姉妹チート

和希

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男の価値

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(1)

 私は後悔していた。
 フラれてむしゃくしゃして彼に八つ当たりしてた。
 
「そんな体型じゃ彼女なんかいるわけないよね!」

 なんて酷い事を言ってしまったんだろう?
 それでも彼は……笑ってた。
 彼は怒るという事を知らないのだろうか?
 
「うわ、何だこれ!」

 秀史が夕食を食べて驚いている。
 考え事をしながら料理していたから味付けを間違ってしまったようだ。
 
「何か悩みでもあるのか?」

 秀史が聞いてきた。
 優は紗奈と同棲を始めたから家にいるのは私と秀史だけ。
 秀史は一人暮らしするつもりはないらしい。
 この家に誰もいなくなってしまうから。
 そのうち優がこの家に戻ってくるだろう。
 秀史も男だ。
 秀史に相談してみてもいいかな。
 私は放課後にあったことを話してみた。

(2)

「ごめん、好きな人が出来た」

 寝耳に水だった。
 その人に告白したのは高1の終業式の時らしい。
 だから私とは付き合えない。
 
「私の事嫌いになったの?」

 彼氏に聞いてみた。

「そうじゃない。ただ彼女の事の方が気になってしまって」

 私よりも大切な存在になったらしい。
 頭の中が混乱していた。
 色々考えた。
 説得してよりを戻したい。
 そうも考えた。
 だけど話しているうちに気付いてしまった。
 もう、彼の中に私はいない。
 そして最終的に出た結論。

「分かった。今までありがとう」
「ごめんな」
「仕方ないよ……」

 彼が教室から出ていくまで、私は泣くのを我慢してた。
 その日から私の世界はモノクロだった。
 梨々香が慰めてくれたけど、その優しさが染みて心が痛い。
 私は神様から見放されたのだろうか?
 恋人がいるのが当たり前のこの世界で私は恋人を失った。
 SHのチャットを見ているのも辛いのでそっと退会した。
 孤立無援で放課後泣いている時だった。

「どうしたの?」

 随分大柄な高校生が声をかけて来た。
 とっても優しい声だったけど、それが逆に痛い。
 
「ほっといて!」

 私に構わないで、そっとしておいて欲しい。
 だけど彼は話をつづけた。

「それも考えたんだけど、泣いてる女子を放っとくなんて真似はしちゃいけないって聞いたから」
「そっとしておいた方がいいとは聞かなかったの?」
「それも聞いた。でも1学期始まってからずっと泣いてたから気になって」

 ずっと見ていたのか。

「それで、どうしたの?」

 彼が聞いてきたので私は答えた。

「振られた」
「そうなんだ……」
「あんた恋愛経験は?」
「無いよ。でも焦る事は無いって聞いてるから」

 そう言ってにこりと笑う。
 その笑みが余計だった。
 私はムカついた。

「待っても無駄だよ!あんたみたいなただのデブを好きになる人なんているわけない!」

 私がそう言うと彼は悩んでしまった。

「人を好きになったことも無いんでしょ!そんなあんたに私の気持ちが分かるわけがない!」

 そう言って私は教室を一人で出た。
 彼は教室に残ったまま。
 私に反論する事も無かった。
 しかし、私も頭が少し冷めた後に後悔する。
 なんであんなこと言ってしまったんだろう。
 そして今に至る。

(3)

 秀史はずっと私の話を聞いていた。

「夏希は悪い事をしてしまったと気づいてるんだろう?」
「うん……」
「だったら悩む必要ないんじゃないのか?」
「そうだね」

 謝ればいい。
 ただそれだけ。
 そのくらいは分かる。
 ただ……

「どうして私があんなに酷い事を言ったのに最後まで笑っていたんだろう?って」

 すると秀史は笑った。

「何かおかしい事言った?」
「いや、そこまで彼の事を気にしていたんだなって」
「そりゃそうでしょ?」
「……うーん。じゃあ、今元カレの事はどう思ってる?」

 え?
 あれ?
 気づいたら私の中から元カレの事は消えていた。
 どうして?
 あんなに悲しかったのに今の私は全然違う事考えてる。

「とりあえず明日彼に謝りなよ」

 秀史はそう言った。
 翌日、学校に行く。
 皆の前で言うのは流石に恥ずかしい。
 ……どうして?
 その疑問はおいておいて彼の席に行った。

「あ、おはよう」

 彼は私を見るとにこりと笑って挨拶する。
 
「ちょっと話がしたいんだけど。放課後時間無いかな?」
「わかった。どこに行けばいい?」
「教室で待っててくれたらいい」

 そう言って自分の席に戻る。
 彼は怒っている様子は無かった。
 どうして平気なのだろう?
 授業中も彼の事ばかりを考えていた。
 あっという間に放課後になる。
 私は彼と2人っきりになると、謝った。

「昨日はごめん。私も言い過ぎた。傷ついたよね」
「どうして?」

 え?

「昨日ちゃんと話を聞いてた?私の話理解してる?」
「聞いてたよ。恋愛経験が無いから小泉さんの気持ちが分かるわけがない。その通りだと思う」

 それだけの話でしょ?

