優等生と劣等生

和希

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2ndSEASON

君がいるだけで

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(1)

8月末。
始業式、そして8月考査。
バイトばかりしていたカンナにとっては不意打ちといわんばかりの出来事だった。
いや、行事表見てれば分ってたことなんだけどね。
まあ、さすがに夏休み終了前には宿題終わらせに来てたし、その時に多分出題されるだろう箇所を教えておいたから事なきを得たんだけど。
テストが終わった後にはお礼にハンバーガー奢ってもらった。
女子におごってもらうのか?
関係ないね。
さすがバイトしてるだけあって気前がいい。
まあ、愛莉に怒られるから控えめにしといたけど。


テストの結果。
愛莉も僕も変わらず。
カンナもそんなに悪くはなかった。
カンナは一夜漬けでも出来る子なんだな。
まあ、これに懲りてテスト前はバイト控えると言っていたけど。


8月26日。

校門前に女子が群がってる。
なんだろう?
僕たちも見に行ってみる。

「誠!!」

カンナが驚きの声を上げる。

「あ、神奈」

誠もこっちを見つけてカンナを呼ぶ。

「何してんだよこんなところで」

カンナが誠のそばに近づく。
その様子を見て、「なんだ彼女待ちか」と女子の群れは解散する。

「今日どうしても神奈に渡したいものがあって……」

今日?
あ、そっか。

「冬夜久しぶり、相変わらずみたいだな」

突然、話題を振ってくる誠。

「まあな、誠も部活頑張ってるみたいじゃん。一年でいきなりレギュラーでしかもインターハイ出場ってすごくね?」

インターハイの結果は残念だったけど。
初戦の相手が優勝校じゃ仕方がない。

「相手のFWが冬夜みたいに予想しないプレーをしてきてさ……今からうちに編入しないか?冬夜なら10番とれるぜ」
「体力無いって言ってるだろ」
「無いのは体力だけかよ。やる気もないだろ」

と、遠慮なくカンナが突っ込んでくる。
まあ、おっしゃる通りですが。

「そっか、残念だな。いいか、絶対防府でサッカーとかするなよ!うちが勝てなくなる」
「しても精々クラスマッチくらいだよ」
「ならいい。おっと話がそれてしまった。それで、冬夜……ちょっと今日は神奈借りていいか?」
「別にいいけど、ていうかカンナは誠の彼女だろ?僕にことわる理由なんてないと思うけど」
「そっか、ありがとう。じゃ、神奈ちょっと来て」

誠はそう言うとカンナを連れてどこかに行った。
カンナも誠はマメだって言ってたっけ?
そうか今日だったか。

「神奈達どうしたんだろ?」

心配そうに言う愛莉。
愛莉は知らないのか?

「今日はカンナの誕生日だよ」

僕が愛莉に教えてやると、愛莉はおお~と声を上げた。

「良いなぁ~、離れていてもちゃんと祝ってくれるんだね」

そういや、部活休んでカンナを親に紹介したとか言ってたっけ?
ふと気づくと愛莉の視線がこっちに向いている。
何か言ってほしそうな目だ。

「どうした?」
「冬夜君は覚えてる?私の誕生日」
「覚えてるに決まってるだろ」

毎年プレゼントしてるじゃないか。

「今年はどんなサプライズが待ってるのかな~」
「今言ったらサプライズにならないだろ?」
「そっか~」

実は何も考えてなかった。
そろそろ何か考えないとな。

(2)

「で、どうしたんだよ?」

誠に呼び出された私は、平静を装いつつ誠に聞いた。
すると誠から差し出される、長方形のプレゼント箱。

「冬夜達みたいにちゃんとした物を渡したこと無いなと思って」
「トーヤ達と比べるのは止めろって言ったろ?」
「そうだったな、ごめん」
「開けてもいいか?」
「うん」

包装を丁寧に剥がすと白い箱が。
開けるとオープンハートのネックレスが入っていた。
有名ブランドの奴だ。

「大したものじゃないけど」
「十分だよ、ありがとう」

そう言うと私は早速ネックレスをつけてみる。

「似合うかな?」
「ああ、似合ってるよ」

……。
ダメだ私も愛莉と比較してしまう。

「ごめん、上手く気持ちが伝えられない」
「どうした?」
「いや、愛莉なら抱き着くとかするんだろうなって」
「比べるのは無しって言ったのは神奈だぞ」
「うん……だからごめん」

