姉妹チート

和希

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Bomb A Head!

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(1)

「友誼、何もたもたしてるの!急ぎなさい」

 母さんが友誼の部屋に向かって言っている。
 友誼は意外とそれなりに服装に気を使う。
 もちろん不良みたいな髪にティッシュが突き刺さりそうな髪形はしない。 
 いたって爽やかな感じの髪形。
 化粧もしたりしない。
 そんなことしたら冬吾に殴り殺されるから。

「化粧してる男子みてたらイラっとしました」

 そんな理由で殴り飛ばす片桐冬吾。
 不良ではないと思う。
 多田誠司ほどではないけどサッカーの活躍が凄すぎて人気者らしい。
 ファンレターだけではなくご当地グルメを送られてくるのは代表デビューの試合で「美味しいものが食べたい」と答えたから。
 後で散々叱られたらしい。
 彼の父親の片桐冬夜も「蕎麦食って帰ります」とコメントして叱られたそうだ。
 話がそれたけど石原家の男子は自分の立場を弁えた服装をする。
 兄の大地だけがセンスが狂っていて、美希に怒られていた。
 今は嫁の天音さんがしっかり見てるらしい。
 男の子の海翔が大地に似たら大変だと天音さんと母さんが頭を悩ませている。
 私の彼も普通の学ランを着ていた。
 私達が通う防府高校は男子は学ラン、女子はブレザーとちょっと変則的な格好になっている。
 夏服は女子もブラウスにスカート。
 友誼の仕度が済むと学校に向かう。
 友誼の彼女の石川凜が待っていた。

「へえ、似合ってるじゃん」

 凜は友誼を見てにこりと笑った。

「凜も似合ってるよ」
「ありがとう」

 クラスの振り分けを見ると私達は一緒だったので教室に向かう。
 やっぱりいた。
 アニメのキャラクターのような髪の色と髪型をしただらしのない服装の男子。
 お約束の通り黒いリストバンドをしている。
 それは殺してくださいと伝えてるのと同じ意味だと分かっていないのだろうか?

「天音が窓から投げ捨てろって言ってたから」

 そう言って冬吾達は「紐無しバンジー」と称して片っ端から投げ捨てているらしい。
 それバンジーでも何でもないような気がするんだけど。
 確か秋の紅葉狩りの時に「ここで連中に紐無しバンジーさせたら面白いだろうな」とか天音さんが言ってた。
 親に怒られていたけど。
 担任が来て説明があると体育館に移動して入学式をする。
 それが済んで今日は終礼して終わる。
 帰りは4人で帰ろうとしたら案の定FGの連中が絡んできた。
 全く初日からこれじゃ思いやられる。
 私がため息を吐くと拓斗は何も言わず馬鹿を一人殴り飛ばしていた。

