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2ndSEASON
君と誓った約束乗せて
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(1)
「くそっ!やっぱりお前には勝てないのか!」
徒競走で僕に負けて悔しがる誠司。
今日は小学校の運動会。
僕達園児も参加する。
小学校には駐車場がない。
だから車ではこれない。
だから当然のように飲酒する親がいる。
誠司の父さんのように。
そんな状態で父母リレーに参加したら当然醜態をさらすことになる。
もちろん、ふらついて走れないまでは飲まないけど。
でも全力では走れない。
その後に父さんが走るからフォローするんだけど。
でも父さん達も歳の所為もあるのか最近全力疾走がきついらしい。
煙草を吸ってるわけでも無いのだけどばててる。
「やっぱり歳には勝てませんね」
母さんがそう言って笑った。
僕達は徒競走だけなのであとは観客席で見てるだけ。
それに飽きた友達はすぐ隣にある幼稚園の遊具で遊んでいる。
お昼になると純也兄さんと茜姉さんがくる。
お弁当を食べて、話をして休憩時間を過ごす。
そして午後の部が始まる。
午後の部の目玉は鼓笛パレードと組体操と騎馬戦と対抗リレー。
リレーもだけど。
アンカーは6年生男子のサンターナさん。
クララとジャックのお兄さんだ。
純也兄さんたちの大勝で運動会は終わった。
その後片づけて家に帰る。
僕は着替えて部屋で寝る。
起きる頃には天音姉さんも帰ってきていた。
夕食を食べると、母さんが片づけをして一緒に風呂に入ってそして寝る。
月曜日は振り替え休日。
だけど僕はいつも通り目が覚める。
天音姉さんと空兄さんが学校に行く準備をしていた。
今日は茜姉さんが相手してくれた。
スマホを見ながらだけど。
恋人の佐原壱郎さんとやりとりをしているんだろう。
お昼を食べると僕は寝る。
そして目が覚めたら夕食の準備をしていた。
夕食を食べるとお風呂に入って眠る。
季節は10月に入ろうとしていた。
(2)
その日は小学校は休みだった。
中学も休みにしてくれ。
理由はない。
「義務教育は教育を受けさせる義務が親にあるってだけで子供が教育を受けなきゃいけないって義務じゃないぞ!」
「天音はよく勉強してるわね。その通りです。だから私は義務を果たします。つべこべ言わずにさっさと学校に行きなさい!」
そんなやりとりを朝にして私は今教室にいる。
周りにはいつものメンバーが集まって他愛もない話をしている。
校庭では運動部が朝練している。
新人戦に向けて張り切ってるらしい。
暑いのによくやる。
まあ、やる気になってる奴の水を差すのは良くない事くらい私だって分かる。
理解はできないけど。
理解しあえる人間の方が少ないんだ。
皆理解出来たら戦争なんて起きない。
やる気のない奴に無理矢理させるのもおかしいと思うけどやる気になってる奴の足を引っ張るのはもっと悪い行為だ。
たった一度の青春なんだから。
完全燃焼しよう。
私だって夢中になってる事くらいある。
だから朝から学校に来て大地が来るのを待ってる。
朝一番で笑顔で「おはよう」って言ってやろうと思って。
あいつの喜ぶ顔がみたいからは理由にならないか?