誠は少し躊躇うと突然私を抱きしめた。

「ちょ、誠!!」
「これなら一緒だろ?」

しばらくして私もそっと抱き返す。

「ありがとう」
「こっちこそ神奈。……生まれてきてくれて、ありがとう」
「?」
「って一度言ってみたかったんだよな」

冬夜といい、男って生き物はどうしてこうなんだ。
下手にクサイ台詞を言わなくてもいい。
思ってることを率直につたえてくれるだけでいいのに。

「俺、へまやらかした?」

私が黙って考えているのを機嫌を損ねたと勘違いしたのか、不安そうに聞いてくる誠。

「別に、ただ誠も女子の扱いになれてないんだなと思っただけだよ。ところでいつまでこうしているつもりだ?」

私が言うと、自分たちの状況を理解したのか慌てて離れる誠。

「ごめん。神奈の言う通り俺あまり女子の扱いに慣れてなくて」

意外だった。
でも、考えてみるとそうかもと一人で納得していた。
ずっと私のOKを待ってるくらいなんだから。
初めて親に紹介したって言ってたし。
今度は私から誠に抱きつく。

「素のままでいいんだよ。下手に格好つけようとか思わなくていい。自然体で誠は格好いいんだから」
「その言葉そっくり神奈に返すよ」

え?

「素のままでいいんだ。神奈が甘えたいように甘えてくればいい。神奈は自分が思ってる以上に可愛いところあるんだから」
「……ありがとう」

しばらくそうしていると、誠が「そろそろ行くわ」と言いだした。
私は誠を離そうとしなかった。

「甘えたいように甘えて良いって言ったよな?」

ちょっとした私の意地悪だ。

「……少しだけな?」

そう言ってじっと立っている誠。
頃合いを見て私は誠から離れる。

「じゃあな」

そう言って私は誠を見送る。

「冬夜達にもよろしく言っといてな!」

そう言って、誠は去って行った。
私は誠が見えなくなるまでその後ろ姿を追っていた。

(3)

系・コース説明会

2年から文系理系とクラスが分かれる。
その説明会を親と共に聞いていた。

その晩家族会議があった。

「冬夜、あんたはどっちを選ぶんだい?」
「今日聞いた話だと文系かな?」
「真面目に考えてる?あんたの進路が愛莉ちゃんの進路につながるのよ」
「それは分かってるよ」
「あんたが足を引っ張るってことも……」
「それはない……と、思う」
「冬夜」

父さんが話に加わった。

「遠坂さんに聞いたよ、大学卒業したら。花嫁修業をするそうだ。就職する気は無いらしい」
「う、うん。それは愛莉から聞いた」
「お前がしっかり就職しないと愛莉ちゃんを不幸にするぞ」
「それは無いと思う」

でもしっかりしたとこ就職しないとな。
てかもうそんな話になってるのか?
知らないところでどんどん話が進んでることに恐怖すら覚えた。

「ちゃんと考えてるよ。心配いらないって」
「ならいいんだが……。お前にプレッシャーをかけるようだが……」
「今の話、愛莉には黙っててくれな。愛莉気にしてるから」
「わかった。余計な事は言わないよ」
「それより母さんたちに協力してほしいことがあるんだけど」

両親は顔を見合わせる。

「10月5日なんだけど……」


親と打ち合わせはした。
あとは、プレゼントだ。
パソコンを起動して検索サイトにキーワードを入力する。
色々出てくる。
何が良いんだろう?
4年目ともなると難しくなってくる。
実用的なのが良いのか?コスメ……はちょっとわからないな。アクセサリは毎年だし……。
ふと目についたものがあった。
これならいいかも。
すぐに注文していた。
あとは……。これも頼んでおくか。
来月の懐が厳しそうだ。


(4)

中間テスト。
3人ともに満足のいく結果だった。

「愛莉、今日帰ったらうちでパーティするから」
「え?」

怪訝そうな顔をする愛莉。

「いつも愛莉の家だろ?たまにはうちで」
「でもりえちゃんが料理作ってると思うし」
「愛莉の両親にはちゃんと伝えてあるよ」

少し考える愛莉。
そして……。

「分かった。いつもの時間に行く」
「私も行くからな」

と、カンナが愛莉に言った。

「うん……」

何か浮かない様子の愛莉だった。
嫌な予感がする。
また、愛莉の機嫌を損ねたか?