「てめえ、なんのつもりだ?」
「通行の邪魔だから殴り飛ばした。文句があるなら同じようにしてやるぞ?」

 初日から鬱陶しい真似をしやがって。
 初日から病院に放り込まれたくなかったらとっとと失せろ。
 そう言うと連中は殴られた男子を抱えて逃げて行った。

「あのくらいで逃げるなら最初から仕掛けて来るなってな」

 拓斗がそう言って笑う。

「SAPにでも寄っていかね?せっかくだし」
「俺は良いけど凜は?」
「私も大丈夫」

 そう言って4人でカラオケをする。
 すると凜が私に聞いてきた。

「やっぱ拓斗と一緒の部屋なの?」
「そうだよ」
「毎晩してたりするの?」

 着替えとか見られて恥ずかしくない?
 普通はそうなんだろうな。
 だけど私は違う。

「着替えを見られて恥ずかしい人と一夜を共にしたり、毎晩求めてくるような変態と付き合うつもりはない」

 高校生でそこまでド変態なら先が思いやられる。
 拓斗は偶に私が寂しそうにしているとさり気なく誘ってくれる。
 
「なんか妙に慣れているね」
「なんなら服も脱がせてやろうか?」
「拓斗はそういう願望無いの?」
「幸は気づいてなかったんだな」

 何が?
 すると拓斗はにこりと笑う。

「俺が言わなくても幸はしてくれてるよ」

 むしろ未経験だった私がどうして知ってるのかが不思議だったらしい。
 そんなの最近の女子の間では普通に会話してることだ。
 
「こうするといいらしいよ」

 そんな話題はSHの女子組の中で言いたい放題言っている。
 とても男子には見せられる物じゃないけど。
 拓斗もそこは触れない方がいいと思ってそれ以上聞いてこなかった。

「友誼は相手してくれないの?」
「うーんさすがに正月から受験の間はなかった」

 でも合格祝いと言って凜の家に泊ったそうだ。
 適当に時間を見てSAPを出て友誼は凜を送っていった。
 家に帰ると制服を脱ぐ。
 友誼が帰ってきてしばらくして夕食の時間になる。

「高校はどうだい?」

 父さんが聞いてきた。

「今日は入学式しただけだよ?」

 分かるわけがない。
 
「それもそうね」

 母さんが言った。

「楽しい学校生活になると良いわね」

 母さんは高校時代に父さんと知り合ったらしい。
 修学旅行の時に仲良くなったそうだ。
 その時の父さんは気弱な性格だったと話してくれた。
 だけど……。

「片桐君だけは当時から変わってないわね……」

 母さんが不思議そうに話していた。
 片桐君とは冬吾の父親の片桐冬夜さんの事。
 色々と話題を作った渡辺班の中枢的存在。
 夕食を食べると風呂に入って部屋に戻る。
 私が髪を乾かしてる間拓斗は雑誌を読んでる。
 乾かし終えると拓斗の隣に座ってテレビを観る。
 こうして高校生活初日が終った。

(2)

「ほら、光聖。挨拶」
「こんにちは」
「こんにちは、よろしくね」

 私は今年の1年生の担任に就いた。
 光太と麗華の子供らしい。
 そんなに問題はなさそうだ。
 とはいえ、まだ6歳。
 これからどうなっていくか分からない。
 それを注意して見守っていくのが私達の役割。
 れっきとしたSHの人間はFGの人間を玩具程度にしか思っていない。
 口実が出来れば仕掛ける。
 無くても暇つぶしだと言って仕掛ける。
 3年後にはその空の子供と天音の子供……さらには翼や水奈の子供まで来る。
 もう絶望しか見えない未来。
 まさに最悪の世代。
 おまけにリベリオンなんて新興勢力も出来た。
 天音の子供の結莉と茉莉は天音の母さんの愛莉先輩も頭を悩ませているらしい。
 それ以上に悩んでいるのが神奈さんだけど。
 私の兄の多田誠を隔離出来たと思ったら、まさかの水奈自身が問題を作るという事態になった。
 水奈の夫の学も手を焼いてるらしい。

「そういえば桃花はどう?」

 光太の奥さんの麗華が聞いてきた。
 桃花は私の娘。
 楠木秋斗と結婚して私の家も4大企業の関係者になった。
 ただ白鳥家は4大企業でも特殊だ。
 特殊というか普通なのかもしれない。
 他の3企業が無茶苦茶すぎるだけかもしれない。
 去年妊娠して先月から産休している。
 本人は産後も働きたいと言ったら秋斗の母親の春奈さんが面倒を見ると言ったそうだ。
 春奈さんの夫の晴斗さんは地元の県知事に当選した。
 大丈夫なんだろうか?
 光太の子供は双子だ。
 男の子の光聖と女の子の玲衣。
 玲衣の方が元気が良さそうだ。
 この世界で元気のいい女の子ほど怖い者はない。
 
