優等生と劣等生

和希

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1stSEASON

揺るがぬ気持ち

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(1)

翌日。

「冬夜君、起きて」

耳元で囁く愛莉の甘い声。
どこで覚えてきたんだ。

「大好きだよ」

そういってほっぺにチュッとする愛莉。

「なんだよいきなり」
「え~昨日言ったじゃない~」

そういやえらく昨日遅くまで起きてたな。

「眠くないのか?」
「え、全然平気だよ~」

嘘つけよ。
化粧で誤魔化してるけど目の下隈出来てるぞ。

「……ごめん」

すると彼女は僕に向かって両頬を引っ張った。

「いてえ、何するんだよ」
「冬夜君すぐ謝るのやめなよ~。何も悪いことしてないんだから~」
「でも昨日……」

次は蹴りだ。

「過ぎたことをぐちぐち言わないの~。私これでも立ち直れたんだけど。昨夜の電話で」
「あ、遅くにごめ……!?」

愛莉の口づけが僕の言葉を遮った。

「そう言うこと。じゃあ下降りてるね~」

そう言って彼女は部屋を出る。
何を考えてるかさっぱりわからない。


そんな感じで毎朝過ごしていた。
夜は愛莉の帰りを待ってから勉強。
神奈も必死だった。
それもそのはず、定期考査に加えて毎月学力テストが行われる。
宿題も毎日山盛りなわけで。
宿題を片付けるのに時間をとってテスト勉強ができないわけだが、愛莉は必死にこなしていた。
珍しい。
いつも適当にやってるように見えるのに。
何か切羽詰まった事情があるんだろうか?

「なあ、愛莉」
「な~に」
「本音で話せるようにって言ったよな」
「な、なに?」

彼女のペンが止まる。
不安そうな顔をしてる愛莉。

「今度のテスト何かあるのか?」
「べつに~」
「その割には気合入ってるみたいだけど」
「それ私も思った、なんか最近の愛莉こえーよ」

カンナも同じ考えだったらしい。

「大丈夫!私負けないから!!」

は?

「負けないって……いつもトップじゃん」

カンナが突っ込みを入れる。

「今度だけは……いや、ずっと負けたくないんだ」
「だったら、一人で集中して勉強した方が」
「皆とやらないと意味ないの!」

???

僕とカンナは顔を見あわせる。
愛莉は勉強に必死だった、


やがて誠が来てカンナは帰って行った。
その後も暫く二人で勉強。

「冬夜、そろそろ愛莉ちゃんお送りした方が……」

母さんが心配して上がってきた。

「愛莉、今日はここまでにしよ?」
「うん……」

愛莉を家まで送る。

「じゃあ、また明日ね~」

そう言って笑うと帰ろうとする愛莉を僕は呼び止めていた。

「愛莉、その……聞かせてくれないか?」
「何を?」
「なんでそこまで必死なんだ。愛莉はいつも通りの方が良い気がするんだ。そんなに今から力入れてるときっと本番ミスる」
「……そうかな~」
「本音聞かせてくれるって言ったよな……教えてくれないか?こう見えても心配してるんだ」
「……帰ったら電話する」
「分かった」


そして帰って風呂に入ると部屋に戻る。
スマホが点滅している。
しまった。
着信履歴を見る。
愛莉から電話来てた。
慌てて電話する。
電話に出ない。
寝たか。
明日にするか。
そう思って寝ようとするとスマホがなった。
電話に出る。
愛莉からだった。

「もしもし!ごめん、風呂入ってた」
「そう思って私もお風呂行って戻ってきたところ~」
「……で、理由。聞かせてくれるよな?」
「うん……、あまり言いたくなかったけど約束だもんね」

そんなに言いづらい事なのか?

「そんなに言いたくないことなら、聞くの止めるけど」
「愚痴になるけどいい?冬夜君にまた重荷背負わせちゃうけど怒らない?」
「ああ、大丈夫だよ」
「じゃあ、隠し事したくないから言うね。あのね……」

話は1週間前の出来事だった。

(2)

私が教室にはいって目に入ったのは黒板に落書きされた巨大な相合傘。
名前は私と冬夜君。
また始まった。
私は黙って落書きを消す。
こんなの小学生の時に慣れてる。
クラスの皆がくすくす笑ったり、ひそひそ何か言ってる。

「遠坂さん?」

話しかけてきたのは佐伯さんだった。

「あなた片桐君と付き合ってるの?」
「そうだよ」

そう言うとクラスの皆がざわつく。
囃し立てたり冷やかす声も聞こえる。
正直怖かった。
足は震えていた。

「気持ちはいつもそばにいるよ」

冬夜君のその言葉だけが支えだった。

「そんな下らないことに時間を使って私たちに勝っていたというの」
「下らない事なんかじゃないよ」
「聞けば片桐君や音無さんと一緒に勉強してるそうじゃない」
「そうだよ」
「あなたいつか後悔するわよ。そんなことしてる暇あったら。自分の勉強に時間を割いたらどうなの?」