大地は来てないな。
そんな事考えてたら、いつの間にか教室に大地たちがいた。
大地は私の側に来て「おはよう天音」と言った。
大地の他にはいつものメンバーがいる。
「ごめん、もう少し早く来ればよかった」
「気にするな。たまたま私が早かっただけだ」
それにしても大地も本当に逞しくなったな。
本当に私は大地に頼りっぱなしでもいいかもしれない。
私が動かなくても大地が動いてくれる。
そう思ったから今まで動かなかった。
担任が入ってくる。
私達は席につく。
また一週間が始まる。
2学期がはじまって一月が経とうとしていた。
(3)
「よし、皆揃ったか?」
渡辺さんが言う。
行くのは父さんの大学時代の友達。
天音姉さんは石原さんの車に、美希さんは桐谷さんの車に乗っていた。
父さんの車には母さんと空兄さんと水奈姉さんと僕と冬莉。
「皆安全運転で行こう」
渡辺さんが言う。
空兄さんが言うにはそう言って安全運転で行った試しがないらしい。
今日も桐谷さんと中島さんと如月さんの車が飛ばす。
そして高速を降りてすぐのコンビニで怒られる。
「毎年の事だ」と空兄さんが言う。
それから九酔渓の山を登る。
木が真っ赤に染まってる。
子供の僕でもそれが綺麗だって事くらいは分かる。
空兄さんと翼姉さんも見とれていた。
冬莉もしっかりその赤と黄色の木々を目に焼き付けていた。
夢大吊橋に着く。
夢バーガーというのがあった。
興味があったけど「吊橋渡ってからね」と母さんが言う。
吊橋は少し揺れる。
「ほら、こうしたら景色が良く見れるだろ?」
誠司の父さんが誠司を肩車する。
誠司の母さんに怒られていた。
「お前は息子を転落死させるつもりか!?」と。
つり橋から見る紅葉と二つの滝。
360度紅葉が見える。
とても綺麗な世界だった。
つり橋を渡ると引き返して売店に駆ける。
そして夢バーガーを食べて、ソフトクリームを食べる。
その後皆レストランに行ってハンバーグを食べる。
母さんが切って別にお願いした皿に取り分けてくれた。
鉄板で食べるのはまだ早いと言われる。
美味しかった。
その後地元に帰ってファミレスで夕食を食べる。
此処でも母さんが鉄板のハンバーグを切ってくれる。
それだけじゃたりないのでパンケーキとフライドポテトを食べた。
誠司はお子様ランチの玩具で遊びだす。
当然誠司のお母さんに叱られる。
そして家に帰る車の中で僕は眠っていた。
昼寝をしていなかったから。
つり橋で燥いでいたから。
疲れがきていたのだろう。
家に帰ると母さんが風呂に入れてくれる。
そして部屋でねる。
僕の紅葉狩りデビューはそうして終わった。
(4)
今日は会社の創立パーティ。
USEはついに独自のレーベル、USEレコードを創立した。
ゆくゆくはIME(石原ミュージックエンタテインメント)としてUSEのアーティストのマネージメントと総括するらしい。
USEレコードの代表取締役兼IMEのCEOは僕の父さん。
将来は僕にその座を譲るそうだ。
その事が発表されると当然僕のもとに沢山の人が押しかけてくる。
中には小さな芸能事務所の社長もいる。
天音を守りながら対応していく。
天音は変わった。
僕の隣に立っていたと思ったら少し下がり気味だ。
漸く僕が天音の前に立って、天音を守る時が来たようだ。
だから常に天音の側にいるようにした。
「疲れてない?」
「少し食事をしようか?」
常に天音を気づかっていた。
「大丈夫」
天音はそう言って笑っていた。
中には天音の家の事を聞くものもいる。
そして天音を嘲笑い、僕の婚約者としては分不相応と蔑む人もいる。
そんな人たちの顔と名前を憶えて母さんに言う。
母さんは天音の素性や家柄、学歴を気にしない。
片桐家の娘というだけで満足している。
だから天音を馬鹿にする人を容赦しない。
あとで手痛い報復を受けることになる。
「大丈夫だから」
今はそう言って天音を安心させることが精一杯だけど。
天音が明日を生きる上であり得ない不条理くらいは取り除いてあげよう。
どこまでも一緒だよ。
酒井家や如月家、白鳥家や江口家に志水家も来ていた。
そして酒井梓の恋人笠川平も呼ばれていた。
