本物の祝福ができる聖女が現れたらしいので私はお払い箱のようです~私だって息をするようにできますけどね~

鈴野 咲樹

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自らの足で踏み出す一歩

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 しばらくどのように旅に出るか考えているとタッタッタという音が聞こえてきた。

 どうやらビアが戻って来たようだ。

「リリア様~準備できました!」

 ビアはいつも元気だなあと思いつつそれじゃあ行きましょうかと腰を上げる。

「そういえばリリア様司教様が教会を去る前によってほしいとのことでした。」

「あらそうなの?何か用事かしら」

「リリア様をお引き止めなさるんじゃないですか?」

 そんなことはされないと思うのだけれど、、、

 話しながら歩いていると司教様のお部屋の前についた。

 ビアがトトトンとノックすると中にいた司祭様がドアを開けてくれる。

「私はこれで失礼させていただきます。」

 そう言って司祭様は私達と入れ違いで部屋の外へと出ていった。

「司教様。お呼びということで参りました。」

「ああリリアさん。よくいらしてくれました。そして謝罪させていただきたい。司教としてあなたを守ることができませんでした。申し訳ありません。」

「いいのです。司教様。」

 司教様はいつも私のことを気にかけてくださっていた。きっと司教様はこの件でできるだけ私を守ろうと動いてくださったのだろう。

 そうは言ってもリリアさんは長年の修行にも真摯に向き合い貧しい村に出かけては祝福を行ってと司教様は続けていく。

 そんな司教様の気が少しでも軽くなるようにそれに私旅に出れると思うと少しワクワクしていますの。というとそうであったなそなたは旅がしたいと言っていたな。と笑ってくれた。

「旅に出るリリアさんとビアさんにせめてもの餞別です。」

 司教様はそう言うとお金が入っているであろう袋を私たちの前においた。

 ビアが袋を持ち上げその重さに驚いたように良いのですかこんなに!と声を上げる。

「良いのです。今まで神殿のためにと尽くしてくれたあなた達に神の祝福がございますように。、、、それに先立つものは必要ですからね。」

 そう言って司教様はおどけたように笑っている。

 そして私達の周りにはキラキラと柔らかい太陽の光のような木漏れ日のような祝福が舞っている。

「司教様の祝福がもう見られないと思うと少し残念ですね。司教様に神々の祝福があらんことを。」

 私が祈りを捧げると司教様の周りにオパールのように白っぽく見る角度により見え方が変わる光が舞う。

「それは私のセリフです。このよに美しい祝福が見られないと思うと寂しく感じてしまいます。」

「あら司教様それならば良い知らせがございます。」

 司教様は何かを警戒したようにこちらを見てくる。

「私、とーっても心を込めて祈りましたので数日は祝福が残ると思うのです。」

 私はとびっきりの笑顔で返す。

 思わず心が籠りすぎた祝福だったので怒られるかと思ったがはあと大きなため息を付いたあとで貴方からの餞別だと思って受け取っておきます。と返してくれた。

 ああ。司教様とこれでお別れなんだと思うと目が潤んできたので一歩後ろに下がる。

 ビアが代わりに前に出て司教様と挨拶をしている。

「こうなると思っていましたがビアさんも一緒に行くのですね。」

「はいっ!リリア様をお一人になんてできませんもの!」

「そうですね。あなたが守ってあげてください。」

「かしこまりました!司教様に神の祝福があらんことを。」

 そういうとビアは私の隣に並ぶ。二人でそれでは行ってまいります。と別れの挨拶を述べる。

 司教様はたまにはお手紙くださいね。と私達を送り出してくれた。
    
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