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3rdSEASON
君の中にあるもの
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(1)
時計の音で目が覚めた。
愛莉は眠っている。僕の体を抱き枕にして。
こんな愛莉を見られるのは彼氏である僕の特権だな。
「おはよう愛莉、朝だよ」
そう言って愛莉の体を揺さぶってやれば「う~ん」と可愛い声をあげて、目をうっすらと開ける愛莉。愛莉は僕と目が合うとにこりと笑う。
「おはよう、冬夜君」
愛莉が目が覚めたのを確認すると、着替える為にベッドを抜け出そうとすれば愛莉がそれを抱き留める。
「もう少しだけ」
口にはしないものの目でそう強請っているいる愛莉を見れば、反抗できるものなどいるはずもなく僕もあっさりとそれを受け入れる。
愛莉は、それに満足すると僕に抱き着く。子供をあやすかのように愛莉の頭を撫でてやる。そしてたまに意地の悪い事を言ってやるんだ。
「寝顔見られて恥ずかしくないのか?」
しかし愛莉は恥ずかしがるそぶりもなくにこりと笑うと、僕の耳元で囁く。
「冬夜君だけは特別だもん。今更恥ずかしがることもないでしょ?」
そうか、特別なのか。最初から分かり切ってる言葉だけど、改めて言われると嬉しい反面すこし恥ずかしくもあり、照れくさい。
そんな事を顔に出さず優しい表情で穏やかな声で愛莉に言ってやる。
「そろそろお腹空いたし、朝食にしないか?」
そう言うと愛莉は満面の笑みで、僕に返事する。
「うん、いいよ」
僕はベッドを抜け出すと、愛莉も起き上がる。
そしてダイニングに降りて準備されているだろう、朝食にありつく。
「麻耶さん、今日は通常通りだから」
「愛莉ちゃん、これはおばさんからの提案なんだけど、休みの間くらいゆっくりしなさい。せっかくの休みなんだし冬夜と遊んでなさいな」
母さんがそう言うと愛莉は素直に従う。学生なんだから、休みの期間くらい休ませてやりたい。それが母さんの提案だった。
僕もそう思う、学業が休みなら学生である愛莉は十分な休養を取るべきだ。その為の休みの過ごし方は僕と考えて行けばいい。
バイトしたリ、同棲を体験したリ、恋人を作ったり……は僕達には必要ないか。検索サイトで休みの過ごし方を検索してみたけどどれも僕達にはあてはまらなかった。
一人旅はちょっと興味あったけど愛莉が許してくれるはずもなく。まあ、旅行にはいくべきなんだろうけど。この時期行きたいところも無いので、パスしておいた。
海外旅行か……。ちょっと興味あるな。来年あたり計画してみるかな。初めての海外旅行はどこが良いんだろう?愛莉に聞いてみた。
「う~ん、初めての海外旅行はハネムーンって決めてあったんだけどね」
もうちょい先の話になりそうだ。
と、なると国内旅行か。生きたいところを検索してみる。
屋久島や、鳥取砂丘。白川郷なんかも行ってみたいな。
北海道に遊びに行くのもいいかもしれない。
二人だけじゃなくてもいい、渡辺班で行ってみるのも楽しいかもしれない。
行くなら夏か冬だな。
愛莉とやってみたい事、色々ある。全部やれるかどうかわからないけど一つずつ消化していこう。
とりあえず今やるべきことを片付ける。
愛莉と部屋でモーニングコーヒーを飲んで寛ぐ。
そしてゲームを起動する。
ぽかっ
「婚約者を放っておいて、いきなりゲームですか?」
違うよ愛莉、ゲームをするのは愛莉だよ。愛莉にコントローラーを渡す。
有名な大作RPGだった。映像がものすごくきれいなゲーム。
「血がどばーッと出たりしない?」
「そう言うのはないから大丈夫だよ」
最初はチュートリアルから始まる。でも、愛莉には難しいようだ。ムービーに見とれてる間にやられてる。
「冬夜君やって~」
愛莉は僕にコントローラーを渡す。
「僕がやったら意味がないだろ?」