ムカってきた。
冬夜君たちだって頑張ってる。遊んでなんかいない。私が教えなくても二人は勉強できてる。

「どうして佐伯さんにそんな事言われないといけないの?」
「佐伯さんだけじゃない、僕もそう思うね」

仲摩君が混ざってきた。

「言ったろ?将来を棒に振る気かい?君ならもっと他の道が」
「その話は止めて!!」

私は叫んでいた。
その話のせいでどれだけ私が辛い思いをしたか。
冬夜君にどれだけ辛い思いをさせたか。
もう頭にきた。
私は自然と口にしてた。

「冬夜君たちと勉強してたって絶対に二人には負けない」
「なんですって?」

佐伯さんの表情が険しくなる。
だけどそんなの関係無い。
私はとうにムカついていたのだから。

「話は私に勝ってからいうのね?絶対負けないけど」

普段の私なら絶対に口にしないセリフ。
でも今回だけは許せない。

「……後悔するわよ」

そう言うと二人は席に戻った。
直近のテストはGW前の学力テスト。
絶対に負けない。

(3)

愛莉の話を黙って聞いていた。
話が終わると、僕が口を開いた。

「また、始まったんだね」
「……うん」
「でも愛莉……熱くなるなよ。普段通りでいいんだよ。それで十分二人に勝てるから。気負い過ぎると本当に成績落とすぞ」
「でも、また冬夜君たちが馬鹿にされちゃう」
「……実を言うと僕たちも同じ事されてた」
「え……」

やっぱり一週間前だった。
黒板に書かれた相合傘。
書かれていたのは僕と愛莉の名前。

キレる誠とカンナ。
無言で落書きを消す僕。
クラスメートの一人が囃し立てると誠がそいつの胸ぐらを掴む。
慌てて僕が止めに入る。
クラスが騒然とする。
すると教室に入ってくる美樹本先生……通称ミッキー。
体育教師だ。

「何をやってるんだー!早く席につけ」

皆何事もなかったかのように席に着く。


放課後

「お~いトーヤ帰ろうぜ」

カンナが何時もの通りに帰ろうとするが、僕の周りをクラスメートの男子が取り囲んでいた。

「お前遠坂さんと付き合ってるって本当かよ」
「そうだけど、それがなんか問題あるの?」
「やめとけよ!お前じゃつり合い取れねーよ」
「そうだそうだ」

まずい。こんなところカンナが見たら。

「お前らいい加減に……」
「カンナ落ち着け!」

そう言ってカンナを抑える。

「お前音無さんとも付き合ってんのかよ」

肩を抱いただけで付き合ったことになるのか?
どういう短絡的思考をしてるんだ?

「マジでいい加減にしねーと……」

腕を振り上げるカンナ。
その腕を誰かが掴む。
ジャージ姿の誠だった。

「こんな事じゃないかと思ったよ」

誠もキレ気味だ。

「誠も落ち着けよ」
「落ち着いてるよ!」

そうは見えないんですけど……。
誠の怒気に気圧されたのか皆は散り散りになっていった。
誠は椅子を蹴飛ばす。

「だから落ち着けって」
「お前が落ち着きすぎなんだよ。だからナメられるんだろ!」
「別に何言われても気にしないよ僕は」

僕の言葉に驚く二人。

「そうやって黙ってるやつが一番怖いんだよ。いつか爆発して、2年の時みたいにいきなりブチ切れて……」
「前科者のお前が言っても説得力ねーよ」
「今はそんな事しないよ。やったら内申点に傷つくし、何より愛莉を苦しめるだけだから」
「……お前変わったんだな」

誠がそう言うと僕は頷いた。

「不思議と落ち着いているんだ。愛莉と喧嘩して、本音を言い合って。愛莉の本音聞けて……自信はまだないけど悪い事してないんだ。堂々としてようって。もう2度と揺るがない。そっちの方が愛莉を苦しめるって」

僕が言うと誠は笑う。

「そんだけ解ってるなら俺は何も言わねーよ。ただお前らの味方はここにちゃんといるからな!いつでも頼っていいんだからな」

誠が言うとカンナもうなずく。

「やっと言ったことが分かったみたいだな。私から言うことは何もねーよ。……頑張れ!」
「ああ、二人共ありがとう」




「冬夜君の事また苦しめちゃった?」
「言ったろ?もう揺るがないって、自信持てって言ったの愛莉だぞ」
「うん!」
「僕の事は平気だからさ……、愛莉も変に気負うのやめたほうがいい。いつもの愛莉でいいんだよ」
「分かった!」
「じゃあ、遅くなったから切るね」
「うん、また明日ね」

