優等生と劣等生

和希

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1stSEASON

揺れる想い

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(1)

その日愛莉も混ざり普通に勉強していた。
違ったのは僕の気持ち。
全く違うことを考えていた。
僕の異変を察したのか愛莉が話し出す。

「冬夜君、さっきの事気にしてる?」

さっきの事?ああ、仲摩とのことか?

「別に気にしてないよ」

もっと違うことを考えてる。

「じゃあ、何を考えてるの?さっきから様子変だよ?」
「私もそれ思った。外で何があったんだよ?」

カンナも混ざってきた。
カンナに外であったこと。仲摩との会話を説明する。

「なんだそんな事か、気にすることはねーよ。ただの僻みじゃん」
「そうだよね~」

カンナと愛莉はそう言って笑い合う。
だけど僕は、笑う気持ちになれなかった。

「どうしたんだよ?トーヤ」
「冬夜君?」

……ダメだ。我慢できない。
自分でぶち壊して終わりにしよう……。

「愛莉……」
「な~に」

僕の沈んだ声とは対照的に明るい愛莉。
ごめん愛莉。

「お前、高校どうするんだ?」
「へ?冬夜君と一緒の高校だよ?」
「その先……大学はどうするんだよ?」
「冬夜君と一緒の大学♪」

屈託のない愛莉の言葉。
それがつらい。
でも言わなきゃ……。それが愛莉の為なんだ。

「お前いつまで俺に付きまとうつもりだよ」
「結婚するまで……ずっと一緒だよ♪」
「もっと他にいい高校いけるだろ?いい大学選べるだろ?他にいっぱいいい選択肢あるだろ?」
「トーヤ?お前仲摩の言葉気にしてるのか?気にすんなよ!愛莉が良いって言ってるんだからそうさせてやれよ」

カンナが割って入る。

「今日の冬夜君変だよ?どうしたの?仲摩君の言葉なら気にしなくていいよ」

愛莉の声が小さくなる。

「本音で話そうって言ったよな?」
「う、うん……」

何か感づいたのか、不安気に頷く。

「じゃあ、今本音を言う。もう俺たちを相手にするのは止めろ。愛莉は愛莉の進路を考えろよ」
「だから選んでるじゃない!私はいつも本気だよ!私は私なりに自分の未来を考えてる!」
「その結果がこれかよ!お前なりたい職とかやりたい事ないのかよ!」
「……冬夜君のお嫁さんじゃだめなの?」

今にも泣き出しそうな愛莉の声。

「トーヤ……もうそのくらいでやめとけ!今のお前冷静じゃねーよ」

カンナが僕を宥めようとする。
でもダメだ、もう止まらない!

「小学生じゃないんだぞ!おかしいだろ!」

大声で叫んでいた。
愛莉はびくつく。

「もう終わりにしよう。愛莉の足手間問いになんてなりたくない」
「……いけないの?」

え?

「私に選択権は無いの?『冬夜君のお嫁さん』って選択肢をえらんじゃいけないの?りえちゃんやパパさんはそれが良いならそれで良いって言ってくれたよ?」
「愛莉の両親の意見なんて今関係ないだろ?」
「先生みたいなこと言わないでよ!『もっといい未来が待ってる』なんて、そんなの人の勝手じゃん!『冬夜君のお嫁さん』が私の最高の選択なの!」
「人を巻き込むなよ……」
「え……?」
「自分の夢に僕を巻き込むなよ!!対比される身にもなれよ!」
「……それって私が冬夜君の重荷になってるってこと?」

僕は答えない。

「……冬夜君なら分かってくれると思ってた。ずっと一緒に居てくれると思ってた。でも、それが迷惑だったんだね……」

愛莉は泣いてた。

「……帰る。さよなら」

あの時と違って僕は止める気になれなかった。

「待てよ愛莉」

呼び止めたのはカンナだった。
カンナの手は愛莉の腕を掴んでる。

「離して!よかったじゃん!私なんかといるより神奈といる方がきっと冬夜君もよろこ……」

パシッ!!

カンナの平手打ちが泣き叫ぶ愛莉の頬を打つ。
そのまま僕の前に進むと「立て」と一言。
僕はじっとしていた。

「立てって言ってんだろ!」

そう怒鳴りつけると僕の胸ぐらを掴み立ち上がらせる。
そして僕の頬にも平手打ちが飛ぶ。

「3人ともどうしたのいったい!?」

母さんが入ってきた。

「……なんでもないです。おばさん、ちょっと3人にしてもらえませんか?」
「なんでもないですって愛莉ちゃん泣いてるじゃない」
「大事な話があるんで3人にしてもらえませんか?」
「……わかったわ」

カンナがそう言うと母さんは雰囲気で察したのか部屋を出た。
その間もずっとカンナの手は愛莉を離さない。

「トーヤ!!いい加減にしろ!!何度も言ったぞ!!『揺らぐな!』って……今ここで愛莉帰したら一生後悔するぞ。愛莉が頭いいからとか可愛いからとか関係ねーんだよ!愛莉はお前が好きだって言ってる!それだけで一緒に居る理由は十分だよ!まだ他に必要なもんあるのかよ!」

