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丹波国へようこそ
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「そんなわけで、羽柴家次期当主の羽柴秀勝くんだ。皆、よろしく頼むよ」
居城である丹波亀山城にて、僕の隣に座っている秀勝くんを集まった家臣たちに紹介すると「……いきなりにも程があります」と島が苦言を呈した。
「事前に説明してくださらないと、対応ができません」
「ああ、ごめん。それで秀勝くんからご挨拶が――」
「ちょっと待ってください。どうして若さまをそんな気さくに呼ぶんですか?」
雪隆くんが頭痛を堪えるような仕草をしながら問うので「秀勝くんが良いって言ったからね」とさらりと答えた。
「でもまさか、本当にそう呼ぶとは思いませんでした」
秀勝くんの呟きに家臣たちは顔を見合わせた。
「勉強のためにいらっしゃったとお聞きしますが、具体的な内容と期間は決まっているのですか?」
大久保が恐る恐る訊ねた。顔に汗が吹き出ているのは緊張しているのかもしれない。
「内容はこれから考えるけど、期間は二ヶ月ぐらいかな」
「二ヶ月……」
「ちょっと短い気もするけど、いろいろ忙しくなってくるからね」
わざと曖昧な物言いをしたのは、徳川家との戦が確定していないからだ。
「それから、他にも紹介したい者が二名居る。入ってきてくれ」
僕が呼ぶ込むと僧と若者が入ってきた。
僧は目が細く、でっぷりと肉付きの良い体格をしている。
若者は顔が馬のように長く、やや緊張した面持ちだった。
二人は平伏し、それぞれ名乗った。
「拙僧は前田玄以と申します」
「私は長束正家といいます」
僕は「二人は羽柴家の与力で主に宗教面と財政面で活躍してくれる」と言った。
「二人は秀吉から相当優秀だと聞かされている。皆、よろしく頼む」
家臣一同はホッとした顔になった。これで少し自分たちの負担が減るからだ。
「それでは、秀勝くんや玄以たちの紹介が終わったところで、今日は解散とする。皆、各々の勤めに励むように」
僕は「秀勝くん。行こうか」と促した。
彼は溜息を吐いて「……分かりました」と答えた。
城の廊下を歩いていると「それで、何を学べばいいのですか?」と秀勝くんが質問してきた。
「今日は僕の息子と側近と会ったら終わりだ。大坂からここまで遠かったし、疲れているだろう?」
「……まあ否定はしません」
「明日はまず、茶を勉強しよう。茶の湯の経験は?」
「ある程度は知っていますが、実際にやったことはありません」
きっと書物で知ったのだろうなと思いつつ、僕は目的の部屋に着いたので「僕だ。開けるよ」と声をかけた。
「父さま。良いですよ」
中から秀晴の声がしたので障子を開ける。
部屋には秀晴となつさん、そして僕の側近の弥助が居た。
「――っ!? な、なんですか!? あの黒いのは!?」
弥助を見た瞬間、悲鳴をあげた秀勝くん。
「弥助という僕の側近だよ」
「や、やすけ……?」
弥助は正座して手を床につきながら頭を下げた。
「やすけといいます。よろしくおねがいします」
「ひ、日の本言葉、喋られるのか!?」
「秀勝くんは、崑崙奴を知らないのか?」
秀勝くんは首を素早く横に振った。
「し、知らないです。書物で読んだことも……」
「なるほど。確かに書物には載っていない」
秀勝くんは怖がっているというより驚きと好奇心で一杯だった。
「ちょっと触ってもいいですか? 墨でも塗っているのかも……」
「あははは。上様と同じこと言ってるな」
「そうだな。なつかしい……」
秀勝くんは弥助の手首を触った。自分の指をこすり付けるように何度も往復させて、それからまじまじと交互に手首と指を見た。当然、墨は取れていないし、付いてもいない。
「信じられない……あの、雨竜さん。どうして私たちと違って黒いんですか?」
僕は大昔、堺の南蛮商人のロベルトに聞いた話を思い出した。
「物凄く暑い国に産まれたから、肌が黒く焼けてしまったんですよ」
「そ、そうなんですか……!」
なんだ。子どもらしいところもあるんだ。
ほんのちょっと安心した。
「それから、息子の秀晴とその妻、なつです」
僕が先ほどから苦笑していた秀晴を紹介する。
「雨竜秀晴です。若さま、お初にお目にかかります」
「なつと申します」
「羽柴秀勝です。よろしくお願いします」
丁寧なご挨拶に「本当に秀吉に息子なのかな」と思わず声に出してしまった。
