優等生と劣等生

和希

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3rdSEASON

瞳の虹彩

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(1)

「冬夜君おはよう、朝ごはんだよ」

朝からエプロン姿の愛莉が僕を起こしにやってきた。重い体をよいしょっと起こす。

「よいしょって冬夜君おじいちゃんみたい」

そう言って愛莉は笑う。なんとでもいえ……。
僕が着替えだすと愛莉もエプロンを脱ぎ着替えを始める。
どうして、先に着替えないの?と思うかもしれないけど、なんとなく予想はつくから敢えて聞かない。
ダイニングに向かうと朝食が並んでいた。
席につくと朝食に手を付ける。月曜から1限を入れたのは失敗だと思う。来年からはちょっと愛莉にお願いしよう。
年が明けて7日が過ぎた。七草がゆの日。なんか草が入ってる粥そんなイメージしかない。あんまり好きじゃない。
そんな話をしながら、朝ごはんをすませ、洗面所に向かう。珍しく愛莉も一緒に洗面所に来た。

「どうしたの?」
「一緒に準備しようと思って」
「邪魔じゃないか?」
「冬夜君は私が邪魔なんだ……」

まずい、愛莉が拗ねる一歩手前だ。このケースは初めてだ、どうすればいい?
咄嗟に愛莉の肩を抱き寄せる。

「え?」

「愛莉ちゃんと鏡に映ってないだろ?こうやってくっついてないと。」
「これだと動きづらいよ?」
「あ、そうか。ごめん……」
「ううん、いいの?冬夜君でも私の我儘に付き合ってくれるんだなって……」

そうして愛莉と一緒に歯を磨いて顔を洗った。
顔を洗うのは愛莉は時間がかかるので、先に洗面所を出た。
どうせ愛莉は一度部屋に戻ってくる、そう思って部屋で待ってみるとどたどたと部屋に戻ってくる。
いつの間にか部屋に置かれてあった化粧台に向かい化粧をする愛莉。あまりじろじろ見ないほうが良いな。
そう思った僕はPCをのんびり眺めていた。
誠が、お勧めだと言っていたワードを検索してみる。案の定……だった。
朝のムラムラってすごいよね。女子大生とキーワードを打って検索をかけてみる。すると出てくる出てくる……。
すごいなあと見ているといつの間にやら化粧を終えた愛莉が後ろで見ている。
それに気づいて慌ててブラウザを閉じるも時すでに遅し。

ぽかっ

「朝から何見てるのかなぁ~?冬夜君」

そう言っている愛莉の顔は笑顔そのものだった。かえって怖い。

「ひ、人のPCを黙って覗き込むのはマナー違反じゃないのか?」
「婚約者の前で堂々とエッチな動画を見るのはどうなの?」
「う……ごめん」

ごめんで許されるはずもなく、愛莉は履歴をたどって僕が見ていた動画を見る。

「……冬夜君。やっぱり普通なのが好きなんだね?しかも女子大生って」
「あ、いや。なんとなく愛莉っぽい子を探しちゃってさ……」

ぽかっ

「もう、そういう事なら早く言いなさい。言ったでしょ?『冬夜君の望むことなら何でもする』って」
「その『何でも』を探していたんだよ」

そう言うシチュエーションにさりげなく持って行くのも男性の役割だって男子会で言ってたから。

「……でもこの人体柔らかいね。こんなの私無理だよ」
「愛莉のできる範囲でいいよ。僕もこんなに長時間無理……」
「うん……」

画面の右下にある時計を見る。そろそろ出ないとまずい。

「愛莉そろそろ出ないと時間ヤバい」
「あ、本当だ!」

愛莉も腕時計を見て言う。
高校生の時に買った奴だ。大学生になったんだし今度の誕生日プレゼントは時計で良いかな?
そんな事を考えながら、部屋を出て行った。

(2)

送迎の車で大学の門まで来ると男性陣が群がってくる。
そして車から出てくるクイーンを待っている。その後に出てくる僕には気がつかない。
ま、当然だよね。しかし志水さんはそんなの関係ないと言わんばかりに僕と腕を組んで歩きだす。
当然僕に突き刺さる冷たい視線、冷ややかな言葉。

「何者だあいつ」
「あんな奴うちの大学にいたか?」
「何であんな奴がクイーンと……」

もうひそひそ話の域をこえているね。はっきりと聞こえてくるよ。
聞こえてくるたびに立場が悪くなる僕。耐えろ!これも試練だ僕の。

「善幸、あなた一限目無いって言ってたわね」
「うん」

「月曜の一限目なんて選択必修科目くらいしかないだろ?わざわざ寝坊しやすいものを取ったりしないよ」
「じゃあ、私の授業につきあえるわね」

イコール付き合いなさいって言葉にしか聞こえない。黙って大講義室へと向かう。
ぞろぞろと男性の群れを引き連れながら。
因みに今日の恰好もジャージを着ていた。慣れない服装はするものじゃないしね。

