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standup
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(1)
空や大地の車がある。
何かあったのだろうか?
車を車庫に止めると家に帰る。
すると子供達が皆集まっていた。
僕と愛莉の寝室に集まっている様だ。
「どうしたの?」
「あ、パパ……」
僕に気づいた茜が事情を話した。
僕も気づいていたけど母さんが亡くなって以来ずっと落ち込んでいる。
理由は言うまでもない。
深雪先生は何も言わなかったけど、愛莉だって自分で調べるくらいのことはする。
もっと発見が早かったら……
そう自分を責め続けている。
それを見るに耐えかねた茜が天音や空を呼んだらしい。
しかし何を言っても愛莉は応えない。
どうしたらいいのかと相談していた。
そろそろ頃合いか。
僕は寝室に入ると愛莉に声をかける。
「愛莉、そろそろ夕食の時間だ」
「冬夜さん……」
ここ数日何も食べてないから愛莉もやつれていた。
優しく声をかけてあげるべきだったかもしれない。
それでも僕は厳しく言う。
「そんな事をしていても母さんは戻ってこないよ」
「……私はお嫁さん失格です」
「そうだね」
「ちょ、ちょっとパパ……」
翼が何か言おうとするけど僕は構わず続ける。
「そう言えば満足なのかい?母さんは決して今の愛莉のような姿を見せなかった。愛莉ママだってそうだったんじゃないのかい?」
時には厳しく、時には楽しそうに。だけど決して惨めな姿は見せなかった。
そんな母さん達の背中を見て僕達は育って来た。
だから今の僕達がいる。
なのに愛莉はそんな自分の背中を子供達に見せ続けるのかい?
それに茜はいいとしても冬吾や冬莉、冬眞や莉子がいる。
愛莉が1人で落ち込んでいる間も子供達は生きている。
僕達に休んでいる暇はないはずだよ。
「愛莉が悩んだり辛いときは僕がいる。でも子供たちの事を忘れてはいけない」
まだまだ現役引退なんて言ってる場合じゃない。
僕達が子供達を導くべきであって、子供達を心配させるのは間違っている。
「……冬夜さんの言う通りですね」
「愛莉だって翼や空、天音だって立派にお嫁さんとして送り出せたじゃないか」
もしこれから先、愛莉にもしもの事があったとしても、僕に父さんと同じ様に「頑張ったね」と言わせてほしい。
愛莉はしばらく考えて立ち上がると僕に抱きついた。
「ごめんなさい。私が皆に心配かけてたのですね」
「分かってくれたみたいだね。心配しないでも愛莉の悩みは僕が全部受け止めてあげるから」
そのための夫なんだから。
「……夕食の準備今からだと間に合わないから今日は出前でもいいですか?」
明日からはちゃんと準備するから。という。
すると子供達は口をそろえて言う。
「チャーシュー麺大盛り、餃子、チャーハン!」
「天音と翼はいい加減自分の体形を気にしなさい」
「パパと同じ体質だから平気」
「困った子供達ですね」
愛莉はそう言ってやっと笑った。
その日は皆で夕食を食べて、翼と空と天音は家に帰る。
子供達が風呂に入った後に僕達が入って父さんと3人でテレビを見ていた。
時間になると父さんは寝る。
僕達も戸締り等を確認して寝室に入った。
ベッドに入ると愛莉が抱き着いてくる。
「今までごめんなさい」
「過ぎた事を悩んでいる時間は僕達にはないよ」
この一瞬も子供達は生き続けるのだから。
「冬夜さんは私が辛いときに助けてくれると言いました」
「……、確かめてみる?」
僕がそう言って笑顔で愛莉を抱きしめる。
「ありがとうございます」
僕達に立ち止まっている時間はない。
まだまだ背負って行かなくちゃいけないものがある。
それは一生続くだろう。
だから言うんだ。
止まるんじゃない。
やっと片桐家が立ち直る時が来た。
(2)
ショックだった。
自分の無力さを初めて痛感した。
救いたい命を救えなかった。
情けない。
啓介は「しばらく休みなさい。そんな状態でオペは任せられない」と言ってくれた。
子供たちの世話をしながら悩んでいた。
どんな嘘よりも酷い現実。
自分の目の前に初めて大きな壁が立ちふさがっていた。
私は医者失格なのだろうか?
いつものように夜になると啓介とベッドに入る。
と、思ったら啓介は棚から酒を取り出した。
「たまには一杯どうだ?」
啓介なりの心遣いなんだろう。
私はベッドから出て座った。
一口飲むと啓介は言った。
「医者って残酷だよな」
え?
