姉妹チート

和希

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穢れた心

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(1)

「何してんだ?」

 教室の隅っこで固まっている群れに話しかけてみた。

「多田には関係ない」
「関係ないかどうかは俺が決める。ちょっとどけよ」

 そう言って群れをかき分けるとしゃがみ込んで震えてる杏采がいた。
 石原家の人間にこんな真似したらどうなるのか知らないのだろうか?

「杏采。何されたんだ?」

 杏采はなかなか話をしようとしない。
 まずは杏采を安心させてやらないとだな。

「杏采。俺はまだ子供だけど、お前が生きていく上での不条理は全部俺が蹴飛ばしてやる。心配するな」

 俺がお前を一生守ってやる。
 すると杏采はなんか顔が赤くなっていた。
 どうしたんだろう?
 そして杏采は話だした。
 連中の正体はセイクリッドハート。
 杏采にSHに入るか、金を出すか選べと脅迫したらしい。
 こいつらそんなに自分の命が惜しくないのか?

「そういうことなら任せとけ」
「邪魔するつもりか?」
 
 連中の一人が言う。

「決まり切ったことを言ってんじゃねえ!」

 そう言って俺は一人殴り飛ばした。
 すると様子を見ていた男子が何人か立ち上がる。
 そいつらもどうやらSHのメンバーらしい。
 しかしこの教室でSHの名前を出すのは禁句だった。

「へえ、SHか……やっぱり俺のクラスにもいたんだな」

 そう言って立ち上がったのは片桐冬眞。
 冬眞がどういう立場なのか知らないらしい。

「邪魔するなら片桐も容赦しねーぞ」
「それはこっちのセリフだ馬鹿!」

 冬眞も思いっきりそいつを蹴飛ばす。
 俺も冬眞も言われていた事。
 鬱陶しい真似をしている奴がいたら殺してしまえ。
 それから教室で大乱闘が起こった。
 俺もそこそこ暴れたけどキレた冬眞は教師が駆けつけて止めようとしても止まらなかった。

「安易にSHの名前を俺の前で口にしやがって。生きて帰れると思ってないだろうな!?」

 その日俺と冬眞の母さんは呼び出された。
 
「何やってんだお前は!」

 母さんに怒鳴られた。

「冬眞もです!説明しなさい!」
「こいつらSHを名乗った。ふざけた馬鹿は焼却していいと茜から言われてた」

 悪びれも無く冬眞は答える。
 ちなみに冬眞にやられた連中は全員病院送りだった。
 そういや姉さんも言ってたな。

「絶対に片桐家の人間を怒らせるな」

 片桐家の人間は一度怒らせたら誰の手にも負えない。
 きっと本気で焼却炉に投げ込むつもりだったのだろう。
 冬眞は母さんに怒られていた。

「あの……片桐君たちは悪くないんです」

 様子を見ていた杏采が真相を話した。
 すると杏采の母さんが来た。
 杏采を怒る為じゃない。
 
「うちの娘に馬鹿な真似をした子供はどこにいるの?」

 そう言って教師を問い詰める。
 杏采は自分の母親に説明していた。
 すると母親はにこりと笑った。
 
「そういう時に頼りになるのは2人とも同じなのね」

 そう言って俺達の頭を撫でてくれた。

「お、お母さん。この2人は仮にも暴力を振ったのですよ?」

 教師が嗜める。
 それが杏采のお母さんの癇に障ったようだ。

「だからなに?」
「で、ですから……」
「先生の意見なんてどうでもいい、杏采達にふざけた真似をした連中を連れてきなさい」

 酒井君の家が衛星の打ち上げをしているらしいから、まとめて宇宙の屑にしてやる。

「恵美、杏采ちゃんを恐喝した連中は冬眞達が十分痛めつけたから」

 そのくらいで許してあげてと冬眞の母さんが言うと「愛莉ちゃんがそう言うならしょうがないわね」と引き下がった。
 だが、次に馬鹿な真似をしたらサメの餌にしてやると忠告した。
 そして俺達は解放されて家に帰る。

