姉妹チート

和希

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(1)

 毎度おなじみの卒業ソングを体育館で合唱している。
 退屈な校長の話を聞いている。 
 幸や凜はなぜか泣いていた。
 今日は中学校の卒業式。
 小学校の時とは違う。
 皆が思い思いの進路を夢見て巣立つ。
 もう会う事はないかもしれない。
 何十年も経ってから同窓会をするまではサヨナラになるだろう。
 ちなみに僕達はみんな一緒の進路だった。
 卒業式が終ると教室に戻って卒業証書を受け取る。
 最後に校庭で記念写真を撮ったりしている。

「じゃ、受験終わったら打上やろうぜ」

 そんな事をクラスメートが言って僕達は家に帰る。
 もう2度と着る事のない制服を脱いで着替える。
 今日の夕食はごちそうだった。
 大塚拓斗も一緒に住んでいる。
 高校の学費は親が負担するらしい。

「中卒で就職できる仕事で幸を養えると思ったらダメ」

 そう言って拓斗に進学させた。
 
「その先の事が考えているのかい?」

 父さんが聞いた。

「僕は地元大学に行くつもりだけど」

 幸も拓斗も同じだったみたいだ。

「学生時代なんて人生の間で短い物なのだから精一杯楽しんでおきなさい」

 両親がそう言っていたのでそうすることにした。
 父さんの事業を継ぐにしても高卒じゃ父さんに恥をかかせるし。
 拓斗にも事業を一つ任せるつもりでいるらしい。

「そこまでしてもらうのはちょっと……」

 拓斗がそう言って拒否するけど、母さんが認めなかった。

「石原家の娘を預けるのだから相応の人間になってもらいます」

 さすがにもう結婚前提になってる事に拓斗は驚いていた。
 父さんは苦笑している。
 受験が終って結果が出るとその翌日に打ち上げをする事になった。
 ボーリングやカラオケ、ゲーセンで遊びまくった。
 ファミレスで夕食を食べて、皆スマホで連絡先を交換する。
 きっと夏休みには誰もが新しい生活に適応して思い出と共に埋もれていくだろうけど。
 
「また会おうぜ」

 そんな悲しい挨拶をして皆家に帰る。
 いよいよ、僕達は高校生になる。
 どんな試練が待っていようと僕達なら乗り越える事が出来ると信じて先を行く。

(2)

「卒業おめでとう」

 今日は父さんに呼ばれて卒業祝いをしてもらった。
 紗理奈も連れてくるように言われていたので連れて来た。

「6年間ご苦労だったね」

 父さんはそう言った。
 俺は6年間の大学生活を無事にこなして、来月からは父さんの西松医院で研修医として勤める。
 他の先生だと気を使うだろうからと母さんの下につくことになると聞いた。
 母さんも余程難しい手術以外はしなくなっていた。
 それなりに衰えを感じたらしい。
 今後の事を考えると若手の医師を育成する時期になった。
 だからどうしても他の医師では手に負えない手術だけメスを執る。
 それはいいんだけどどうして今日紗理奈を?
 そんな質問をしていた。

「そろそろ一緒になってもいいんじゃないのか?」

 父さんがそう言った。
 研修医とはいえそれなりの月収がある。
 紗理奈も働いている。
 十分やっていけるだろ。
 いつまでも親に甘えている立場じゃないはずだと父さんは言う。
 だけど母さんは笑っていた。

「啓介が早く孫の顔を見たいって言うのよ」

 学生の間に子供を作るのはさすがに相手の親に顔向けが出来ない。
 紗理奈の親は渡辺班のリーダーの渡辺さんだ。
 だけどもう医者の卵だ。
 紗理奈が身籠っても俺の稼ぎだけで何とかなるだろ。
 父さんはそう言った。
 紗理奈だって周りの後輩が結婚していく中で一人取り残された感があるんじゃないのか?
 確かに父さんの言う通りかもしれない。
 その日は酒を飲んでいたので一泊して翌日家に帰る。