「普通ムカつくとかしないの?」
「男だったら些細な事なんか気にしちゃいけないって聞いてるから」

 そう言って彼は笑った。

「誰から聞いたの?」
「父さん。父さんは凄い人なんだ」

 ただの公務員だけど、彼の父親が声をかけたら地元の有力者が集まる。
 現に毎年集まってパーティを開いている。
 もっとも、もっとすごい人が彼の父親を支えているんだそうだ。

「その人の名前は?」

 ひょっとして私の知ってる人?

「片桐冬夜。父さんが作ったグループ”渡辺班”の立役者」

 そう言えば彼の名前渡辺だった。

「そういうわけだから小泉さんが気にする必要ないよ。じゃあ、僕行くね」
「待って!」

 私は渡辺君を呼び止めていた。

「どうしたの?」

 渡辺君が聞いてきた。

「それじゃ、私の気分が晴れない。お詫びって事で一緒にハンバーガーでも食べない?」
「僕の家反対方向なんだ」
「ちょっとくらい運動した方がいいよ」
「それじゃ、ご馳走になろうかな?」

 そうして私達は学校を出るとファストフード店に寄る。
 意外に小食だった。
 どうして?

「さすがに他人に奢ってもらうんだから遠慮くらいするよ」

 渡辺君はそう言って笑う。
 いつも笑ってる。
 ハンバーガーを食べ終わると、渡辺君と別れる。

「じゃあね」
「待って!」
「もうお詫びならいらないよ?」
「お詫びじゃない、お願いがあるの」
「お願い?」

 渡辺君は首を傾げていた。

「連絡先交換しない?スマホくらい持ってるでしょ?」
「どうして?」

 最後まで言わないと分かってもらえないのだろうか?
 
「これからはお友達として接して欲しい」
「ああ、そういう事か。分かった」

 渡辺君はポケットからスマホを取り出すと、私と連絡先を交換する。

「じゃあ、またね。ご馳走様でした。小泉さん」
「……夏希でいいよ」
「分かった。じゃあね、夏希さん」

 そう言って彼は帰っていった。
 私も自転車を漕いで帰る。
 いつもの悲しさは無く、ただ希望だけが私の行く先にあった。

(4)

「正俊、風呂空いたぞー」

 姉の茉里奈が言うとスマホを机に置いて風呂に入る。
 風呂が終るとスマホにメッセージが沢山入っていた。
 夏希さんからだ。
 
「ごめん、お風呂に入ってた」
「あ、ごめん。でも、そうならそう言って欲しかったな」

 その後も他愛もない話をずっとしていた。
 彼女の過去には触れないようにした。
 きっとまだ傷ついているのだろうから。
 話は僕の事になっていた。
 どんな食べ物が好き?
 好きな歌手は?
 僕の趣味に興味があるらしい。
 そして最後の質問になった。

「渡辺君の好みの女性ってどんな人?」

 僕は返事を躊躇った。
 そう言えばそういう事考えた事無いな。

「分かんない」

 正直に答えた。

「今好きな女子とかいるの?」
「いや、特に。この体型だしね」
「自分で分かってるなら少しは運動しなよ」
「別にいなくてもいいやって思ったから」

 こんな僕を好きになってくれる人がいるのなら受け止めてあげよう。
 全力で幸せにしてあげよう。
 どんなことがあっても守ってあげよう。
 そう伝える。

「こんな僕なんて言わないでよ」
「どうして?」
「……こればっかりは、チャットじゃダメだと思うから明日放課後いいかな?」
「分かった」

 どうしたんだろう?
 僕は男だから女心という物が分からない。
 父さんでも分からないらしい。
 偶に大ゲンカしてるから。
 でも相談相手は父さんしかいないよな。
 父さんに相談することにした。
 リビングには父さんと母さんが返ってきてた。
 茉里奈は冷蔵庫からビールをとって飲みだす。

「やっぱこれは最高だわ!」
「親の目の前で堂々と飲むなと言ってるだろ!」
「どっちにしろ飲むんだからいいだろう!」

 茉里奈と父さんと母さんが言ってる。
 いつもの事だ。
 すると茉里奈が僕に気付いた。

「お、正俊も飲むのか?」
「いや、父さん達に相談があって」
「なんだ?お前もついに色気づいたか?」

 母さんがそう言って笑う。

「そういうことならそこに立ってないでこっちに座りなさい」

 父さんが言うと僕はソファに座った。
 なぜか茉里奈も聞いている。
 僕は夏希さんとの話を父さん達にする。
 すると最初に離したのは母さんだった。

「それで、お前はどう思ってるんだ?」
「分からない」
「そうじゃないだろ!」

 母さんが叫んだ。
 女子がそこまで僕に近づこうとしてるのに、何もしないお前は腰抜けか!?と母さんが言う。

「まあ、美嘉の言う通りかもしれないな」

 父さんが言う。
 どういう意味だろう?

