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果たし状
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ダニエルが婿入りしたのは酒屋らしい。それも異世界の武士がアルカディア大陸で試行錯誤の末、製造を成し遂げた清酒と濁り酒を取り扱う、サウスでも指折りの大商家――その名は『バッカス』だった。そういえば昔、幼馴染が酒屋を営んでいるとダニエルから何度か聞いたことがあるなとラットは思い出した。だがその幼馴染とは喧嘩ばかりしていたと愚痴っていた気もしたが。
ダニエルが店の中に入ると従業員が一斉に「お帰りなさいませ、若旦那様」と頭を下げた。次代の後継者なのだから当然の扱いだが、従業員各々の声に尊敬の念が宿っているのが分かり、なかなかやり手なのだとラットは評価した。確かに彼自身も目をかけていたのは、ダニエルが何かをやりそうな男だったからだ。
「ああ。ただいま。悪いけど、離れには誰も近づけさせないでくれ」
「かしこまりました」
従業員の中でも賢そうな顔つきをしている中年の男――店でも相当な地位に就いているのだろう――は心得たように頷いた。理由も聞かずにそういった対応ができるところは、教養の高さを表していた。
ダニエルに案内されて、離れの和室に通されるラット。壁を背にして用意された座布団に座り、刀を左脇に置く。ダニエルはさっそく「先ほどの続きですが」と話を再び始めた。
「隠居したリース・トライアド様の話、まったく知らないんですよね?」
「ああ。隠居なさった話は初耳だ」
「……では、亡くなったこともご存知ないですか?」
かつての主君が隠居したことも衝撃的だったが、まさか落命しているとは考えなかったラット。驚きを通り過ぎて何も言えなかった。その心中を察したのか、ダニエルは彼が冷静になるのを待った。
しばらくして喋る気力を取り戻したラットは「死因は、なんだ?」とかすれた声で訊ねた。自分の親以上に忠義を尽くした男の死。そうなってしまうのも無理はなかった。
「病死、とされていますが、公には病名は明かされていません」
「…………」
「これは、俺が独自にツテを当たって確かめた話なのですが」
前置きしてから、ダニエルはおそらくラットが聞きたくないであろう事実を述べた。
「オウルの兄貴が、関わっています」
「……間違いないようだな」
「ええ、残念ながら。確実な情報です」
「理由は、出世か?」
信じたくはないが信じてしまう自分をラットはどこか客観的に感じていた。小大名が出世するには様々な手段はあるが、一番早い方法は主家を乗っ取ることだ。それを鮮やかにやり遂げたオウルを、ラットはどう評価すればいいのか、分からなかった。
「それだけではなく、六代目将軍のブレット・イースン様の死にも関わっているらしいです」
「それはまだ、確定したわけではないんだな」
「ええ。情報が少ないです。ただでさえ将軍殺しは大罪ですから。犯人がオウルの兄貴だとしたら、尻尾を掴ませる真似はしないでしょう」
ラットはここでオウルらしくないなと感じた。決定的な証拠がないように隠蔽するのは当然だが、そもそも噂とはいえ将軍を殺した疑いをかけられることは、今後の将軍就任の妨げになるのではないか? あの慎重な性格のオウルらしくない爪の甘さだと彼は思う。
「ラットさん。どうしましたか?」
「いや。なんでもない。続けてくれ」
眉間に皺を寄せたラットに促されて、ダニエルはより深い話へと続ける。
「それで、将軍就任の話ですけど、候補が乱立してまとまっていません。特に大きな勢力はオウルの兄貴のアクス家とアイラさん率いるローゲン家ですが、二家とも新興の従属大名なので、格が足りません」
「なるほど。古参の従属大名家が制しているのか」
「だから、両家や他の従属大名家は自分が将軍になるための一押しとして、血眼になって探しているものがあります」
ラットは思わず「探しているもの?」と訊ねた。将軍になるためにはこれといった証はないはずだった。
ダニエルは声を落として言おうとする――ラットは部屋の外から気配を感じた。
「……おい。そこのお前。何者だ?」
ラットが低い声で外の人間に訊ねる。高圧的で殺気が込められている。
「あ、あの。お茶を持ってきました。フレンダです」
「……俺の妻です。近づくなと言ったはずなのに」
ホッと溜息を吐くダニエル。しかしラットは左に置いた刀を取って――襖ごと外の人間を斬った。