「楽しみにしてるね!」

愛莉は笑顔で答えた。
考えすぎか?



家に帰るとキッチンで愛莉ママと母さんが仲良く料理を仕込んでいる。
母さんに荷物が届いてないか確認した。
部屋に置いてるらしい。
自室に上がる。
机の上に大きな袋と小さな紙包みが。
これで準備はできた。
あ、忘れてた。
メッセージカードに文を書き込む。


先にカンナが来た。
カンナにはすでに仕込みが出来ている。
後は主賓が来るのを待つだけだ。

ピンポーン

呼び鈴が鳴る。

「遠坂です」

愛莉の声だ。
母さんが玄関に行く。
そして愛莉を、リビングに通す。
照明は落ちてる。

「あれ?」

愛莉がそう言ったその時。

パーン!!

皆が一斉にクラッカーを鳴らす。
驚く愛莉。

「お誕生日おめでとう」

一斉にお祝いの言葉をかける。

「……ありがとう」

うん?嬉しくないのかな?
いつもの弾む声じゃない。

「愛莉、これ私から」

カンナがそういってプレゼントを渡す。
リップクリームだった。

「ありがとう」

それを見て喜ぶ愛莉。
機嫌はそこねてないようだ。

「冬夜君は?」
「僕はあとで……」
「そっか、楽しみにしてるね」

愛莉はにこにこしている。
照明は消したままフラワーケーキにささったキャンドルに火をつける。
愛莉がそれを吹き消す。
そして照明をつける。
その時愛莉が初めてフラワーケーキに気がつくわけだが。

「綺麗~」

うん、満足してもらえたようだ。
それから、食事に入る。
食事も終わり歓談もしたところで、カンナと愛莉の両親が帰ると言い出した。

「じゃあ私も帰る」と、愛莉。

いやいや、待て。

フラワーケーキを手に家に帰ろうとする愛莉を呼び止める。

「な~に?」
「まだ、プレゼント渡してない」
「じゃあ、頂戴」

手を出す愛莉。

「部屋で渡すから」
「どうして?」
「どうしてって……」

やっぱり、機嫌悪いの?

「愛莉ちゃん明日は休みだし、ゆっくりしてらっしゃいな」
「でもりえちゃん、お泊りセット用意してない」
「持ってきてあげるから」

愛莉ママが、後押ししてくれた。
カンナも。

「愛莉、せっかくだからトーヤに甘えとけ」

と、言ってくれた。

「じゃあ……うん。わかった」

釈然としない愛莉。
あれ?いつもと様子が違う。
いつもなら二つ返事なのに。
なんかポカやったかな?


部屋に入ると、愛莉はいつもの場所に座った。
僕は机の上に置いてあったプレゼントを愛莉に渡す。
愛莉は「ありがとう」と言ってプレゼントを受けとる。
なんか素っ気ない。

「開けてもいい?」
「いいよ」

中にはボールペンが入っていた。
お揃いの……。

「これ……、高かったんじゃないの?」
「そんなことないよ、いつもより安いくらいだよ」
「でも、さっきのフラワーケーキもあったし」
「大丈夫、小遣いの中でやれる範囲だから」
「うん……」

なんか元気がない。
ますます不安になった。

コンコン

母さんだ。

「なに?」
「梨衣さんから愛莉ちゃんにって荷物受け取ったわよ」

母さんがそう言うと愛莉はドアを開け母さんから荷物を受け取る。

「どうもすいません」
「いいのよ、じゃあごゆっくり」

母さんが部屋を後にすると愛莉は「お風呂借りて良いかな?」と聞いてきた。
「どうぞ」と、答えると荷物から着替えを取り出し。部屋を出る。
今日はそんな気分じゃなさそうだな。
後で謝ろう。
なんで謝るのかはわからないけど、機嫌が悪そうなのは確かだ。
何でそんなに落ち込んでるの?
今日あったことを思いつく限り振り返る。
特に思い当たらない。
うーん、なんなんだ。
考えていると愛莉が戻ってきた。

「冬夜君も入ってきなよ」

心なしかいつもよりトーンが小さい。
今考えてもしょうがないか。
取りあえず風呂でも入ってくるか。


風呂から戻ってくると愛莉はじっと座って待っていた。

「あのさ、愛莉」
「な~に」

僕はすぐさま土下座した。
驚く愛莉!

