姉妹チート

和希

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RUNNING TO HORIZON

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(1)

「ふざけんな!地毛だって言ってるだろ!」

 茉莉が生活指導の先生に反抗している。
 天音は大地が抑えている。
 結莉は様子を見ていた。
 今日は中学校の入学式。
 結は水色、比呂は赤色、カミルとカミラは銀髪、茉奈は薄いピンクのくせ毛……生徒指導の先生にはパーマに思えたんだろう。
 菫と陽葵も金髪、結莉も茉莉も奇抜な色をしている。
 大地は天音を抑えるのに精いっぱい。
 だから翼が生活指導の先生と話をする。
 あの子達は髪の毛をあんな色に染めるなんて真似は絶対にしない。
 そう、先生に話していた。
 だけど聞く耳を持たない教師。
 まあ、金髪程度のレベルじゃないしな。

「自分が染める髪が無いのを理由に僻んでるんじゃねーぞ、禿!」

 大地が天音を抑えるのはそろそろ限界かもしれない。

「それが地毛なら地毛と言う証拠を持って来て下さい」

 当たり前の様に言う教師。
 そんな物を作るとしたら生まれた時に作るしかない。
 だけど天音はそんな物を用意していない。
 本当に入学式から厄介な事になった。
 いつもなら僕の介入を嫌がる2人だけど今回ばかりはそんな余裕ないらしい。

「すいません。高槻翔先生呼んでもらえませんか?」

 とりあえず穏やかに言っていた。

「その必要はない!この子達はこの場で黒い髪にしない限りここを通さない!」

 やっぱり無理みたいだ。
 だけどそんなのは分かっていた。
 天音と翼も分かっている。

「空の手を煩わせるまでもないからじっとしてろ!」

 天音が慌てていた。
 しかし僕も我慢の限界なんて物は捨てておこう。
 生活指導のおっさんの胸ぐらをつかんで持ち上げる。

「お前じゃ話にならないからつべこべ言わずにつれて来い。それともお前の頭を真っ赤に染めてやろうか?」
「空、ダメ!!」
「この子達にしてこの親だな。我々はそれを正しく導く立場だ」
「……親としてお前みたいな石頭に子供の教育を任せられない。そんなに頭が固いなら北国にでも飛ばすか?」

 それとも文字通りその頭の固さで宇宙ゴミを粉砕できるか試してみるか?

「ちょっと待て、空!」

 高槻先生が駆けつけた。
 茉莉達がなかなか教室に来ないから嫌な予感がしたらしい。

「翼、説明してやれ」

 僕が言うと翼が今までのいきさつを説明していた。
 それを聞いた高槻先生が生活指導の先生に説明を始めた。
 いたってシンプルだ。

「この子達、石原家のご令嬢です」

 それだけで生活指導のじじいのそれまでの威勢が消えた。

「そ、それは失礼しました」
 
 情けないおっさんを解放すると茉莉と結莉達に「高槻先生について行きなさい。ここは任せて」と言って教室に行かせる。
 そのあとにおっさんを睨みつける。

「せっかくの式にダサい真似させやがって……。次何か問題起こしたらその頭皮も全部剝いでやる」

 とっとと失せろ。
 そう言うとおっさんは逃げて行った。

「お前そのすぐキレる性格どうにかした方がいいぞ?」

 天音が言った。

「天音がキレたらあのおっさん。もうこの学校にいられないだろ?」

 少しは心配してやったんだけどな。
 感謝して欲しいくらいだ。
 その後は入学式が無事行われていた。
 相変わらずさっきの事は忘れたかのように菫と茉莉は爆睡していたけど。
 入学式が終わって家に帰る前に寿司を食べて帰る。
 家に帰ると冬夜はさっさと部屋に戻ってもらった教科書を見ていた。
 あの子の事だから今日中に全部把握するつもりなんだろう。
 しかし……
 美希は笑いながら言っていた。
 
