優等生と劣等生

和希

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1stSEASON

ゆく年くる年

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(1)

クリスマス以来僕と愛莉の親密度は増した。
ていうか、愛莉が遠慮なく甘えてくるようになった。
カンナがいるのにも関わらずスキンシップを求めてくる愛莉。
見せつけているのか?
かといって露骨にカンナを気遣うわけにもいかない。
また愛莉の喧嘩するのは嫌だから。
素っ気なく対応するしか方法が無かった。
それが不満に思ったらしく、愛莉の機嫌を損ねてしまう。

「私、邪魔?冬夜君の負担になってる?」

偶に訪ねてくる。

「そんなことないよ」

と、優しく返すのだけど。
……こんなキャラだっけ?とたまに思う。

事件は12月29日に起こった。

「おはよう~」
「おはよう……ってその荷物何?」

なんかスポーツバッグにたくさんの荷物を詰め込んで愛莉がやってきた。

「あら、愛莉ちゃんおはよう。今日からよろしくね」
「麻耶さんお世話になります~」

母さんが何か言ってる。
はい?
何を言ってるのか分からないんですけど。

「あれ?冬夜君聞いてないの~?」

呆気にとられる僕に愛莉は聞いてきた。

「あ、そうだった言うの忘れてたわね」

母さんが思いだしたように言った。
そして驚くべき一言を放ったのだ。

「今日から一週間愛莉ちゃんうちに泊まることになったから」

はい?

「ちょ……ま……」

慌てふためく僕。
そんな僕に母さんの一言

「何を慌ててるんだい?クリスマスの日一緒に寝たんでしょ?」

その語弊のある言い方やめろ。

「てなわけでよろしくね、冬夜君」

そう言ってすたすたと僕の部屋に向かう愛莉。

「寝場所どうすんだよ」

僕は母さんに言った。

「あんたと一緒に寝たらいいだろ?何を焦ってるんだい?」
「僕だって男だぞ。間違いがあるとか考えないのか?」
「梨衣さんから聞いたよ?何もなかったんだろ?」

愛莉ママの口が軽いのか愛莉が軽いのか……。

「冬夜なら大丈夫って思ったんでしょ?」

むしろ何か起こって欲しかった節があるけどな。

「ま、一週間たのしみなさい」

愛莉ママと言いうちの母さんと言いどうかしてるぞ。
部屋に戻ると愛莉が勉強の仕度を済ませていた。

「さっさと宿題終わらせてテスト勉強しないとね」

僕は愛莉に尋ねた。

「……一体どういうことだよ?」
「何が起こったんだよ?」
「言ってなかったっけ?年末年始はりえちゃんもパパさんも家にいないって」
「それは聞いたよ」
「で、私一人家に残すのは不安だから冬夜君のうちにお世話になったら?ってなって昨夜電話したの」
「余計に危険だとは思わなかったのか?女子の友達の家に泊まるとかあったろ?カンナとか」
「冬夜君と一緒に居ると危険な事が起こるの?」

愛莉の目は輝いている。
寧ろ起こることを期待している目だ。

ピンポーン。

まずい!いやまずくはないけど……カンナが来たようだ。

「カンナには内緒だぞ」
「別にいいじゃない」

いや、まずいだろ!?カンナも泊まるとか言い出しかねない。

「おはよー、ってどうしたんだ!?その荷物」

早速気づかれた。

「いや、あの……」
「両親がいないから冬夜君の家に泊まることになったの」

あっさりと答える愛莉。

「ふーん」
「よかったら神奈も」

また勝手に……

「無理、親いるし」

へ?

「年末年始は忙しくないのか?」
「客も寄生してるんだろ?よくわかんないけど」
「そっかあ、でも大晦日は一緒に過ごすんだよね?」

愛莉がカンナに確認をいれると「おうよ」と答えた。

「でも大晦日まで勉強……とか言うなよ」
「言わないよー。何して遊ぼうかなぁ~?」

既に浮かれモードの愛莉。
こういうメリハリがしっかりしてるところは好きだ。

「冬夜……良いの渡しておこうか?」

カンナがそう言って取り出したのは……。
……フルーツの香りがするらしい。
っていらねーし!

