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7話 チームin新人
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ヒュンッヒュンッと相手の一発一発を躱すごとに、横の風が切られるような音が鳴る。じりじりと下りながら、時間にして3分、俺は相手の攻撃をいなし続けていた。
「シゃーーーー!」
一発一発が全部俺を殺す気満々の威力を秘めている。鳥肌をなんとか抑えて、異形からの攻撃をナイフで反らした。
「……ッおっも!」
直接触れなくてもその攻撃の重さに、ナイフが手から離れそうになる。
「クッしャー!あったンねぇな!」
奇声と一緒に異形が問いかけてきたが、残念ながらそんな悠長に会話が出来るような状態ではない。じりじりと下りながら、とにかく攻撃に対応し続けた。
ナイフと爪が散らす火花と甲高い金属音。右手に握られている銃は、完全にお役御免状態になっていた。こっちが銃を構える前に、相手は恐らく俺の体に二三個穴を開けに来るだろう。なので、右手も徹底的に防御に裂いた。が、
「……ッ!!」
「オ?どうした?……疲れてキたか?」
正解だ、とは言いたくない。
なぜならニヤニヤと様子をうかがってくる相手の言うとおりになってしまうのだから。しかし、体は正直だ。汗が額から噴き出る。息が上がる。心臓の音が鼓膜をノックする。
体感ではこの攻防が10分くらいに感じたが、実際では5分もたっていない。カップうどんがとてもお手軽には思えなくなりそうだ。
しかしここで俺の耳に朗報が入る。
『電車内にあった生体反応が移動してる!』
「!」
『あと十数秒くらいでホームから脱出できる。もう少しだよ!!』
同時に俺は眼の端で、さっき目が合った女子高生と赤いランドセルを背負った女の子がホームから出る階段に走るのを捉えた。
「……了解です」
俺のあの言葉の意を組んだのかはわからないが、かなり疲れているので、ありがたい情報だった。
俺は一旦大きく後ろにさがる。異形は今度も急に接近してくることはなさそうで、一息ついていた。
「なんでダ?」
「……どうした?」
「なンで俺の爪があタらねぇ?かなり速くヤッたハずだ。なのにお前の服にもカすりモしねぇ。全部避けラれた。納得がいカねェ」
「それは……俺が頑張ってるからじゃないか……?」
「そんナんデ避けらレるほド、俺の爪はノろくねぇ!」
俺の冗談に異形が苛立ち気味に答える。
感づくのが意外と早い。
しかし、別に答えてやる義務はないので、奴の問いにはスルーだ。
奴は今、どうして自分の攻撃がことごとく避けられるのか、または、どうやったら自分の攻撃があてられるのかを考えているのだろう。
「なんデだ……なんカあルはずだ」
こういうところが知能持ちの嫌なところだ。生物としては考え、導き出すことは進化につながることだが、それを使われる側はたまったもんじゃない。
まぁいい。もうこいつお得意の爪攻撃の範囲に入らずに戦っても問題はない。ここからはハンドガンでじっくりと鱗を削り続けよう。
なぜならもうあの二人が、階段を上り始めたのが遠目で確認出来たのだから。
そんな悠長な俺の考えが、次の瞬間粉々になる。
女子高生が女の子の手を引き、階段を上ろうとしたその時、ランドセルに着いている防犯ブザーのヒモが手すりに引っかかった。そして、
「ピピピピピピピピピピピピ」
仕事を果たすようにヒモがとれた防犯ブザーは、音を響かせる。
それに狼狽する二人の姿がそこにあった。
「……アぁ?」
俺は自分の脚を動かすと同時に四発発砲した。
縦の曲撃ち。
一瞬ブザーの音に気をとられて異形の意識が後ろに向いたが、俺の銃声に反応し、ガードの体制をとる。
