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悪いのは誰?
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それから三上さんは辞職願を出したらしい。
一身上の理由。
内容は聞くまでもない。
所長の機嫌の悪さが事務所内の空気を悪くしてる。
そして俺は文字通り針の莚だった。
「おい!ここまたずれてるじゃないか!」
集中的に徹底的に攻撃されていた。
「ちゃんと確認してるのか!?」
「さっき確認しただろ!」
そんな風に一日中些細な事でも注意を受けていた。
分からないところを聞こうものなら「さっき説明聞いてなかったのか!?」と怒鳴られる始末。
俺達の目の前で社長に電話して「お宅の社員はどういう教育を受けてるんですか!?」と大声で怒鳴っている。
石井先輩もそんな環境でしかも納期ぎりぎりという事もあってイライラしていた。
工程管理と仕事の受注の仕方の講義なんて入社半年くらいの俺に言われても知るか!って言いたくなるくらいの内容をくどくどと受けていた。
石井先輩はまだいい。
タバコを吸うという名目で外に出れるから。
俺は胃が痛くなる思いで仕事を続けていた。
そして最終日一日前だった。
「宮成、進捗状況はどうだ?明日には終わるのか?」
「今夜中に仕上げて明日にはチェックに回せる予定です」
普通に答えたつもりだった。
しかしこの業界ではNGな回答だったらしい。
「今夜中だと?」
所長の逆鱗に触れたらしい。
「工程は基本残業無しで組むのが当たり前だろうが!お前が残業するとその分工賃が発生するんだぞ。朝説明したの聞いてなかったのか!?」
そうやって無駄な説教を受けてる間も工賃が発生しているのを分かっているのだろうか?
「まあ、明日にはチェックして修正して終わるんでいいじゃないですか」
担当の人がそう言って難を逃れた。
その代わり絶対に明日にはチェックに回すという事で26時まで仕事をしていたけど。
そんな毎日が続いていたけど明日には帰れる。
よく耐えたな俺。
しかしトラブルは続く。
翌日チェックを受けている間に身の回りの整理をしているとメールが届いた。
「配管が干渉している」
側面図は基本何種類かに分けて書く。
それは断面の箇所によって形状が変わってくるから。
干渉している部分は断面図を起こしてなかった。
最後の最後でまた所長が怒鳴りつける。
「もうお前には仕事をまわさない」
そうまで言われた。
俺もこの一週間のイライラでかなりきていた。
だから言ってしまった。
「これで熊本には来なくてすみますね。ありがとうございました」
「お、おい。宮成……」
石井先輩が宥めようとするも俺もキレていたので聞く耳持たなかった。
クビにするなら勝手にしろ!
そうまで思った。
そしてさっさと修正してチェックをもらうと荷物をまとめて「お世話になりました」とだけ言って事務所を出た。
「またお願いします」
そうは言わなかった。
こんな事務所こっちからごめんだ。
家に帰ると荷物を片付けて部屋を掃除する。
すると後から石井先輩が帰って来た。
「宮成さん、さっきの態度はまずいっすよ。相手は客ですよ」
「わかってます」
俺の責任だと言うなら勝手にしろ。
「仕事取れなくなったらどうするんですか!?」
そう言って石井先輩は俺の胸ぐらをつかむ。
別にどうでもよかった。
仕事の新規開拓に失敗した。
それだけだろ?
あんな所長に媚売ってまで仕事をとる理由が分からない。
「……片付けたんで俺帰りますね」
そう言い残して家を出た。
来週は社長からの説教かな?
そんな事を考えていた。
すると石井先輩から電話がかかってきた。
「さっきは言い過ぎました。すいません」
「別に気にしてないですから」
そう言って電話を切った。
冬莉にお土産買って帰ろう。
会社に?
馬糞でも送りつけたらいいのか?