啓介は話し出した。
どんなに助かる見込みのない患者でも全力で治療しないといけない。
そして救えなかったとしても立ち止まるわけには行かない。
なぜならまだ他の患者も見なければいけないのだから。
一人の命に一喜一憂している時間はない。
思考を切り替えて次の患者を診なければならない。
誰であろうと、命の重さは平等だ。
逃げ出すことは許さない。
溢れかえった理不尽に負けてはいけない。
無力なまま立ち止まるわけには行かない。
星屑の様に沢山の命を背負い生きていく。
「深雪は今までそうやって生きて来たんじゃないのか?」
啓介が聞いてくる。
たまたま失敗したのが片桐君のお母さんだっただけ。
「俺達は立ち止まるわけには行かない」
「……そうね」
「もう、歩けるか?」
「ええ、ありがとう」
「頼りない夫だけど深雪が悩んでいたら背中を押すくらいの事はしてやりたくてな」
次の日から仕事に復帰した。
もう止まらない。
医者という仕事を全うしてみせる。
終わりがなくても、啓介が見守っていてくれる。
いくつもの朝を迎える。
その向こう側に何も無くても、悲しみが待っていたとしても。
いくつもの夜を越えて生きていこう。
(3)
「かんぱーい」
天音が言うと僕達は食べ始める。
「ほら!せっかくなんだから大地も飲め!」
「僕は運転があるから無理だって!」
天音も元気になったみたいだ。
「空はすぐに焼けてない肉を食べようとするから私が取ってあげる」
翼も立ち直れたようだ。
母さんも父さんに「お疲れ様でした」と杓をしている。
今日は片桐家のパーティ。
父さんが行政書士の試験に合格したお祝い。
父さんは密かに行政書士の資格の勉強をしていた。
そして片桐税理士事務所の事業を拡大しようと企んでいたらしい。
行政書士は行政に関わる書類の作成代理人。
遺言書や会社設立等の書類を作成する仕事。
どうせ、相続税の手続きなんかを請け負うなら1から請け負ってしまおう。
そう思ったらしい。
父さん達が夜遅くに何かをしていたのはその勉強。
母さんは翼に近い能力がある。
瞬時に参考書等を分析して付箋を貼ったりして、父さんに可能な限り分かりやすく解説する。
「お前もその歳でよく頑張ったな」
お爺さんが言う。
「まだまだ空達には負けてられないから」
そう言う父さんは気分良さそうだ。
「これで空もまた一つやることが増えたね」
翼が言う。
僕も行政書士の資格を取ろう、という意味だろう。
僕は頷いた。
パーティが終ると僕達は家に帰る。
僕と翼は酔い覚ましも兼ねて歩いて帰った。
「もうすぐ3年経つんだね」
翼が星空を見ながら言った。
「そうだね」
あっという間の大学生活もあと2年。
4月には就活をしないといけない。
僕も翼も就職先はほぼ決まっているようなものだけど。
「ねえ、楽しみじゃない?」
翼が言った。
「何が?」
「ほら、ちゃんと大学卒業したら最後の贈り物があるって言ってたじゃない」
ああ、そんな事言っていたな。
何だろう?
2人で考えていたけど思いつかなかった。
家に帰ると美希が出迎えてくれていて、風呂に入ってテレビを見ていた。
相変わらず物騒な事件が九州全土で起きている。
にも関わらず九頭竜會は何の反応も示さない。
茜によるとうっかり本部をやったという事は無いらしい。
「どうせ福岡が本拠地なんだろ!?いっそのこと爆撃してしまおうぜ!」
天音がメッセージを送っている。
「それじゃダメだ」
僕が返信した。
「なんでだよ」
「天音自分で言ったじゃないか」
最初の一発は天音がやるって。
「本当にいいのか?」
「どうせ袋にするからいいよ」
「っしゃあ!」
それがいつなのかは分からないけど。
降伏するはずはないと思うけど。
「空、ちょっと個人的にいいかな?」
茜から個人メッセージが飛んできた。
「どうしたの?」
「大地の言う通りだった。イーリスには裏があった」
裏?
「何かファイルがあったの?」
「いや、そうじゃないの。イーリスの存在をアピールする理由って言ったらいいのかな」
何だろう?
美希にも聞いてみたけど見当がつかないらしい。
「それは何?」
すると茜は驚くべき事実を話した。
辻褄はあった。
「どうする?」
美希が聞いてくると僕は答えた。
「僕達はもう一仕事あるみたいだね」
「そうだね」
それで最後にしてやる。
どちらも相手の出方次第。
それも終結が近づいていた。
空や大地の車がある。
何かあったのだろうか?