僕は何も言わずにじっと聞いていた。
カンナは次に愛莉をにらみつける

「愛莉も愛莉だ!簡単に『さよなら』なんて言うな!ずっとに一緒に居たいって嘘なのかよ!そんな簡単に諦められるものなのかよ?私と一緒の方がいい?私だってごめんだね!こんな簡単に好きな人を諦めるやつ」

愛莉はずっと泣いていた。

「二人共少し頭を冷やしてよく話し合え!本音で語りたいなら本心を言えよ。トーヤは本当はどうしたいんだよ!?愛莉はトーヤにどうして欲しいんだよ!?……部屋の外で待ってる。逃げたらぶっ飛ばす」

そう言い捨ててカンナは部屋を出た。
自分の気持ち……。
そんなの決まってる。
でも、それを言っていいのか?
愛莉の重荷にならないか?

僕は愛莉にふさわしい男なのか?

そんな事を考えていると愛莉は再び座った。
それを見て僕も座る。
長い沈黙の時間。
なんて言えば良い?
こんなときどうする?

「愛莉……あの……」
「……てもいい?」

え?
先に言われた。

「本音で言ってもいい?」

愛莉がそう尋ねてきた。

「どうぞ」

以外に冷静に答えてた。
愛莉は一呼吸置いてゆっくり話した

「私は嘘ついてないよ。いつも本心で話してるよ。本気で冬夜君のお嫁さんになりたいって思ってる。ずっと一緒にいたいと思ってる。だからあの時出会えてよかったと言ってくれた時嬉しかった」
「それはずっとって言えるか?もし心変わりしたとき後悔しないか?」
「未来の事なんてわからない。でも現在の積み重ねが将来につながると思うの。冬夜君とずっとに一緒に居たい。一緒じゃなきゃ嫌だ」

僕は何も言わずに聞いていた。
愛莉は泣きながら一生懸命に話してる。

「だから冬夜君も自信もってよ。冬夜君言ってたよね?私が冬夜君を選んだって。私もだよ。私が冬夜君を選んだの。もっと胸を張ってよ!。どんなことがあったって私は冬夜君を選ぶ」
「……分かった」
「約束して。こんなやりとりはこれっきりだって。私は今十分幸せなの!それだけじゃダメ?」
「いや……でも……うん、分かった」
「じゃあ、指切り」

そう言って愛莉は手を出す。
小指が立てられていた。
その腕にはブレスレットが。
僕も手を出して指切りする。
終わると愛莉は僕に抱き着く。

「私冬夜君が好き!ずっと好き」
「うん」
「私の事を周りがどう言おうがそれだけは変わらない。ずっと一緒がいいよ……」
「分かった」

何か考えているようだ。まだ何かあるのか?

「……やっぱりいい」
「何が?」
「もし冬夜君が……また、私の事で悩んだら聞かせて、私が受け止めてみせる。……私、変わらないよ」

泣きながら言っても説得力ないぞ。

「……どうしてこうなっちまうんだろうなぁ」

誰にともなく天井を見て呟いていた。

「何が?」

愛莉が当然のように聞いてくる。

「愛莉の事を考えてるつもりがいつの間にか愛莉を傷つけてる。いつもだ」
「やっぱり私と一緒に居るの辛い?」

不安げに聞いてくる愛莉。

「大丈夫だよ」
「嘘つき」
「え?」
「顔が大丈夫じゃないって言ってる」

僕は顔に手を当てる、別に何も変わってないよな?

「本音……聞かせてよ」

そう言って愛莉は僕の胸に顔をうずめる。
顔を隠してるつもりなんだろうか?
僕は意を決して言った。

「……辛いよ」

愛莉の体がびくつく。

「好きすぎて辛い。愛莉の事を想うと辛い。自分につり合い取れてないから辛い」
「まだそんな事考えてるの」

まずい、怒らせたか?

「分かった!決めた!!」

僕の胸から顔を離したかと思ったら。今度は愛莉の胸に僕の顔を押し付ける。

「不安になったらいつでも言って。しっかりしろって叱ってあげる!私の彼は他の誰でもない冬夜君ただ一人なんだから堂々としてて」
「うーん……とりあえず今はいいや」
「どうして?」

答えなきゃだめか?

「……窒息しそう」
「はい?」
「またあの時より大きくなった?」

彼女は意味を理解するのに数秒かかったようだ。
そして僕にデコピンする。

「馬鹿!!……すこしだけ大きくなった」

(2)

部屋を出た後私は一人で待っていた。
いつの間にか涙がこぼれていた。
全くトーヤの馬鹿が!