(4)

それから虐めはエスカレートしていった。
二人で一緒に居るだけで冷やかしと嘲笑の的だった。
でもいいんだ。
学校生活を二人で過ごすことが大事なんだから。
ただ心配なのは見てないところで愛莉が虐められていないか?という事だった。
休憩時間の度に3人で1組に様子を伺いにいく。
それが、さらにエスカレートさせていくことに気づくことなく。
噂が一人歩きし、どんどん過激化していく。

僕と愛莉がヤッた。
そんな事まで言われるようになった。
ヤれる度胸があるならとうにやってるよ。

「私はいつでもいいんだけどね~」

そう言って笑う愛莉。
だが、先生の耳に届く。
僕と愛莉は生徒指導室に呼ばれた。

波介先生が問い詰める。

「お前たち不純異性交遊をしていると噂だがどうなんだ?」
「答える義務はありません。ただ、私たち何も悪いことはしてません」

愛莉が答える。
その間もずっと手を握ってた。
いや、さすがにまずいだろ。

「手を離しなさい!そう言うことに現を抜かす暇があったら……」
「勉強は手を抜いてません」

さすが成績トップ。
ぐうの音も出ない波介先生。
すると生徒指導室に入ってくるミッキー。

「ははは、波介先生。成績落としてるわけじゃないんだしいいじゃないですか?」
「美樹本先生あなたのクラスの問題ですよ。他の生徒に示しがつきません」
「他の生徒も交際したいならすればいい。する度胸の無い奴が騒いでるだけですよ」
「美樹本先生あなたがそんなんだから!」
「ははは、後は私に任せてください!そら行くぞ二人共」

そう言ってミッキーは僕たちを職員室に連れて行く。

「で、お前たちどうなんだ?」

は?

「どこまでやったんだ?」

セクハラですよ、ミッキー。

「……答える理由が分かりません」

冷静な愛莉。

「そうか。まあもう中学生だし行くとこまでいっても構わんが……やることだけはやっとけよ。流石に妊娠したら、先生もかばえないからな。ハハハ」

あんたそれでも教師か?

「片桐君にそんな度胸ありませんから」

さらりと答える愛莉。
ちょっと傷つくぞ。

「片桐、もうすこしシャキッとしろ。彼女に言われっぱなしじゃないか」
「先生もう行ってもいいですか?生徒会の方があるので」
「お!そうだったな。もう行っていいぞ」

二人は職員室を出た。

「ふぅ~」

愛莉がため息を吐く。

「お疲れ様」
「大丈夫だよ、ありがとう」

思えば、俺何も喋ってない。
また愛莉に面倒事おしつけたな。

「ごめん……」
「な~に?」
「面倒事おしつけたみたいで」
「大丈夫だよ~私が言った方が良いことだってあるし。いつも冬夜君と繋がってるから平気でいられるんだよ」
「そんなもんか?」
「そうだよ~、じゃあ私生徒会あるから行くね~?」
「ああ、気をつけてな」
「終わったら冬夜君の家に行くから、カンナと変なことしちゃだめだよ~」
「ば、馬鹿……」
「あはは~じゃあね~」

愛莉は手を振って生徒会室に向かった。



数日後始まった学力テスト。
愛莉は普段通りの実力を発揮した。
結果は……


僕とカンナは大幅に成績を上げていた。
愛莉はいつも通りトップ。
3人で喜び合う。
悔しがる仲摩と佐伯。

「次はこうはいかないわよ」
「どうぞ~?頑張ってくださいね~」

煽るなよ……。
ていうかそんなキャラじゃないだろ愛莉。

「どういう意味……?」

佐伯も煽り耐性ないなぁ。

「順位なんてどうだっていいもん~高校に進学出来さえすればいいんだから~」
「今から負けたときの言い訳?」
「どうとってもらってもいいよ~。ただ……」
「ただ何?」
「今の佐伯さんに負ける気がしない。例え順位で追い抜かれたとしても負けた気にはならない」
「……その言葉覚えておくわよ。後で悔しがる遠坂さんがたのしみだわ」
「悔しくないと思う」

これ以上何を言っても無駄だと判断したのか。佐伯は去って行った。

「あんなこと言って大丈夫なのか?」

僕が愛莉に尋ねる。

「平気だよ~」

愛莉は上機嫌だ。

「もし……負けたらどうするんだよ?」

カンナも心配して聞いてる。

「言ったでしょ?負ける気がしないって。順位で負けたって全然平気だし」

今ここに見に来てる1組の生徒全員敵に回したぞ?

「なんでそう言い切れるんだよ」
「だって~……」

だって?

「二人が私にはついてるから~!仲良しでいてくれるから~!楽しくてしょうがないんだもん~」

屈託のない笑顔でそう言う愛莉だった。
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