しかし、銃弾の一発はガードの隙間を縫って異形の左の眼球に直撃した。
「ぐぎゃァぁあア!!」
たまらず眼を抑え悲鳴をあげる異形の横を全速力で駆け抜け、階段に向かって走る。左目からは黒い血のような物が流れている。
ラッキーだ。曲撃ちは当てるつもりはなく、あくまで牽制のつもりだったが、運良く相手の視界の半分を奪えた。
「早く行け!!」
俺は階段で固まってる二人に腹の底から叫んだ。今、二人と異形の位置から丁度半分くらいの距離に俺がいる。盾になりながら二人を逃がすことが最優先。どんな状況でも“クリア”は人命を優先する。そう脳内で自分に言い聞かせる。
「……危ない!」
女の子を先に行かせようとしている女子高生が、俺に向かって叫び返してきた。
振り返り、両足でブレーキをかけながら確認すると、異形が片目を抑えながらこちらを向いてワニのように大きく口を開けているのが見えた。
そこでは、奴の口の中で炎が収束し始め、次の瞬間、バスケットボール並の大きさになった炎が、こちらに向けて発射された。
放たれた炎の弾はそこまでのスピードはなかった。これなら躱せると思ったが、
「…………っクソが!」
考えが甘かった。
射線上には俺含め、女子二名がいた。もし避ければ、巻き込まれるのは後ろの二人だ。
炎弾の後ろでは、片目でにやつく異形の姿。間違いなく狙ってやっている。
躱せる物をあえて受ける。これほど歯がゆい物はない。時速60キロほどでこちらに接近する炎弾は
すぐに俺の目の前にやって来た。
覚悟は決まった。いくら俺が着てるスーツがクリアの特別製でも、ダメージは通る。歯を食いしばり、吹っ飛ばされないように力をいれる。
……しかし身構える俺に炎弾が直撃する50センチ手前、間違いなくここ最近で一番衝撃的な出来事が俺の目に映る。
「水よ!!守りたまえ!!」
叫んだのは女子高生だった。
そして、その声に呼応するようにして、俺の目の前に水のベールが発生する。俺を守るように水のベールは炎弾と衝突し、そのまま包み込んだ。中では炎弾がボンッとはぜたが、水がその威力を完璧に封じ込め、そのまま跡形もなく消火すると、丸まった水のベールは水風船が割れるときのように、その場に零れる。
振り向くと、そこには女子高生が五芒星の描かれた札を構えて立っていた。直後、手に握られた札は粉々になって空気中に消えていく。まるで先程の水のベールと連動するように。
『……大丈夫!?』
「はい、なんとか……、先輩、聞きたいことがあるんですけど……」
先輩と俺がやりとりをしていると、彼女は小学生の女の子を先に階段に上らせ、ケースの中からさっきと同じ札を一枚取り出し、こう唱えた。
「金よ!!閉じたまえ!!」
すると、このホームから改札口まで続く階段の入り口に、いきなり大きく分厚い鉄の壁が地面からせり出してきた。結果、入り口をぴったり覆って完全に封鎖する。壁の奥から聞こえくる防犯ブザーのアラームが徐々に遠くなっていくのを感じた。
今ホーム内にいるのは、俺と異形と女子高生だけ。先程と同じように、彼女が持っている五芒星が描かれた札が粉々になっていくのを見て、俺は先輩に尋ねた。
「……新しい隊員って、もしかして"術士"ですか?」
『え?あ、うん、そのはずだけど……なんで今?それより、生体反応の一人は避難し始めてるけど、もう一人がまだできてないんだけど……』
聞いたことがある。
クリアの制作した特別な札を媒介にすることで、超常現象にも似た奇跡を再現することが出来る戦闘員がいると。しかし、数が少なすぎてクリアの隊員内ではほぼ都市伝説と化していたはずだ。
たしか聞いた話によると、日本には三人しかいないとか。
「なンだぁ……今のハ?」
