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ギリギリの快感
しおりを挟む今旅行の帰りの飛行機にいる。
私は十分に北海道を満喫した。
肉に魚介にジャガイモにラーメンに……。
北海道のありとあらゆるものを食いつくした。
日本最北端に行ったけど私には何がいいのか分からなかった。
寒い。
ただそれだけだった。
此処にどんなロマンが在るのか分からなかった。
大地には分かったらしい。
水平線の向こうを見つめて何か思うところがあったらしい。
何も言わずにただじっと見つめていた。
札幌では上手い事ホテルを抜け出した遊達。
すすきので遊んでいたらしい。
朝方帰ってきて部屋から閉め出されて大騒ぎになった。
自業自得だ。
大地はそういう事は全くなかった。
陸もそうだけど江口家の人間は教育されているのだろうか?
ちなみに空もやっぱり同じだったらしい。
おなじ金で肉食った方が良いと思ってるらしい。
ただどうしてそんなにお金払って彼女以外を求めるのかと興味を持ったことはあるそうだ。
美希が翼に相談してた。
飛行機を乗り継いで地元に戻る。
飛行機は全て如月航空の飛行機をチャーターしていた。
江口グループの御曹司が関わると待遇も変わってくる。
私達だけファーストクラスと提案されたけど皆と一緒でいいと断った。
どうせこの先大地と一緒なら乗ることになるだろう。
まあ、みんな疲れて寝てしまっているけど。
地元空港に着くとバスで地元に帰る。
荷物は既に宅配していたので皆着た時よりも身軽だった。
駅前に着くと解散した。
家に帰るもの。
繁華街に遊びに行く者。
私は大地に帰る前に寄りたい店があると言った。
「チャーシュー麺大盛り!味付玉子、ネギバカ盛り、ギョーザ10個、チャーマヨめし!」
タダの夕食だ。
北海道の味噌ラーメンも良いけど地元のラーメンが恋しくなる。
もちろん替え玉も3回くらいはいける!
腹も満たされて家に帰ると風呂に入って寛ぐ。
大地は今風呂に入っている。
テレビはどうでもいいイライラをスカッとさせるどうでもいいエピソードを披露していた。
最初の一言で私なら殴り飛ばしているところだ。
最後まで聞いてビンタ一発じゃ私はスカッとしない。
産地直送で中東送りくらいしてやらない時が済まない。
同じ番組を見ていたらしいSHの皆とチャットをしていると大地が戻って来た。
「何か面白い番組やってる?」
「むしろイライラしてたところだ?」
「じゃあスカッとしない?」
「何をするんだ?」
「えーと……」
華麗にベッドに誘ってくれるのか?
少しはまともになってみたいだけどまだ足りないらしい。
手助けしてやるか。
私は服を脱ぎだし下着だけになる。
大地は戸惑っていた。
「下着もとらないと大地を誘惑できないか?」
「十分だよ」
大地は私をお姫様抱っこすると寝室のベッドまで運ぶ。
「お前がスッキリしたいだけだろ?」
「ダメかな?」
「その気にさせてやっぱやめるとか言い出したら絞め殺してやる」
「殺されたくはないかな」
大地はそう言って抱きついてくる。
旅の疲れを大地が癒してくれた。
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