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嘘に濡れても消えない罪
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(1)
「はい、これあげる」
「え、いいの?」
志希は何をそんなに驚いているのだろう?
今日はバレンタインの日。
彼氏にチョコを渡すことがそんなにおかしい事なのか?
「心配しなくても志希以外にはパパくらいだよ」
「そうなんだ。ありがとう……」
志希は凄く嬉しそうにしている。
そんな姿を見ると申し訳なくなる。
「あれ?冬莉それひょっとして手作り?」
冬吾にチョコを渡した瞳子が来た。
「ま、まあね」
笑って誤魔化した。
「彼女から手作りのチョコか。羨ましいな志希」
そう言って誠司が背中を叩いてる。
ますます申し訳なくなる。
きっとなんかすごいお返しを考えているんだろうな。
私は気まずい。
「さっきから様子が変だけど、どうしたの冬莉?」
冬吾が気づいた。
笑って誤魔化す。
「そういや父さんがチョコだと言って姉さんからカレールー渡された事があるって言ってたな」
誠司が言う。
本命の彼氏にそんなことする馬鹿がいるわけ無いでしょ。
ちなみに誠司は色々な女子からチョコを貰っていた。
私が気まずいのは理由がある。
男子は手作りをありがたいと思うだろうけど実は違う。
確かにブランドのチョコを渡すよりは心がこもってるように思う。
しかし私は愛莉と茜と3人で渡す分をまとめて作っていた。
「適当にセールしてる奴買っとけばいいんじゃない?」
茜に相談したらそう返って来た。
「そんなわけありません!あなた達は日頃からデートすらしてないのだから少しはサービスしてあげなさい」
そう言って無理矢理愛莉に手作りのチョコを作らされた。
手作りと言っても湯煎に掛けて型に入れただけだ。
材料費はまとめて作ったからそんなにかかっていない。
余り物で作ったなんて、こんなに喜んでる志希に言えるはずがなかった。
「誠司は大丈夫なの?そんなに貰ってお返しどうするの?」
冬吾が聞いていた。
「返すつもりないし」
「へ?」
冬吾は驚いたようだ。
誠司なりに理由があった。
「どっちにしろ今彼女作る気になれないから変に気を持たせるよりはと思ってさ」
「なるほどね」
誠司も変わったな。
学校が終って志希と帰る。
気になったことがあったので一言言っておいた。
「そんなに大したものじゃないから無理しないでね」
「あ、お返しの話?」
「うん」
「冬吾に相談しようと思ってたんだ」
全くしょうがない奴だ。
そう言えば付き合い始めてからまだしてなかったな。
「そういう事なら私から提案があるんだけど」
「どうしたの?」
「私が選んであげる」
私が欲しい物を買えば問題ないでしょ。
もちろんそれが理由なわけがない。
「でもそれって僕手抜きしてる感じがするんだけど」
冬吾に相談するのも変わらないでしょ!
それに……。
「そうでもしないと志希はデートにすら誘ってくれなさそうだから」
「あ、ごめん」
「いいよ。慣れてないんでしょ?」
私だって初めてなんだから。
そう言って志希と約束して家に帰る。
「彼氏どうだった?」
夕飯の時に愛莉が聞いてきた。
「なんか気の毒なくらい浮かれてた」
「そう思うならもう少し前もって準備するとかあったでしょ」
愛莉の言う事もごもっともだ。
「まあ、喜んでもらえたなら良かったじゃないか」
パパはそう言った。
パパも愛莉からもらって嬉しそうだったな。
「パパは娘から貰っても嬉しくないの?」
何となく聞いてみた。
「それはちょっと難しい質問だね」
「どうして?」
「嬉しいけど、やっぱり愛莉から貰える方が嬉しいから」
「もう、娘に言う事じゃありませんよ」
そうは言う愛莉も嬉しそうだ。
愛莉はパパが女性社員から貰ってくるだけでも拗ねる。
だから敢えて家に持って帰らずに事務所で食べるんだそうだ。
夕食を終えると風呂に入る。
さすがに志希とそういう仲にはすぐにはならないだろうけど、何となく気にしてしまう。
部屋着も着るようになった。
そういう姿を彼氏以外に見せるのはダメな気がしたから。
愛莉もそれを見てほっとしてるらしい。
「冬莉も大変だね」
茜は相変わらずだ。
「まあね、志希の前で他の女子がそんな恰好してたらあまりいい気分しないと思ったから」
だったら私も志希以外の男子の前でそういう姿をするべきじゃない?