「この家なら結莉を泊めても大丈夫」

 だから僕もいい加減覚悟しなさい。
 しかし僕は一つ違う事を考えていた。
 カミラは初めての娘だからだろうと思っていたけど気になっていたことがある。

「娘が彼氏に抱かれるって父親としてそんなに問題なのだろうか?」
「どういう事?」

 美希が聞くから説明した。
 自分の娘が抱かれる。
 それは恋人が出来たら当たり前だろう。
 だけどそれを反対したところで何があるんだろう?
 自分が娘を抱く?
 カミラには悪いけどそういう興味は全くなかった。
 じゃあ、何が問題なんだろう?
 そんな事を美希に説明していた。
 すると美希はにこりと笑った。

「だからじゃないの?」
「どういう事?」
「恋人が出来るまでに素敵な娘に仕上がった。そして自分の手元を離れて行く。そういう事じゃないの?」

 それは寂しさなんかじゃない。
 達成感なんじゃないだろうか?
 僕がそう思うなら結婚式の時に素直に祝ってやればいい。
 結だって同じだ。
 恋人が出来るほど素敵な息子に育った。
 父親が出来る事は息子に恋人の人生を背負う覚悟を教える事。
 まだそれは早い気がするけど。

「それでも気になるなら、冬夜さんと酒でも飲んでみたら?」
「そうだね」

 そう思って父さんに電話してみる。

「父親だけでそういう事はいけません!」
 
 母さんに怒られたみたいだ。
 ちなみに美希がさらに言っていた。

「せっかく一緒の家に住んでるんだから比呂とカミラは一緒の部屋でもいいんじゃないですか?」

 片桐家では割と普通の事なのでいいけど。

(2)

 べこっ
 俺が目の前の男を壁に蹴りつけたらそんな音がして壁に亀裂が入っていた。
 修理代とか請求されるのだろうか?
 
「で、香澄?こいつ誰?」
「純さ。順番が逆だよ」

 双子の妹の香澄はため息を吐いてそう言った。

「あ、ひょっとしてナンパか?」
「まあ、あれをそう受け取る女子はそうはいないかな?」

 FGに入るか金を払うか選べ。
 1年生なのにそんなに小遣いもらってるわけないだろ。
 まあ、蹴とばして問題はなかったな。

「で、どっちが最初に絡まれたのさ?」
 
 俺がそう聞いたのは香澄と栗林蘭香の二人いたから。
 蘭香が最初に声をかけられたらしい。
 妹の香澄より綺麗だし大人しいからカモだと思ったんだろう。

「ありがとう」
 
 蘭香は礼を言っていた。

「でも、なんであんたがここにいるの?」
「他の男子もいるよ」

 昼休みが終わったから教室に戻ってきたら香澄達を見つけた。
 それだけの話だ。

「早く教室に戻ろうぜ。父さん達に言われてるんだ」

 あまり桜子に迷惑をかけるな。

「ふざけんな。このまま無事で済むと思うなよ?」

 そう言って俺達を取り囲む黒いリストバンドをつけている馬鹿達。
 だけど間が悪い。

「ふざけてるのはあんた達でしょ?純の言う事聞いてなかったの?」

 そう言ってまた蹴とばされる馬鹿一人。

「桜子に見つかったら私も母さんに怒られるの」

 そう言って馬鹿を蹴とばしたのは松原冬華。
 親は人気グループF・SEASONの二人だ。
 共通しているのは俺達は片桐家の人間。
 母親が血は繋がっていないけど姉妹だ。
 だから俺達を桜子が任せられた。
 入学式の時から元気がなかった。
 だから愛莉達から念を押された。

