姉妹チート

和希

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輝く星のように

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(1)

「あれ?粋?」
「遊じゃん?どうしたんだ?」

 俺は宝石店で粋と遭遇した。
 どうやら粋も今日決めるつもりだったらしい。
 今日は、クリスマスイブ。
 街はイルミネーションで彩られている。
 他にも宝石店はいっぱいあるんだけど、なぜか粋もこの店を選んだらしい。
 理由は何となくわかる。
 分かりやすい場所にあるから。
 話は今日の朝まで遡る。

「じゃあ、私先に行くね」

 なずながそう言って家を出ようとすると、俺はなずなを呼び止めた。
 
「なずな、今夜バイト入れてないよな?」
「うん。カレンダーにも書いてたと思うけど」
「せっかくイブなんだから特別にちょっと奮発してクリスマスディナーでも食わないか?」
「へえ、遊がそんな事言うなんて珍しいね」

 そりゃ、この日をずっと楽しみにしてたんだからな。

「んじゃ、学校終わったらすぐ帰ってくる」

 そう言ってなずなは出かけて行った。
 この日の為にバイトを増やして、密かにお金を貯めて来た。
 ちゃんとレストランも予約してある。
 俺も準備すると学校に行ってそれから家に帰って服を着替えた。
 なずなが帰ってくると、俺を見て驚いていた。

「そういう店なの?」
「いや、ドレスコードは無かったはず」
「まあ、遊に合わせるよ」

 そう言ってなずなも着替えだした。

「どうせ飲むだろうから電車で行かないか?」
「それはいいんだけど……」

 俺が緊張していたのがなずなに伝わってしまったのだろうか?

「遊、何か企んでる?」
「た、大した事じゃないよ」
「変な店に行くとかだったら怒るからね」

 この日にそんな自殺行為しねーよ。
 そして駅まで歩いて、電車で街まで出かける。
 地元駅に着くと「じゃあ、お店に案内して」となずなが言う。

「その前に寄りたい店があるんだけど」
「わかった」

 そして宝石店に入って粋と遭遇した。
 粋もそれなりの服装をしている。
 粋も今日が決行日だったらしい。
 考えてる事は同じだったわけだ。
 花はなずなと何か話をしているらしい。

「なずな、こっちに来てくれ」
「どうしたの?」

 なずなを指輪がならんだショーケースの前に連れていくと、なずなは「綺麗だね」と笑っていた。
 そんななずなに一言言う。

「どれか一つ好きなの選べよ」
「え?」

 なずなは俺の顔を見る。

「大丈夫、お金は準備してきたから」
「本気なの……?」

 なずなも俺の意図を理解したらしい。
 ただのクリスマスプレゼントじゃない事くらいは分かったみたいだ。

「俺達だってもう二十歳だろ?父さん達だって同じくらいに学生婚してたはずだし」
「……わかった」

 そう言ってなずなは選び出す。
 粋も花に言ったらしい。
 2人で選び出した。
 そして2人はそれぞれ指輪を選んだ。
 指のサイズを確認してそれを買う。

「じゃ、粋も頑張れよ」

 そう言って俺となずなはレストランに向かった。
 食事を楽しむためなら先に言った方がいいだろう。
 予約しておいたレストランに着くと席に案内された。
 そして食前酒が来る前になずなに指輪を差し出した。

「今まで苦労かけてきた。なずなには感謝してる」
「今さら気にしなくていいよ」
「これからもきっと俺はなずなに迷惑をかけるかもしれない」

 それでも良かったらこれを受け取って欲しい。
 3年間一緒に過ごしてきてなずななら大丈夫だと俺は思った。
 だからこれからの人生をなずなと共に歩みたい。
 なずなは俺が話し終えるまで静かに聞いていた。
 そして泣き出す。

「遊はこの日の為に無理してきたんだ?」
「ちゃんと形で示してやりたくて」
「無理して遊が倒れたら、私がどんな思いをするか考えなかったの?」
「ご、ごめん」
「謝るのは私の方だよ」

 まさか俺はミスったのか?

「私不器用で、こんな言い方しかできない。本当は凄く嬉しいのに……そんな私で本当にいいの?」
「俺は、いつも馬鹿ばかりやってなずなを怒らせてる。そんななずなだからしっかり幸せにしてやりたい」

 するとなずなは左手を差し出した。

「遊にはめて欲しい」

 俺はなずなの薬指にはめてやった。

「ありがとう。でももういいでしょ?これからは2人で力を合わせて頑張ろう?」

 俺一人で無理をするなんてことは止めて。

「いいのか?」
「本当に私は言い方がへたくそだね。上手く返事が出来ない。……これでも私は凄く嬉しい」

 幸せだよ。と、なずなは泣きながら笑みを浮かべる。
 どうやらうまく行ったようだ。
 その後夕食を食べて一軒だけバーに寄る。
 
「いつから考えてたの?」
「前に九頭竜會とケリとつけた事があったろ?」

 あの時に誓ったんだ。
 俺が無事に帰って来てくれるのが嬉しいってなずなが言った時決めた。
 俺が帰る場所はなずなが待っているこの場所だ。
 ここが俺の帰る場所ならちゃんと決めておこう。
 そうなずなに説明した。