「やってるの見てるだけでいい」
「仕方ないな」
もう何度もやってるので迷うことなく進んでいく。
殆ど一本道のゲームなので迷う要素もないんだけど。
「映像綺麗だね」
「うん、だから愛莉に勧めてみたんだけど」
難しかったようだ。暫くすると愛莉が欠伸をした。やっぱり退屈だよな。愛莉をみると申し訳なさそうに僕を見てる。
「……ごめんね」
「これはやめておこうか?」
僕は対戦型のゲームを次に選ぶと、愛莉は首を振る。
「冬夜君対戦すると意地が悪いからやだ」
「手加減するから」
「まださっきのゲーム見てた方が良い」
二人で話しあった結果、やっぱりテレビを見ることに。愛莉にゲームは不評だったようだ。
10時になってお菓子をつまみながら紅茶を飲み、テレビを見ていると僕のスマホがなった。
酒井君からのメッセージだ。
「ちょっと相談があるんだけど、お昼過ぎに喫茶店に来てもらえないかな?出来れば一人で」
遅いよ酒井君。ばっちり愛莉が見てる。多分ダメだろうなと思いつつ、愛莉に聞いてみると。
「ブー!です。隠し事は無しって言ったよね?」
「でも女子会とかの時は愛莉一人で行かせたろ?」
「冬夜君だって男子会やってたじゃない」
「それの延長だと思って……」
「だめで~す。相談事って冬夜君にするのは大抵ろくな事じゃないから」
ごめん酒井君。
(2)
今日は一ノ瀬さんは休みだった。
店には石原君がいる。中島君は一ノ瀬さんと遊んでいるのだろう?
石原君はカウンター席に腰掛けている。
約束の時間になるとカランカランとドアベルが音を立てる。
現れたのは片桐君と遠坂さんだった、
「あれ?石原君もいる?どうしたの?」
どうしたの?と聞きたいのは僕の方ですよ。どうして遠坂さんが来てるんだい?
片桐君の方を見る。片桐君はごめんって仕草をしている。
「で、3人で何相談しようとしてたの?」
遠坂さんが切り出す。
石原君が話しを始めた。
「いや、別に隠す事でもないんだけど、ホワイトデーのお返しどうしようと思いまして」
「へ?」
遠坂さんが、なんでいまさらそんなことを言った感じで聞き返してくる。
「石原君は、去年言ったよね?気持ちが大事なんだよって。酒井君も初めてじゃないんでしょ?悩んで買ってもらった物なら何でも嬉しいよ」
「それがですね……下手な貴金属を買っても二人共お金持ちだし、身に着けるものとかもだめかな~と思って」
「……二人共アクセサリーつけてる印象なかったけど?」
「え?」
さすが女性は見るところはちゃんと見てるんだな~と感心した。
「金額が問題じゃないよ。多分二人共分かってると思う。石原君たちが何をくれるのかを楽しみにしてるんだよ?」
「そうはいいましてもね~」
「僕なんかブランド品の時計もらったんですよ?下手なもの返せないですよ」
「お食事に誘ってもらえるだけでも嬉しいけどな~」
さっきから遠坂さんが相談に応じてるけど、片桐君は……ナポリタン食ってる。根本的に相談する相手を間違えたかもしれない。
「食事は誘ったんだけど、やっぱりプレゼントが……」
「酒井君、バイト何時まで?」
「?」
片桐君が突然聞いてきた。
「もうすぐ交代の人が来るはずですけどそれが何か?」
「じゃあ、終わったら二人共愛莉に選んでもらえば良いんじゃない?」
片桐君は絶妙のパスを出してきた。
「冬夜君それだと意味が無いんだよ?」
「相談に乗ってあげるくらいいいだろ?最終的に決めるのは酒井君たちだし」
「まあ、そういうことなら……でも知らないよ?多分私が選んだってバレると思う。女性の勘ってすごいし」
そうして、バイトの時間が終わると僕たちはショッピングモールに向かった。
遠坂さんの中ではもう買う物は決めてあったらしい。
石原君にはペアバングルを、僕にはお揃いのパジャマを勧めた。
ついでに超有名ブランドのチョコレートも。
「多分それ良いと思う」
そう言えば片桐君がいない。ついでだからと自分の分も買っているんだろうか?