「何考えてるんだよ!」
「え?だっていざってこともあるだろ?」
「まだ俺達中2だぞ」
「早い奴は小学生でもやってるよ」
「……愛莉に入れ知恵したのはお前か?」
「愛莉にも言われたのか?」
「ま、まあな。」
「ふーん、なるほどねえ」

カンナにじっと見つめられる僕。

「ま、いいや。そろそろやるか」
「うん!」

なんか勝手に納得されて勝手に話を進められてる気分。
僕も座るとカンナが言った。

「言っとくけど私じゃないからな」

違うのか。
よく考えたらカンナだったら「カンナが」って言うよな?
誰だろう?

(2)

大晦日。
この日は夕方からくるってカンナ言ってた。
つまり昼間は二人きり……。
今更どうってことなかった。
あんなことあったしな。
慣れって怖いものだ。
いつもお世話になってるからと、愛莉が部屋の掃除を手伝ってくれた。
まあ、掃除と言ってもフローリングを拭いたり、窓を拭いたりあとは要らないものの整理。

「あ、それはまだ使うから」
「使ってるの見たことない」

ぽいっ

「それまだ残ってたんだ……つかうかな」
「消費期限きれてるよ」

ぽいっ
と、言った風な具合で愛莉が要らないと判断したものを捨てる作業だったが。
漫画も「こんなに要らないでしょ?」と捨てられそうになったが必死に止めた。
要らない本は無いかとじっと探していたらあるものが見つかった。
アルバムだ。

「うわあ、こんなに小さいときもあったんだね」

そりゃ、あるあろう。
って何勝手に見てるんだよ。

「いいじゃんいいじゃん」って座り込みアルバムをめくる愛莉。

そういやなんかの漫画で書いてたっけ?

「女性はアルバムとか見てる時無防備になる」って

……言っておこう。
僕だって健全な男子だ。
二日も女子と密着して寝て、平静でいられるわけがない。
処理をしようにも一位日中女子が部屋にいる。
……率直に言えば溜まってた。
無意識に「へえ、こんなのも写真撮ってたんだなぁ」と愛莉の隣に座る。
だけどこれが間違いだった。
忘れてた、愛莉は僕の彼女で、しかも無防備に僕の部屋のベッドに寝泊まりするほどの関係だということを。
彼女はすぐに僕の行動を察知し、そして行動に出る。
肩に寄り添うようにもたれかかってきた。
やってしまった。
もう遅い。
本当は軽く尻でも触ろうと思っただけなのに。
興味があった。
どうして胸じゃなくて尻なんだろう?と。
漫画でも尻に触れていたので試してみようと思ったらこのありさまだ。
今からでも触るか?
いや、そんなことしたら取り返しのつかないことになる。
慌てて離れようとしたが、彼女は僕の腕をつかむ。

「逃げるな~。誘ってきたのは冬夜君だよ~」
「べ、別に誘ってなんか、ただ……」
「ただ?」

余計な一言を言ってしまった。
見事に突っ込まれてしまう。
時計をちらりと見た。
3時を回っていた。
そろそろカンナ来ないかな。

「目をそらさないで、ただ何?」

……言わなきゃいけないのか?

「カンナ来ないなぁ」
「カンナはまだあと2時間は来ない!」

なんか不機嫌になってきたぞ。
まずい。
どうしたらいいと思う?
正直に言った方が良いと思う?
怒りだすかと思ったら泣いてる。

「私が変なのかな?二人きりになると妙にそわそわするの。冬夜君なにもしてくれない。私を避けてるように見える。でさ、やっとアクション起こしてくれたと思ったらまた避けるじゃん?何?私じゃダメなの?やっぱりカンナみたいな人が好きなのかなって……」

半分泣きながらそういう愛莉。
そうじゃないんだ愛莉。
もう、いいや。言って楽になろう。それで嫌われたらそれまでだ。

「違うんだ。愛莉はすごく綺麗だし魅力的だよ。むしろ抑えられてる自分が奇跡に近いくらい抱きしめたい……その先までいきたい。でもまだ早いよ。ちゃんと時が着たらその時はするよ。我慢できなくなるかもしれないけど、さっきもちょっとおしり触りたくなっただけで」

言ってしまった。
愛莉は黙って話を聞いていた。
そして顔を赤く染める。

「……いいよ」

へ?