「崇博君待って」

 杏采が俺を呼び止めた。

「礼とかいいぜ。ちょうど憂さ晴らしになったから」
「お前はやり過ぎだ!」

 母さんに怒られる。
 冬眞の方が酷いぞ。
 歯を砕くわ、骨を折るわ二度と逆らえなくなるように徹底的に痛めつけてた。

「あ、あのゆっくり話をしたいから連絡先交換しない?」
「へ?いいけど」

 そんなやりとりを杏采としていると、杏采と俺の母親はにこりと笑っていた。
 家に帰ると今日あった事で父さんに叱られると思った。
 だけど微妙に違った。

「冬眞には注意しとけ。お前が止めるつもりくらいでいろ」

 片桐家はやり出すと止まらない。
 本気で死者を出すだろう。
 姉さんたちが小学生だったころもそうだったという。
 そのやりとりは多田家のグループチャットでもやっていたので姉さんにも届いたらしい。
 姉さんは夫の桐谷学と相談したそうだ。
 学はSHのリーダーの空に話をした。
 すると意外な指示がでた。

「お前たちの学校でSHを名乗る愚か者が現れたら躊躇うことなく地獄に突き落としてやれ」

 止められると思ったけど、むしろ潰せと指示が出た。
 それならそれでやりやすい。
 すると別のメッセージが入った。
 杏采からだ。

「今日はありがとう」
「気にしなくていいよ」

 男なら体を張ってでも泣いてる女の子を守ってやれ。
 そう言われていたから。

「……今日崇博君が言った事覚えてる?」

 一生守ってくれるって言った。
 あ、しまった。
 今さら勢いで言ったとか言えないな。
 それを告白ととらえてくれたなら、それでもいいや。
 フラれてもきっとまた次があるだろう。
 どちらでもなかった。

「私一つだけ不安な事があるの」
「不安?」
「うん……」

 俺は妹の歩美と一緒にカートのレースをやっている。
 カートだけどサーキットで走らせたら本物の四駆のスポーツカーよりも早いタイムをだせるそうだ。
 それだけ危険な行為をしていることになる。
 もちろん公道を走るよりも全く安全な環境のなかでだけど、それでも一歩間違えると命に繋がる駆け引きをする。
 それが杏采の不安だった。
 杏采の本当の親は車の事故で亡くなった。
 また大事な人を車で失うんじゃないかと思ったそうだ。
 って……大事な人?

「私を一生守るって今日みたいな事だけじゃない。私を安心させてくれるって事だと思うの」

 杏采はそう言った。
 そんなの答えは分かり切ってる。

「杏采、俺達だって馬鹿じゃない。自分たちが危険と隣り合わせの状況で走ってる事くらい分かってる」
 
 どんなに路面のコンディションが良くても、しっかりマシンの整備がされていたとしても、十分なセーフティゾーンがあったとしても、競い合うのだから危険は常に付きまとう。

「今日はもう乗りたくない」

 音速の貴公子と呼ばれるほどの天才レーサーでもそんな時があるらしい。
 だから、皆誓うんだ。

「どんな事があっても帰る場所に帰りたい」

 杏采にそんな場所になって欲しいと言っていた。

「私がそうなったらちゃんと帰ってきてくれる?」
「誓うよ」
「わかった……。よろしくお願いします」

 俺は雄たけびを上げたい気分だった。

「じゃ、また明日な」
「うん、おやすみなさい」
 
 スマホをしまうとベッドに寝る。
 早く明日にならないかな。
 無性に杏采に会いたくなっていた。

(2)

「すいません、何がお取込み中のところ悪いのですが、何をしているのか教えて頂けませんか?」

 僕は階段の踊り場の隅にたむろしている連中を見て言った。
 いや、どうもこういう事に嗅覚が働くようになっていてね。
 夏休みに富士の樹海に投下されて「生きて帰って来い」なんて指示を受けていたらそうもなるよ。
 連中は僕を見ていた。

「酒井には関係ない。引っ込んでろ」

 って言われて大人しく引っ込んだら、樹海で白骨死体になりかねない。
 違う方面から切り込んでみた。

「君達はセイクリッドハートかい?」
 
 多分こういう馬鹿な事をしているのは間違いなくそうだろうと思ったから聞いてみた。

「分かってるなら引っ込んでろ、お前もこいつの様になりたいか!?」

 どうしてそういう余計な情報をくれるかな。
 ますます引き下がれなくなったじゃないか。
 しかも彼らの隙間からちらりと泣いてる女子の姿が見えてしまったよ。

「ここは大人しくその子を引き渡してもらえませんか?」

 喧嘩になったらシャレにならないことになりますよ?

