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昼の王と夜の王、そして民の王 ~昼の王~
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昼。太陽が地上を照らし世界が暖かな光で満たされる。木々は存分に葉に光を受け、光合成をする。人も動物も暖かな光を存分に浴び活動している。そこは賑やかな世界であった。
暖かくて全てが輝いている世界、そこで一人、他者とは格別の輝きを纏った者が玉座に座り、少し遠くで膝まずいている者達を見下ろしていた。
太陽のような存在である彼が居るのは宮殿の謁見の間であった。宮殿は太陽の光を受け輝くようであった。その存在は有象無象を拒み、中に入る者を無言の威圧にて選別していた。
そして、彼が今居る謁見の間にも太陽光が差し、その場を照らしている。彼が座る玉座は肘掛けや背もたれの縁が金でできており、繊細かつ大胆な彫刻がなされ、彼が着ている服にも金をメインに金糸と銀糸できらびやかな刺繍がされていた。
まるで全てが彼を祝福しているかのようであった。けれど、その例えは間違いであろう。彼は祝福を受ける側ではなく授ける側なのだから。
そんな彼の前で膝まずいている者達がいた。その者達は一人を除いて皆民の王で、除いた一人は今日初めて宮殿に足を踏み入れた勇気ある者であった。
茶色の髪を持ったその者がどれだけの勇気を持ち、気を奮い立たせこの場にいるのか、この世界の殆どの者が理解し、彼を称えるであろう。
勇気ある者が見た彼は、いや、すべての者にとって彼は気高く尊かった。
彼は玉座からゆっくりと立ち上がり膝まずいている勇気ある者の元へと下りていった。
気高く美しい彼は淡い金色の髪を持っていた。太陽が反射しキラキラと輝く。それは瞳を縁取る睫毛までもが同じこと。輝くそれに縁取られた瞳は琥珀色。表情は穏やかで威厳に満ちていた。
そして彼は勇気ある者の前に立ち言った。
「面を上げよ」
と。彼はゆっくりと顔を上げ、気高き人を見つめた。
控えめに言って死にそうだった。無論顔には出さなかったが心臓は音をたてて暴れまわり体をめぐる血管もハッキリと所在がわかるほど脈打っている。
この宮殿に足を踏み入れたときから緊張し纏まらない思考が彼の人の前に来て纏めようとすることさえ放棄した。
彼の人が自分に近づいていらっしゃる。この事実が心臓を暴れさせ纏まろうということすら放棄した思考ではてんでこの暴れまわる心臓に太刀打ちできるはずもなくい。
けれどこの耳はしっかりと彼の人の声を聞き取ってくれたようでハッキリと彼の人の言葉を認識することができた。その指示に従い顔を彼の人の方に向ける。
纏まらない思考の全てが一掃され彼の人で埋め尽くされた。さっきまであんなに煩かった心臓の音ももう聞こえない。代わりに彼の人の方肩からさらりと落ちる髪の滑る音が聞こえそうなほどであった。
「私は君を認めよう。今から君は民の王だ。」
彼の人はそう言って彼の頭に手を伸ばし髪に手を滑らせた。
彼の視界には彼の人と同じ金色の髪がうつったことであろう。
「ありがたく。誠心誠意努めます。」
そう言って新しく民の王になった勇気ある者は涙を流した。
勇気ある者はこの日のことを一生忘れないであろう。
しかしこの一連の流れも彼の気高き人には日常のひとこまに過ぎないのである。
彼の気高き人は偉大であった。崇高であった。全てであった。彼の存在は大陽であった。彼の人の魅力は万人を虜にした。動物も、人も、植物も、月でさえも彼の虜であった。全ては彼のものであったが彼は誰のものでもなかった。いつの時代も焦がれ手を伸ばしたものがいた。けれど誰もが近づきすぎては焼かれていった。
彼は昼の王。
すべての者の望みである。
暖かくて全てが輝いている世界、そこで一人、他者とは格別の輝きを纏った者が玉座に座り、少し遠くで膝まずいている者達を見下ろしていた。
太陽のような存在である彼が居るのは宮殿の謁見の間であった。宮殿は太陽の光を受け輝くようであった。その存在は有象無象を拒み、中に入る者を無言の威圧にて選別していた。
そして、彼が今居る謁見の間にも太陽光が差し、その場を照らしている。彼が座る玉座は肘掛けや背もたれの縁が金でできており、繊細かつ大胆な彫刻がなされ、彼が着ている服にも金をメインに金糸と銀糸できらびやかな刺繍がされていた。
まるで全てが彼を祝福しているかのようであった。けれど、その例えは間違いであろう。彼は祝福を受ける側ではなく授ける側なのだから。
そんな彼の前で膝まずいている者達がいた。その者達は一人を除いて皆民の王で、除いた一人は今日初めて宮殿に足を踏み入れた勇気ある者であった。
茶色の髪を持ったその者がどれだけの勇気を持ち、気を奮い立たせこの場にいるのか、この世界の殆どの者が理解し、彼を称えるであろう。
勇気ある者が見た彼は、いや、すべての者にとって彼は気高く尊かった。
彼は玉座からゆっくりと立ち上がり膝まずいている勇気ある者の元へと下りていった。
気高く美しい彼は淡い金色の髪を持っていた。太陽が反射しキラキラと輝く。それは瞳を縁取る睫毛までもが同じこと。輝くそれに縁取られた瞳は琥珀色。表情は穏やかで威厳に満ちていた。
そして彼は勇気ある者の前に立ち言った。
「面を上げよ」
と。彼はゆっくりと顔を上げ、気高き人を見つめた。
控えめに言って死にそうだった。無論顔には出さなかったが心臓は音をたてて暴れまわり体をめぐる血管もハッキリと所在がわかるほど脈打っている。
この宮殿に足を踏み入れたときから緊張し纏まらない思考が彼の人の前に来て纏めようとすることさえ放棄した。
彼の人が自分に近づいていらっしゃる。この事実が心臓を暴れさせ纏まろうということすら放棄した思考ではてんでこの暴れまわる心臓に太刀打ちできるはずもなくい。
けれどこの耳はしっかりと彼の人の声を聞き取ってくれたようでハッキリと彼の人の言葉を認識することができた。その指示に従い顔を彼の人の方に向ける。
纏まらない思考の全てが一掃され彼の人で埋め尽くされた。さっきまであんなに煩かった心臓の音ももう聞こえない。代わりに彼の人の方肩からさらりと落ちる髪の滑る音が聞こえそうなほどであった。
「私は君を認めよう。今から君は民の王だ。」
彼の人はそう言って彼の頭に手を伸ばし髪に手を滑らせた。
彼の視界には彼の人と同じ金色の髪がうつったことであろう。
「ありがたく。誠心誠意努めます。」
そう言って新しく民の王になった勇気ある者は涙を流した。
勇気ある者はこの日のことを一生忘れないであろう。
しかしこの一連の流れも彼の気高き人には日常のひとこまに過ぎないのである。
彼の気高き人は偉大であった。崇高であった。全てであった。彼の存在は大陽であった。彼の人の魅力は万人を虜にした。動物も、人も、植物も、月でさえも彼の虜であった。全ては彼のものであったが彼は誰のものでもなかった。いつの時代も焦がれ手を伸ばしたものがいた。けれど誰もが近づきすぎては焼かれていった。
彼は昼の王。
すべての者の望みである。
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