異形は警戒して、さっきの様にガンガン攻めてこようとはしてこない。じっくりとこちらの正体を探るように片目でにらんでいる。
「なぁ……ちょっとこっちに」
「!は、はい!」
中途半端に離れていると標的になる可能性がある。なので、俺は視線を異形に固定したまま、安全のために女子高生をこちらに呼び寄せる。
「……君は、今日から第17番隊に入隊する新人ってことで、あってるか?」
「はい」
『え?!うそ!いるの!?』
先輩の驚く声がスピーカーに入ってくる。気持ちはわかるがボリュームを考えてほしい。
「……なんであの子と一緒に逃げなかったのかは、あとで聞く。今の水出したり、鉄の壁生やしたりする意外に何が出来る?」
「あ、あとは火柱を出したり、樹木を生やして拘束したり、地面を窪ませたり出来ます」
「回数は?」
「残り5回です」
最後にこれは聞いておかなくてはならない。
「…………ここに残ったってことは戦闘に参加するってことでいいのか?」
「そのつもりです!」
女子高生から気合い十分の返事が返ってきた。俺は少し面食らうと、ポケットから予備のスピーカーを取り出して渡し、新人はそれを装着した。
「俺が前衛、君が後衛、攻撃に参加するなら的にならない程度にしろ。いざとなったらすぐに逃げろ、以上、あとは先輩に任せます」
『任された!ていうか本当にその場にいるんだね、……新人ちゃんも聞こえるかな?』
「は、はい、聞こえます」
俺達二人の耳に先輩の声が届く。
『敬君が巻き込まれないように、攻撃のタイミングはあたしが指示する。何を出すかは現場の判断に任せるね。』
「了解です」
言葉遣いも丁寧だし、結構素直なやつかも知れない。そんなことを考え、俺は、少しこわばりながら了承する新人を横目に見ていた。
「アァ、考えてモわからねェな。まぁ……食えバわかルか」
先程からじっくりこちらの様子をうかがっていた知能持ちが、何やら単細胞っぽい台詞を吐いている。
「言っておくが、誰も食わせないからな。……今度はこっちから行かせてもらおうか!」
俺はそのまま異形に向かって突っ込む。
「シゃーーーー!」
一発一発が全部俺を殺す気満々の威力を秘めている。鳥肌をなんとか抑えて、異形からの攻撃をナイフで反らした。
「……ッおっも!」
直接触れなくてもその攻撃の重さに、ナイフが手から離れそうになる。
「クッしャー!あったンねぇな!」
奇声と一緒に異形が問いかけてきたが、残念ながらそんな悠長に会話が出来るような状態ではない。じりじりと下りながら、とにかく攻撃に対応し続けた。
ナイフと爪が散らす火花と甲高い金属音。右手に握られている銃は、完全にお役御免状態になっていた。こっちが銃を構える前に、相手は恐らく俺の体に二三個穴を開けに来るだろう。なので、右手も徹底的に防御に裂いた。が、
「……ッ!!」
「オ?どうした?……疲れてキたか?」
正解だ、とは言いたくない。
なぜならニヤニヤと様子をうかがってくる相手の言うとおりになってしまうのだから。しかし、体は正直だ。汗が額から噴き出る。息が上がる。心臓の音が鼓膜をノックする。
体感ではこの攻防が10分くらいに感じたが、実際では5分もたっていない。カップうどんがとてもお手軽には思えなくなりそうだ。
しかしここで俺の耳に朗報が入る。
『電車内にあった生体反応が移動してる!』
「!」
『あと十数秒くらいでホームから脱出できる。もう少しだよ!!』
同時に俺は眼の端で、さっき目が合った女子高生と赤いランドセルを背負った女の子がホームから出る階段に走るのを捉えた。
「……了解です」
俺のあの言葉の意を組んだのかはわからないが、かなり疲れているので、ありがたい情報だった。