そんな疑問が浮かんだから。
茜は違うようだった。
「そのくらい許してくれるくらいの度量が無いとダメだよ」
どうせ大人になったら風俗とか行くに決まってるんだから。
「茜は妹になんてことを教えてるのですか!?」
茜のブラウスを取りに来た愛莉に聞こえてたらしい。
茜はしっかり説教を受けていた。
「でもさ、苦労するのはこれからだぞ」
天音達とメッセージで話していた。
多分天音が聞いた志希の性格は間違いなく片桐家の男子に近い。
きっと私の方から積極的に行かないと気づいてくれないぞ!
大地の時も苦労したらしい。
私は天音と翼と茜にアドバイスを受けながら眠りについた。
(2)
「ごめん、今そういう気分じゃないんだ」
「私が気分を変えてあげるから」
だから女子と付き合う気になれないんだって。
そんな問答を繰り広げて次の女子に変わる。
その儀式が終ると冬吾が待っていた。
「人気者も大変だね」
冬吾が言う。
「何でお前は人気ないんだ?」
「多分瞳子がいつもいるから」
彼女持ちには関係ない話か。
「でもいいの?一人くらい好みの子がいたんじゃないの?」
「そうでもないぞ」
冬吾達の言うような感情を持てる女子は一人としていなかったと冬吾に伝える。
「今度は慎重なんだね」
「まあな……」
次で最後にしたい。
中学生の考える事じゃないけどそんな事を考えていた。
家に帰ると部屋で着替える。
父さんが帰ってくる頃夕食の時間になる。
「そう言えば最近彼女連れてこないけどどうしたんだ?」
母さんが言った。
「彼女とは別れたから」
「そうなのか」
母さんはそれ以上追及しなかった。
その後もひたすらサッカーに没頭していた。
冬吾もそれに応えるプレイをしてみせた。
「最近調子良さそうだな」
父さんが帰りにそう言った。
「うん、今はサッカーに集中したい気分だから」
「いいんじゃないか?こんな話知ってるか?」
白鳥は綺麗に見えるけど水面下では必死にバタ足しているという話。
自分を最高の状態に見せるのは影の努力が必要だという話。
「いつか本当のお前を見てくれる女性が現れるよ」
「……ありがとう」
しかし今までしてきた過ちはすぐには消えない。
その日が来るまでにはまだまだかかるようだった。
(3)
「天音、具合はいいのか?」
「ああ、最近落ち着いてきたから」
私だって母親だけど一人の女性だ。
買い物したり友達とお茶したリしたいはず。
大地はそう判断して私に今日は遊んできたらいいよと言ってくれた。
少しは運動したほうがいいというのもある。
「天音はまともな旦那でよかったな」
水奈が言う。
水奈の時は両親がかなり喧嘩したらしい。
「で、最近はどうなんだ?ボケナスなんたらは?」
大地から少しだけ聞いていたので水奈達に聞いてみた。
すると水奈は笑っていた。
「面白いくらいに空の計画通りになってるよ」
調子にのったBBがFGに喧嘩を売る。
FGはSHを除いたら県内では最大規模のグループだ。
しかも散々SHの名前を使ってやりたい放題して来た。
いいカモになってるらしい。
とてもじゃないけどSHに構ってる余裕はないみたいだと水奈は言う。
ただ和志という男もこのまま手をこまねいている男じゃないだろう。
何か仕掛けて来るに違いない。
空は「放っておけばいい」と言っているらしいけど。
しかし祈もいないし美穂達もまだ時期的に大変だし退屈だと紗理奈が言う。
「そういや、茉里奈の準備はどうなんだ?」
「ああ、もう後は卒業して引っ越すだけみたいだ」
フランスか。
思い切ったよな。
話を終えると私達は家に帰る。
新勢力の抗争。
そんなニュースが流れてた。
空達も大変らしい。
SHが関与してるとみて、取り調べを受けてるそうだ。
もちろん恵美さん達がもみ消してるらしいけど。
物騒なニュースも入ってくる。
梅本優斗が歩道橋から突き落とされたらしい。
そんなに殺して欲しいならさっさと始末したいんだけど、空は放っておけという。
「ただの苦し紛れの抵抗と見たんだろうね」
大地が言う。
私も同じ結論に達していた。
しかし、その苦し紛れの抵抗が一番やってはいけない事をしでかすことになる
「はい、これあげる」
「え、いいの?」
志希は何をそんなに驚いているのだろう?