「そんなに気にすることねーぞ」

 紗理奈はそういうけど俺の中では覚悟を決めていた。
 家に帰らず宝石店に向かう。

「行き当たりばったりな感じで悪いけど、良かったら受け取って欲しい」
「いいじゃねーか!その場しのぎでもいつか光に届くっていうだろ?」

 紗理奈が隣に座って親に連絡している。
 そのまま紗理奈の実家に向かった。

「で、話って言うのはなんだ?」

 紗理奈の父さんが聞いてきた。

「紗理奈さんと結婚させて下さい」
「い、言っとくけど父さんがダメって言っても私は康介についていくぞ」
「よく分からないけど、生活費とか大丈夫なのか?」

 紗理奈の母さんは研修医というのは給料をもらえるのかすら知らなかったらしい。
 その事を説明すると紗理奈の母さんは納得した。

「いいんじゃねーか?学生婚が多いご時世でこの2人はずっと我慢してきたんだ」

 娘は渡さないとか馬鹿な事考えてるんじゃないだろうな?と紗理奈の母さんが言う。

「……なるほどな」

 紗理奈の父さんがそう言った。

「どうしたんだ?」
 
 紗理奈の母さんが聞くと父さんが答えた。

「冬夜や誠君が言ってた意味がわかったよ。一つ肩の荷が下りた気分だ」

 多少寂しい気分にもなったけどなという。
 さすがに親が反対しても家を出ると紗理奈が言った時、親よりも大切な物が出来たんだなと感じたらしい。

「この子は少々やんちゃという言葉では生温いくらい困った子だけどよろしく頼む」
「ありがとうございます」
「父さん……今までありがとう」

 紗理奈が言うと紗理奈の母さんが笑っていた。

「その言葉、結婚式まで我慢しとけ。きっと傑作だぞ」
「おいおい……美嘉は俺が泣くのがそんなに笑えるのか?」
「いいじゃねーか、週末にでもとーや達と飲みに行こうぜ!お前も父親として頑張ったんだ」

 紗理奈の母さんが旦那さんをねぎらっている。
 その後の式までの手順は紗理奈の父さんのツテを使うらしい。
 その日は家に帰った。
 夕食を食べて風呂に入ると、先に風呂に入った紗理奈が指輪を見ている。

「母さんがさ言ってたんだ。父さんにも指輪貰ったけど失くしたって」
「勘弁してくれ」
「わーってるよ」
「これからよろしくな」
「それはいいんだけどさ。どうする?」
「何が?」

 すると紗理奈は笑って言った。

「父さんが言ってただろ?孫が見たいって」
「……せめて式を挙げてからにしないか?」

 紗理奈だって大きなお腹で式なんて無理だろ?

「そうだな」

 もう、子供のままじゃいられない。
 俺の肩には紗理奈の人生も乗っている。
 しっかりしないと。
 そう誓っていた。

(3)

「おかえり、秀史」
「ただいま」
「お疲れ様でした」
「紫こそお疲れ」

 秀史は九州大学に通っていた。
 そして無事卒業して地元に帰って来た。

「地元に帰ったら一緒に暮らさないか」

 秀史がそう言ってくれた。
 実家が要と奏が同棲初めて私一人の時が多かった。
 一方秀史の家も夏希の彼氏の正俊と一緒に暮らしている。
 だったら家を使えば良い。
 そう秀史に提案した。
 秀史は承諾した。
 荷物は合間を見て大体運び込んでいた。
 今日は2人でお祝い。
 レストランで夕食を済ませると家に帰る。
 風呂に入ってテレビを観ていた。

「紫は卒業後はどうするつもりなんだ?」
「就職したよ」
 
 地元テレビ局のアナウンサー。

「どうして?」

 私が聞くと秀史は言った。

「いや……ちょっと色々考えることがあってさ」

 それが何なのかを言わないけど察してしまった。
 
「心配しなくても産休するアナウンサーなんていっぱいいるよ」

 それで人気が無くなったのなら大人しく育児するから。

「悪いな」
「夫婦ってそういうもんじゃないの?」

 私も秀史もあまり親の顔を見て育って来なかったからさっぱり分からないけど。
 どうすればいいか分からない。
 でもSHにもそんな人沢山いる。
 分からなくなったら相談すればいい。

「……紫。あと1年だけ待ってくれないか?」
「何を?」
「1年後にはちゃんと伝えるから」

 ああ、そういうことか。

「それはいいんだけど卑怯じゃない?」
「どうして?」
「だって1年後にプロポーズするから決めておいてねって事でしょ?」

 予約してるみたい。

「ああ、そっか……」
「今更別れるなんて言われても拒否するから心配しないで」

 4年間離れていたんだ。
 これからはたっぷり甘えるから。

「そうだな」
 
 そう言って秀史は笑っていた。

(4)