「触りたいなら触ってもいいよ」

ああ、言うと思った。

「触ったら止まらなくなるかもしれない」
「その時はその時だよ」

ここで触らなかったらチキンって言われるのか?
また愛莉を傷つけるかもしれないか?
意を決して愛莉の尻に手を回す。
……。
なんともないじゃないか?
拍子抜けした。

「どう?」

彼女は僕の胸に顔をうずめたまま聞いてきた。

「どうってことなかった」

そう言って笑う僕。
それがいけなかったらしい。

「どうもなかったって!こっちはすごい恥ずかしかったのに!!」

頬を膨らませて胸をドンドンと叩く愛莉。やばいめっちゃ可愛い。

「じゃ、じゃあさ。次は胸を触らせてよ……」

え!?という顔をしてすこし考える愛莉。
さすがに無理か。

「いいよ……」
「へ?」
「言い出したの冬夜君だよ!」

はい、そうでした。
何でも言うこと聞いてくれるんだな。
もっとすごい事言っちゃおうかな。
先に凄いことを言われた。

「ベッドの中で」
「はい?」
「だからベッドの中で!摩耶さん入ってきても大丈夫なように!」

そう言うとベッドの中でなにやらもぞもぞとしている愛莉。

「いいよ」

入ってこいという合図だろうか?
その時ドアをノックする音が。
カンナか。
二人で顔を見合わせて、僕が「はい?」と声をかけると。

「お茶持ってきたから入るわよ」

母さんだった。
母さんから見たらベッドに寝てる愛莉とその傍に立っている僕。

「あら?愛莉ちゃん具合悪いの?」
「ええ、ちょっと気分悪くなって横になってたとこです」

そう言って上身を起こす。
普通に部屋着だった。
まあ、がっくりしたな。

「そう?あまり根詰めてしないようにね?」

そう言って僕の机の上にお茶とお茶請けを置いて退室する。
バタンとドアの閉まる音を聞いて胸を撫でおろす僕と愛莉。

「危なかったな」
「本当だね」

そう言って笑う愛莉。
しかし現実は厳しい。

「さあどうぞ」
「へ?」
「へ?じゃないでしょ!……触りたいって言ったの冬夜君だよ」

あ、約束は有効だったのか。
促されるままベッドへもぐりこむ。

「優しくだよ……痛いのはいやだから」
「わかった」

そう言うとそっと愛莉の胸を触る。
あれ?ブラの下からじゃないとダメなんじゃなかったっけ?
なんかの本で得た知識をもとに触ろうとするが柔らかい感触しかしない。

「……はずしたから」

え?

「一々聞き返さないで!言ってるこっちも恥ずかしいんだよ」

本当に恥ずかしいらしい。
さっきからこっちを全然見ない……。
人間一つの山を越えると次なる高みを目指したくなる性のようだ。

「もう一つだけいいかな?」
「……な~に」
「胸を見たい」

我ながら直球な要望だな。
さすがに却下されるだろうと思った……が。

「おばさんこないよね?」
「多分来ないと思うけど」

僕がそう言うと彼女はくるりと反転した。

「……どうぞ」

意味を理解した僕は布団の中にもぐりこむ。
暗くてよくわからなかったけど白いそれが二つ綺麗に並んであった。
家族旅行の時に見た見事な曲線美が水着を付けてない状態で今目の前にある。
しばらく、眺めていると突然服を着た。

「もういいでしょ……そんなにずっと見つめられると恥ずかしいよ」
「ご、ごめん」
「そこは『ごめん』じゃないでしょ、冬夜君なにも悪いことしてないよ!」
「じゃあ、なんていえばいい?」
「……何も言わないでキスして」

言われるままにキスする。
すると愛莉は先にベッドから出るように言う。
ベッドから出ると愛莉はまた布団の中でもぞもぞやっている。
終わるとベッドから出た。

「これで満足?」
「うん、ありがとう」

これは何かおねだりされる予感がする。
が、愛莉は何も言わなかった。
その時ピンポーンと音が鳴った。
時計を見る4時を回っていた。
随分長い間いちゃついてたんだな。
カンナが部屋に入ってきた。