今日はバレンタインの日。
彼氏にチョコを渡すことがそんなにおかしい事なのか?
「心配しなくても志希以外にはパパくらいだよ」
「そうなんだ。ありがとう……」
志希は凄く嬉しそうにしている。
そんな姿を見ると申し訳なくなる。
「あれ?冬莉それひょっとして手作り?」
冬吾にチョコを渡した瞳子が来た。
「ま、まあね」
笑って誤魔化した。
「彼女から手作りのチョコか。羨ましいな志希」
そう言って誠司が背中を叩いてる。
ますます申し訳なくなる。
きっとなんかすごいお返しを考えているんだろうな。
私は気まずい。
「さっきから様子が変だけど、どうしたの冬莉?」
冬吾が気づいた。
笑って誤魔化す。
「そういや父さんがチョコだと言って姉さんからカレールー渡された事があるって言ってたな」
誠司が言う。
本命の彼氏にそんなことする馬鹿がいるわけ無いでしょ。
ちなみに誠司は色々な女子からチョコを貰っていた。
私が気まずいのは理由がある。
男子は手作りをありがたいと思うだろうけど実は違う。
確かにブランドのチョコを渡すよりは心がこもってるように思う。
しかし私は愛莉と茜と3人で渡す分をまとめて作っていた。
「適当にセールしてる奴買っとけばいいんじゃない?」
茜に相談したらそう返って来た。
「そんなわけありません!あなた達は日頃からデートすらしてないのだから少しはサービスしてあげなさい」
そう言って無理矢理愛莉に手作りのチョコを作らされた。
手作りと言っても湯煎に掛けて型に入れただけだ。
材料費はまとめて作ったからそんなにかかっていない。
余り物で作ったなんて、こんなに喜んでる志希に言えるはずがなかった。
「誠司は大丈夫なの?そんなに貰ってお返しどうするの?」
冬吾が聞いていた。
「返すつもりないし」
「へ?」
冬吾は驚いたようだ。
誠司なりに理由があった。
「どっちにしろ今彼女作る気になれないから変に気を持たせるよりはと思ってさ」
「なるほどね」
誠司も変わったな。
学校が終って志希と帰る。
気になったことがあったので一言言っておいた。
「そんなに大したものじゃないから無理しないでね」
「あ、お返しの話?」
「うん」
「冬吾に相談しようと思ってたんだ」
全くしょうがない奴だ。
そう言えば付き合い始めてからまだしてなかったな。
「そういう事なら私から提案があるんだけど」
「どうしたの?」
「私が選んであげる」
私が欲しい物を買えば問題ないでしょ。
もちろんそれが理由なわけがない。
「でもそれって僕手抜きしてる感じがするんだけど」
冬吾に相談するのも変わらないでしょ!
それに……。
「そうでもしないと志希はデートにすら誘ってくれなさそうだから」
「あ、ごめん」
「いいよ。慣れてないんでしょ?」
私だって初めてなんだから。
そう言って志希と約束して家に帰る。
「彼氏どうだった?」
夕飯の時に愛莉が聞いてきた。
「なんか気の毒なくらい浮かれてた」
「そう思うならもう少し前もって準備するとかあったでしょ」
愛莉の言う事もごもっともだ。
「まあ、喜んでもらえたなら良かったじゃないか」
パパはそう言った。
パパも愛莉からもらって嬉しそうだったな。
「パパは娘から貰っても嬉しくないの?」
何となく聞いてみた。
「それはちょっと難しい質問だね」
「どうして?」
「嬉しいけど、やっぱり愛莉から貰える方が嬉しいから」
「もう、娘に言う事じゃありませんよ」
そうは言う愛莉も嬉しそうだ。
愛莉はパパが女性社員から貰ってくるだけでも拗ねる。
だから敢えて家に持って帰らずに事務所で食べるんだそうだ。
夕食を終えると風呂に入る。
さすがに志希とそういう仲にはすぐにはならないだろうけど、何となく気にしてしまう。
部屋着も着るようになった。
そういう姿を彼氏以外に見せるのはダメな気がしたから。
愛莉もそれを見てほっとしてるらしい。
「冬莉も大変だね」
茜は相変わらずだ。
「まあね、志希の前で他の女子がそんな恰好してたらあまりいい気分しないと思ったから」
だったら私も志希以外の男子の前でそういう姿をするべきじゃない?
