姉妹チート:RE

和希

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2ndSEASON

真っ赤なブルー

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(1)

7月の3連休。
渡辺班の皆で海に遊びに来ていた。
ここ数年ずっとやっている事。
渡辺君だけが校区が違うのであまり顔を合わせることがない。
テントを設置してやると子供たちは水着に着替えて海に飛び出していく。
誠は娘の水奈の写真を撮ろうとしてカンナに怒られていた。

「誠、自分の娘が可愛く見えるのは分かるが、うちの恋もちょっと成長してきたんだぜ」

桐谷君が余計な事を言って自爆している。
娘が一番可愛く見えるか。
たしかにそうかもしれないな。
翼はすでに1流のモデルとして活躍をしていると恵美さんから聞いた。
仕事はファレストのモデル以外にもファッション雑誌のモデルに抜擢されてるんだとか。
愛莉がその雑誌を買って見せてくれる。
空達も見てるようだ。
天音も中1になった。
愛莉に似て女性らしくなってきた。。
水奈はカンナに似てスタイルはいいんだけどやっぱり乏しいものがある。
誠や桐谷君はそれが良いんだろうけど。
愛莉に怒られるからやめとけ?
愛莉は冬吾達と海に行って遊んでるよ。
愛莉も水着姿だった。
愛莉は「もう歳だから」というけどやっぱり綺麗だ。
もちろん日焼け止めを塗ってパーカーを着て日焼け対策はしている。

「冬夜いいのか?子供を愛莉さんに任せておいて」

渡辺君が言う。

「どうせもうすぐ帰ってくるよ」

冬吾達が疲れるだろうから。
空と水奈は放っておいても大丈夫。勝手にいちゃついてる。
親がいた方がやりづらいだろう。
天音もいっしょだ。
子供には子供の社会がある。
もう2人ともそれぞれの社会があるんだろう。
人の道から外れかけたら正してやればいい。
あの2人に限ってそれはないだろうけど。
純也と茜ものびのびと遊んでいる。
空と天音がその面倒を見ている。
奥に行かないようにしっかり見張ってる。
兄さんと姉さんという自覚がでてきたんだろう。

「それより美嘉さん、折角の連休に店閉めちゃって大丈夫なの?」

かきいれ時なんじゃないか?

「うちの店はどういうわけか偉そうな連中が夜の会食に使う事がおおくなっちまってな。休前日の方が忙しいんだ」

美嘉さんが笑って言う。
もちろん、若いカップルのデートスポットにもなってるらしいけど。
美嘉さんの経営方針が間違って無いのは僕が一番知っている。
だって美嘉さんの店の経理も担当しているんだから。
美嘉さんの店の経営状態は至って良好だった。
シティ情報誌にも載るくらいの人気店になっている。
顧客が増えたので事務所を大きくして人も雇ったけど困ったことにそれに比例してさらに顧客が増えた。
うちの近所にどういうわけか飲食店から温泉。親戚は自動車の整備工場も開業したらしい。
そんな土地がよくあったなと感心する。
現実世界というカテゴリに入ってるらしいが実際はファンタジーじゃないのか?と問い詰めたくなる。
子供達も量より質へと変化したらしい。
量と質を両方求めてるから大変だけど。
近所にリーズナブルで良質なお店が出来た。
子供たちのお気に入りだ。
うちの顧客だ。
だからだろうか?
ご飯は3杯まで無料とか、おかずを1.5倍増しとかしてくれる。
愛莉と冬吾達が戻ってきた。
冬吾は愛莉の腕の中で眠っている。
愛莉はテントに寝かせると話に加わった。
さっき言ったリーズナブルなレストラン「ラ・シック」は愛莉も良く利用するらしい。
愛莉もカンナもママ友が増えた。
ランチによく利用するそうだ。
酒井君も石原君も妻を残して来ている。
理由は「子供の面倒が大変だから」
小さい子がいるので海には来れないらしい。