「なあ!? 兄貴!?」
驚愕するダニエル。尊敬する兄貴分が自分の妻を斬ったことの衝撃で腰を抜かしてしまった。
しかしその後の光景を見て、さらに驚愕した。
「……よく分かったわね」
全身黒ずくめの服を着て覆面を被った、身体付きと声から女だと分かる不審な者は、斬られることなく――ラットの刀の刃の上に乗っていた。
「曲芸師か何かか?」
「芸なんてちんけなものじゃないわ。これは立派な術よ」
「奇妙奇天烈なものを見せる点では同じだけどな」
軽口を叩きながらラットは内心、得体の知れない感覚を覚えていた。
――刀に重さを感じない。
薙いで横向きになった刃の上に垂直で立っているのに、彼女の重さはまるで羽毛のようにない。幻術でもかかっているのか。それならばもっと効果的な術をかけられたはず。
「あなたに伝言よ。ラットさん」
「なんだ言ってみろ」
「スフィアって子、知っているでしょ。彼女、監禁されているわ」
ラットは顔を歪ませた。セントラルに置いて来たはずなのに、どうしてサウスのメニシンシティにいるのか、何故監禁されているのか、まったく持って不明だったからだ。
さらにもう一点。厄介なことがあった。
「まさか……依頼人は俺を知っているのか?」
「ええもちろん。だって、依頼人は――あなたの好敵手だったドク・クレイムよ」
ますます顔を歪ませるラット。かつての好敵手が普通に敵として立ちはだかるのは、この状況において、本当に厄介だった。
「ほら、果たし状も預かっているわ。詳しい日時と場所はそこに書かれている」
投げて紙の束を渡す女。ラットは「もし、受けなかったらどうする?」と一応訊ねた。
「スフィアを殺して、あなたを地の果てまで追いかけるって。情熱的ねえ!」
ふざけた口調と動きで馬鹿にするように言う女。そんな彼女にいまいち事情が飲み込めないダニエルは「あんたにはいろいろ訊かないといけないことがありそうだな」と拳を握った。
「女を痛めつける趣味はないけどな。捕らえるぞ」
「あら。あなたにできるかしら?」
「愚問だな。元武士の俺と兄貴から逃げられると思っているほうがおかしい」
女は覆面ごしでも分かるような笑みでダニエルに甘い声で訊ねる。
「ねえ。どうしてフレンダの声を知っていたと思う?」
「……まさか!?」
「可愛かったわあ。最期までダニエル助けてって――」
ダニエルは無言のまま、徒手空拳で女に迫る。ラットの制止する声を無視して――怒りで聞こえなかった――拳を心臓付近に叩き込もうとする。
女は予想していたように、半身になって拳を避けて、逆にダニエルの腕を掴んで――外に向かって投げ飛ばした。
外の庭まで吹っ飛んだダニエルを自ら追うように、女は外に飛び出した。焦りつつラットも外に出ると、既に高い塀の上に立っている女が見えた。そして地面にはのびたダニエル。
「それじゃあね。またどこかで会いましょう」
女は塀の外に飛び降りた。もはや追うことは敵わない。
「……行くしかないか」
ラットは手に握り締めた果たし状を懐に入れ、ダニエルの様子を見た。
「おいダニエル。しっかりしろ」
「……はっ!? フレンダは!?」
頬を叩かれて起きたダニエル。そのとき、ようやく騒ぎを聞きつけた従業員がやってきた。
「ど、どうなされましたか、若旦那!?」
「……侵入者が来たが、ラットさんが追い払ってくれたんだ」
ダニエルは嘘を言わずに事実を曲げて事情を説明した。
従業員たちは顔を見合わせて、どうしたらいいか話している。
「それより、フレンダはどこだ!?」
ダニエルは周りをきょろきょろ見渡す。
「落ち着いてください! 若旦那!」
「フレンダが何かされたかもしれない! 急いで探せ! いや、俺も探す!」
慌てふためくダニエルたちを余所にラットはふらりと屋敷を出る。これ以上ダニエルに迷惑をかけたくなかったからだ。それに、フレンダは無事だろうと考えていたこともある。何故なら、あの黒ずくめの女からは血の臭いがしなかったからだ。
ラットの予想通り、フレンダは無事だった。自室で本を読んでいたのだ。主人のダニエルが従業員の大勢いる中で抱きついてきて、恥ずかしさのあまり張り手をしたのだが、些細なことだろう。どうやら女のはったりだったと胸を撫で下ろしたダニエルだったが、ラットがいなくなったことでまたも大騒ぎした。
「ああ! オウルの兄貴が、従属大名が血眼になって、探しているものを伝えないと!」
ダニエルは天を仰いで、頭を抱えた。
「見つけたものが、将軍となれる――それを伝えないと!」
