秀長さんは「本当に優しいな……」と呆れたように秀長さんは立ち上がった。何がなんだか分からない晴豊殿も立ち上がる。
「ちょっと、父さま!」
「友人なんだろう? 思い出話でもしてくれ」
動揺している秀晴と呆然としているなつさんを残して、僕たちは別室に入った。
「……もしかして、当人に決めさせるつもりですか?」
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