「てめぇ!セイクリッドハートを舐めてるのか!?」

 そんな大声で言わない方がいいと思うよ。
 もうその名前は免罪符どころじゃないんだから。

 ばきっ

 彼らの仲間の一人が、顔面を壁に蹴りつけられた。

「善久何やってんの?」

 蹴りつけた本人片桐冬眞が言っていた。
 
「冬眞や、何も言わずに人を蹴るのは止めた方がいいと思うんだけど」

 凄く常識を語ったつもりだった。
 だけど冬眞はにこりと笑ってる。

「セイクリッドハートって名乗っただけで十分だろ?」

 本来なら階段から地獄の底まで突き落としてやるところだと冬眞君は言う。
 もちろん他のメンバーが殺気立っていた。
 だけどそんな事関係なかった。
 泣いてる女子の双子の兄の多田崇博君も一緒にいたのだから。

「で、セイクリッドハートに逆らったらどうなるの?」

 言わんこっちゃない。
 セイクリッドハートの名前はもう免罪符じゃない。
 遺書みたいなものだ。

「ほら、早くしろよ。休み時間終わっちまうぞ」

 冬眞が言うと連中は去っていった。

「逃げるくらいなら最初からやるんじゃねーっての」

 不満をこぼす冬眞と妹をあやす崇博。
 僕の役目は終えたようだ。
 立ち去ろうとした時、崇博の妹の歩美ちゃんは僕を呼び止めた。

「酒井君助けてくれようとしたんでしょ?」
「まあ、そうだけど」

 冬眞のうさ晴らしに変わってしまったけどね。

「なのにどうして何も言わずに行こうとするわけ?」
「僕は何もしていないから」
「最初に止めてくれたのは酒井君じゃない」

 まあ、見過ごして立ち去ったなんていったら母さんの手で僕が地獄に突き落とされるからね。

「ありがとうね」

 そう言って泣き止んだ歩美ちゃんはにこりと笑った。

「どういたしまして」

 これでいいのかな?
 良くなかった。

「私に礼くらいさせてよ」
「それには及ばないよ」
「いや、絶対する!」

 引き下がらない歩美ちゃん。
 僕はどうしたらいいのだろう?
 冬眞は何か悟ったらしい。
 崇博に何か耳打ちしていた。

「歩美、俺達先行ってるから」

 そう言って冬眞と崇博は教室に戻っていった。
 とは言え随分時間を食ってしまった。
 僕達もそろそろ戻らないとまずい。
 それは歩美ちゃんも理解していたみたいだ。

「今日一緒に帰ろう?」

 単刀直入に言ってきた。
 それがお礼になるのだろうか?
 しかしお互い家が別方向だ。
 
「確かにそうだね」

 歩美ちゃんは悩みだした。
 そして解答を出した。

「帰りに酒井君の家に行ってもいいかな?」

 はい?

「僕の家に何か用があるのかい?」
「うん……」

 なんか恥ずかしそうに言ってる。
 しかし真っ当な断る理由が無い以上飲むしかない。
 
「いいよ」
「ありがとう」

 そして終礼が終ると歩美ちゃんは崇博に一言言って僕と一緒に帰る。

「しっかりやれよ、善久」

 何を?
 その間も歩美ちゃんはスマホを弄っている。
 
「一応母さんにも遅くなるって言っておかないと悪いと思って」

 恐らく歩美ちゃんの母親が僕の母さんに伝えたのだろう。
 母さんは歩美ちゃんを出迎えていた。

「この家も随分人が少なくなったから気兼ねなくやってちょうだい」
「……はい」

 何をやるんだ?