当然のように婚約を約束させられていた。
母さん達の意見は絶対。
パーティは最低月に1度はある。
その度に天音は慣れていく。
余り食事をせずにドリンクだけを手に取って僕の後をついて行く。
そして22時を過ぎると天音を家に送る。
「私今日うまくやれたかな?」
いつも天音が言う言葉。
「大丈夫だよ」
そう言って天音を安心させてやる。
「そっか、それにしてもいつも緊張して疲れるな。飯もあまり食えないし」
「ごめん」
「でも、何か空よりちょっと大人になれた気分がして悪くないぜ。それに……」
「それに?」
「私にはいつも大地が側にいてくれるんだって安心するんだ」
天音はそう言って笑った。
天音の家につく。
「じゃ、またな」
「うん、またデートに誘うよ」
「食べ放題がいいな」
「新條さんに連れて行ってもらえるよう頼むよ」
「わかった」
そう言って天音は車を降りて家に入る
それを見送って僕は家に帰る。
家に帰ると風呂に入って部屋に戻り天音とメッセージを交わす。
そして時間になると「おやすみ」と言って眠りにつく。
夜と朝の狭間の仄かな陶酔に浸る。
僕達は決められた運命を順調に進んでいた。
「くそっ!やっぱりお前には勝てないのか!」
徒競走で僕に負けて悔しがる誠司。
今日は小学校の運動会。
僕達園児も参加する。
小学校には駐車場がない。
だから車ではこれない。
だから当然のように飲酒する親がいる。
誠司の父さんのように。
そんな状態で父母リレーに参加したら当然醜態をさらすことになる。
もちろん、ふらついて走れないまでは飲まないけど。
でも全力では走れない。
その後に父さんが走るからフォローするんだけど。
でも父さん達も歳の所為もあるのか最近全力疾走がきついらしい。
煙草を吸ってるわけでも無いのだけどばててる。
「やっぱり歳には勝てませんね」
母さんがそう言って笑った。
僕達は徒競走だけなのであとは観客席で見てるだけ。
それに飽きた友達はすぐ隣にある幼稚園の遊具で遊んでいる。
お昼になると純也兄さんと茜姉さんがくる。
お弁当を食べて、話をして休憩時間を過ごす。
そして午後の部が始まる。
午後の部の目玉は鼓笛パレードと組体操と騎馬戦と対抗リレー。
リレーもだけど。
アンカーは6年生男子のサンターナさん。
クララとジャックのお兄さんだ。
純也兄さんたちの大勝で運動会は終わった。
その後片づけて家に帰る。
僕は着替えて部屋で寝る。
起きる頃には天音姉さんも帰ってきていた。
夕食を食べると、母さんが片づけをして一緒に風呂に入ってそして寝る。
月曜日は振り替え休日。
だけど僕はいつも通り目が覚める。
天音姉さんと空兄さんが学校に行く準備をしていた。
今日は茜姉さんが相手してくれた。
スマホを見ながらだけど。
恋人の佐原壱郎さんとやりとりをしているんだろう。
お昼を食べると僕は寝る。
そして目が覚めたら夕食の準備をしていた。
夕食を食べるとお風呂に入って眠る。
季節は10月に入ろうとしていた。
(2)
その日は小学校は休みだった。
中学も休みにしてくれ。
理由はない。
「義務教育は教育を受けさせる義務が親にあるってだけで子供が教育を受けなきゃいけないって義務じゃないぞ!」
「天音はよく勉強してるわね。その通りです。だから私は義務を果たします。つべこべ言わずにさっさと学校に行きなさい!」
そんなやりとりを朝にして私は今教室にいる。
周りにはいつものメンバーが集まって他愛もない話をしている。
校庭では運動部が朝練している。
新人戦に向けて張り切ってるらしい。
暑いのによくやる。
まあ、やる気になってる奴の水を差すのは良くない事くらい私だって分かる。
理解はできないけど。
理解しあえる人間の方が少ないんだ。
皆理解出来たら戦争なんて起きない。
やる気のない奴に無理矢理させるのもおかしいと思うけどやる気になってる奴の足を引っ張るのはもっと悪い行為だ。
たった一度の青春なんだから。
完全燃焼しよう。
私だって夢中になってる事くらいある。
だから朝から学校に来て大地が来るのを待ってる。
朝一番で笑顔で「おはよう」って言ってやろうと思って。
あいつの喜ぶ顔がみたいからは理由にならないか?