「それじゃ、渡辺君。お疲れ様」
「ああ、ありがとう」

 僕は渡辺君と乾杯する。
 渡辺君の娘さんもようやく嫁に出すことが決まったらしい。

「正志!そんなしけた面してんじゃねえ!」

 美嘉さんがそう言って渡辺君の背中を叩くと他の奥さんたちも怒り出す。

「どうして娘がお嫁にいくなんておめでたい日に父親はそうやってしけた顔してるの!?」

 恵美さんが言うと石原君も苦笑している。

「しょうがないんだよ。小さい時から”パパ”ってなついてた子が自分よりも大切な男性を連れて来るんだ」
 
 流石に寂しい気持ちだって生まれてくる。
 それだけ娘を可愛がっていた証拠だと恵美さんに説明した。
 しかし恵美さんは納得しない。

「それは片桐君や望なら分かる。だけど桐谷君や誠君はどう説明するの!?」
「お、俺達だって娘の事を考えて来たんだぜ」
「お前は論外だ誠!」

 カンナが言う。

「瑛大だって恋を放置してアイドルのライブに通っていただろうが!」

 亜依さんも言う。
 ごめん。2人は庇えない。

「冬夜さんだってまだあと3人はいるんですよ。しっかりしてくださいな」

 愛莉が困っている様だ。

「あ、そうだ。神奈、この前投票所で学から聞いたんだけど」

 愛莉がカンナに説明していた。
 天音の教育がマシだと思えるくらい水奈は酷いらしい。

「ああ、それなら学から聞いてる。あいつは孫の世話まで私にさせる気か……」

 ゲームやDVDに夢中になって部屋がゴミだらけになろうと、キッチンが腐海になろうと放っているらしい。
 優奈と愛菜は水奈のゲームやDVDを楽しそうに見ている。
 悠翔と茉奈が部屋をきれいにしようと這いずり回ってるらしい。
 毎日カンナが様子を見に行かないと不安で仕方ないそうだ。
 挙句に漢字が書けないとか言い出す始末。
 父親に叱ってもらおうにも学の家に行くと優奈や愛菜に甘い誠。

「今度お爺ちゃんがモデルガン買ってあげるから選びに行こうか」
「ふざけんな!そんなもん1歳の子供に渡してどうするつもりだ!?」
「結莉達だって持ってるんだから大丈夫だろ?」
「その結果結莉達がどうなったか知ってるだろうが!」

 一方琴音はなずなをしっかり見ていたらしい。
 適当に遊を揶揄って遊んでるんだそうだ。

「俺育児ノイローゼかも」
「遊はそんなになるまで琴音の面倒見てないでしょ!」

 多田家と桐谷家はそういうポジションなんだろうな。

「快はどうなんだろう?」

 竹本咲さんが答えた。

「それがさ……学生の頃が嘘みたいに思えるくらい粋が真面目になったらしくて」
「え?」

 ちゃんと毎日帰ってきて快の世話をしているらしい。
 快が寝た後も「おつかれさん」と嫁の花を労わっているそうだ。
 粋と花の事はある程度聞いてる。
 花の話を聞いて粋も覚悟を決めたんだろうな。

「油断したわ……学が旦那だし、悠翔も茉奈も普通に育っているから大丈夫と思ったらまさか下の二人がそうなるとは予測してなかった」
「水奈も少しは母親らしくなると思ったんだけどどうしてだ……」

 亜依さんとカンナが悩んでいる。
 優奈と愛菜にいたっては学が寝かしつけないと深夜だろうと平気で起きてる。
 もちろん朝は起きない。
 見事に昼夜逆転してるらしい。
 しかし不思議だな。
 水奈は天音とゲームをしてるはず。
 なのに天音の子供が昼夜逆転したという話は聞かない。
 どういうことだ?

「結莉も茉莉も大地が好きみたいだから」

 愛莉が説明した。
 だから大地が寝なさいと言うと素直に寝るらしい。
 言わなくてもお風呂に入れたら「どうせやることない」とさっさと寝室に行くんだそうだ。

「やっぱり片桐家の血が影響してるのか……意地でも冬夜を寝取るべきだった」

 カンナがよく分からない後悔をしている。
 誠はそれを宥めている。

「……お前ら見てると紗理奈の子供もなんか嫌な予感しかしなくなったぞ」
「紗理奈は私がしっかり育てた。犯罪に手を染めるような真似はしねーから心配するな」

 犯罪に手を染めてないのは優奈達も同じだ。
 だけどあらゆる面で親を手こずらせているらしい。

「そういえば、色々ゴタゴタしてたから忘れてたけど年賀状送りなおすように説得したの片桐君なんでしょ?」

 恵美さんが言う。

「ええ、冬夜さんは丁寧に年賀状の意味を説明なさってました」

 愛莉が得意気に言う。

「やっぱり学生時代をやり直したいよ」

 どうして僕じゃなくて瑛大を狙ったのか高校時代の自分に問い詰めたいと亜依さんが言う。

「亜依、それじゃだめだ。もう高校の時には愛莉としっかり関係をもっていたから……」

 カンナが言う。

「愛莉!あんた宝くじ当てたようなもんだよ!」
「それは言えてるな」

 奥さんたちは皆そう言っている。
 それを慰める夫達。

「冬夜、孫を見るのに何かコツとかあったら教えてくれないか?」

 渡辺君が聞いてきた。

「基本的には子供に任せてるよ」

 僕達があまり手を出しても子供達もいい気分しないだろうから。
 子供が自分の子供をどう育てていくかを見守っていたらいい。
 自分の子供に頭を悩ませる様を見届けていたらしい。
 話が済むとあまり時間が遅くなってもまだ冬眞達がいる。
 家に帰る事にした。
 風呂に入ると寝室でベッドに転がる。

「あとひと踏ん張りですね」

 愛莉が後からやってきて言う。

「そうだね」

 ようやく育児という迷路でゴールが見えようとしていた。
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