「ごめん愛莉!なにかヘマやらかしたなら謝る!だから機嫌直して」
「冬夜君?」

きょとんとする愛莉。

「僕、鈍いから思い返しても何が機嫌を損ねたかすらわかんないんだ。ごめん。だから別れるとか言い出さないで!」
「……どうしてそうなるの?」

へ?

「私別に機嫌悪くないよ?」
「え?」
「冬夜君……機嫌が悪くなるとしたら、そうやってすぐ、不安になるところかな?」
「あ、ごめん」
「ほらまた!冬夜君何も悪いことしてないなら謝るの止めてって言ったでしょ」

そう言うと愛莉は僕の頭を撫でる。

「機嫌悪くないよ。むしろ嬉しいくらい。冬夜君も色々考えてくれてるんだなって」

じゃあ、機嫌悪そうに見えたのは……?

「戸惑っていたのかな?こんなに色々してもらえて、私は何をしてあげられるだろう?って」
「何もしなくていいよ、ただ居てくれるだけで……」
「そうなるでしょ?」

そう言って愛莉はにっこり笑う。

「私も同じだよ。大げさにお祝いしてくれなくていい。ただ側にいてくれて、『おめでとう』って言ってくれるだけでいいの」

あ、そういうことか。
何となく納得した。

「今日泊まって行けって言ってくれた時は嬉しかった。ただ嬉しさのあまり戸惑って上手く表現できなかった。私も冬夜君の事言えないね。上手く伝えられなくて、誤解させてしまって。」
「いや、僕の勘違いなだけだから」
「いつもならちゃんと嬉しいって表現できるのに今日はできなかった。本当はね……」

そういうと愛莉は抱き着いてきた。

「こうしたかった。これだけじゃ足りないくらい。もう頭の中が許容量超えてパニクってた。それでああいう態度に出てたんだと思う」
「良かったよ」

本当に良かった。
サプライズは成功だったみたいだ。
今年は愛莉を悲しませずに済んだ。
まだ油断はできないけど。
まだ僕の誕生日、クリスマスが残ってる。
できれば愛莉の涙を見ずに過ごしたい。
僕はそっと愛莉を抱き返す。

「ねえ?一つだけお願い良いかな?」

愛莉が唐突に尋ねてきた。

「いいよ」
「もうドッキリ系はいらなからさ。こうして二人でまったり過ごそ?」
「わかった」
「本当に?」
「うん」
「じゃあ、私もそうする~」

愛莉の顔に笑顔がもどっていた。
この笑顔を見るために僕は頑張ったんだ。
愛莉が笑ってくれるならなんだってするよ。

「誕生日おめでとう」

改めて僕が言うと、「ありがとう」といって愛莉は目を閉じる。
僕たちは口づけをかわす。

「ねえ」

愛莉が何かを聞いている?

「どうした?」

僕が聞き返すと、愛莉は言った。

「誕生日何が欲しい?」

それを聞くのか……。
ゲームのソフトとか言ったら怒るだろうな。
かといって何でもいいといっても怒るだろうし。
こういうとき先人はいいことを言っていた。

「愛莉があれば何もいらないよ」

これで決まった!


あれ?シーンとなってる。

「またドヤ顔してる。良いこと言ったつもりだけどブーです」

愛莉がむくれてる。

「え?でも……」
「私はすでに冬夜君のものだよ?」

あ、そうか。……。

「やっぱり自分で探すしかないか」
「ごめん」
「いいよ、正直嬉しかったし。今夜あげてもいいよ!」
「誕生日まで待つって言ったら……」
「……怒る」

だよなあ。

「私の誕生日プレゼントに冬夜君をください」

愛莉は恥ずかし気に言う。

「わかったよ」

僕がそういうと、愛莉はやったーと喜ぶ。
愛莉の為なのか僕の為なのか分からないけど。
愛莉の要求を受け入れることになったのでした。
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