「休みの日くらい子供の相手してあげなさい!」

2人ともそう言われて来たそうだ。

「休みの日に休めないような仕事の進め方をする無能の相手する必要ない」と県のお偉いさんとの会食もキャンセルしたそうだ。

2人とも嫁のご機嫌を取ることがどんな仕事よりも重要だという。
機嫌を損ねたら社員の首じゃ収まらない。
企業が一つ傾く。
その度に倒産の手続きを申請に来る。
渡辺君達の仕事も増える。
子供たちが海から戻って来た。

「パパ!私と水奈どっちが好みだ!?」

ジュース吹いた。

「な、なにを言ってるんだ?」
「いいから答えて!水奈の奴ちょっと胸が膨らんだからっていい気になってるから!」
「天音こそ少しくらい大きくなったからって調子に乗ってるじゃねーか!美希より小っちゃい癖に!」

普通父親に聞く質問じゃないと思うんだけど。
空と大地をみる。
2人とも困り果ててる。

「優劣はつけられないよ。天音も成長したらもっと素敵な女性になってるよ」

多分ベストな回答だと思う。

「そうじゃないよ、天音は歳を考えたら十分素敵だよ」
「馬鹿な事を言ってないで早くシャワー浴びて着替えていらっしゃい。お肉無くなっても知りませんよ」

愛莉が助け舟を出してくれた。

「うぬぬ」

天音は納得してないようだが、肉には代えられないらしい。
2人はシャワーを浴びに行く。

「冬夜さんも大変ですね」
「愛莉はそういう時期あったの?」
「私には比べる友達が神奈くらいしかいませんでしたから。それに……」
「それに?」
「天音の歳には冬夜さんに出会っていたから。誰に認められなくても冬夜さんに認めてもらえたらそれだけでよかったので」
「なるほどね」

2人が戻って来る頃には飯盒を火にかけていた。
ご飯が炊き終わる頃美嘉さんが肉を焼き始め皆飲み物を手にする。

「じゃ、今夜は盛り上がろう」

渡辺君が言うと宴の始まり。
皆が肉を食い始める。
大人組は飲む方がメインだったけど、僕を除いて。
冬吾も愛莉が取った肉を次々と平らげていく。
相変わらずの皆が相変わらずの行動をとって楽しんでいた。
今も昔も変わらない。
飲んで食べて騒いで楽しんでいた。
肉が尽きる頃女性陣は片づけを始める。
男性陣は誠と桐谷君、中島君を中心に皆集まる。
嫌な予感しかしないので僕は子供たちが花火をするというのでそれを見に行っていた。

(2)

宴が終ると子供だけで花火を楽しむ。
学の母さんと僕の父さんが保護者になっていた。
そんな事お構いなしにロケット花火の打ち合いを始める遊達。
今は天音は大地が相手をしてる。
花火をしながら楽しんでいるようだった。
少し寂しい気がしたけどそんな気分を変えてくれるのが水奈だった。
大切な彼女なんだから。
そんな水奈の様子がおかしい。
折角の花火だというのに何か落ち込んでいるようだ。
花火を何本か手に取って隣に座る。

「よかったら一緒に花火しないか?」
「はい」
「どうしたんだ?元気がない様だが……」
「そんなことないけど……」

どういう意味だろう?
水奈から詳しく話を聞く。
この歳の女子は気になるのだろうか?
美希に比べて自分は体形が幼い。
同い年の天音と比べても一目瞭然の差がある。
そんなんじゃこれから先が不安だ。
僕にも同い年の彼女が出来てしまうんじゃないか?

「そんなの気にするだけ無駄だよ、僕は最初から水奈しか見てないんだから」
「もっとスタイルのいい女子とかいるんじゃないのか?」
「あんまり気にしたことが無いかな。そういうのに興味なくてさ」
「空は本当に私でいいのか?」
「どうしてそう思う?」
「私はきっと繭や恋にすら負けてしまうぞ」