「ちゃーっす?なんかあったのか?」

異様な空気を読んだのかカンナが聞いてきた。

「なんでもないよ。まあゆっくりしろよ」
「部屋綺麗になってんな。掃除したのか?あ、ずいぶん前のアルバムだな」

そう言って座るカンナ。
気付かれないように僕と愛莉は手をつないでいた。
それだなのか知らないけど愛莉は終始ニコニコしてた。

(3)

その後部屋でくつろいで、晩御飯を食べて。僕と愛莉はお風呂に入り。着替えてお笑い番組を見てた。
地元の放送局じゃやってなくてもうちはケーブルを引いていたため見ることが出来た。
23時ごろ年越しそばを食べる。
そして年を越す。

「明けましておめでとうございます」

3人が新年のあいさつを終えると再びお笑い番組を見る僕たち。
その後自転車で地元の神社に初詣に行く。
凄い並んでた。
スマホで新年のあいさつをしながら、進む3人。
友達にもあった。
やっと、境内に入ると出店が並んである。
つーんと鼻につくにおい。
この匂いは……。
匂いにつられてふらふらっと歩く僕の腕を愛莉が掴む。

「どこに行くのかな~?冬夜君?」

笑顔が怖い。

「いや、出店でラーメンやってるなんて珍しいからさ」
「さっき蕎麦食べたばっかりでしょ!」
「お前どこに吸収されるんだよ?」

呆れた様子で言うカンナ。

「太らない体質なんだよ」
「言い訳になってない!」
「ちょっと言って来るだけだから」
「後ででいいでしょ!」
「売り切れてるかもしれないだろ!」
「新年早々痴話喧嘩か」

そう言って来たのは誠だった。

「そんなんじゃねーよ」
「明けましておめでとう、多田君」
「おめでとう、遠坂さん」

そう言ってごく自然に列に割り込む誠。

「おい、ちゃんと並べよ」
「硬い事言うなって」

その後は4人で話をしながら進む。
やっと社が見えてきた。

「こっから賽銭箱まで届かねーかなぁ」

まあ届かないことは無いと思うけど、もし届かなくて誰かの頭に当ったらどうするんだよ。

「だいたい鈴鳴らせないだろ?」
「それもそうか……」

その後もラーメンの香りを気にしながら、進む。
俺、お祈り済ませたらラーメン食べるんだ……。
中には横から割り込んで賽銭投げ込んでる不届き者がいたが警備員に注意されていた。
注意で済むならそれでいいんじゃないか?って誠と話していたが。
愛莉に怒られた。
カンナはさっきから無言だ。
僕の左腕を愛莉がしっかりつかんでるのが気に入らないのか知らないが……そうなのか?

「……だ」
「え?」
「退屈だ!!もう横から行こうぜ!」

どうやら遅々として進まない行列にイライラしていたらしい。

「神奈ここまできたらちゃんと並ぼうよ。罰が当たるよ」

愛莉の言うことも最もだ。
納得したのかしてないのかわからないけど、カンナはじっと耐えていた。
ようやく順番が回ってきた。
お賽銭を入れ、鈴を鳴らし、お祈りする。

……。
今年も愛莉と仲良くいられますように。
お祈りを澄ますと脱兎のごとくラーメン屋に駆け出す僕。

「相変わらずだな」
「全くもう」
「今のうちにおみくじ引かね?」

3人はおみくじを引いていた。
結果は大したこと書いてないらしいが、愛莉だけが不安そうな顔をしていた。

「どうした?」
「ああ、恋愛運に問題あったらしいぜ」
「へ?」
「年初に大難あり、耐えるべし。とかなんとか」
「うわあ……」
「冬夜君も引いてみてよ」

愛莉が言ってくる。
そういや占いとかおみくじとか気にするタイプだったな。
取りあえず引いてみる。

結果は大吉だった。

「恋愛運は?」

「……『揺るぐなかれ』だってさ」
「そう……」

意味が分かるのはもう少し後の話になる。
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