「そうだな。これは俺の親友が言っていたんだが……」

 ラーメンはのびないうちに食え。

 父さんの友達、片桐冬夜さんの事だろう。

「正俊も計算して狙ってたわけじゃないんだろう?だったら今正俊が思っていることが真実だよ」
「僕が思っている事?」
「正俊は夏希さんとどうしたい?」
「仲良くなりたい」

 だから友達になった。

「それでいいよ。いつかその時が来る。その時にお前はちゃんと夏希さんを守ってやれ」

 父さんからは以上だった。
 母さんや茉里奈からは「女に最後まで言わせるのは恥だと思え!」と言われた。
 よく分からないけどいつか分かる時が来るのだろう。
 しかしそれは意外と早かったようだ。

「渡辺君。今日放課後またいいかな?」
「うん。今日は僕がご馳走するよ」
「ありがとう」

 そんな話を朝して授業を受けていた。
 午後の授業が終わると「昇降口で待ってて」と夏希さんが言うから待っていた。
 だけど、なかなか来ない。
 何をしているんだろう?
 教室に戻ってみると女子の話声が聞こえてくる。
 様子を伺ってみる事にした。

「あんた渡辺と付き合う事にしたの?」
「ま、まだそんな関係じゃない」

 夏希さんの声だ。
 誤解されてたんだな。
 僕が出て説明してあげた方がいいのだろうか。
 
「まだってことは付き合う気あるんだ?」
「そ、それは……」
「あんた本当に情けないね。フラれて、SHから逃げ出して、挙句あんなデブの事好きになったわけ?」

 そういうと何人かの女子が笑っている。

「渡辺君はあなた達が思ってるような人じゃない!」

 夏希さんはそう言った。
 僕はフラれて傷心している夏希さんを温かく包んでくれた。
 大雑把で何考えてるかわからないけど、とても優しい人。
 夏希さんはそう説明する。
 そんな風に思ってくれていたんだ。
 父さんの言う事がよく分かる気がした。

「それってあんたがちょろそうだから口説いただけじゃないの?」
「私はそこまで堕ちたくないね。物好きにもほどがある……」

 ぱしっ

 夏希さんは女子のリーダーを平手打ちしてた。

「私の事はなんと言われても構わない。渡辺君のことを悪く言うのはやめて!」
「SHに逆らって無事に済むと思ってないだろうな?」

 女子が夏希さんを取り囲む。
 このままじゃまずい。

「そこまでだ!」

 僕が叫んで教室に入った。

「渡辺君!?」

 夏希さんが振り返る。
 夏希さんは泣いていた。
 僕の為に泣いてくれた。
 男の価値は泣いてる女の子の涙をどれだけ止めてやれるかで決まる。
 父さんが言ってた。
 僕は女子の群れを押しのけるとリーダーの胸ぐらを掴み上げた。

「僕の事をなんと言おうが少々の事なら大目に見てやる。だけど夏希さんの事を傷つけるのは絶対に許さない!」

 セイクリッドハートだろうが何だろうがそんなもの知った事じゃない。
 そう言って僕はリーダーを開放する。

「セイクリッドハートに逆らったらどうなるかじっくり思い知らせてやる」
「勝手にしろ!」

 女子達は帰っていった。
 残っていたのは僕と夏希さんだけだった。

「ごめんね。余計な事に巻き込んじゃった」
「何のこと?」
「え?」

 夏希さんは僕の顔を見る。

「言ったよ。大切な人は絶対に守るって」
「渡辺君……それって」
「昨夜女子に最後まで言わせるなって言われた。僕の勘違いじゃなかったら、僕の恋人になってもらえませんか?」

 夏希さんは何も言わず僕を抱きしめる。
 僕も黙って夏希さんを抱き返してやった。

「じゃ、帰ろうか?」

 しばらくして僕が声をかけると、教室を後にした。

「ねえ?」
「どうしたの?」
「いつになったら私の事夏希って呼んでくれるの?」
「ああ、ごめん。なんか照れくさくてさ」

 慣れてないんだこういうの。

「それとさ、私は下の名前教えたのに渡辺君は教えてくれないの?」
「……正俊」
「よろしくね。正俊」
「こちらこそよろしく。夏希」

 そう言って2人でファストフード店に寄って帰る。
 家に帰ると茉里奈が家事をしていた。
 着替えてキッチンに行くと茉里奈に聞いてみる。
 恋人との付き合い方ってどうすればいいのか?

「正俊にもついに彼女出来たか!?」

 その話は母さんが帰ってくるまで続いた。
 
「母さんは気にしないから家に誘ってやれ!」
「お前キスはしたのか!?」

 母さんや茉里奈から色々質問される。
 父さんは黙って話を聞いていた。

「いいか!いくらなんでも私はまだお婆さんになりたくないからな!」

 母さんが言う。
 それを気を付けるなら何をしようが母さんは何も言わない。

「美嘉、それを親が認めるのはどうなんだ?」
「正志だって正俊くらいの歳には私とやっていただろ!」

 部屋に戻るとメッセージが届いていた。

「肝心な事を聞いてなかった」

 何だろう?

「私は正俊の事好き。だけど正俊は私の事どう思ってるの?」

 答えはもう出てる。
 僕はありったけの想いを込めてメッセージを送った。
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