「あ、高槻先生んこんにちは」
 
 沢木夫妻が子供を連れて来た。
 佐為君と朝子さん。
 桜子先輩のお孫さんらしい。
 この2人は普通に育っている。
 スポーツが大好きなんだそうだ。
 普通だな。
 この世界では「スポーツなんて面倒だし疲れるし汗かくしいやだ」という意見の持ち主が殆どだから。
 溢れんばかりの才能をしょうもない事に使って好き放題する子供達。
 他の子に染められないように気をつけないと。
 児童たちが帰ると私も職員室で残務を済ませる。
 
「おつかれ、どうだった?」

 夫の翔が夕食中に聞いてきた。

「多分桜子先輩に比べたらましだと思う……」
「そうか……。俺も多分あの二人を請け負うんだろうな」

 中学生になれば何をしでかすか分からない。
 普通にグレた不良が可愛いと思えるくらいにはなっていそうだ。
 でも片桐先輩のお孫さんなら善悪の判断くらいはつくだろう。
 だからこそFGを的にしているんだろうから。
 結局は子供を信じるしかない。
 親というのはそういうものだと聞いていた。
 今は犯罪だけは犯さないように見守るしかないのかもしれない。

(3)

「いや、参ったな」
「天音、参ったなじゃないでしょ。愛莉に知れたら大変だよ」

 天音と翼が話していた。
 入園式を終えて回転寿司で昼食をしている。
 事件はそんなに大げさなものじゃなかった。
 園長先生が話し出して2分くらいで茉莉がいびきをかいて爆睡しだした。
 隣にいた朔がまずいと思ってさり気なく起こそうとするけどそう簡単に起きる子じゃない。
 僕の側にいた大地もヒヤヒヤしていたらしい。
 天音もまずいと思ったのか小声で「茉莉、起きろ」と言っていたけどいびきにかき消されていた。
 そして園長が怒り出す。

「そこの君、大事な話をしているのだから起きなさい」

 そんなに重要な話だとは思わなかったけどさすがにいびきかいて寝てたらまずい。
 園児の胸には名札がついてある。

「茉莉ちゃんおきなさい!」

 保母さんが叫んだ。
 すると茉莉は起きる。
 それで事は済んだと思ったらそんなわけがなかった。
 茉莉は思いっきり園長先生に向かって怒鳴りつけた。

「うっせぇぼけなす!」

 やっちゃったね。
 大地は頭を抱えている。
 天音は笑いをこらえるのに必死だったみたいだ。
 
「パパ達も来るか?」

 幼稚園に来る前に天音が父さん達を誘っていた。
 
「僕は仕事があるから遠慮するよ。愛莉見てきたら?」
「私も遠慮します。なんか嫌な予感がするので」

 その嫌な予感が見事に的中した。

「あれは傑作だったな!」
 
 母親の天音は笑っている。
 翼は絶対に愛莉に言うなと言っていた。

「さすが天音の子だね……格が違うわ」

 天音の高校時代の友達の浅井さんと朝倉さんと東山さんが言った。

「天音の子だから何かやるとは思っていたけど。予想以上だった」

 祈もため息をついている。

「まあ、子供は元気な方がいいとは思うけど」
「翼や、菫達も一緒だよ」

 善明も悩んでいるみたいだ。
 いびきをかいて寝ていたのは菫も同じ。
 陽葵は静かに寝ていた。
 茉莉だけ目立ったのは音量の違い。
 比呂はしきりにこっちを気にしていたけど美希が前を見るようにジェスチャーすると大人しく前を見ていた。
 結はここに食べ物が無いと知ると静かに寝ている。
 優翔と茉奈は静かに話を聞いていた。
 子供達は仲良く寿司を食べている。
 
「結、これも美味しいよ」
「どれ?」
「これ~」

 そう言って注文のタブレットを操作している結莉と冬夜。
 結莉と反対側には茉奈が座っている。
 やはり結も茉奈を意識しているみたいだ。

「お前何も食べないのか?」
「あんまり食べられないから」
「全然食べないからそんな弱っちぃ奴になるんだよ」

 そう言って茉奈の好きそうな物を注文している。
 その間結莉は不機嫌そうにしていたけど。
 と、なるとやっぱり問題は茉莉なのか?