「ねえ?善幸?」

いつの間にか下の名前で呼ぶようになった志水さんは針の筵に耐える僕に更なる試練を与える。

「あなたも私の事下の名前で呼んでいいのよ。晶とか晶ちゃんとかあきらっきー」とか。

とりあえず一番最後は遠慮させてもらいます。なんかそんなアニメあったね。
最後そのキャラはバッドエンドだったけど。
しかし志水さんという他人行儀な名前でいつまでも呼ぶのも可哀そうかな。思いっきり譲歩した。

「じゃあ、晶ちゃんで……」
「ありがとう、嬉しいわ」

そういってこの男性陣の目の前で堂々と僕に密着する晶……ちゃん。
針なんて優しいものじゃない、男性陣が手にするのは立派な刃。体中を切り刻まれる感覚がした。
痛い、痛いよ晶ちゃん。

そうして一限目受ける必要のない授業を受けて、必要以上に冷たい視線で体中を痛めつけられてボロボロに疲れ果てる僕。

「2限目は私空いてるんだけど?」
「僕は2限目からだね」

バイトの時間に合わせて履修している為2限から4限にかけて取ることが多い。もちろん必修科目がある場合は1限や5限も取るけど。

「じゃあ、2限目も一緒に受けられるわね」

一緒に受ける必要は全くないんですけどね。下手に抵抗しても無駄なので抵抗しないけど。というか最近抵抗感が全くない自分が恐ろしい。

3限目はお互い受ける科目が違うので別々に行動した。

「浮気しちゃだめよ」と一言残して半数の男性を引き連れて彼女は教育棟へと向かって行った。残りの半数はというと僕の後を付いてくる。

教室に入ると遠坂さん達、中島君が既に来ていた。彼らに危害を加えちゃいけない。そう思って著と離れた場所に座った。そんな僕の気配りを無視して中島君は席を移動してくる。

「どうしたんだ、善幸?なんかすっごい囲まれているみたいだけど……?」

そんな火中に飛び込んできたのは中島君、君の方だからね?

「いやあ、朝志水……晶ちゃんと一緒に通学したらこの様でね」

よく考えたら彼女のいない時間くらい普通に「志水さん」でよかったのかもしれないけど、律儀に「晶ちゃん」と呼んでしまった。

「晶ちゃん!?まあ、当然の呼び方と言えば当然か?」

そんな大きな声で言ったら周りが反応するだろ?ほら、どす黒いオーラが漂ってきた。一人では小さなオーラも辺り一面がそのオーラに包まれたらかなりの大きさになる。
さすがに中島君もその異変に気付いたようだ。
机に突っ伏していた片桐君もその異変に気付いたようだ。
遠坂さんが怯えて片桐君の腕にしがみ付いたからかもしれないけど、彼等は気づかれない様に僕達から離れていく。
それが正しい選択だよ片桐君。中島君はと言うと……。

「悪い、ちょっと体調くずしたみたいだ。フケルわ……。」

そう言って教室を後にする中島君。これで僕の周りには敵しかいなくなった。
四面楚歌とはまさにこの事か。
こういう時の対処法は心得てある。

ひたすら耐える。

それしかない。一度や二度の話ではなかった。
彼女と交際を宣言してから幾度となく体験してきた危機。
うかつに対応するより、貝のように黙っていれば彼らもいずれ離れていく。
その前例が示す通り彼ら一人、また一人と次々と教室を後にして行った。
彼等も結局本気で僕の事を追い回してるわけではない。
ただ「何でこんな男と」それだけの理由で僕を追いかけてきただけだ。
過剰に反応しなかったら何もしてこない。
する度胸があればとくに晶ちゃんに告ったりしてるさ。

そんな日を続けていれば、彼等の熱も冷めてくるわけで、瞳の虹彩も正常に戻っていくだけで、自然と離れていく。
たまに熱の強い人が未だに残っているわけだけど。



「いつも大変だね。酒井君は」

遠坂さんが声をかけてくれた。いつもの注文をして。

「もう慣れましたよ。今日はまだましでして」

最初のうちは「お前彼女のなんなの?」と胸ぐらを掴まれたこともありましたからね。理不尽の一言につきますね。

「でも頑張ってね。志水さんの意思は固いみたいだから。酒井君が折れなかったら上手くいくからきっと」
「どうしてそう断言できるんですか?」

遠坂さんの自信ある発言に、僕は疑問を感じていた。

「私もそうだったから、勝手に期待と羨望のまなざしを受けてアイドル化されて、勇気振り絞って冬夜君とつきあってるって宣言したらそれでみんな離れて行ったから」

片桐君も大変だったんだな。まあ、片桐君だからこその遠坂さんの見る虹彩が合っていたんだろうな。

「言っとくけど、酒井君の思ってるような立派なものじゃないからね。今の酒井君と同じ。自分に劣等感を感じていた。でも、愛莉が変えてくれた。人に蔑まされても愛莉が認めてくれるならそれでいい。そう思ったら気が楽になった」