「ごめんごめん」
片桐君がやってくる、手には紙袋が用意されていた。
買ってきたんだね。
当日。
晶ちゃんを起こすとプレゼントを差し出した。
晶ちゃんは喜んでプレゼントを開ける。
パジャマが2着お揃いで入っていた。
「へえ、善幸にしては気の利いたことしてくれるじゃない。誰かに選んでもらった?」
本当に女性は勘がするどい。
「まあ、助言はもらったかな……ハハハ」
「どうして私に聞かなかったの?」
「へ?」
「私が選んであげたのに……」
それだとプレゼントにならない気がするんですけど……。
「まあ、いいわ。素敵なプレゼントに免じて許してあげる。でも彼女に黙って他の女性と買い物に行くのはどうかと思うわよ」
え?女性だなんて一言も言ってないのに。
やっぱり女性の勘て怖い。
(3)
夜、駅前で、恵美と待ち合わせをすると、イタリアンんの店に行った。
食べ放題飲み放題の店だ。
二人だけで乾杯すると、ご飯を食べる。
二人共小食なのであまり食べれなかったけど、楽しい一時を過ごした。
食べるのが一段落つくと、僕はプレゼントを恵美に渡した。
中身はチョコレートとペアバングル。
以前にブレスレットはプレゼントしたことがある。
「ごめん、他に何もおもいつかなくて……」
恵美はそんな僕をじっとみる。
怒らせちゃったかな?
暫くすると恵美は口を開いた。
「イッシー、私から提案があるんだけど?」
「はい?」
「イッシーが私にプレゼントするときは私が選んだものを買うってのはどう?」
「え?」
それは確かに色々悩まずに済むから楽だけど、それでいいの?
「一緒に悩んで選ぶ時間てのを楽しんでみたくて」
なるほどね。そういうことなら。
「いいよ。今度からそうするよ」
「ありがとう」
恵美は機嫌を良くしたようだ。
楽しく食事をすると店を出る。
「このまま帰るだなんて言わないわよね?」
「うん、泊りのつもりでホテルもチェックイン済ませてあるよ」
泊り。
その一言で彼女がかたまった。
「そこまで考えてなかったわ。何も準備してないわよ」
「だめだった?」
「そんなわけないじゃない」
そう言って恵美は笑った。
「じゃあ、もう一軒くらいいけるわね」
「まあ時間的にはいけるけど……」
「いい店知ってるのよ。そこに行きましょ?」
恵美に連れて行かされた先はワインカフェだった。
何を注文したらいいのかわからないので、とりあえず恵美が注文したものと同じものを注文する。
初めてのドリンクの味は酸っぱい味。
「もう少し甘口のが良かったかしら?」
恵美が僕の表情を見てそう笑う。
「大丈夫だよ、美味しいよ」
「それならよかった?」
少し大人の階段を上った気になる。
正確に言うともう大人なんだけど。
その世界に少しだけ足を踏み入れた気がする。
ちょっと無理をしすぎたかもしれない。
恵美のペースに合わせて飲んでいたら頭がくらくらしてきた。
「イッシー大丈夫?」
恵美が心配してる。
「大丈夫だよ」と、立ち上がるも足腰が上手く立たない。
恵美に肩を借りて店を出る僕。
情けない。
「ごめんね」
僕は恵美に頭を下げる。
「謝るのは私の方。イッシーに無理させたみたい」
いいんだよ。恵美が楽しいならそれだけで幸せなんだ。
ホテルまで歩ける距離だったけど恵美は送迎を呼ぶ。
「タワーホテルでいいのね?」
恵美がそう言うと僕がうなずく。
送迎はタワーホテルに到着すると恵美はフロントから鍵を預かりエレベーターに乗る。
部屋に辿り着くと僕はベッドに倒れこむ。
寝たらだめだ、寝たらだめだ、寝たらだめだ……。
気力を振り絞ってシャワーを浴びる。
シャワーを浴びてるうちに少しだけ気分が楽になり、目も冴えてきた。
シャワーを出ると入れ替わりで恵美がシャワーを浴び。その間テレビのニュースを見る。
「イッシー大丈夫?はいこれ……」
そう言って差し出されたのはスポーツ飲料だった。コンビニで買ってきたのだろう。
「ありがとう少し楽になったよ……ごめんね」
「いいのよ、少しずつ慣れて行けば。これまでだってそうだったじゃない」
そうだったね。
少しずつって言い聞かせて、願い事かなえていこうね。
とりあえずは恵美の願い事一つ叶えられたかな?