馬刺しと陣太鼓を買って帰る。
「ナリ、お帰りなさい」
「ただいま。これお土産。陣太鼓は冬莉の家にでも持って帰ってよ」
「ありがとう。長い間お疲れ様でした」
「ありがとう……」
「何かあったの?」
冬莉が俺を見て何か思ったのだろう。
そう聞いていた。
隠す事でもないのでこの一週間あったことを食事をしながら話した。
「なるほどね……」
黙って話を聞いていた冬莉が、話を終えるとそう言う。
「まず、その女性は許せませんね。まるで自分は悪くないみたいな態度は許せない」
同じ女性としても許せないのだろう。
「でも、ナリの態度も悪いよ。どんなにひどい相手でも客なんだから」
やっぱりそうなるよな。
「なんの為に私がいるの?そう言う愚痴は私にぶつけていいから、我慢しないと」
「……あまり彼女に愚痴や不満をぶつけるのって良くないって思ったんだけど」
楽しい雰囲気ぶち壊しだろ?
「でも不満を溜め込んだナリを見てると不安になる。もう少し私を頼って欲しい」
世界中が敵に回っても冬莉は俺の味方だから。
「……ありがとう」
「それにしても馬刺し美味しいね。初めて食べた」
「俺も初めてなんだ」
「今度は冷凍じゃなくて本物食べたいね」
「機会があったら、行こうか?」
「そんな約束しても大丈夫なの?」
「どうして?」
「お泊りだよ?」
それまでには心の準備をして欲しい。
ああ、それがあったか。
「せめてキスくらいは出来るようにしてほしいかな」
そう言って冬莉は笑っていた。
それからいつものように週末を過ごして週明けには会社に出る。
正直気が重かった。
絶対社長の耳には届いているから。
そして予想通りだった。
朝から機嫌が悪そうだ。
始業時間にいきなり呼びつけられる。
「何やってるんだお前は!」
最低限のマナーすら守れないのか?
仕事は出来るかもしれないけどコミュニケーション能力は最低レベルだぞ。
社長の人格否定攻撃は続く。
耐えてからまた冬莉に話せばいいか。
そんな事を考えながら話を聞いている時だった。
「社長!ナリばかり責めるのはどうかと思います」
そう言って冬莉が立ち上がった。
さすがに社長も驚いたらしい。
「キスを強要するなんて相手が女性でも立派なセクハラですよ!」
「し、しかし相手は客先の事務員だよ」
「突き飛ばすという反応は確かに良くなかったかもしれないけど、立場を利用するなんて普通にパワハラじゃないですか!」
皆が何があったという感じで社長と冬莉の話を聞いている。
「わ、わかった。もういい宮成。仕事に戻れ」
「は、はい……」
社長が客先に出かけると皆は一斉に冬莉に質問する。
「どうして宮成さんを庇ったの?」
「ナリって、宮成さんの事?」
「そうですよ?ナリだけが悪いなんてあり得ないじゃないですか」
「2人ってどういう関係なの?」
石井先輩が聞いていた。
「どういう関係って、ただの恋人ですけど」
「宮成!お前の彼女って片桐さんだったのか!?」
石井先輩は驚いていた。
まあ、普通にそうなるよな。
ここで否定出来るはずがない。
「そうですけど……」
「お前ちゃっかりしてるなあ。普通新入社員に手を付けるか」
その言い方はどうかと思うけど。
「ナリが手を出したんじゃない。私から誘いました」
冬莉が言う。
その言い方も俺が情けなくなるんだけど。
その後もどこまで言ったとかそんな話が続いた。
「それ、セクハラですよ」
その一言で皆黙ってしまったけど。
仕事が終るとみんな一斉に帰る。
俺達も帰ろうと会社を出る。
「言ってよかったの?」
冬莉に聞いてみた。
「別に隠す事じゃないでしょ。それとも私と付き合っているなんて知られたくなかった?」
「……そういうわけじゃないけど」
「だったら堂々としようよ」