そんな疑問が浮かんだから。
茜は違うようだった。
「そのくらい許してくれるくらいの度量が無いとダメだよ」
どうせ大人になったら風俗とか行くに決まってるんだから。
「茜は妹になんてことを教えてるのですか!?」
茜のブラウスを取りに来た愛莉に聞こえてたらしい。
茜はしっかり説教を受けていた。
「でもさ、苦労するのはこれからだぞ」
天音達とメッセージで話していた。
多分天音が聞いた志希の性格は間違いなく片桐家の男子に近い。
きっと私の方から積極的に行かないと気づいてくれないぞ!
大地の時も苦労したらしい。
私は天音と翼と茜にアドバイスを受けながら眠りについた。
(2)
「ごめん、今そういう気分じゃないんだ」
「私が気分を変えてあげるから」
だから女子と付き合う気になれないんだって。
そんな問答を繰り広げて次の女子に変わる。
その儀式が終ると冬吾が待っていた。
「人気者も大変だね」
冬吾が言う。
「何でお前は人気ないんだ?」
「多分瞳子がいつもいるから」
彼女持ちには関係ない話か。
「でもいいの?一人くらい好みの子がいたんじゃないの?」
「そうでもないぞ」
冬吾達の言うような感情を持てる女子は一人としていなかったと冬吾に伝える。
「今度は慎重なんだね」
「まあな……」
次で最後にしたい。
中学生の考える事じゃないけどそんな事を考えていた。
家に帰ると部屋で着替える。
父さんが帰ってくる頃夕食の時間になる。
「そう言えば最近彼女連れてこないけどどうしたんだ?」
母さんが言った。
「彼女とは別れたから」
「そうなのか」
母さんはそれ以上追及しなかった。
その後もひたすらサッカーに没頭していた。
冬吾もそれに応えるプレイをしてみせた。
「最近調子良さそうだな」
父さんが帰りにそう言った。
「うん、今はサッカーに集中したい気分だから」
「いいんじゃないか?こんな話知ってるか?」
白鳥は綺麗に見えるけど水面下では必死にバタ足しているという話。
自分を最高の状態に見せるのは影の努力が必要だという話。
「いつか本当のお前を見てくれる女性が現れるよ」
「……ありがとう」
しかし今までしてきた過ちはすぐには消えない。
その日が来るまでにはまだまだかかるようだった。
(3)
「天音、具合はいいのか?」
「ああ、最近落ち着いてきたから」
私だって母親だけど一人の女性だ。
買い物したり友達とお茶したリしたいはず。
大地はそう判断して私に今日は遊んできたらいいよと言ってくれた。
少しは運動したほうがいいというのもある。
「天音はまともな旦那でよかったな」
水奈が言う。
水奈の時は両親がかなり喧嘩したらしい。
「で、最近はどうなんだ?ボケナスなんたらは?」
大地から少しだけ聞いていたので水奈達に聞いてみた。
すると水奈は笑っていた。
「面白いくらいに空の計画通りになってるよ」
調子にのったBBがFGに喧嘩を売る。
FGはSHを除いたら県内では最大規模のグループだ。
しかも散々SHの名前を使ってやりたい放題して来た。
いいカモになってるらしい。
とてもじゃないけどSHに構ってる余裕はないみたいだと水奈は言う。
ただ和志という男もこのまま手をこまねいている男じゃないだろう。
何か仕掛けて来るに違いない。
空は「放っておけばいい」と言っているらしいけど。
しかし祈もいないし美穂達もまだ時期的に大変だし退屈だと紗理奈が言う。
「そういや、茉里奈の準備はどうなんだ?」
「ああ、もう後は卒業して引っ越すだけみたいだ」
フランスか。
思い切ったよな。
話を終えると私達は家に帰る。
新勢力の抗争。
そんなニュースが流れてた。
空達も大変らしい。
SHが関与してるとみて、取り調べを受けてるそうだ。
もちろん恵美さん達がもみ消してるらしいけど。
物騒なニュースも入ってくる。
梅本優斗が歩道橋から突き落とされたらしい。
そんなに殺して欲しいならさっさと始末したいんだけど、空は放っておけという。
「ただの苦し紛れの抵抗と見たんだろうね」
大地が言う。
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