ああ、その事を気にしていたのか。

「大丈夫、水奈も十分魅力的だよ」
「いいんだ……私に足りないものくらい分かってるつもり」

水奈の肩を抱き寄せると花火に火をつける。
綺麗な花火が咲く。

「綺麗だな……」
「ああ」
「水奈も綺麗だよ」

俺がそう言うと水奈は俺の顔を見る。

「僕はこういう事に慣れてなくて。水奈に寂しい思いをさせている。だからあまりカッコいいセリフは言えない。だから行動で示すことにするよ」
「行動?」

水奈の質問に行動で答えた。
花火が消えると水奈を抱きしめてキスをする。
ほんの少しの時間唇と唇が触れ合っただけだったけど。

「本当に私でいいのか?」
「その質問に答えたつもりだったんだけどな」

まだ水奈は不安なようだ。

「じゃあ、こうしない?お互いにまだ未熟だこういう事に慣れてない」
「どうするんだ?」
「もし俺が高校入試に合格したら、水奈の初めてをくれ」

我ながら思い切った発言をしたつもりだった。
水奈も驚いたようだ。
でも笑っていた。

「私の体形じゃそんなにつまらんかもしれないぞ」
「そういうものじゃないと思っうけど」

お互いの気持ちを示す行為。

「空はそんなに待てるのか?」
「楽しみに待ってるよ」

やっと水奈の笑顔が見れた。
これでよかったんだろうな。
その時天音達の近くでちょっとした騒ぎになった。
学の母さんが天音達を叱ってる。
学に聞いてみた。

「何があったんだ」
「ああ、天音がね……」

2000円相当の花火セットにまとめて火をつけて面白がっていた。
其れだけでも怒られて当然の行為だと思ったが話には続きがあった。
飛び散る花火は花火セットだけでなく側に置いてあった他の花火にも引火した。
四方八方に飛び散るロケット花火と打ち上げ花火。
花火のゴミは後始末をしよう。
そんな決まりは最初から無かったようだ。
相当な量の花火はパッと咲いて静かに消えた。

「すごいね」

父さんは一言で片づけた。
母さんの説教は続いたが夜食のラーメンが出来ると天音の興味はすぐにそっちに向かう。
ラーメンを食べながら話をして、食べ終わるとそれぞれのテントに入って寝る。
大人たちはまだ起きてるようだった。
スマホが鳴る。
見ると水奈からのメッセージだ。

「楽しみにしてるよ」
「任せとけ!じゃあ、おやすみ」
「おやすみ」

大変な約束をしたけどこれでいいんだと納得した。

(3)

「ただいまから院長の総回診を行います」

病院内にアナウンスが流れる。
俺は各科の科長と看護師を連れて回診する。
医療ドラマでよくやってる大名行列みたいなものだ。
非常に滑稽な様だ。
研修期間を終えたばかりの俺が30~50代の教授を引き連れ回診する。
民間の総合病院などではほとんどないそうだ。
治療してやってるんだぞという偉そうな態度が気に入らないという患者の声を聞いた結果無くなったらしい。
やってるのはドラマの中と一部の医大付属病院だけ。
俺の後について行く中に俺の祖父の神田忠一、理事長を筆頭とする神田派に敵対する間藤派の筆頭間藤秋鷹もいた。
間藤は俺の父さん、神田忠彦の先輩にあたるが、知識も経験も技術も全て父さんの方が上だった。
父さんは外科医、間藤は内科医という違いもあるが父さんは内視鏡手術もするのであまり関係ないかもしれない。
普通に考えたら父さんが院長をするはずだった。
だけど父さんは大学を卒業すると渡米した。
そこで難しい手術の術式を学び幾つもの成果をあげて帰国した。
当然祖父は地元大医附属病院を継ぐと思っていた。
だけど論文なんて机上の空論を並べるだけの作業などに興味を持ってなかった。
そこで地元で1,2を争う小鳥遊医院の外科長という地位に就いた。
より困難な症例を経験するためだ。
多額の報酬も得られたらしい。
小鳥遊医院と争う西松医院には西松深雪という奇跡のような医者がいる。
それに対抗するために小鳥遊医院もなりふり構わなかったのだろう。
すると困ったことが起こる。
祖父の後継者が居ない。
このままでは間藤派にトップを奪われてしまう。
そこでおれが指名された。
無茶苦茶な話だ。
しかしこの病院で祖父に逆らうことはできない。
そうして26歳の若手院長が誕生した。
俺も必死だった。
俺の専門科は皮膚科だ。
専門外の勉強を必死にした。
1人1人見て回る。
するとこの日初めてみる患者に出会った。
まだ小学生くらいの女の子だ。
急性骨髄性白血病。
それが彼女の病名だった。
とりあえずは抗がん剤を投与して治療にあたる。
それだけでは精々寿命を少し伸ばす程度だ。
ステージが進めば確実に命を落とす。
幸いにもドナーがいる。
適合も確認できた。
だが執刀する医師がいない。
この病院には自分の肩書に傷をつけたくない間藤派の外科医ばかりだ。
執刀してくれる医師を探して転院させるしかない。
だけどそれは祖父が許してくれなかった。
この病院に治療できない病気などないというプライドが許さない。
緩和ケアも考えた。
だけど治療すれば治るなら治療しろの一点張り。
かといって放っておいても確実に死ぬ。
小鳥遊病院は駄目だろう。
祖父が絶対に許さない。
と、なると残された道は唯一つ。
俺は西松医院に向かっていた。
俺より少し年上の副院長とその妻・西松深雪先生に面会が許された。
状況を説明する。
2人とも話を熱心に聞いてくれた。
そして一つの結論に出た。