でも今夜はこれだけじゃないんだよ。
僕は気力で起き上がると恵美に抱きつき倒れる。
「イッシー?」
戸惑う恵美に口づけを交わす。
意味を理解したらしい恵美は目を閉じじっとしている。
甘美な夜はこれから始まる。
(4)
福岡のショッピングモール。
私達は買い物に来ていた。
今日はホワイトデー。
冬夜君との買い物デートが私からの願い事。
春服買っておかなくちゃね。
冬夜君の服を選ぶのは私の仕事。次々と服を選んでは買っていく。
やっぱり彼氏には良い格好して欲しいじゃない。私の我儘を黙って聞いてくれる冬夜君。
一通り買い終わるとそろそろ時間かな?
え?まだ買い物終わってないって?
「愛莉の分買ってないだろ?」
あ、そっか。私もちゃんと服揃えておかないとね?
「冬夜君、春はどんな格好して欲しい?」
私がそう尋ねると冬夜君は悩みだした。
冬夜君はお気に入りの服を探しながら店を回る。
やっぱりスカートが良いらしい。
でも前みたいなこともあるからパンツも買っておくね。
冬夜君の好みはスカートにカーディガン。
白いシャツにデニムスカート、フレアスカートが好きらしい。
色は2,3色に絞りながら冬夜君と相談して買って行く。
やっぱりあまり露出の多いものは好まないみたい。
「まだ肌寒いかもしれないだろ?」
それならカーディガン買ってるから大丈夫だよ?隠したってだめだよ。冬夜君前に言ってたもんね、あまり私を他の男に変な目でじろじろ見られたくないっって。
私は冬夜君がそれがいいなら、冬夜君の言うとおりにするよ。でも少しだけ意地悪させてね。
「どうせ私は体形が幼いですよ」
拗ねたふりをしてみせれば冬夜君が慌てふためく。大丈夫だよ。ちゃんと理由覚えてるから。冬夜君だけが知ってればいいんだよね?私の体形。
そう言ってくれるだけで嬉しいんだ。偶に見せてくれる冬夜君の好み。たまにしか言わないからちゃんと覚えてる。どれもこれも嬉しい要求ばかりで、冬夜君の中ではそう言う風に私が見えているのね。
買い物が終わると。ホテルに向かう。
夜景が綺麗な素敵なレストラン。料理を楽しみながら、冬夜君との会話も弾む。
福岡の夜景が星空のようにきれいだった。
お食事が終わると、冬夜君からのプレゼントが。
開けようとすると「あとで部屋に戻ってから開けて」と冬夜君が言う。
「ほえ?」
何が入ってるんだろう?冬夜君だから変なプレゼントは無いと思うんだけど、気になるな。
とりあえず「ありがとう」と礼を言う。
「そんな大したものじゃないけど……」と冬夜君は控えめに言う。
どんなものでもいいんだよ?冬夜君が悩んで買った物でしょ?それにこんなに素敵なディナーをプレゼントしてもらえたし。
ゆったりと夕食を堪能した後、部屋に戻る。
冬夜君がシャワーを浴びてる間にプレゼントの封を解く。
バスセットが入ってあった。有名ブランドの。
冬夜君がこれだと思ったのがこれだったんだね?
冬夜君やっぱりセンスあるよ。帰ったら早速使おう。そっとバッグの中に仕舞う。
冬夜君がシャワーから浴びると、次は私の番。体を念入りに洗う。
シャワーから出ると冬夜君ベッドに横になり、テレビを見ていた。
冬夜君の隣に入ると冬夜君に抱き着く。冬夜君からリモコンを取りあげるとテレビを消し照明を少し落とす。
「素敵な夜をありがとう」
「喜んでもらえてなにより」
まだだよ?