「そういえば、どうして家臣なのに父上のことを呼び捨てするのですか?」
難しい質問に「それは……昔からの知り合いだったからかな」と答えた。
「まだ何者でもなかった秀吉と何者なのか分からなかった僕。その頃からの付き合いだから」
「……よく分かりません」
訝しげな顔をする秀勝くんに「そうだな。昔話をしよう」と思い立った。
「弥助。はると雹を呼んでくれ。せっかくだから家族全員に話そう」
「わかった。すぐよんでくる」
秀勝くんは「父上の昔話、興味あります」とわくわくしていた。
「秀吉とはこういう話しないのか?」
「……父上は自分の話をまったくしません。私の話ばかり聞きたがるのです」
少しだけ淋しそうな顔で「だから書物をたくさん読まないといけないのです」と秀勝くんは呟いた。
なるほど。書物が好きというよりは秀吉に構ってもらいたいから読んでいるのか。
はると雹がやってきたところで、僕は秀吉との思い出話――藤吉郎時代の話を始めた。
皆、興味深そうに聞いていた。特に行雲さまの件で僕が上様に諫言したところは夢中になっていた。
それから墨俣城の話をすると「凄い……」と秀勝くんは呟いた。
「そんなこと、普通は思いつかない……よくもまあ、そんな考えが浮かびましたね」
「秀吉の凄いところは柔軟性のある考えができて、実行力と行動力があるところだ」
僕は話すのをやめて秀勝くんに言う。
「今度、秀吉と話したいと言えばいい。きっと何時間でも話してくれるよ」
「そう、でしょうか……?」
「秀吉ほど話好きな人なんて、僕は今まで会ったことはない」
僕は「さあ。今日はここまで」と打ち切った。
「もう夜も深くなっているしね。さあ、寝ましょう」
まだまだ聞きたい様子の秀勝くんだったけど、素直に言うことを聞いてくれた。
初めはどうなるかと思ったが、なかなか聞き分けの良い子で安心できた。
翌日。僕は秀勝くんと弥助を連れて、山上宗二さんを訪ねていた。
「今、大事なときなんですがね」
あまり機嫌がよろしくない宗二さんだったが、茶の湯の指導はしてくれるらしく、秀勝くんや弥助に丁寧かつ親切に教えてくれた。
「宗二さん。どうやら煮詰まっているようですね」
僕の率直な物言い――そのほうが好むと知っていた――に宗二さんは疲れた笑みを見せた。
「わが師、千宗易は天才だ。離れてみて、それが身に染みて分かった。山を谷、西を東と茶の湯の法度を破り、物を自由にする精神は尊敬に値する」
すっかり参っている宗二さんに「何を悩んでいるのですか?」と秀勝くんが問う。
「悩み……そうですな。私は悩んでいます。どうしたって師匠の真似となってしまう。私独自の茶を創らねばならぬのに……」
「そうですか。では山上殿が好む茶と言うのはなんでしょうか?」
改まった問いに宗二さんは「……お師匠さまほど極端になれません」と答えた。
「黒茶碗を至高とする考えも理解できますが、志野焼の白さにも心惹かれます。私は半端な未熟者です」
秀勝くんは何か言いたげだった。何かを伝えようとしていた。
「秀勝くん。言いたいことはきちんと伝えたほうがいい」
僕は大人として、秀勝くんを後押しした。
「私は茶の湯に関しては素人です。意見なんておこがましいですよ」
「それでも、言わなくて後悔するよりマシです」
僕は宗二さんに向かって「聞いてあげてください」と頭を下げた。
「もしかしたら、良き考えが生まれるかもしれません」
「……分かった。聞こう」
秀勝くんは僕と宗二さんの顔を交互に見て――意を決したように言った。
「半端な未熟者。それでいいじゃないですか」
思いもかけぬ言葉に宗二さんは息を飲んだ。
「山上殿は山上殿でしかなく、それを貫き通す心さえあれば、極致へと昇華できると思うのです」
「…………」
「上手く言えませんけど、どうか、そのままの山上殿を貫いてください」
宗二さんは穴が空くほど秀勝くんを見つめて――それから笑い出した。
「あっはっはっはっはっはっはっは!」
まるで狂ったように笑い出す宗二さん。
僕たち三人は顔を見合わせた。
「だ、大丈夫ですか? 宗二さん……?」
「ひっひひ! まさか、この歳になって悟されるとは思わなかった!」
宗二さんは素早く立ち上がり「御免!」と言い放った。
「思いついたことがある! 退座する!」
そう言って駆け出してしまった。
残された僕たちはぽかんと見送るしかなかった。
「そうじ……だいじょうぶなのか?」
弥助の呟きに秀勝くんは「おかしくなったのですか?」と不安そうに言う。
「まるでとり憑かれたようになりましたけど」