「セカンドオピニオンをその子の親御さんに勧めなさい」

セカンドオピニオンとは患者が納得のいく治療法が選択できるように治療の進行状況、次の段階の治療選択について現在診療を受けている担当医とは別に違う両機関の医師に「第2の意見」を求める事。
それなら確実に転院する事が出来る。
だが、それは同時に病院の信用を失墜することになる。

「自分の病院では治せないから他所に行ってくれ」

そう言ってるようなものだ。
父が許すだろうか?
すると深雪先生が言った。

「そんな安いプライドと幼い子の命。秤にかけるまでもないでしょ」

医師の使命を忘れるな。
医師の使命、患者さんの命を救い、健康を守る
翌日俺は患者の親御さんを呼び、セカンドオピニオンを促した。

「この病院では治せないのですか?」
「残念ながら治療できる医師がいないのです」
「その病院なら治せるんですか?」
「それは私が責任もって保証します」

ドナーがいるんだ、余程へぼい医師でない限り無理な手術じゃない。
この病院の外科医は論文を書くことに没頭して肝心の技術が追い付いていない。
そう説明すると、両親は翌日担当医にセカンドオピニオンを申請した。
その事を聞いた外科科長が怒り出す。

「院長はこの病院の看板に泥を塗る気か!?」
「では、あなたが執刀すればいい。執刀できる医師がいないのならしょうがないでしょう」
「この件は理事長に話をさせてもらう!」

そう言って外科科長は会議室を出た。
担当医に診断書とカルテを西松医院に渡すように指示した。
その晩俺は祖父にひたすら頭を下げた。
しかしそんな事どうでもいいことだった。
初めてみたあの少女の笑顔を守ることが出来るなら。
あの少女の花嫁姿を希望する親の気持ちになればなんてことない。
俺もまた生まれたばかりの娘を持つ父親なのだから。
それから数日のちに彼女の転院が決まった。
近日中に手術が行われることを知った。
執刀は深雪先生がするらしい。
オペの様子を見学させてもらえた。
外科は担当外だが神がかった手つきだという事は素人目にも分かった。
工程を見てるとスローモーションのようだったが西松啓介副院長が時計を指すと物凄い速さでやっているのが分かる。
時間が止まっているような感じだった。
当然のように手術が終わった。
1時間半くらいかかるらしい手術を僅か45分で終わらせる神業を目の当たりにした。
手術は成功したらしい。
無事快復し3カ月後には退院していた。
退院には俺も立ち会った。