車を車庫に止めると家に帰る。
すると子供達が皆集まっていた。
僕と愛莉の寝室に集まっている様だ。
「どうしたの?」
「あ、パパ……」
僕に気づいた茜が事情を話した。
僕も気づいていたけど母さんが亡くなって以来ずっと落ち込んでいる。
理由は言うまでもない。
深雪先生は何も言わなかったけど、愛莉だって自分で調べるくらいのことはする。
もっと発見が早かったら……
そう自分を責め続けている。
それを見るに耐えかねた茜が天音や空を呼んだらしい。
しかし何を言っても愛莉は応えない。
どうしたらいいのかと相談していた。
そろそろ頃合いか。
僕は寝室に入ると愛莉に声をかける。
「愛莉、そろそろ夕食の時間だ」
「冬夜さん……」
ここ数日何も食べてないから愛莉もやつれていた。
優しく声をかけてあげるべきだったかもしれない。
それでも僕は厳しく言う。
「そんな事をしていても母さんは戻ってこないよ」
「……私はお嫁さん失格です」
「そうだね」
「ちょ、ちょっとパパ……」
翼が何か言おうとするけど僕は構わず続ける。
「そう言えば満足なのかい?母さんは決して今の愛莉のような姿を見せなかった。愛莉ママだってそうだったんじゃないのかい?」
時には厳しく、時には楽しそうに。だけど決して惨めな姿は見せなかった。
そんな母さん達の背中を見て僕達は育って来た。
だから今の僕達がいる。
なのに愛莉はそんな自分の背中を子供達に見せ続けるのかい?
それに茜はいいとしても冬吾や冬莉、冬眞や莉子がいる。
愛莉が1人で落ち込んでいる間も子供達は生きている。
僕達に休んでいる暇はないはずだよ。
「愛莉が悩んだり辛いときは僕がいる。でも子供たちの事を忘れてはいけない」
まだまだ現役引退なんて言ってる場合じゃない。
僕達が子供達を導くべきであって、子供達を心配させるのは間違っている。
「……冬夜さんの言う通りですね」
「愛莉だって翼や空、天音だって立派にお嫁さんとして送り出せたじゃないか」
もしこれから先、愛莉にもしもの事があったとしても、僕に父さんと同じ様に「頑張ったね」と言わせてほしい。
愛莉はしばらく考えて立ち上がると僕に抱きついた。
「ごめんなさい。私が皆に心配かけてたのですね」
「分かってくれたみたいだね。心配しないでも愛莉の悩みは僕が全部受け止めてあげるから」
そのための夫なんだから。
「……夕食の準備今からだと間に合わないから今日は出前でもいいですか?」
明日からはちゃんと準備するから。という。
すると子供達は口をそろえて言う。
「チャーシュー麺大盛り、餃子、チャーハン!」
「天音と翼はいい加減自分の体形を気にしなさい」
「パパと同じ体質だから平気」
「困った子供達ですね」
愛莉はそう言ってやっと笑った。
その日は皆で夕食を食べて、翼と空と天音は家に帰る。
子供達が風呂に入った後に僕達が入って父さんと3人でテレビを見ていた。
時間になると父さんは寝る。
僕達も戸締り等を確認して寝室に入った。
ベッドに入ると愛莉が抱き着いてくる。
「今までごめんなさい」
「過ぎた事を悩んでいる時間は僕達にはないよ」
この一瞬も子供達は生き続けるのだから。
「冬夜さんは私が辛いときに助けてくれると言いました」
「……、確かめてみる?」
僕がそう言って笑顔で愛莉を抱きしめる。
「ありがとうございます」
僕達に立ち止まっている時間はない。
まだまだ背負って行かなくちゃいけないものがある。
それは一生続くだろう。
だから言うんだ。
止まるんじゃない。
やっと片桐家が立ち直る時が来た。
(2)
ショックだった。
自分の無力さを初めて痛感した。
救いたい命を救えなかった。
情けない。
啓介は「しばらく休みなさい。そんな状態でオペは任せられない」と言ってくれた。
子供たちの世話をしながら悩んでいた。
どんな嘘よりも酷い現実。
自分の目の前に初めて大きな壁が立ちふさがっていた。
私は医者失格なのだろうか?
いつものように夜になると啓介とベッドに入る。
と、思ったら啓介は棚から酒を取り出した。
「たまには一杯どうだ?」
啓介なりの心遣いなんだろう。
私はベッドから出て座った。
一口飲むと啓介は言った。
「医者って残酷だよな」
え?