「いや、逆にあの顔は憑き物が取れたように思える」
僕はとても羨ましく思えた。
「ようやくお師匠さまと同じ境地に辿り着けたのですね。宗二さん」
居城である丹波亀山城にて、僕の隣に座っている秀勝くんを集まった家臣たちに紹介すると「……いきなりにも程があります」と島が苦言を呈した。
「事前に説明してくださらないと、対応ができません」
「ああ、ごめん。それで秀勝くんからご挨拶が――」
「ちょっと待ってください。どうして若さまをそんな気さくに呼ぶんですか?」
雪隆くんが頭痛を堪えるような仕草をしながら問うので「秀勝くんが良いって言ったからね」とさらりと答えた。
「でもまさか、本当にそう呼ぶとは思いませんでした」
秀勝くんの呟きに家臣たちは顔を見合わせた。
「勉強のためにいらっしゃったとお聞きしますが、具体的な内容と期間は決まっているのですか?」
大久保が恐る恐る訊ねた。顔に汗が吹き出ているのは緊張しているのかもしれない。
「内容はこれから考えるけど、期間は二ヶ月ぐらいかな」
「二ヶ月……」
「ちょっと短い気もするけど、いろいろ忙しくなってくるからね」
わざと曖昧な物言いをしたのは、徳川家との戦が確定していないからだ。
「それから、他にも紹介したい者が二名居る。入ってきてくれ」
僕が呼ぶ込むと僧と若者が入ってきた。
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若者は顔が馬のように長く、やや緊張した面持ちだった。
二人は平伏し、それぞれ名乗った。
「拙僧は前田玄以と申します」
「私は長束正家といいます」
僕は「二人は羽柴家の与力で主に宗教面と財政面で活躍してくれる」と言った。
「二人は秀吉から相当優秀だと聞かされている。皆、よろしく頼む」
家臣一同はホッとした顔になった。これで少し自分たちの負担が減るからだ。
「それでは、秀勝くんや玄以たちの紹介が終わったところで、今日は解散とする。皆、各々の勤めに励むように」
僕は「秀勝くん。行こうか」と促した。
彼は溜息を吐いて「……分かりました」と答えた。
城の廊下を歩いていると「それで、何を学べばいいのですか?」と秀勝くんが質問してきた。
「今日は僕の息子と側近と会ったら終わりだ。大坂からここまで遠かったし、疲れているだろう?」
「……まあ否定はしません」
「明日はまず、茶を勉強しよう。茶の湯の経験は?」
「ある程度は知っていますが、実際にやったことはありません」
きっと書物で知ったのだろうなと思いつつ、僕は目的の部屋に着いたので「僕だ。開けるよ」と声をかけた。
「父さま。良いですよ」
中から秀晴の声がしたので障子を開ける。
部屋には秀晴となつさん、そして僕の側近の弥助が居た。
「――っ!? な、なんですか!? あの黒いのは!?」
弥助を見た瞬間、悲鳴をあげた秀勝くん。
「弥助という僕の側近だよ」
「や、やすけ……?」
弥助は正座して手を床につきながら頭を下げた。
「やすけといいます。よろしくおねがいします」
「ひ、日の本言葉、喋られるのか!?」
「秀勝くんは、崑崙奴を知らないのか?」
秀勝くんは首を素早く横に振った。
「し、知らないです。書物で読んだことも……」
「なるほど。確かに書物には載っていない」
秀勝くんは怖がっているというより驚きと好奇心で一杯だった。
「ちょっと触ってもいいですか? 墨でも塗っているのかも……」
「あははは。上様と同じこと言ってるな」
「そうだな。なつかしい……」
秀勝くんは弥助の手首を触った。自分の指をこすり付けるように何度も往復させて、それからまじまじと交互に手首と指を見た。当然、墨は取れていないし、付いてもいない。
「信じられない……あの、雨竜さん。どうして私たちと違って黒いんですか?」
僕は大昔、堺の南蛮商人のロベルトに聞いた話を思い出した。
「物凄く暑い国に産まれたから、肌が黒く焼けてしまったんですよ」
「そ、そうなんですか……!」
なんだ。子どもらしいところもあるんだ。
ほんのちょっと安心した。
「それから、息子の秀晴とその妻、なつです」
僕が先ほどから苦笑していた秀晴を紹介する。
「雨竜秀晴です。若さま、お初にお目にかかります」
「なつと申します」
「羽柴秀勝です。よろしくお願いします」
丁寧なご挨拶に「本当に秀吉に息子なのかな」と思わず声に出してしまった。
「そういえば、どうして家臣なのに父上のことを呼び捨てするのですか?」
難しい質問に「それは……昔からの知り合いだったからかな」と答えた。