冬夜君に甘えるのこれからなんだから。
その晩はまるで春暁のようだった。
時計の音で目が覚めた。
愛莉は眠っている。僕の体を抱き枕にして。
こんな愛莉を見られるのは彼氏である僕の特権だな。
「おはよう愛莉、朝だよ」
そう言って愛莉の体を揺さぶってやれば「う~ん」と可愛い声をあげて、目をうっすらと開ける愛莉。愛莉は僕と目が合うとにこりと笑う。
「おはよう、冬夜君」
愛莉が目が覚めたのを確認すると、着替える為にベッドを抜け出そうとすれば愛莉がそれを抱き留める。
「もう少しだけ」
口にはしないものの目でそう強請っているいる愛莉を見れば、反抗できるものなどいるはずもなく僕もあっさりとそれを受け入れる。
愛莉は、それに満足すると僕に抱き着く。子供をあやすかのように愛莉の頭を撫でてやる。そしてたまに意地の悪い事を言ってやるんだ。
「寝顔見られて恥ずかしくないのか?」
しかし愛莉は恥ずかしがるそぶりもなくにこりと笑うと、僕の耳元で囁く。
「冬夜君だけは特別だもん。今更恥ずかしがることもないでしょ?」
そうか、特別なのか。最初から分かり切ってる言葉だけど、改めて言われると嬉しい反面すこし恥ずかしくもあり、照れくさい。
そんな事を顔に出さず優しい表情で穏やかな声で愛莉に言ってやる。
「そろそろお腹空いたし、朝食にしないか?」
そう言うと愛莉は満面の笑みで、僕に返事する。
「うん、いいよ」
僕はベッドを抜け出すと、愛莉も起き上がる。
そしてダイニングに降りて準備されているだろう、朝食にありつく。
「麻耶さん、今日は通常通りだから」
「愛莉ちゃん、これはおばさんからの提案なんだけど、休みの間くらいゆっくりしなさい。せっかくの休みなんだし冬夜と遊んでなさいな」
母さんがそう言うと愛莉は素直に従う。学生なんだから、休みの期間くらい休ませてやりたい。それが母さんの提案だった。
僕もそう思う、学業が休みなら学生である愛莉は十分な休養を取るべきだ。その為の休みの過ごし方は僕と考えて行けばいい。
バイトしたリ、同棲を体験したリ、恋人を作ったり……は僕達には必要ないか。検索サイトで休みの過ごし方を検索してみたけどどれも僕達にはあてはまらなかった。
一人旅はちょっと興味あったけど愛莉が許してくれるはずもなく。まあ、旅行にはいくべきなんだろうけど。この時期行きたいところも無いので、パスしておいた。
海外旅行か……。ちょっと興味あるな。来年あたり計画してみるかな。初めての海外旅行はどこが良いんだろう?愛莉に聞いてみた。
「う~ん、初めての海外旅行はハネムーンって決めてあったんだけどね」
もうちょい先の話になりそうだ。
と、なると国内旅行か。生きたいところを検索してみる。
屋久島や、鳥取砂丘。白川郷なんかも行ってみたいな。
北海道に遊びに行くのもいいかもしれない。
二人だけじゃなくてもいい、渡辺班で行ってみるのも楽しいかもしれない。
行くなら夏か冬だな。
愛莉とやってみたい事、色々ある。全部やれるかどうかわからないけど一つずつ消化していこう。
とりあえず今やるべきことを片付ける。
愛莉と部屋でモーニングコーヒーを飲んで寛ぐ。
そしてゲームを起動する。
ぽかっ
「婚約者を放っておいて、いきなりゲームですか?」
違うよ愛莉、ゲームをするのは愛莉だよ。愛莉にコントローラーを渡す。
有名な大作RPGだった。映像がものすごくきれいなゲーム。
「血がどばーッと出たりしない?」
「そう言うのはないから大丈夫だよ」
最初はチュートリアルから始まる。でも、愛莉には難しいようだ。ムービーに見とれてる間にやられてる。
「冬夜君やって~」
愛莉は僕にコントローラーを渡す。
「僕がやったら意味がないだろ?」
「やってるの見てるだけでいい」
「仕方ないな」
もう何度もやってるので迷うことなく進んでいく。