俺は一旦大きく後ろにさがる。異形は今度も急に接近してくることはなさそうで、一息ついていた。
「なんでダ?」
「……どうした?」
「なンで俺の爪があタらねぇ?かなり速くヤッたハずだ。なのにお前の服にもカすりモしねぇ。全部避けラれた。納得がいカねェ」
「それは……俺が頑張ってるからじゃないか……?」
「そんナんデ避けらレるほド、俺の爪はノろくねぇ!」
俺の冗談に異形が苛立ち気味に答える。
感づくのが意外と早い。
しかし、別に答えてやる義務はないので、奴の問いにはスルーだ。
奴は今、どうして自分の攻撃がことごとく避けられるのか、または、どうやったら自分の攻撃があてられるのかを考えているのだろう。
「なんデだ……なんカあルはずだ」
こういうところが知能持ちの嫌なところだ。生物としては考え、導き出すことは進化につながることだが、それを使われる側はたまったもんじゃない。
まぁいい。もうこいつお得意の爪攻撃の範囲に入らずに戦っても問題はない。ここからはハンドガンでじっくりと鱗を削り続けよう。
なぜならもうあの二人が、階段を上り始めたのが遠目で確認出来たのだから。
そんな悠長な俺の考えが、次の瞬間粉々になる。
女子高生が女の子の手を引き、階段を上ろうとしたその時、ランドセルに着いている防犯ブザーのヒモが手すりに引っかかった。そして、
「ピピピピピピピピピピピピ」
仕事を果たすようにヒモがとれた防犯ブザーは、音を響かせる。
それに狼狽する二人の姿がそこにあった。
「……アぁ?」
俺は自分の脚を動かすと同時に四発発砲した。
縦の曲撃ち。
一瞬ブザーの音に気をとられて異形の意識が後ろに向いたが、俺の銃声に反応し、ガードの体制をとる。
しかし、銃弾の一発はガードの隙間を縫って異形の左の眼球に直撃した。
「ぐぎゃァぁあア!!」
たまらず眼を抑え悲鳴をあげる異形の横を全速力で駆け抜け、階段に向かって走る。左目からは黒い血のような物が流れている。
ラッキーだ。曲撃ちは当てるつもりはなく、あくまで牽制のつもりだったが、運良く相手の視界の半分を奪えた。
「早く行け!!」
俺は階段で固まってる二人に腹の底から叫んだ。今、二人と異形の位置から丁度半分くらいの距離に俺がいる。盾になりながら二人を逃がすことが最優先。どんな状況でも“クリア”は人命を優先する。そう脳内で自分に言い聞かせる。
「……危ない!」
女の子を先に行かせようとしている女子高生が、俺に向かって叫び返してきた。
振り返り、両足でブレーキをかけながら確認すると、異形が片目を抑えながらこちらを向いてワニのように大きく口を開けているのが見えた。
そこでは、奴の口の中で炎が収束し始め、次の瞬間、バスケットボール並の大きさになった炎が、こちらに向けて発射された。
放たれた炎の弾はそこまでのスピードはなかった。これなら躱せると思ったが、
「…………っクソが!」
考えが甘かった。
射線上には俺含め、女子二名がいた。もし避ければ、巻き込まれるのは後ろの二人だ。
炎弾の後ろでは、片目でにやつく異形の姿。間違いなく狙ってやっている。
躱せる物をあえて受ける。これほど歯がゆい物はない。時速60キロほどでこちらに接近する炎弾は
すぐに俺の目の前にやって来た。
覚悟は決まった。いくら俺が着てるスーツがクリアの特別製でも、ダメージは通る。歯を食いしばり、吹っ飛ばされないように力をいれる。
……しかし身構える俺に炎弾が直撃する50センチ手前、間違いなくここ最近で一番衝撃的な出来事が俺の目に映る。
「水よ!!守りたまえ!!」
叫んだのは女子高生だった。
そして、その声に呼応するようにして、俺の目の前に水のベールが発生する。俺を守るように水のベールは炎弾と衝突し、そのまま包み込んだ。中では炎弾がボンッとはぜたが、水がその威力を完璧に封じ込め、そのまま跡形もなく消火すると、丸まった水のベールは水風船が割れるときのように、その場に零れる。