そう言って微笑む冬莉。
しかし俺達の道のりはまだまだ難関が待ち構えていた。
一身上の理由。
内容は聞くまでもない。
所長の機嫌の悪さが事務所内の空気を悪くしてる。
そして俺は文字通り針の莚だった。
「おい!ここまたずれてるじゃないか!」
集中的に徹底的に攻撃されていた。
「ちゃんと確認してるのか!?」
「さっき確認しただろ!」
そんな風に一日中些細な事でも注意を受けていた。
分からないところを聞こうものなら「さっき説明聞いてなかったのか!?」と怒鳴られる始末。
俺達の目の前で社長に電話して「お宅の社員はどういう教育を受けてるんですか!?」と大声で怒鳴っている。
石井先輩もそんな環境でしかも納期ぎりぎりという事もあってイライラしていた。
工程管理と仕事の受注の仕方の講義なんて入社半年くらいの俺に言われても知るか!って言いたくなるくらいの内容をくどくどと受けていた。
石井先輩はまだいい。
タバコを吸うという名目で外に出れるから。
俺は胃が痛くなる思いで仕事を続けていた。
そして最終日一日前だった。
「宮成、進捗状況はどうだ?明日には終わるのか?」
「今夜中に仕上げて明日にはチェックに回せる予定です」
普通に答えたつもりだった。
しかしこの業界ではNGな回答だったらしい。
「今夜中だと?」
所長の逆鱗に触れたらしい。
「工程は基本残業無しで組むのが当たり前だろうが!お前が残業するとその分工賃が発生するんだぞ。朝説明したの聞いてなかったのか!?」
そうやって無駄な説教を受けてる間も工賃が発生しているのを分かっているのだろうか?
「まあ、明日にはチェックして修正して終わるんでいいじゃないですか」
担当の人がそう言って難を逃れた。
その代わり絶対に明日にはチェックに回すという事で26時まで仕事をしていたけど。
そんな毎日が続いていたけど明日には帰れる。
よく耐えたな俺。
しかしトラブルは続く。
翌日チェックを受けている間に身の回りの整理をしているとメールが届いた。
「配管が干渉している」
側面図は基本何種類かに分けて書く。
それは断面の箇所によって形状が変わってくるから。
干渉している部分は断面図を起こしてなかった。
最後の最後でまた所長が怒鳴りつける。
「もうお前には仕事をまわさない」
そうまで言われた。
俺もこの一週間のイライラでかなりきていた。
だから言ってしまった。
「これで熊本には来なくてすみますね。ありがとうございました」
「お、おい。宮成……」
石井先輩が宥めようとするも俺もキレていたので聞く耳持たなかった。
クビにするなら勝手にしろ!
そうまで思った。
そしてさっさと修正してチェックをもらうと荷物をまとめて「お世話になりました」とだけ言って事務所を出た。
「またお願いします」
そうは言わなかった。
こんな事務所こっちからごめんだ。
家に帰ると荷物を片付けて部屋を掃除する。
すると後から石井先輩が帰って来た。
「宮成さん、さっきの態度はまずいっすよ。相手は客ですよ」
「わかってます」
俺の責任だと言うなら勝手にしろ。
「仕事取れなくなったらどうするんですか!?」
そう言って石井先輩は俺の胸ぐらをつかむ。
別にどうでもよかった。
仕事の新規開拓に失敗した。
それだけだろ?
あんな所長に媚売ってまで仕事をとる理由が分からない。
「……片付けたんで俺帰りますね」
そう言い残して家を出た。
来週は社長からの説教かな?
そんな事を考えていた。
すると石井先輩から電話がかかってきた。
「さっきは言い過ぎました。すいません」
「別に気にしてないですから」
そう言って電話を切った。
冬莉にお土産買って帰ろう。
会社に?
馬糞でも送りつけたらいいのか?