「私は花みたいに遊の全てを受け止める事が出来ない。だから不安だった」
「これからもなずなを不安にさせるかもしれない」

 どうしたらなずなを安心させてやれるだろう?
 その答えがこれだ。

「よかった。これまでの苦労は無駄じゃなかったんだね」

 なずなが心から喜んでくれてるみたいだ。
 俺を見て微笑んでくれた。
 電車に乗って家に帰ると着替える。
 そして先に風呂に入ると入れ替わりになずなが風呂に入る。
 その間にスマホを見ていた。
 さっそくなずなが報告したらしい。
 皆から祝福の言葉がよせられていた。
 なずなが風呂から出てくると俺に抱きつく。

「今夜は甘えてもいいかな?」
「いいに決まってるだろ。もう寝るか?」
「うん」

 立ち上がってベッドに入ろうとするとなずなが正座して頭を下げていた。

「至らない私ですけど、よろしくお願いします」
「……こっちこそよろしくな」
 
 ベッドに入ってからもなずなは緊張しているのか何も言わずにいる。
 小学生の頃からの思い出話をしていた。
 親に挨拶にいかないとな。とか話をしていた。
 やっとなずなの緊張が解れたころ、俺はなずなを抱く。
 なずなもそっと目を閉じる。
 粋のやつも上手くやれてるといいな。
 そんな事を考えていた。
 今年の聖夜は特別な物になった。

(2)

「どれがいい?」

 粋に言われた時は私は頭が真っ白になった。

「せっかくだから外食しないか?」

 粋が休前日に誘ってくれることはあまりない。
 遊と一緒に地下アイドルのライブを見に行ってるから。
 断る理由がないので「いいよ」って答えた。
 街まで電車で行くと粋が「寄りたい店がある」と言う。
 どこに行くんだろう?
 ついた先は街の宝石屋さんだった。
 そこでなずな達と遭遇する。
 粋も驚いていた所を見ると示し合わせていたわけじゃないらしい。

「2人の様子がおかしい」

 そんな話をなずなとしてた。
 すると粋が呼ぶ。
 そして陳列されている指輪を見て言った。
 金額からしてただのクリスマスプレゼントではなさそうだ。

「……お金大丈夫なの?」

 私は粋に聞いていた。
 この日の為に頑張って貯めておいたと粋が言う。
 ……やっぱり、まさか。
 そんな素振り今まで一度も見せなかったのに。

「花の好みが分からなくてさ」

 指のサイズも分からないから前もって買っておくことができなかったらしい。
 間違いなさそうだ。
 私もバイトや炊事で指輪なんて余りつけないから分からない。
 精々、もっと安いシルバーの指輪をつけるくらいだ。
 すると店員がお勧めのを教えてくれた。

「ペアリングですよね?」
「はい」
 
 粋は即答する。
 店員が試しに着けてみては?というのではめてみた。
 これならあまり派手でもないし、値段も比較的安価だし粋の負担にならないかな。

「これにします」
「はい、少々お待ちください」

 粋はその間一言も言わなかった。
 指輪を買うと粋はレストランに向かう。
 予約してあったらしい。
 メニューもクリスマスディナーのコース料理だから決まってる。
 席に案内されると粋は静かにさっき買った指輪の小箱を置いた。

「受け取ってくれないかな?」
「いいよ、プレゼントでしょ?私もちゃんと用意してあるよ」

 男の人はどうして財布に無頓着なんだろう?
 バリバリーってやつじゃないけど大分使い古してボロボロだったから、今年は財布を買ってあげた。

「ごめん、もう一回やり直していい?」
「どうぞ」
 
 私がそう返事すると粋は悩んでいる。

「ちょっと長くなるけどいいかな?」
「うん」

 すると粋は話を始めた。
 きっかけは去年遊が事故った時の事。
 私はただ粋の背中を押してやればいいと母さんに言われた。
 だけどもし粋の身に何かあったら、私はどうして止めなかったのかと自分を責める。
 何より粋ともう一緒にいる事が出来なくなったらと思うと怖いと粋に打ち明けた事がきっかけ。
 私を安心させてあげたい。
 何があっても粋が帰る場所は私だと伝えたい。
 いつもそばにいると伝えたい。
 だけど粋も不安だった。
 まだ学生の自分に私の人生を背負えるか?
 やっぱりそうなんだ……。
 気づいたら私は泣いていた。
 粋は勘違いしていた。

「やっぱりまだ早かったかな」

 そうじゃないんだよ。

「……話を続けて」

 私が言うと粋は深呼吸して答えた。

「結婚して欲しい。花の全てを背負って見せる」

 ただのクズじゃなく星屑の様に私の願いを背負って生きて行く。
 粋なりに考えた結論らしい。

「俺に花の人生を背負う資格があるかな?」
「粋がいなかったら私は誰に自分を預けたらいいの?」
「俺が預かってもいいか?」
「喜んで。ただ一つだけ不安がある」
「不安?」