「先生の一言が奇跡を呼んでくれました。絶望だったこの子の将来を守ってくれてありがとうございます」

両親がそう言った。
俺は何もしてない。何もできなかったのに。
そして少女が言う。

「先生ありがとう」

その一言を聞いた時気づいたら俺は涙していた。
泣きながら家族を見送る。

「その気持ち忘れたらだめよ。私達はあの子のあの笑顔を守る為に全力で立ち向かわなければならないのだから」

深雪先生が言う。
それから俺は病院に戻った。
いつものように患者の顔を見て回る。
俺が皮膚科専門だったとしても他の分野に手が出せる。
俺に必要なのは幅広い知識だ。
どの治療が最適なのか見極めそれを出来るスタッフがいるかどうか確かめ出来ないなら紹介状を出す。
当然プライド優先の祖父とは対峙することになる。
だけどプライドを優先する祖父のようにはならない。
かといって技術の邁進だけを目指して患者の気持ちを考えない父のようにもならない。
あの子の笑顔を守って見せた深雪先生のようになる。
祖父は俺を煙たがるようになった。
だけど他に神田派を支える意思はいない。
俺は医者になりたての院長だ。
だから学ぶべきことは沢山ある。
そしてこの病院で俺が率先してやるべきことがある。
それをただこなすのみ。
俺の子供も将来医者を目指すだろう。
その時子供たちが誇りに思えるような、子供たちの目標になれるような医者になりたい。

(4)

いつもの癖で目が覚めてしまった。
テントを出ると善明の父さんと美希の父さんが話をしている。
俺に気付いた二人は「おはよう」と言った。

「おはようございます」

大地も目が覚めたようだ。
どうやら同じらしい。
俺達は焚火を囲んで話をする。

「美希とはどうだい?うまくやれてる?」

大地の父さんが聞いてきた。

「多分上手くやれてると思います」
「あの子も恵美に似てきたから……」
「すいません」

意味もなく謝っていた。

「いや、いいよ。昨夜片桐君と話をしたんだ。父親ってそういう気持ちになるらしいって」

片桐君とはきっと空の父親の事だろう。

「うちの娘もそうなるんでしょうね」

父さんが言った。

「お前たち毎年いつも早いな」

渡辺さんが来た。
その後に空の父さんが起きてくる。
大人たちの中に混ざってコーヒーを飲みながら話をする。
娘に彼氏が出来たとき。
そんな話をしていた。

「渡辺君のところはどうなの?」

空の父さんが聞いていた。

「うちのところはとにかく反抗期真っただ中でな校則はまもらない、食うだけ食う、勉強もしない」
「それは大変だね」
「お前たちが羨ましいよ」
「珍しい面子で話をしていると思ったら、またしょうもないことを」

そういうのは水奈の母さんだった。

「でもトーヤでもそういう悩みあるんだな」

水奈のお母さんが言った。
トーヤとは空のお父さんの事。

「まあね。でも天音が幸せならそれでいいんじゃないかなって思うよ」
「ならそれでいいじゃないか」

大人の女性陣が起きてくると朝食の準備が始まる。
朝食を食べると女性陣は食器を洗い男性陣はテントの片付け。
空と天音と水奈は冬吾と冬莉と誠司の面倒を見ていた。
片づけが終ると銭湯に寄って帰る。
そしてファミレスで昼ご飯を食べる。
片桐家はお母さんを除いて全員が大食いだった。
ご飯を食べると地元に帰る。
キャンプ道具を片付けて部屋に戻る。
洗濯物は洗濯機に放り込む。
今日は外に食べに出かけた。
最近できたお寿司屋さんに行った。
腹いっぱい食べると家に帰る。
来週末には終業式がある。
それから夏休みだ。
県総体に参加する者もいる。
バレーボールとソフトテニス個人は出場が決まったらしい。
多分全国大会に出るんだろう。
バレーボールの2連覇は間違いないだろう。
夏休みが勝負の時。
親からよく言われる事。
だけど俺達の親は言わない。
言われなくてもしてる事を知ってるから。
まだ進路を考えていない人がほとんどだけど多分みんな一緒の道を選ぶんだろう。
水島さんはすでに進路が確定してるらしいけど。
何はともあれ僕達の夏が始まる。
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