殆ど一本道のゲームなので迷う要素もないんだけど。
「映像綺麗だね」
「うん、だから愛莉に勧めてみたんだけど」
難しかったようだ。暫くすると愛莉が欠伸をした。やっぱり退屈だよな。愛莉をみると申し訳なさそうに僕を見てる。
「……ごめんね」
「これはやめておこうか?」
僕は対戦型のゲームを次に選ぶと、愛莉は首を振る。
「冬夜君対戦すると意地が悪いからやだ」
「手加減するから」
「まださっきのゲーム見てた方が良い」
二人で話しあった結果、やっぱりテレビを見ることに。愛莉にゲームは不評だったようだ。
10時になってお菓子をつまみながら紅茶を飲み、テレビを見ていると僕のスマホがなった。
酒井君からのメッセージだ。
「ちょっと相談があるんだけど、お昼過ぎに喫茶店に来てもらえないかな?出来れば一人で」
遅いよ酒井君。ばっちり愛莉が見てる。多分ダメだろうなと思いつつ、愛莉に聞いてみると。
「ブー!です。隠し事は無しって言ったよね?」
「でも女子会とかの時は愛莉一人で行かせたろ?」
「冬夜君だって男子会やってたじゃない」
「それの延長だと思って……」
「だめで~す。相談事って冬夜君にするのは大抵ろくな事じゃないから」
ごめん酒井君。
(2)
今日は一ノ瀬さんは休みだった。
店には石原君がいる。中島君は一ノ瀬さんと遊んでいるのだろう?
石原君はカウンター席に腰掛けている。
約束の時間になるとカランカランとドアベルが音を立てる。
現れたのは片桐君と遠坂さんだった、
「あれ?石原君もいる?どうしたの?」
どうしたの?と聞きたいのは僕の方ですよ。どうして遠坂さんが来てるんだい?
片桐君の方を見る。片桐君はごめんって仕草をしている。
「で、3人で何相談しようとしてたの?」
遠坂さんが切り出す。
石原君が話しを始めた。
「いや、別に隠す事でもないんだけど、ホワイトデーのお返しどうしようと思いまして」
「へ?」
遠坂さんが、なんでいまさらそんなことを言った感じで聞き返してくる。
「石原君は、去年言ったよね?気持ちが大事なんだよって。酒井君も初めてじゃないんでしょ?悩んで買ってもらった物なら何でも嬉しいよ」
「それがですね……下手な貴金属を買っても二人共お金持ちだし、身に着けるものとかもだめかな~と思って」
「……二人共アクセサリーつけてる印象なかったけど?」
「え?」
さすが女性は見るところはちゃんと見てるんだな~と感心した。
「金額が問題じゃないよ。多分二人共分かってると思う。石原君たちが何をくれるのかを楽しみにしてるんだよ?」
「そうはいいましてもね~」
「僕なんかブランド品の時計もらったんですよ?下手なもの返せないですよ」
「お食事に誘ってもらえるだけでも嬉しいけどな~」
さっきから遠坂さんが相談に応じてるけど、片桐君は……ナポリタン食ってる。根本的に相談する相手を間違えたかもしれない。
「食事は誘ったんだけど、やっぱりプレゼントが……」
「酒井君、バイト何時まで?」
「?」
片桐君が突然聞いてきた。
「もうすぐ交代の人が来るはずですけどそれが何か?」
「じゃあ、終わったら二人共愛莉に選んでもらえば良いんじゃない?」
片桐君は絶妙のパスを出してきた。
「冬夜君それだと意味が無いんだよ?」
「相談に乗ってあげるくらいいいだろ?最終的に決めるのは酒井君たちだし」
「まあ、そういうことなら……でも知らないよ?多分私が選んだってバレると思う。女性の勘ってすごいし」
そうして、バイトの時間が終わると僕たちはショッピングモールに向かった。
遠坂さんの中ではもう買う物は決めてあったらしい。
石原君にはペアバングルを、僕にはお揃いのパジャマを勧めた。
ついでに超有名ブランドのチョコレートも。
「多分それ良いと思う」
そう言えば片桐君がいない。ついでだからと自分の分も買っているんだろうか?
