姉妹チート:RE

和希

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2ndSEASON

踏み出せ!

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(1)

呼び鈴が鳴る。
来客が来たらしい。
多分誠司たちだろう。
今日は初めて花火大会に行く日。
どうせならと映画も見せてもらえることになった。
映画館に行くのも初めてで楽しみだ。
水奈姉さんと空兄さんは2人で行くらしい。
天音姉さんは大地兄さんとパーティがあるそうだ。
天音姉さんはすでに自分の将来を決めているらしい。
僕の将来はなんだろう?
誠司と話したことがある。

「やっぱりサッカー選手だろ!俺がパスを出して冬吾がシュートを決める、絶対いけるって!」

そんなに甘い話でもないと思うんだけど。
でもサッカー選手にはなりたい。
サッカーの試合は好きだ。
ボールに触れるのも好きだ。
父さんが偶に公園で遊んでくれる。
空兄さんはボールを扱うスポーツが苦手なんだそうだ。
空兄さんにも夢があるらしい。
父さんの仕事を継ぐという夢がある。

「冬吾、準備出来ましたか?」

母さんが言う。
出来ていることを告げると車に乗り込み街へ向かう。
駅の駐車場に車を止めると映画館に行く。
ゲームのアニメの劇場版。
あまりアニメは見ない。
どちらかというとサッカーの試合を見てた方が好きだ。
誠司は途中で寝てた。
僕はポップコーンを食べながら見てた。
映画が終ると誠司の母さんが誠司を起こす。
その後フードコートで夕食を食べる。
フードコートは好きだ。
何でも食べ放題だから。
ラーメンとカツ丼とハンバーガーとたこ焼きを食べた。
ステーキは鉄板が熱いからと許してくれなかった。
そのあと商店街に飾られた短冊を見ながら会場に向かって歩く。
漢字はさすがに読めなかった。
小学校に入ったら教えてくれるらしい。
母さんと手をつないで会場まで歩く。はぐれないように。
人混みの中を歩く。

「疲れてない?」

母さん達が聞く。

「大丈夫」

僕はテンションが高かった。
初めての人混み、そして初めての花火大会。
父さん達が場所を取ってる間に母さんと出店を周る。
誠司はお面とかに興味があったらしいが、僕の興味は食い物にあった。
父さんの分も買って戻る。
そして花火が打ち上がるのを待った。
大きな音と空に咲く大きな花。
綺麗だった。
誠司は途中で寝てた
僕は空に咲く大輪の花に見とれていた。
花火大会が終ると駐車場に戻る。
誠司は誠司の父さんの背中で眠っていた。
冬莉もしっかり目に焼き付けている。
冬莉は母さんが買ってきた日記帳に絵日記を書いてる。
文字はまだ書けないけど絵だけを必死に書いてる。
将来画家にでもなるんだろうか?

「冬吾は大丈夫か?」
「うん!」

初めての夜更かし。
心は浮かれていた。
駐車場に戻ると、車に乗って家に帰る。
車に乗ると少し疲れが出る。
だけど父さんの車は凄く上手い。
僕は車が好きだ。
大人になったら車に乗りたい。

「冬吾はサッカー選手になりたいんだったら危険な運転は絶対にだめだよ」

父さんが言った。
怪我をしたら大変だ。
身体が資本なんだからという。
家に帰る。
天音姉さんは既に帰って寝ていた。
僕も母さんと風呂に入ってそして寝る
また来年も見よう。
そう思った。

(2)

今年は水奈と二人で花火大会に来ていた。
途中でレストランに寄った。
量が足りない、お酒もまだ飲めない。
フードコートにすればよかった。
水奈もそう思っているんだろうか?
そうじゃないらしい。
この雰囲気を楽しむんだよ。
水奈はそう言った。
今年は水奈は浴衣を着ていた。
浴衣を着ていると空が優しくしてくれるらしいと天音から聞いた。
そんな理由だった。
2人で歩いて会場に行く。
出店で食べ物を買う。
そして花火が打ち上がるのを待つ。
花火が上がり始める。
パッと光って大きな音が鳴ってそして消える。
次々と打ち上がる花火に見とれていた。
花火が終ると水奈を家に送って帰る。
バスもいっぱいだった。
帰ると父さん達は先に帰っていた。
冬吾はすでに寝ている。
僕も風呂に入ると部屋に戻る。
部屋でのんびりラジオを聞きながら、時間を過ごす。
父さん達が部屋に戻って来る頃僕も寝ることにした。
来年も見れるかな?
来年は受験シーズンだ。
さすがに花火を見る時間はないんじゃないのか?
でも母さんが言ってた。

「普段からしっかり勉強してたら一日二日勉強しなくても大丈夫」

僕達の未来は決まってる。
父さんの道をなぞって進むだけ。
僕の行く道をついて行くって。
月の導きが示す道をひたすら進むだけ。
運命の歯車は回り始めた。
僕達の物語を。

(3)

俺達は地元空港にいた。
キャリーバッグを持って。
義父さんと義母さんも見送りに来ていた。
これから半月ばかしハリウッドに旅行に行く。
バカンスだ。
30時間超の空の旅。
天音達もこの日海外に旅立つ。
フランスに行くそうだ。
こちらも20時間ほどかかるらしい。
空達も見送りに来ていた。

「思いっきり楽しんでおいで」

義父さんが言った。

「あとは私達に任せて置いたら大丈夫だから~」

りえちゃんがいう。
広い世界を経験するのは良い事だ。
義父さんがが言ってた。

「こっちも望と酒井君が同伴するから心配いらないから」

恵美さんが言った。

「本場のフランス料理堪能してくる!」

天音が言う。
義父さんは苦笑していた。
羨ましそうではなかった。
なにかあるのだろうか?
もちろん愛莉が天音にテーブルマナーをしっかり教えていたそうだ。
搭乗手続きの時間になる。
僕達は並ぶ。
飛行機に乗るのは初めてだ。
乗り心地は良い。
エコノミークラスに乗ると足に良くないらしい。
成田からフォートローダーデール・ハリウッド国際空港までの便はビジネスクラスを用意してくれた。
そして飛行機が走り出す。
俺達は長い空の旅の第一歩を踏み出す。
初めての海外旅行。
成田空港に着くと乗り継ぎだ。
初めてのビジネスクラス。

「長い旅になるからゆっくりしておきなさい」

遠坂のおじさんが言う。
最初は梨々香とはしゃいでいたけどいつの間にか寝ていた。
空港に着くと入国手続きがある。
パスポートを提示する。
そして遠い異国の地に第一歩を踏み出した。
ホテルに着いてチェックインする。
テーマパークは2か所回る。
本場の夢の国も楽しむ予定だ。
梨々香と同じ部屋だった。
今更気にもしない。
今はただベッドに横になる。
明日からの観光に期待していた。
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