片桐君はそう言ってじゃれつく遠坂さんの頭を撫でる。

「酒井君も何があったのか知らないけど、自分の虹彩で志水さんを見て。好きと感じたんだろ?じゃあそれを手放さない。何があっても。それだけ守れば上手くいくよ」

そうだったね。僕は晶ちゃんを好きになったんだ。それだけは揺るがない事実。それを手離したらいけない。……と、思う。彼女の好意を一方的に受けてるだけかもしれないけど。ひたむきな彼女に惹かれていただけかもしれない。そんなちっぽけなな気持でも恋に変わりはない。大切にしよう。

この二人を見ていてそう思う。多分それは素敵な物なのだと思うから。

(3)

光が欲しくて手を伸ばした。
目覚めて待っていたのは見知らぬ世界。
そして胸に揺らめく彼の笑顔。
想いを抱いたままに彷徨いながらも彼の元へと歩き出す。
行く手を遮る霧。
彼はその霧を薙ぎ払い思い出す。
思いを込めても言葉は時に無力だ。
行動しても残酷な真実が待っている。
それでも諦めない。
胸に煌めく私の決意は、櫂を手繰り彼方へ漕ぎ出す。
私に虚像を映し勝手に惑わされる男たち。
だけど彼はその霧を振り払う強さを持っていた。
迷いの幻想を突き抜ける彼。
私は孤独だと思っていた。
困難な道でも、今日が最低でもきっと笑える日が来ると信じた結果、彼に出会えた。彼の虹彩は私をどう映しているのだろう?


そこで私の夢は終わった。
彼との出会いは運命だと実感した。
私の想いはやっと彼に届いた。
相変わらず何も行動してくれないけど。
それでも彼の私を見る瞳は明らかに変わっていた。
やっと届いたのね。
私と他人を隔てる霧を迷いなく振り払う彼。

私達の世界は正邪を峻別する。
私達は未来を渇望する。
彼は疑わしいものを巧みに癒す。

もっと自分を誇って欲しい。
片桐君の言う通り私の殻を突き破ってきたのは善幸が初めてなのだから。

今日も彼の勤める喫茶店へと足を運ぶ。
大学にいる時は可能な限り善幸の側にいる。
まわりにいる男ども……恵美風にいうなら”雑魚”が五月蠅いけど。
彼にも迷惑をかけているかもしれないけど、それでも側にいたいの。許してね。
渡辺班は最初は皆敵に思えたけど、私の想いが変わった時それを受け入れてくれた。
とても居心地のいい場所に思えた。
その渡辺班の作戦会議室ともなりかけてる喫茶店。
入るといつものレモンティーを注文して、きびきび動いている彼をみている。
ここ半年以上にもなる私の日課。
それだけで幸せになれるの。
今日もいつもの場所に陣取っていつもの注文をして彼を眺めていた。
奥には片桐君たちと木元先輩達がいる。
隣には善幸の友達・中島君がいる。
その中島君は、善幸の元恋人・一ノ瀬さんと話をしている。正しいのか間違ってるのか分からないけど、勝手に善幸に恋をして勝手に幻滅して自分から投げ出していった。
片桐君風にいうなら善幸のトリセツを手に入れることができなかったということかしら?
相性とういう簡素な言葉で片づけるのもいいかもしれないわね。

カランカラン
ドアベルの音と共に現れたのは、旧敵・恵美と、その恋人・石原君だった。

「相も変わらず毎日通ってるわけ?」

恵美は私を見るとそう言った。
以前のような敵意は感じられない。
笑顔を見せる余裕すらある。その笑みも昔のような挑発的なものではなく、もっと優しいものだった。

「そうよ、私の日課だから」

そう笑みを浮かべて彼女に返した。

「もう、そんな事をする必要はないんじゃない?それよりもっと大事なことあるでしょう?」

恵美はそう言った。これも私にとって大事な事なんだけど。

「手料理でもつくって彼を温かく迎える準備でもしてあげた方がいいんじゃなくて?」
「ああ、そういうこと。それなら問題ないわ。これ一杯飲んだら帰るつもりだから」
「そう?それならいいんだけど……」

恵美とは女子会の時に「互いに軟弱な彼氏と」意気投合したこともあった。
だけど、遠坂さんの「それでも好きなところあるんでしょ?」との問いに互いに意気投合した。
その後4人でお話した。
とても楽しい時間だった。
過去のわだかまりが嘘のように溶けてなくなっていた。