馬刺しと陣太鼓を買って帰る。
「ナリ、お帰りなさい」
「ただいま。これお土産。陣太鼓は冬莉の家にでも持って帰ってよ」
「ありがとう。長い間お疲れ様でした」
「ありがとう……」
「何かあったの?」
冬莉が俺を見て何か思ったのだろう。
そう聞いていた。
隠す事でもないのでこの一週間あったことを食事をしながら話した。
「なるほどね……」
黙って話を聞いていた冬莉が、話を終えるとそう言う。
「まず、その女性は許せませんね。まるで自分は悪くないみたいな態度は許せない」
同じ女性としても許せないのだろう。
「でも、ナリの態度も悪いよ。どんなにひどい相手でも客なんだから」
やっぱりそうなるよな。
「なんの為に私がいるの?そう言う愚痴は私にぶつけていいから、我慢しないと」
「……あまり彼女に愚痴や不満をぶつけるのって良くないって思ったんだけど」
楽しい雰囲気ぶち壊しだろ?
「でも不満を溜め込んだナリを見てると不安になる。もう少し私を頼って欲しい」
世界中が敵に回っても冬莉は俺の味方だから。
「……ありがとう」
「それにしても馬刺し美味しいね。初めて食べた」
「俺も初めてなんだ」
「今度は冷凍じゃなくて本物食べたいね」
「機会があったら、行こうか?」
「そんな約束しても大丈夫なの?」
「どうして?」
「お泊りだよ?」
それまでには心の準備をして欲しい。
ああ、それがあったか。
「せめてキスくらいは出来るようにしてほしいかな」
そう言って冬莉は笑っていた。
それからいつものように週末を過ごして週明けには会社に出る。
正直気が重かった。
絶対社長の耳には届いているから。
そして予想通りだった。
朝から機嫌が悪そうだ。
始業時間にいきなり呼びつけられる。
「何やってるんだお前は!」
最低限のマナーすら守れないのか?
仕事は出来るかもしれないけどコミュニケーション能力は最低レベルだぞ。
社長の人格否定攻撃は続く。
耐えてからまた冬莉に話せばいいか。
そんな事を考えながら話を聞いている時だった。
「社長!ナリばかり責めるのはどうかと思います」
そう言って冬莉が立ち上がった。
さすがに社長も驚いたらしい。
「キスを強要するなんて相手が女性でも立派なセクハラですよ!」
「し、しかし相手は客先の事務員だよ」
「突き飛ばすという反応は確かに良くなかったかもしれないけど、立場を利用するなんて普通にパワハラじゃないですか!」
皆が何があったという感じで社長と冬莉の話を聞いている。
「わ、わかった。もういい宮成。仕事に戻れ」
「は、はい……」
社長が客先に出かけると皆は一斉に冬莉に質問する。
「どうして宮成さんを庇ったの?」
「ナリって、宮成さんの事?」
「そうですよ?ナリだけが悪いなんてあり得ないじゃないですか」
「2人ってどういう関係なの?」
石井先輩が聞いていた。
「どういう関係って、ただの恋人ですけど」
「宮成!お前の彼女って片桐さんだったのか!?」
石井先輩は驚いていた。
まあ、普通にそうなるよな。
ここで否定出来るはずがない。
「そうですけど……」
「お前ちゃっかりしてるなあ。普通新入社員に手を付けるか」
その言い方はどうかと思うけど。
「ナリが手を出したんじゃない。私から誘いました」
冬莉が言う。
その言い方も俺が情けなくなるんだけど。
その後もどこまで言ったとかそんな話が続いた。
「それ、セクハラですよ」
その一言で皆黙ってしまったけど。
仕事が終るとみんな一斉に帰る。
俺達も帰ろうと会社を出る。
「言ってよかったの?」
冬莉に聞いてみた。
「別に隠す事じゃないでしょ。それとも私と付き合っているなんて知られたくなかった?」
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