「まだ何者でもなかった秀吉と何者なのか分からなかった僕。その頃からの付き合いだから」
「……よく分かりません」
訝しげな顔をする秀勝くんに「そうだな。昔話をしよう」と思い立った。
「弥助。はると雹を呼んでくれ。せっかくだから家族全員に話そう」
「わかった。すぐよんでくる」
秀勝くんは「父上の昔話、興味あります」とわくわくしていた。
「秀吉とはこういう話しないのか?」
「……父上は自分の話をまったくしません。私の話ばかり聞きたがるのです」
少しだけ淋しそうな顔で「だから書物をたくさん読まないといけないのです」と秀勝くんは呟いた。
なるほど。書物が好きというよりは秀吉に構ってもらいたいから読んでいるのか。
はると雹がやってきたところで、僕は秀吉との思い出話――藤吉郎時代の話を始めた。
皆、興味深そうに聞いていた。特に行雲さまの件で僕が上様に諫言したところは夢中になっていた。
それから墨俣城の話をすると「凄い……」と秀勝くんは呟いた。
「そんなこと、普通は思いつかない……よくもまあ、そんな考えが浮かびましたね」
「秀吉の凄いところは柔軟性のある考えができて、実行力と行動力があるところだ」
僕は話すのをやめて秀勝くんに言う。
「今度、秀吉と話したいと言えばいい。きっと何時間でも話してくれるよ」
「そう、でしょうか……?」
「秀吉ほど話好きな人なんて、僕は今まで会ったことはない」
僕は「さあ。今日はここまで」と打ち切った。
「もう夜も深くなっているしね。さあ、寝ましょう」
まだまだ聞きたい様子の秀勝くんだったけど、素直に言うことを聞いてくれた。
初めはどうなるかと思ったが、なかなか聞き分けの良い子で安心できた。
翌日。僕は秀勝くんと弥助を連れて、山上宗二さんを訪ねていた。
「今、大事なときなんですがね」
あまり機嫌がよろしくない宗二さんだったが、茶の湯の指導はしてくれるらしく、秀勝くんや弥助に丁寧かつ親切に教えてくれた。
「宗二さん。どうやら煮詰まっているようですね」
僕の率直な物言い――そのほうが好むと知っていた――に宗二さんは疲れた笑みを見せた。
「わが師、千宗易は天才だ。離れてみて、それが身に染みて分かった。山を谷、西を東と茶の湯の法度を破り、物を自由にする精神は尊敬に値する」
すっかり参っている宗二さんに「何を悩んでいるのですか?」と秀勝くんが問う。
「悩み……そうですな。私は悩んでいます。どうしたって師匠の真似となってしまう。私独自の茶を創らねばならぬのに……」
「そうですか。では山上殿が好む茶と言うのはなんでしょうか?」
改まった問いに宗二さんは「……お師匠さまほど極端になれません」と答えた。
「黒茶碗を至高とする考えも理解できますが、志野焼の白さにも心惹かれます。私は半端な未熟者です」
秀勝くんは何か言いたげだった。何かを伝えようとしていた。
「秀勝くん。言いたいことはきちんと伝えたほうがいい」
僕は大人として、秀勝くんを後押しした。
「私は茶の湯に関しては素人です。意見なんておこがましいですよ」
「それでも、言わなくて後悔するよりマシです」
僕は宗二さんに向かって「聞いてあげてください」と頭を下げた。
「もしかしたら、良き考えが生まれるかもしれません」
「……分かった。聞こう」
秀勝くんは僕と宗二さんの顔を交互に見て――意を決したように言った。
「半端な未熟者。それでいいじゃないですか」
思いもかけぬ言葉に宗二さんは息を飲んだ。
「山上殿は山上殿でしかなく、それを貫き通す心さえあれば、極致へと昇華できると思うのです」
「…………」
「上手く言えませんけど、どうか、そのままの山上殿を貫いてください」
宗二さんは穴が空くほど秀勝くんを見つめて――それから笑い出した。
「あっはっはっはっはっはっはっは!」
まるで狂ったように笑い出す宗二さん。
僕たち三人は顔を見合わせた。
「だ、大丈夫ですか? 宗二さん……?」
「ひっひひ! まさか、この歳になって悟されるとは思わなかった!」
宗二さんは素早く立ち上がり「御免!」と言い放った。
「思いついたことがある! 退座する!」
そう言って駆け出してしまった。
残された僕たちはぽかんと見送るしかなかった。
「そうじ……だいじょうぶなのか?」
弥助の呟きに秀勝くんは「おかしくなったのですか?」と不安そうに言う。
「まるでとり憑かれたようになりましたけど」
「いや、逆にあの顔は憑き物が取れたように思える」
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