啓介は話し出した。
どんなに助かる見込みのない患者でも全力で治療しないといけない。
そして救えなかったとしても立ち止まるわけには行かない。
なぜならまだ他の患者も見なければいけないのだから。
一人の命に一喜一憂している時間はない。
思考を切り替えて次の患者を診なければならない。
誰であろうと、命の重さは平等だ。
逃げ出すことは許さない。
溢れかえった理不尽に負けてはいけない。
無力なまま立ち止まるわけには行かない。
星屑の様に沢山の命を背負い生きていく。
「深雪は今までそうやって生きて来たんじゃないのか?」
啓介が聞いてくる。
たまたま失敗したのが片桐君のお母さんだっただけ。
「俺達は立ち止まるわけには行かない」
「……そうね」
「もう、歩けるか?」
「ええ、ありがとう」
「頼りない夫だけど深雪が悩んでいたら背中を押すくらいの事はしてやりたくてな」
次の日から仕事に復帰した。
もう止まらない。
医者という仕事を全うしてみせる。
終わりがなくても、啓介が見守っていてくれる。
いくつもの朝を迎える。
その向こう側に何も無くても、悲しみが待っていたとしても。
いくつもの夜を越えて生きていこう。
(3)
「かんぱーい」
天音が言うと僕達は食べ始める。
「ほら!せっかくなんだから大地も飲め!」
「僕は運転があるから無理だって!」
天音も元気になったみたいだ。
「空はすぐに焼けてない肉を食べようとするから私が取ってあげる」
翼も立ち直れたようだ。
母さんも父さんに「お疲れ様でした」と杓をしている。
今日は片桐家のパーティ。
父さんが行政書士の試験に合格したお祝い。
父さんは密かに行政書士の資格の勉強をしていた。
そして片桐税理士事務所の事業を拡大しようと企んでいたらしい。
行政書士は行政に関わる書類の作成代理人。
遺言書や会社設立等の書類を作成する仕事。
どうせ、相続税の手続きなんかを請け負うなら1から請け負ってしまおう。
そう思ったらしい。
父さん達が夜遅くに何かをしていたのはその勉強。
母さんは翼に近い能力がある。
瞬時に参考書等を分析して付箋を貼ったりして、父さんに可能な限り分かりやすく解説する。
「お前もその歳でよく頑張ったな」
お爺さんが言う。
「まだまだ空達には負けてられないから」
そう言う父さんは気分良さそうだ。
「これで空もまた一つやることが増えたね」
翼が言う。
僕も行政書士の資格を取ろう、という意味だろう。
僕は頷いた。
パーティが終ると僕達は家に帰る。
僕と翼は酔い覚ましも兼ねて歩いて帰った。
「もうすぐ3年経つんだね」
翼が星空を見ながら言った。
「そうだね」
あっという間の大学生活もあと2年。
4月には就活をしないといけない。
僕も翼も就職先はほぼ決まっているようなものだけど。
「ねえ、楽しみじゃない?」
翼が言った。
「何が?」
「ほら、ちゃんと大学卒業したら最後の贈り物があるって言ってたじゃない」
ああ、そんな事言っていたな。
何だろう?
2人で考えていたけど思いつかなかった。
家に帰ると美希が出迎えてくれていて、風呂に入ってテレビを見ていた。
相変わらず物騒な事件が九州全土で起きている。
にも関わらず九頭竜會は何の反応も示さない。
茜によるとうっかり本部をやったという事は無いらしい。
「どうせ福岡が本拠地なんだろ!?いっそのこと爆撃してしまおうぜ!」
天音がメッセージを送っている。
「それじゃダメだ」
僕が返信した。
「なんでだよ」
「天音自分で言ったじゃないか」
最初の一発は天音がやるって。
「本当にいいのか?」
「どうせ袋にするからいいよ」
「っしゃあ!」
それがいつなのかは分からないけど。
降伏するはずはないと思うけど。
「空、ちょっと個人的にいいかな?」
茜から個人メッセージが飛んできた。
「どうしたの?」
「大地の言う通りだった。イーリスには裏があった」
裏?
「何かファイルがあったの?」
「いや、そうじゃないの。イーリスの存在をアピールする理由って言ったらいいのかな」
何だろう?
美希にも聞いてみたけど見当がつかないらしい。
「それは何?」
すると茜は驚くべき事実を話した。
辻褄はあった。
「どうする?」
美希が聞いてくると僕は答えた。
「僕達はもう一仕事あるみたいだね」
「そうだね」
それで最後にしてやる。
どちらも相手の出方次第。
それも終結が近づいていた。
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