「愛莉来てたらと思うとぞっとするな」
「安心してる場合じゃないよ。幼稚園だから小学校の運動会のかけっこに出るんだよ」

 当然父さん達も見学に来る。
 もっとも応援じゃなくて宴会が目的の人たちだけど。
 
「天音はまだましだ」

 水奈の母さんが言ってた。
 朝までゲームして寝てる母親を必死に起こそうとする悠翔。
 茉奈は朝食のトーストくらいは焼けるようになったらしい。
「あとは頼むぞ。男はお前だけなんだから」と言って学は仕事に行く。
 そして水奈の母さんが様子を見に来て、悠翔がドアを開けて惨状を見て激怒。
 それが今年に入って毎日続いているらしい。
 悠翔と茉奈はきっと学ににて真面目に育つだろう。
 茉奈は若干気弱なのが気がかりだったけど。
 問題は優奈と愛菜だ。
 水奈のゲームをじっと見てるわけだから同じような生活リズムになっている。
 このままいけば水奈が2人出来上がる。
 水奈が家事をしている間、水奈の母さんが必死に世話してるらしい。
 母さん達は言ってた。
 
「子育ては自分達で頭を悩ませながらしていく物」

 しかし水奈の場合放っておいたらどう転んでもやばいと母親が頑張っていた。
 琴音の方は遊が頭を抱えるくらい世話をしているので学の母さんも優奈達を見に来るらしい。
 子供がいようが構わず晩酌を始める水奈。
 学もどこから注意したらいいか分からなくて相談の電話がかかってくる。
 しかしうちの子供達がまともに思えるほどの惨状だ。
 結局親に相談するしかない。
 しかし学の場合、自分の親も水奈の父親もあてにならない。
 結局学が育児書を読みながら考えているんだそうだ。
 
「それよりさ、気になった事があるんだけど」

 翼が言った。
 なんだろう?
 翼は2人の名前を憶えていた。
 神谷佳織と四宮健太。
 翼がスマホで茜に確認をしているけど多分想像通りだろう。

「子供達大丈夫かな?」

 翼が心配している。

「大丈夫だよ」

 即答した。

「どうして?」
「だって結がいるから」

 どんな能力を持っていようと結の前では関係ない。
 むしろ結の性格が片桐家のものだとしたら幼稚園の崩壊を心配した方がいい。
 下手に怒らせたら何をしでかすか分からない。

「結局は片桐家の気分一つなんだね」

 善明が言う。
 そのうち結の気分で世界を壊しかねない気がするけど。
 
「秋久もいるんだから問題ないよ。下手に手を出して後悔するのは向こうだろう」
 
 その秋久がお腹いっぱいになったみたいでじっと話を聞いていた。
 結莉と茉莉と陽葵と菫と結と比呂は多分止めるまで食い続けるだろう。

「結、らーめんもあるよ」
「本当だね」
「……いい加減出ようか」

 美希が言うと結達を説得する。

「今日の晩御飯はごちそうだよ~」
「……ラーメンある?」

 結の最上のごちそうはラーメンらしい。
 色々食べさせてやらないとだめだろうな。
 そして家に帰る。

「あのさ……冬夜の世代を最悪の世代って言ってたけど……私は海翔達の世代の方がやばい気がするんだよね」
「そんなに変わりないんじゃないかな?」

 一切しか違わないし。
 今だって、天音と水奈と遊の子供が揃ってるんだ。
 末恐ろしい事になるかもしれない。
 まあ、そんな事を考えていても仕方ない。
 初めて社会に触れる子供達を見守る事にしようと美希に言った。
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