「これ以上桜子に迷惑をかけるな」

 俺達の親戚はみんなして桜子のクラスにいて桜子を困らせていたらしい。

「FGに逆らうと女でも容赦しねーぞ!」
「後で手加減したなんて言っても聞かないからね」

 結局冬華はやる気らしい。
 そんなに時間が無いからさっさと片付けたい。

「冬華は下がってろ。俺と香澄で片づける」

 この程度の雑魚、2人で充分だ。
 そう、2人で充分。
 だから、冬華は言った。

「あんた男子でしょ?蘭香から離れるな」
「そうそう。こういう時はレディファースト。純は大人しくしてなよ」

 そう言って冬華と香澄が前に出る。

「舐めやがって……!」

 一斉に冬華たちに襲い掛かる馬鹿十数人。
 片っ端から冬華たちに返り討ちにあっている。

「何をしているの!」

 まずい。
 桜子が戻って来た。
 やっぱり時間が足りなかったか。
 次の時間は桜子の注意だった。
 注意というかお願いに近かった。

「もうこれ以上問題を作らないで。まだあなた達1年生なのよ……」

 片桐家は私に何か恨みがあるの?
 そんな風に桜子の愚痴に付き合っていた。
 これでお終いだと思った。
 しかし下校時刻になると俺達はまた馬鹿に囲まれていた。

「ちょっと来いよ。逃げられると思うなよ」

 そう言って馬鹿達は俺達を体育館裏に連れて行かれた。
 告白の場所に使われたり忙しい場所だな。

「謝っても遅いからな。俺達に逆らったらどうなるかしっかり叩き込んでやる」

 馬鹿が言うと一つだけ疑問があったので聞いてみた。

「FGってのはお前らだけか?」
「あまり舐めるなよ。まだたくさんいるよ」

 1年生4人にやけに多いと思うんだけど。
 しかも間違いなく上級生がいる。
 確認だけはしておくか。

「ひょっとして上級生もいる?」
「当たり前だろ?」

 馬鹿はにやりと笑って言った。
 最初の躾が肝心だからな。
 俺はため息を吐いた。

「純は絶対に蘭香を守りなさい」

 香澄がそう言っていた。
 怯える蘭香に「このくらい問題ない。多分勝手に死んでいく」と安心させていた。
 蘭香には意味が分からなかったらしい。
 一応警告くらいはしておいてやるか。

「おい、今ならまだ助かるかもしれない。命が惜しかったら今のうちにとっとと逃げろ」

 手遅れになったら俺もお前らの命の保証はしない。
 舐めてるのはお前らだ。
 逆らったらガキ相手だろうが平気で戦場にバカンスに放り込む連中だぞ。
 そう忠告したが理解できなかったらしい。

「そんな脅しが通じると思うか?死ぬのはお前らだ」
「あ、そう。じゃあ死ね」

 馬鹿がその声がした方に向いた瞬間殴り飛ばされていた。
 だから忠告したのに。
 もうお前らの命そんなに長くないぞ。

「純。茉莉が言ってた。抜け駆けすんなこの間抜けって」

 6年生の石原海翔がそう言った。

「お前ら俺の妹に手を出してタダで済むと思うなよ?」

 蘭香の兄の快がそう言うと仲間が次々と現れた。
 単純な事だ。
 上級生の馬鹿の動きを見逃す間抜けなグループじゃない。

「今年も活きのいいやついるね。まあ、この場で全員埋めてやるから心配するな」
「優翔たちいないから何やってもいいよね?」
「天音達からチャカもらったし試し撃ちしてもいいよね?」

 それからはFGの誰かが先生にチクって駆けつけてくるまで一方的な虐殺が始まった。
 俺は動かずに蘭香の側にいて様子を見ていた。
 そして親が呼び出される。
 母さんは笑っていた。

「あんた達は純也に似たんだね。でも香澄は女子なんだからもう少し女の子らしくしてなさい」
「そういう問題じゃないでしょ!あなた達は子供にどういう躾をしているの!?」
「少なくとも1年生から金をたかるような乞食には躾けてねーよ」

 海翔の親の天音がやってくる。

「いいか、あまり手をかけさせるな。こっちはいつ恵美さんや愛莉が来るかひやひやしてるんだ」

 恵美さんに知られたらお前ら本気で命ないぞ?