「大丈夫?」

再びトーヤのおばさんが上がってきた。

「な、何でもないです」

そう言ってハンカチで涙を拭う。

「ごめんね……原因はうちの冬夜でしょ?」

どこまで知ってるんだろ?
まあ、あまり人に言うことじゃないよな。

「大丈夫です、ちょっと気持ちのすれ違いがあっただけみたいだから」

私は関係ないと付け加えておいた。

「神奈ちゃんには辛い思いさせてるわね」

そう言う気づかいが一番きつい……と、言うわけにもいかず。

「本当に大丈夫ですから」

そう言ってごまかす。

「そう?じゃあ、また何かあったら言ってね」

そう言って降りて行った。
それにしても長いな。
トーヤの馬鹿め。
あれほど「揺らぐなよ」って忠告してやったのに。
愛莉も愛莉だ。
私といた方が良い?
そんなわけないだろ!
カッとなって二人共ぶってやったが。
愛莉の声が聞こえてくる。
自分の気持ちを懸命に訴えてる。
トーヤは黙って聞いてるみたいだが。

ピンポーン。

誠が来たのかな?
ドアをノックして伝える。

「は~い」

いつもの愛莉の声だ。
仲直りしたみたいだな。

「誠着たみたいだから帰るわ」
「わかった~」

突然ドアが開く。
トーヤだ。

「今日はその……悪かったな……」
「もう二度と同じ過ち犯すなよ」

そう言ってトーヤの胸をどつく。
そうして私は誠のもとに向かった。

(3)

家に帰ってきた。
正直に言う。
まだ気分は沈んでる。
どうして冬夜君は自分を卑下するんだろ?
あ、あまり自信過剰になるのも嫌いだけど。
仲摩君みたいに。


「もう終わりにしよう。愛莉の足手間問いになんてなりたくない」

ショックだった。
頭を金づちで殴られた思いってこういうことなのかな?
そんな風に思われていたの?
前にも言ってた。
私と付き合うってそんなに重荷?

「さよなら」

今度こそ終わりだ。冬夜君に嫌われた。
大声で泣き叫びたかった。
神奈に捕まれる。
これ以上私にどうしろというの?
神奈に叩かれて、怒鳴られて気づいた。
私なんて言ったんだろう?
どうしてそんな事言ったんだろう?
神様。もう一度やり直しできませんか?
その後二人きりになって話した。
一生懸命に自分の想いを伝えた。
何度も何度も訴えた。
冬夜君の心に届いたのだろうか?
響いてくれたのだろうか?
今もまだ不安だ。
不安で眠れない。
時計は0時を回っていた。

ちゃらら~。
着信音が鳴る。
この着信音は……冬夜君だ。
こんな時間になんだろう?
電話に出る。

「……もしもし?」
「僕だけど……」
「どうしたの?こんな時間に」

嫌な予感しかしなかった。やっぱり別れようとか言わないよね?

「あ、ごめん。もしかして寝てた?」

寝られるわけないでしょ!

「ううん、眠れなくて……」
「……僕のせいだよね?ごめん」

謝らないでよ。

「大丈夫、考え事してただけ」

きっと本当の事言ったらまた同じ事繰り返すから嘘をついた。
でも、そんな事気づいてくれるわけもなく……

「……あのさ」
「なに?」
「本当に僕でいいんだよね?」

グーで殴るぞこいつめ。

「……私の話ちゃんと聞いてた」
「聞いてたけど不安で」
「やっぱり毎朝囁いてあげようか?『大好き』って」
「そ、それはちょっと……」

嫌なのか?

「イヤ?」
「そんなことないけど……ごめん」
「もっと自分に自信をもってよ。胸を張ってよ。じゃないと私まで不安になっちゃう」

いけない!私の方が泣きそうになってきた。

「ごめん」
「『ごめん』じゃない……もっと他の言葉があるでしょ?」

多分気づいてくれないだろうな~

「え、えーと……ありがとう」
「違う!」

即答する。
なんか可笑しくなってきた。

「ヒ、ヒントを……」

本当に鈍いなぁ~

「そうだなぁ~……冬夜君は私の事どう思ってる?」
「た、大切にしようと思ってるよ。この前言ったことは本当だよ。今でもこうして話が出来るのが夢なんじゃないかと」
「回りくどい!一言でいいの!」
「……大好き」
「それが聞きたかったの!」

その一言でどれだけ癒される事か。
まだ不安は消えなかった。

「ずっと好きでいてね」
「うん」

大丈夫だよね?同じ事繰り返さないよね?

「愛莉……僕たちずっと一緒でいられるかな?」
「冬夜君次第だよ。私は自分の夢にむかって前進するだけだから」
「そ、そうか……。じゃあまた明日な」
「はい、おやすみなさい」
「おやすみ」

プー……プー……

電話が切れた。
私は電話を机に置いてベッドに寝そべる。
リモコンを手にし照明を消す。
きっとまた同じ事繰り返すんだろうな~。
その時は私が冬夜君をひっぱたいてやろう。

そんなに卑屈にならなくてもいいんだよ?
堂々としてればいいんだよ?
私が選んだのは紛れもなくアナタなんだから。
この後冬夜君が本当に変わったと確信できるようになったのはそう遠くない話だった。
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