振り向くと、そこには女子高生が五芒星の描かれた札を構えて立っていた。直後、手に握られた札は粉々になって空気中に消えていく。まるで先程の水のベールと連動するように。
『……大丈夫!?』
「はい、なんとか……、先輩、聞きたいことがあるんですけど……」
先輩と俺がやりとりをしていると、彼女は小学生の女の子を先に階段に上らせ、ケースの中からさっきと同じ札を一枚取り出し、こう唱えた。
「金よ!!閉じたまえ!!」
すると、このホームから改札口まで続く階段の入り口に、いきなり大きく分厚い鉄の壁が地面からせり出してきた。結果、入り口をぴったり覆って完全に封鎖する。壁の奥から聞こえくる防犯ブザーのアラームが徐々に遠くなっていくのを感じた。
今ホーム内にいるのは、俺と異形と女子高生だけ。先程と同じように、彼女が持っている五芒星が描かれた札が粉々になっていくのを見て、俺は先輩に尋ねた。
「……新しい隊員って、もしかして"術士"ですか?」
『え?あ、うん、そのはずだけど……なんで今?それより、生体反応の一人は避難し始めてるけど、もう一人がまだできてないんだけど……』
聞いたことがある。
クリアの制作した特別な札を媒介にすることで、超常現象にも似た奇跡を再現することが出来る戦闘員がいると。しかし、数が少なすぎてクリアの隊員内ではほぼ都市伝説と化していたはずだ。
たしか聞いた話によると、日本には三人しかいないとか。
「なンだぁ……今のハ?」
異形は警戒して、さっきの様にガンガン攻めてこようとはしてこない。じっくりとこちらの正体を探るように片目でにらんでいる。
「なぁ……ちょっとこっちに」
「!は、はい!」
中途半端に離れていると標的になる可能性がある。なので、俺は視線を異形に固定したまま、安全のために女子高生をこちらに呼び寄せる。
「……君は、今日から第17番隊に入隊する新人ってことで、あってるか?」
「はい」
『え?!うそ!いるの!?』
先輩の驚く声がスピーカーに入ってくる。気持ちはわかるがボリュームを考えてほしい。
「……なんであの子と一緒に逃げなかったのかは、あとで聞く。今の水出したり、鉄の壁生やしたりする意外に何が出来る?」
「あ、あとは火柱を出したり、樹木を生やして拘束したり、地面を窪ませたり出来ます」
「回数は?」
「残り5回です」
最後にこれは聞いておかなくてはならない。
「…………ここに残ったってことは戦闘に参加するってことでいいのか?」
「そのつもりです!」
女子高生から気合い十分の返事が返ってきた。俺は少し面食らうと、ポケットから予備のスピーカーを取り出して渡し、新人はそれを装着した。
「俺が前衛、君が後衛、攻撃に参加するなら的にならない程度にしろ。いざとなったらすぐに逃げろ、以上、あとは先輩に任せます」
『任された!ていうか本当にその場にいるんだね、……新人ちゃんも聞こえるかな?』
「は、はい、聞こえます」
俺達二人の耳に先輩の声が届く。
『敬君が巻き込まれないように、攻撃のタイミングはあたしが指示する。何を出すかは現場の判断に任せるね。』
「了解です」
言葉遣いも丁寧だし、結構素直なやつかも知れない。そんなことを考え、俺は、少しこわばりながら了承する新人を横目に見ていた。
「アァ、考えてモわからねェな。まぁ……食えバわかルか」
先程からじっくりこちらの様子をうかがっていた知能持ちが、何やら単細胞っぽい台詞を吐いている。
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