ラットは果たし状を開いた。
日時は今日の夜。場所はクレイム家近くの修練場。幼い頃から大人になるまで闘い続けた、二人の因縁の場所。
「あいつも変わらないな」
そう呟いてラットは人々が往来する大通りを歩き始めた。
好敵手、ドク・クレイム。
彼もまた、伝説と呼ばれる武士の一人であり。
将軍候補の従属大名、ローゲン家の小大名であった。
ダニエルが店の中に入ると従業員が一斉に「お帰りなさいませ、若旦那様」と頭を下げた。次代の後継者なのだから当然の扱いだが、従業員各々の声に尊敬の念が宿っているのが分かり、なかなかやり手なのだとラットは評価した。確かに彼自身も目をかけていたのは、ダニエルが何かをやりそうな男だったからだ。
「ああ。ただいま。悪いけど、離れには誰も近づけさせないでくれ」
「かしこまりました」
従業員の中でも賢そうな顔つきをしている中年の男――店でも相当な地位に就いているのだろう――は心得たように頷いた。理由も聞かずにそういった対応ができるところは、教養の高さを表していた。
ダニエルに案内されて、離れの和室に通されるラット。壁を背にして用意された座布団に座り、刀を左脇に置く。ダニエルはさっそく「先ほどの続きですが」と話を再び始めた。
「隠居したリース・トライアド様の話、まったく知らないんですよね?」
「ああ。隠居なさった話は初耳だ」
「……では、亡くなったこともご存知ないですか?」
かつての主君が隠居したことも衝撃的だったが、まさか落命しているとは考えなかったラット。驚きを通り過ぎて何も言えなかった。その心中を察したのか、ダニエルは彼が冷静になるのを待った。
しばらくして喋る気力を取り戻したラットは「死因は、なんだ?」とかすれた声で訊ねた。自分の親以上に忠義を尽くした男の死。そうなってしまうのも無理はなかった。
「病死、とされていますが、公には病名は明かされていません」
「…………」
「これは、俺が独自にツテを当たって確かめた話なのですが」
前置きしてから、ダニエルはおそらくラットが聞きたくないであろう事実を述べた。
「オウルの兄貴が、関わっています」
「……間違いないようだな」
「ええ、残念ながら。確実な情報です」
「理由は、出世か?」
信じたくはないが信じてしまう自分をラットはどこか客観的に感じていた。小大名が出世するには様々な手段はあるが、一番早い方法は主家を乗っ取ることだ。それを鮮やかにやり遂げたオウルを、ラットはどう評価すればいいのか、分からなかった。
「それだけではなく、六代目将軍のブレット・イースン様の死にも関わっているらしいです」
「それはまだ、確定したわけではないんだな」
「ええ。情報が少ないです。ただでさえ将軍殺しは大罪ですから。犯人がオウルの兄貴だとしたら、尻尾を掴ませる真似はしないでしょう」
ラットはここでオウルらしくないなと感じた。決定的な証拠がないように隠蔽するのは当然だが、そもそも噂とはいえ将軍を殺した疑いをかけられることは、今後の将軍就任の妨げになるのではないか? あの慎重な性格のオウルらしくない爪の甘さだと彼は思う。
「ラットさん。どうしましたか?」
「いや。なんでもない。続けてくれ」
眉間に皺を寄せたラットに促されて、ダニエルはより深い話へと続ける。
「それで、将軍就任の話ですけど、候補が乱立してまとまっていません。特に大きな勢力はオウルの兄貴のアクス家とアイラさん率いるローゲン家ですが、二家とも新興の従属大名なので、格が足りません」
「なるほど。古参の従属大名家が制しているのか」
「だから、両家や他の従属大名家は自分が将軍になるための一押しとして、血眼になって探しているものがあります」
ラットは思わず「探しているもの?」と訊ねた。将軍になるためにはこれといった証はないはずだった。
ダニエルは声を落として言おうとする――ラットは部屋の外から気配を感じた。
「……おい。そこのお前。何者だ?」
ラットが低い声で外の人間に訊ねる。高圧的で殺気が込められている。
「あ、あの。お茶を持ってきました。フレンダです」
「……俺の妻です。近づくなと言ったはずなのに」
ホッと溜息を吐くダニエル。しかしラットは左に置いた刀を取って――襖ごと外の人間を斬った。
「なあ!? 兄貴!?」
驚愕するダニエル。尊敬する兄貴分が自分の妻を斬ったことの衝撃で腰を抜かしてしまった。
しかしその後の光景を見て、さらに驚愕した。
「……よく分かったわね」