「じゃあ、善久。部屋に案内してあげなさい」
「うん」
「女子に恥をかかせたら絶対許さないからね」

 なんとなくそんな展開を予想していた。
 部屋に案内すると僕は飲み物とお菓子を取りに行って戻って来た。
 歩美ちゃんは正座して緊張していた。
 とりあえず飲み物を飲むと聞いてみた。

「で、礼って何をしてくれるの?」
「プレゼントしてあげる」
「何を」

 恥ずかしそうに言った。

「私」

 はい?
 そんなセリフを小学校5年生で聞くとは思ってみなかった。

「そんなつもりで助けたわけじゃないよ」

 母親が怖くて仕方なくとはいえなかった。
 しかし歩美ちゃんは引き下がらない。

「そんなつもりが無くても私を助けてくれた」

 人を助けたのなら最後まで責任持つべきだ。
 もう理屈が無茶苦茶な気がするんだけど。

「で……これから僕は歩美ちゃんとどうすればいいんだい?」
「歩美でいいよ。私カートのレースがあるから休日あまり遊べないけど……」

 付き合ってください。
 父さんが言ってた。
 もう告白までされたら諦めろ。
 下手に断ったら母さんに殺される。

「わかったよ。よろしく」

 でも、それ家で言う必要あったのかい?
 すると歩美は恥ずかしそうに言った。

「少しの間だけ目をつぶって」

 言われたとおりに目をつぶると唇に温かくて柔らかい触感がした。

「ごめんね。もっと色々してあげたいけど私もまだ子供だから」
「十分だよ。ありがとう」

 それから少し話をするとちょうどいい時間になった。

「神奈には言ってるから、家で夕飯食べていきなさい」
「はい!」

 神奈とは歩美の母さんの名前。
 夕飯を食べて歩美を送ると言うと母さんが怒り出した。

「あなた一晩泊まっていかないか?くらい言えないわけ!?」

 歩美は学校帰りに寄っただけだよ。
 泊まる準備なんてしてるわけないじゃないか。

「あ、晶ちゃん。い、いくらなんでも小学生では無茶だよ。せめて中学生くらいまでは待ってやれないかい?」

 父さんは少し学習したらしい。
 妥協案を模索していた。
 母さんは少し考えて「確かにちょっと難しいわね」と言った。

「ちゃんと家まで送ってあげるのよ」

 そう言われて僕は歩美の家に向かった。

「迷惑だと思った?」
「そんなことないよ。ただ急に言われて戸惑ってるだけ」

 いきなりキスされたらそりゃ戸惑うよね。

「母さんが言ってたから、私も少し戸惑ったけど」

 歩美の母さんは一目惚れした彼氏に告白するのが遅れて失恋したらしい。
 だから迷ったら躊躇うな。
 同じ後悔するなら、やる事やってから後悔しろ。
 なるほどね。

「……酒井君は後悔してない」

 助けなきゃよかった。
 そんな事は考えてない。
 自分の行動がもたらした結果なら甘んじて受け入れよう。

「そんな事より一つ提案があるんだけど?」
「どうしたの?」
「僕にも双子の弟がいる。酒井君じゃ区別がつかない」

 これからは善久って呼んで欲しい。

「そうだね。……うーん。善久君でいいかな?」

 呼び捨てはなんか恥ずかしいらしい。
 いきなりキスしてくる子の思考ではないような気がするけど。
 歩美の家に着くと歩美の母さんが出て来ていた。
 何となく察したのだろう。

「ま、よろしくな。夏休みが楽しみだな」

 歩美の母さんはそう言って笑った。
 夏休みとは多分渡辺班のキャンプの事だろう。

「なんなら家に泊って行ってもいいぞ?」

 男なら着替えとか必要ないだろ?
 どうして親と言うのはこう無茶振りが好きなのだろう。
 意外にも拒否したのは歩美だった。
 
「家はだめ!あの変態がうろうろしてるから!」
「それもそうだな」

 自分の旦那さんを変態呼ばわりされて何とも思わないのだろうか?

「それより善久君。もう暗いけど一人で大丈夫?」
「ああ、それなら私が車で送るからいいよ」

 歩美の母さんが言うと僕は「平気です」と答えた。
 小学生になる直前くらいに一人で歩いていたら誘拐された事がある。
 兄の善明も同じ経験があるらしい。
 犯人には酒井家の制裁が待っていた。
 そして母さんは言った。

「誘拐犯くらい自分で始末しなさい!」

 そんな風にして酒井家の男子は特殊な訓練を受ける。
 素人の誘拐犯くらいどうとでもなる。
 それよりそんな真似をさせたと母さんに知られたら、僕が制裁を受ける。

「帰ったら連絡してね」

 不安そうに言う歩美。
 僕は家に帰ると風呂に入って歩美と話をした。
 今日が終るまで。
 そして朝一番に「おはよう」とメッセージを貰った。
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