 粋が聞いてくると私は頷いた。
 私の人生を背負ってくれるのは嬉しい。
 だけどそれは粋の足かせにならないか?
 自由に生きている粋が好きだ。
 だからそれを縛るような真似はしたくない。
 すると粋が笑った。

「空が言ってたんだけどさ……」

 それは束縛じゃなくて2人を強く結ぶ絆だと粋は言った。

「そう言うのは受け入れるよ。花も俺を受け入れてくれたんだ。そのくらい平気だよ」

 何なら本当に縄で縛ってみるか?と粋が言って笑う。
 折角の雰囲気を台無しにするのが男だと母さんが言ってた。

「……馬鹿」

 そう言いながらも私は嬉しさのあまり笑みを浮かべていた。
 その後食事をしながら段取りを決めていく。
 結婚式はとりあえず卒業するまでお預けにして婚姻届だけでも出しておこうと粋が言う。
 私のお父さんはそんなに怖い人じゃない。
 とても穏やかで優しい人。
 だからそんなに緊張しなくていいよ。と粋を安心させた。
 家に帰ると粋に改めて頭を下げる。

「これからよろしくお願いします」
「お、お手柔らかに……」

 粋がお風呂に行ってる間にSHに知らせる。
 皆が祝ってくれた。

「じゃあ、なずなと花も参加するか?」

 水奈が言った。
 何だろう?

「私達は同じ年に卒業するだろ?誰が一番最初に子供作るか勝負しようぜ!」

 粋と相談かな。
 気になったのはこういう時に真っ先に乗るのが天音だと思ったのに天音は何も言わなかった。
 どうしたんだろう?

(3)

 今年もホテルの最上階でディナーを食べてホテルの部屋をとっておいた。

「たまには美希を休ませてあげなさい」

 母さんがそう言って優待券をくれたから。
 その優待券を受け取った時から決めていた。
 毎年の事だからこの雰囲気は慣れていたけど今年は特別だ。
 少し緊張していた。
 それを感じた美希が「どうしたの?」と聞いてくる。

「な、なんでもないよ」
「そう?もっとリラックスしたほうがいいよ」

 ここは食事を楽しむ場所。
 そんなんじゃ楽しめないでしょ?と美希が言う。

「そうだけど、その前に僕に時間をくれないかな?」
「どうしたの?」

 父さんがいつも言っていた。
 ラーメンは伸びないうちに食え。
 人生QBKじゃ済まされない。
 思い切ってテーブルの上に小箱を置く。

「空?」
「美希が言ってくれた。もう僕達も大人になった。いい加減覚悟を決めるべきだと思いました」
「……うん」
「ちゃんと就職先は見つかったけど美希に苦労をかけるかもしれない。それでもついてきてくれるなら……」

 僕と結婚してください。

「……ありがとう。よかった」

 え?
 美希の顔を見ると笑みを浮かべていた。

「愛莉さんや母さんと相談してたの」
 
 え?
 美希の説明を聞いていた。
 翼や天音が結婚を決める中、頑なに卒業するまではと焦らす僕をその気にさせる方法。
 あの時美希があんな風に言ったのはきっとそう言えば僕の考えも変わるはずという母さんの入れ知恵。
 そうまでしてでも僕に美希へプロポーズさせる必要があったから。

「石原家の女性も片桐家に負けないくらい意地があるんだよ」
「でも、どうしてそんなに急いでいるの?」

 やっぱり美希も子供が欲しいとか?

「それはまだ内緒にしておけって母さんに言われてるから」

 でも社会に出たらきっと僕も忙しくてそれどころじゃなくなる。
 早すぎず遅すぎず。
 そのタイミングを狙う為にもまず結婚していないと話にならない。

「でも、ちゃんと言ってくれたのは空の意思だから」

 それだけでも嬉しいらしい。

「至らないところばかりの私でよければ、よろしくお願いします」

 僕の人生最大のギャンブルは成功したみたいだ。
 夕食を終えると部屋に戻ってシャワーを浴びる。
 その間に美希は母さん達に報告していたみたいだ。

「空はちゃんと恵美の家に挨拶に行きなさい」

 母さんからメッセージが届いていた。
 翼や大地からもお祝いのメッセージが届いていた。
 天音は相変わらず落ち込んでいるらしい。
 シャワーから戻って来た美希に聞いてみた。

「女性って子供出来ないと焦るの?」
「作りたいのに出来ないとさすがに落ち込むんじゃないかな」

 天音の事情なら無理もないと美希から聞いた。
 まだ片桐家には試練が待ち構えている。
 でも一つずつ片付けていくしかない。
 僕もやっと美希を背負う覚悟が出来た。
 ずっと輝く星屑の様に……
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