「あなた達に謝罪する気はないんですね?」
「お前馬鹿か?なんで乞食相手に謝らないといけねーんだよ」
「親がそうだからこんな子供に育つのでしょ!?」
「それは言えてるな。おい、桜子。病院からこいつらに手を出したガキ共全員連れて来い」

 俺達にふざけた真似をしたらどうなるかこの際まとめて天音が教育してやる。
 こんな間抜けな親ではどうも不安だ。
 怪我が治ったらまたやるに決まってるからいっそ地獄に叩き込んでやる。
 だから言ったんだ。
 俺達1年生だけで済ませておけばこうならなかった。
 子供の喧嘩で済ませておけば問題なかった。
 だけどこの馬鹿達は親を頼った。
 馬鹿達の親にどれだけ力があろうと天音には関係ない。
 そういうグループがSHだ。
 限定された状況でも強いけどその限定を解除すると後悔するのは馬鹿共だけだ。

「天音……お願いだから」
「お前ら桜子に感謝して少しは奉仕するくらいしろよ」

 今回は桜子に免じて許してやる。
 だけど校外なんかで馬鹿な真似したら容赦しない。
 そんなに戦いを求めるならとっておきの場所を用意してやる。
 天音の事だ。
 きっと南米にでも派遣する気だろう。
 
「あ、純」

 帰る時に蘭香が呼び止めた。

「どうした?」
「ありがとう」
「仲間だからな。気にするな」

 そう言って家に帰ると父さんが帰っている。
 母さんが父さんに事情を説明していた。

「風呂あがったらちょっとリビングに来い」

 父さんがそう言っていた。
 結局説教か。
 そう思って風呂を済ませてリビングに行く。
 お爺さんも一緒にいた。

「……話は純也君から聞いたよ」

 お爺さんが話し出した。
 隣で父さんが話を聞いてる。

「君のおじいさんの冬夜君もやっぱり怒り出すと止められないところがあるんだ」

 片桐家の血筋と言うのだろうか。
 仕事は違うけどお爺さんの現役時代はじいじの父親とは盟友と呼ぶ仲だったらしい。
 自分の中の正義を最後まで貫く意思。
 それが片桐家の使命なのだろう。
 だから俺もそれを間違えるな。
 他人に惑わされるな。
 自分が正しいと思ったことを信じて貫け。
 説教じゃなかったようだ。

「それともう一つ。純はSHに入っているのだろう?」

 SHは片桐空が統率する世界で1,2を争う集団。
 そのリーダーの空は”空の王”と呼ばれている。
 その力が強大すぎるから自ら暴れ出すなんてことは絶対しない。
 その意味が分かるかい?
 分からなかった。

「自分より強い奴なんていないから徒党を組むこと必要すらない。それだけ堂々としているんだ」

 それに自分が手を出さずとも配下の人間が代わりに始末する。
 その代わりSHに手出しした人間は容赦しない。
 徹底的に相手してやる。
 それは雑魚が喚いてるのとは違う。
 ただの警告だ。
 SHに手を出しても割に合わないと心理的恐怖を植え付ける。

「結莉達は狩りと称して片っ端から狩り取ってるらしいが」

 純は今のままで良い。
 守りたい人を守るためだけにその力を使いなさい。
 安い挑発に乗る必要なんてない。
 その程度の雑魚にオタオタするグループじゃない。

「話はそれだけだ。時間を取らせて悪かったね」
「いや、いいよ」
「私からもいいかな?」

 母さんが言っていた。
 片桐家の男子はとにかく一度火をつけたら止まらない。
 普段が温厚な分たちが悪い。
 自分が大切なものを守るのはいいけど、守られてる大事な人が心配してる事も忘れてはいけない。

「わかった」

 そう言って部屋に戻ると足音で察したのか香澄が来た。

「何言われたの?」
「一々馬鹿を相手にするなってさ」
 
 幼稚園では割と多かったFGやリベリオン。
 しかしここにきて急に動き出した。
 これからの6年間何かがある。
 そんな予感がしていた。
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