大地は来てないな。
そんな事考えてたら、いつの間にか教室に大地たちがいた。
大地は私の側に来て「おはよう天音」と言った。
大地の他にはいつものメンバーがいる。
「ごめん、もう少し早く来ればよかった」
「気にするな。たまたま私が早かっただけだ」
それにしても大地も本当に逞しくなったな。
本当に私は大地に頼りっぱなしでもいいかもしれない。
私が動かなくても大地が動いてくれる。
そう思ったから今まで動かなかった。
担任が入ってくる。
私達は席につく。
また一週間が始まる。
2学期がはじまって一月が経とうとしていた。
(3)
「よし、皆揃ったか?」
渡辺さんが言う。
行くのは父さんの大学時代の友達。
天音姉さんは石原さんの車に、美希さんは桐谷さんの車に乗っていた。
父さんの車には母さんと空兄さんと水奈姉さんと僕と冬莉。
「皆安全運転で行こう」
渡辺さんが言う。
空兄さんが言うにはそう言って安全運転で行った試しがないらしい。
今日も桐谷さんと中島さんと如月さんの車が飛ばす。
そして高速を降りてすぐのコンビニで怒られる。
「毎年の事だ」と空兄さんが言う。
それから九酔渓の山を登る。
木が真っ赤に染まってる。
子供の僕でもそれが綺麗だって事くらいは分かる。
空兄さんと翼姉さんも見とれていた。
冬莉もしっかりその赤と黄色の木々を目に焼き付けていた。
夢大吊橋に着く。
夢バーガーというのがあった。
興味があったけど「吊橋渡ってからね」と母さんが言う。
吊橋は少し揺れる。
「ほら、こうしたら景色が良く見れるだろ?」
誠司の父さんが誠司を肩車する。
誠司の母さんに怒られていた。
「お前は息子を転落死させるつもりか!?」と。
つり橋から見る紅葉と二つの滝。
360度紅葉が見える。
とても綺麗な世界だった。
つり橋を渡ると引き返して売店に駆ける。
そして夢バーガーを食べて、ソフトクリームを食べる。
その後皆レストランに行ってハンバーグを食べる。
母さんが切って別にお願いした皿に取り分けてくれた。
鉄板で食べるのはまだ早いと言われる。
美味しかった。
その後地元に帰ってファミレスで夕食を食べる。
此処でも母さんが鉄板のハンバーグを切ってくれる。
それだけじゃたりないのでパンケーキとフライドポテトを食べた。
誠司はお子様ランチの玩具で遊びだす。
当然誠司のお母さんに叱られる。
そして家に帰る車の中で僕は眠っていた。
昼寝をしていなかったから。
つり橋で燥いでいたから。
疲れがきていたのだろう。
家に帰ると母さんが風呂に入れてくれる。
そして部屋でねる。
僕の紅葉狩りデビューはそうして終わった。
(4)
今日は会社の創立パーティ。
USEはついに独自のレーベル、USEレコードを創立した。
ゆくゆくはIME(石原ミュージックエンタテインメント)としてUSEのアーティストのマネージメントと総括するらしい。
USEレコードの代表取締役兼IMEのCEOは僕の父さん。
将来は僕にその座を譲るそうだ。
その事が発表されると当然僕のもとに沢山の人が押しかけてくる。
中には小さな芸能事務所の社長もいる。
天音を守りながら対応していく。
天音は変わった。
僕の隣に立っていたと思ったら少し下がり気味だ。
漸く僕が天音の前に立って、天音を守る時が来たようだ。
だから常に天音の側にいるようにした。
「疲れてない?」
「少し食事をしようか?」
常に天音を気づかっていた。
「大丈夫」
天音はそう言って笑っていた。
中には天音の家の事を聞くものもいる。
そして天音を嘲笑い、僕の婚約者としては分不相応と蔑む人もいる。
そんな人たちの顔と名前を憶えて母さんに言う。
母さんは天音の素性や家柄、学歴を気にしない。
片桐家の娘というだけで満足している。
だから天音を馬鹿にする人を容赦しない。
あとで手痛い報復を受けることになる。
「大丈夫だから」
今はそう言って天音を安心させることが精一杯だけど。
天音が明日を生きる上であり得ない不条理くらいは取り除いてあげよう。
どこまでも一緒だよ。
酒井家や如月家、白鳥家や江口家に志水家も来ていた。
そして酒井梓の恋人笠川平も呼ばれていた。
当然のように婚約を約束させられていた。
母さん達の意見は絶対。
パーティは最低月に1度はある。
その度に天音は慣れていく。
余り食事をせずにドリンクだけを手に取って僕の後をついて行く。
そして22時を過ぎると天音を家に送る。
「私今日うまくやれたかな?」
いつも天音が言う言葉。
「大丈夫だよ」
そう言って天音を安心させてやる。
「そっか、それにしてもいつも緊張して疲れるな。飯もあまり食えないし」
「ごめん」
「でも、何か空よりちょっと大人になれた気分がして悪くないぜ。それに……」
「それに?」
「私にはいつも大地が側にいてくれるんだって安心するんだ」
天音はそう言って笑った。
天音の家につく。
「じゃ、またな」
「うん、またデートに誘うよ」
「食べ放題がいいな」
「新條さんに連れて行ってもらえるよう頼むよ」
「わかった」
そう言って天音は車を降りて家に入る
それを見送って僕は家に帰る。
家に帰ると風呂に入って部屋に戻り天音とメッセージを交わす。
そして時間になると「おやすみ」と言って眠りにつく。
夜と朝の狭間の仄かな陶酔に浸る。
僕達は決められた運命を順調に進んでいた。
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