「それじゃ、私は帰るわ」

そういって代金を払うと店を出ようとして、立ち止まった。

「善幸、今日食べたいのある?」
「ぼ、僕は特に何でも。毎食ラーメンで過ごしてた時もありましたから」
「ラーメン?好きなの?」
「い、いやお金が無くてですね。インスタントラーメンを買いだめしておくんですよ」
「分かったわ、たまにはラーメンとやらを作ってあげる」
「はい?」
「私も食べたことないから興味あるわ。そのラーメンとやらに」
「そ、そうなんですか?結構美味しいですよ」
「じゃ、食材買って帰るからまた後で家で」
「はい……」

そう言って私は店を出る。

車に乗り込むと風見に告げた。

「インスタントラーメンとやらを作るから材料を教えて頂戴」
「インスタントラーメンですか?それでしたらスーパーならどこでも売ってるかと」
「じゃ、スーパーに寄って頂戴」
「かしこまりました」

その間に検索サイトでラーメンの作り方を検索する。
あら?思ったより簡単そうね。
彼の好みの料理を知る。それも楽しそうだわね。

(4)

喫茶店を出た私たちは、家に帰る。
ちょっと遅くなっちゃったかな?
この分だと夕食は麻耶さん任せになっちゃうな。
片付けは私がするから許してね。
家に帰ると冬夜君の両親がリビングで待っていた。
ダイニングのテーブルの上にはご飯が並んである。

「すいません、遅くなっちゃって……」
「愛莉ちゃん、今すぐ家に帰ってあげて」
「え……」

私何かしてはいけないことしちゃったかな?

「私迷惑ですか……?」
「ち、違うのよ愛莉ちゃん。ちょっと遠坂さんの家に客が来ているから。冬夜!あんたも行ってきなさい」
「……僕にも用があるの?」

冬夜君が訝し気に聞いている。

「そうよ、あんたも無関係じゃないから……」
「いったい何があったの?」
「行けば分かる……」

冬夜君のパパさんが意味深に言った。
何があるのかな?
冬夜君と、私の家に向かう。
家に帰るとりえちゃんが出迎えてくれた。なんか様子が変だ。
リビングに案内されるとボブカットの女の子がゆっくりと立ち上がり振り返る。

井上亜子。
冬夜君の従妹。かつて私から冬夜君を奪い去ろうとした人。私の家に襲撃をしかけてきた勝也さんの妹。
どうして彼女が家に?隣に男の人を連れていた。彼氏だという。

「愛莉ちゃんお部屋片づけておいたから、部屋でゆっくりお話ししなさいな~」

りえちゃんの口調はいつも通りなところをみると物騒な話ではなさそうだ。
しかし亜子さんは「いえ、ここで、ご両親にもお話したいことですから」と断った。
私と冬夜君はリビングのソファーに腰掛ける。すると亜子さんと彼氏さんは深々と頭を下げた。

「先ずは兄のしでかしたことと両親の非礼に対して深くお詫びを申し上げます」

それはすごく事務的な口調だった。その事だけを伝えに来たの?
彼氏さんが菓子折りを差し出した。パパさんは最初受け取らなかったが、亜子さんがどうしてもというので渋々受け取った。
もう用は済んだんだよね?しかし彼女の話はそれだけで止まらなかった。

「実は兄が失踪しました……」
「え!?」

冬夜君が声を出して驚いた。

「それでもしやと思ってこの辺を探してみたのですが、見つからなくて」
「でも、誓約書でこの辺には近寄れないはずじゃなかったかしら~」
「兄が大人しく引き下がるとも思えないので、ご忠告にと思いまして」

亜子さんは私を見て話す。

「ごめんなさいね。不出来な兄で。私もあなたの前にはなるべく顔を出さないほうが良いと思ったんだけど。両親の不作法もあったし、彼氏と一緒なら安心するだろうと思って」

私は「気にしないで、ご忠告ありがとう」とだけ返した。

「それではこの辺で失礼します。もし兄を見かけたらすぐに警察に届け出てください」

そう言って亜子さん達は帰って行った。
帰った後4人で相談する。

「この事うちの親は知ってるんですか?」

冬夜君が尋ねるとりえちゃんが答えた。

「知ってるも何も片桐さん宅に家を訪ねたらしいから~」
「……冬夜君、くれぐれも無茶はしないで欲しい」

そう言ってパパさんが頭を下げる。

「私からもお願い、無茶はしないで」

冬夜君の腕を掴む。

「身内の不始末だから、自分でどうにかするつもりです」

冬夜君の言葉に不安がよぎる。

「……気持ちは分かるが、君はまだ子供だ。大人を頼っていいのだよ?」

パパさんの言葉は穏やかだったが表情は真剣だった。その事を冬夜君も感じたのか「……分かりました」と大人しく引き下がる。
春遠し。
言葉通りにまだまだ冬は続く。
そんな冬三日月の番の出来事だった。
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