全身黒ずくめの服を着て覆面を被った、身体付きと声から女だと分かる不審な者は、斬られることなく――ラットの刀の刃の上に乗っていた。
「曲芸師か何かか?」
「芸なんてちんけなものじゃないわ。これは立派な術よ」
「奇妙奇天烈なものを見せる点では同じだけどな」
軽口を叩きながらラットは内心、得体の知れない感覚を覚えていた。
――刀に重さを感じない。
薙いで横向きになった刃の上に垂直で立っているのに、彼女の重さはまるで羽毛のようにない。幻術でもかかっているのか。それならばもっと効果的な術をかけられたはず。
「あなたに伝言よ。ラットさん」
「なんだ言ってみろ」
「スフィアって子、知っているでしょ。彼女、監禁されているわ」
ラットは顔を歪ませた。セントラルに置いて来たはずなのに、どうしてサウスのメニシンシティにいるのか、何故監禁されているのか、まったく持って不明だったからだ。
さらにもう一点。厄介なことがあった。
「まさか……依頼人は俺を知っているのか?」
「ええもちろん。だって、依頼人は――あなたの好敵手だったドク・クレイムよ」
ますます顔を歪ませるラット。かつての好敵手が普通に敵として立ちはだかるのは、この状況において、本当に厄介だった。
「ほら、果たし状も預かっているわ。詳しい日時と場所はそこに書かれている」
投げて紙の束を渡す女。ラットは「もし、受けなかったらどうする?」と一応訊ねた。
「スフィアを殺して、あなたを地の果てまで追いかけるって。情熱的ねえ!」
ふざけた口調と動きで馬鹿にするように言う女。そんな彼女にいまいち事情が飲み込めないダニエルは「あんたにはいろいろ訊かないといけないことがありそうだな」と拳を握った。
「女を痛めつける趣味はないけどな。捕らえるぞ」
「あら。あなたにできるかしら?」
「愚問だな。元武士の俺と兄貴から逃げられると思っているほうがおかしい」
女は覆面ごしでも分かるような笑みでダニエルに甘い声で訊ねる。
「ねえ。どうしてフレンダの声を知っていたと思う?」
「……まさか!?」
「可愛かったわあ。最期までダニエル助けてって――」
ダニエルは無言のまま、徒手空拳で女に迫る。ラットの制止する声を無視して――怒りで聞こえなかった――拳を心臓付近に叩き込もうとする。
女は予想していたように、半身になって拳を避けて、逆にダニエルの腕を掴んで――外に向かって投げ飛ばした。
外の庭まで吹っ飛んだダニエルを自ら追うように、女は外に飛び出した。焦りつつラットも外に出ると、既に高い塀の上に立っている女が見えた。そして地面にはのびたダニエル。
「それじゃあね。またどこかで会いましょう」
女は塀の外に飛び降りた。もはや追うことは敵わない。
「……行くしかないか」
ラットは手に握り締めた果たし状を懐に入れ、ダニエルの様子を見た。
「おいダニエル。しっかりしろ」
「……はっ!? フレンダは!?」
頬を叩かれて起きたダニエル。そのとき、ようやく騒ぎを聞きつけた従業員がやってきた。
「ど、どうなされましたか、若旦那!?」
「……侵入者が来たが、ラットさんが追い払ってくれたんだ」
ダニエルは嘘を言わずに事実を曲げて事情を説明した。
従業員たちは顔を見合わせて、どうしたらいいか話している。
「それより、フレンダはどこだ!?」
ダニエルは周りをきょろきょろ見渡す。
「落ち着いてください! 若旦那!」
「フレンダが何かされたかもしれない! 急いで探せ! いや、俺も探す!」
慌てふためくダニエルたちを余所にラットはふらりと屋敷を出る。これ以上ダニエルに迷惑をかけたくなかったからだ。それに、フレンダは無事だろうと考えていたこともある。何故なら、あの黒ずくめの女からは血の臭いがしなかったからだ。
ラットの予想通り、フレンダは無事だった。自室で本を読んでいたのだ。主人のダニエルが従業員の大勢いる中で抱きついてきて、恥ずかしさのあまり張り手をしたのだが、些細なことだろう。どうやら女のはったりだったと胸を撫で下ろしたダニエルだったが、ラットがいなくなったことでまたも大騒ぎした。
「ああ! オウルの兄貴が、従属大名が血眼になって、探しているものを伝えないと!」
ダニエルは天を仰いで、頭を抱えた。
「見つけたものが、将軍となれる――それを伝えないと!」
ラットは果たし状を開いた。
日時は今日の夜。場所はクレイム家近くの修練場。幼い頃から大人になるまで闘い続けた、二人の因縁の場所。
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