転生したら異世界最強種族の竜でした

鈴野 咲樹

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幼少期

説明2

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なんだろう?
なんだかとても心地良いところにいる気がする。
暖かくて安心できる。
ぼやけていた意識がだんだんとはっきりしていく。

「んー」

「スー、起きた?」

「ミーシャ?」

「そうだよ~。おはよう。」

「‥おはよう」

なるほどミーシャが居たからこんなに心地良かったのかもしれない。
ミーシャは私の家族だもの。

「ンンー」

私は伸びをした。

「ところでお母さんたちは?」

「なんかね~。一回帰ってきたんだけど、族長に挨拶するの忘れたって言ってまた出ていったよ。そろそろ帰ってくるんじゃない?」

「わかった~」

「あっそうだスー、この世界のこと教えてあげるよ。」

「‥お願いします?」

「あのね~、分かってない見たいだけどスーかなりの世間知らずだからね、今!」

「ええ~そうなの?て言うかなんでミーシャは知ってる?」

「ふふん。それはね妖精はある程度この世界の知識を知ってるものだからだよ。」

「おお!ミーシャにものを教えられる日がくるなんて!」

「スー。馬鹿にしてるでしょー。今はスーの方がお馬鹿なんやからな~w」

「ぐはっ」

ミーシャに馬鹿にされた!?
落ち込む私を他所にミーシャはしてやったりと機嫌がよさそうだ。

「じゃあ説明するね~‥‥」


そこからミーシャから説明された内容をまとめると、


この世界の名前はアレスといって、四大陸から出来ている。

一つ目は今私達がいる強めの種族が多いヴァルーラ大陸。

二つ目は亜人と呼ばれる獣人やエルフ、ドワーフといった者達が主に住んでいる、パライリィ大陸。

三つ目は技術的なことを考える人間が多い割りと多種族的な(それでも人間至上主義のようなところが少しあるらしい)テラーロミィ大陸。

四つ目は宗教国家が支配している大陸で人間至上主義の考えが強いシラリアル大陸。


竜は空を飛び、未開の地に踏み入れれば魔物に襲われる。
奴隷がいれば貴族がおり、王族がいる。
魔法が使え、使いこなせれば身体強化魔法を用いて素手で岩を割り、鉄をへこませることもそれ以上の事も可!
勿論ウォーターボールのようなことも可!
つまりファンタジー!!

これが世界の取り敢えずの超一般常識らしい。
覚えているだろうか?
“一人ローマ”という存在を!
あいつの言ったとおり、確かにここはファンタジーの世界だった!
シラリアルとか少し危険な香りがするけどね。

それにしても魔法があるのか、これは是非使えるようにならなくては、もはやロマンだよね!魔法って。

そして各種族の説明が続きだ。

3(竜)
竜は知性のある魔物、魔生(マセイ)と呼ばれている。

竜は属性のようなものがあり(火、風など)属性の仲間でグループを作ることが多いが属性関係なしにグループを組む者もいれば群れない者もいる。

自分より強い者には敬意を払う者が多く中には服従を申し出るものもいる。
だが、服従をすると一生服従した相手に従うことになるので滅多に服従を申し出るものはいない。
なお、心から受け入れた状態で首を噛まれると服従状態になる。

竜は雌雄同体 である。
  
4(亜人)
亜人は主に獣人、エルフ、ドワーフに分類される。

獣人は体に獣の特徴を持っている。(主に耳や尻尾だよ)
身体的能力が高い。

エルフは美人でスレンダーな体型で、妖精や精霊に好かれる者が多く契約まではしないが共に生涯を過ごすことも。

ドワーフは鍛冶と酒が大好きな種族。
彼らの作った剣は他の種族が造ったものとは一線を画す。

5(人間)
手先が器用で、数が多い。
亜人を差別する者が多い。

6(精霊、妖精)
大抵どこにでもいる。
気まぐれなやつが多く気に入った者でないと何もしない。
基本認められないと触ることすらできない。

7(魔物)
知性がなく地球で言う動物のようなもの。
だが、弱いものは弱く、強いものは強い。

魔生なんかは他にもたくさん種類がいるらしい。

ここで私が一番注目したこと、なんだと思う?
それは、竜が雌雄同体であると言うこと!!

実は前の世界ではそういう大人な行為をいたしたことはないのだが、あの時代だネットを漁れば漫画とかが見れるのだ。
そこで男が組しかれ喘いでいる物を見つけてはまってしまったのだ。
そういう類いの物はあまり多くなかったのでもっと増えてほしいものだ。

しかしここは異世界!
そして私は雌雄同体である!

つまり私自身が攻めをすることができるということ!
精神的にも、物理的にも!
本来自分よりも強い相手、オスをあえがせることができるということ!

‥ところで雌雄同体にオスはいるんだろうか?
‥‥まあ男性よりの人格の者はいるだろう。
お父さんとか完璧に男性よりだし。

とにかく素晴らしい!!

私をこの世界に生まれ変わらせてくれてありがとう!!

私が悶えているとミーシャが不審に思ったようだ。

「どうしたの、スー?」

言おうかどうか迷ったがこれからもずっと一緒にいるんだと思うといつかばれると思いカミングアウトすることにした。
が、結構覚悟がいる。

よし 、言うぞ。

「な、なんかさ、男が喘いでるっていうか受けのほうやってると興奮せん?」

「ああー。てか、いきなりやな。まあわからんくはない。」

「ええっ、わかってくれるん!?」

「まあねwでもって女子っぽいのよりごつかった方がいいんやろw」

「そうです!よくわかっていらしゃる!!」

「まあね~」

私たちはこういった話をあまりしてこなかったのでミーシャの頬は恥ずかしいのか赤くなっていたが、嫌悪感等は感じられなかった。

ミーシャは理解者だったようだ。
良かった。
本当に良かった。
理解してもらえなくても嫌われることはないと思っていたが、やはり嫌われるかもと思うと怖いものだ。

✳特殊な感じで申し訳ありませんが主人公はこんな性癖で進んでいく予定です。
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