「ごめんごめん」
片桐君がやってくる、手には紙袋が用意されていた。
買ってきたんだね。
当日。
晶ちゃんを起こすとプレゼントを差し出した。
晶ちゃんは喜んでプレゼントを開ける。
パジャマが2着お揃いで入っていた。
「へえ、善幸にしては気の利いたことしてくれるじゃない。誰かに選んでもらった?」
本当に女性は勘がするどい。
「まあ、助言はもらったかな……ハハハ」
「どうして私に聞かなかったの?」
「へ?」
「私が選んであげたのに……」
それだとプレゼントにならない気がするんですけど……。
「まあ、いいわ。素敵なプレゼントに免じて許してあげる。でも彼女に黙って他の女性と買い物に行くのはどうかと思うわよ」
え?女性だなんて一言も言ってないのに。
やっぱり女性の勘て怖い。
(3)
夜、駅前で、恵美と待ち合わせをすると、イタリアンんの店に行った。
食べ放題飲み放題の店だ。
二人だけで乾杯すると、ご飯を食べる。
二人共小食なのであまり食べれなかったけど、楽しい一時を過ごした。
食べるのが一段落つくと、僕はプレゼントを恵美に渡した。
中身はチョコレートとペアバングル。
以前にブレスレットはプレゼントしたことがある。
「ごめん、他に何もおもいつかなくて……」
恵美はそんな僕をじっとみる。
怒らせちゃったかな?
暫くすると恵美は口を開いた。
「イッシー、私から提案があるんだけど?」
「はい?」
「イッシーが私にプレゼントするときは私が選んだものを買うってのはどう?」
「え?」
それは確かに色々悩まずに済むから楽だけど、それでいいの?
「一緒に悩んで選ぶ時間てのを楽しんでみたくて」
なるほどね。そういうことなら。
「いいよ。今度からそうするよ」
「ありがとう」
恵美は機嫌を良くしたようだ。
楽しく食事をすると店を出る。
「このまま帰るだなんて言わないわよね?」
「うん、泊りのつもりでホテルもチェックイン済ませてあるよ」
泊り。
その一言で彼女がかたまった。
「そこまで考えてなかったわ。何も準備してないわよ」
「だめだった?」
「そんなわけないじゃない」
そう言って恵美は笑った。
「じゃあ、もう一軒くらいいけるわね」
「まあ時間的にはいけるけど……」
「いい店知ってるのよ。そこに行きましょ?」
恵美に連れて行かされた先はワインカフェだった。
何を注文したらいいのかわからないので、とりあえず恵美が注文したものと同じものを注文する。
初めてのドリンクの味は酸っぱい味。
「もう少し甘口のが良かったかしら?」
恵美が僕の表情を見てそう笑う。
「大丈夫だよ、美味しいよ」
「それならよかった?」
少し大人の階段を上った気になる。
正確に言うともう大人なんだけど。
その世界に少しだけ足を踏み入れた気がする。
ちょっと無理をしすぎたかもしれない。
恵美のペースに合わせて飲んでいたら頭がくらくらしてきた。
「イッシー大丈夫?」
恵美が心配してる。
「大丈夫だよ」と、立ち上がるも足腰が上手く立たない。
恵美に肩を借りて店を出る僕。
情けない。
「ごめんね」
僕は恵美に頭を下げる。
「謝るのは私の方。イッシーに無理させたみたい」
いいんだよ。恵美が楽しいならそれだけで幸せなんだ。
ホテルまで歩ける距離だったけど恵美は送迎を呼ぶ。
「タワーホテルでいいのね?」
恵美がそう言うと僕がうなずく。
送迎はタワーホテルに到着すると恵美はフロントから鍵を預かりエレベーターに乗る。
部屋に辿り着くと僕はベッドに倒れこむ。
寝たらだめだ、寝たらだめだ、寝たらだめだ……。
気力を振り絞ってシャワーを浴びる。
シャワーを浴びてるうちに少しだけ気分が楽になり、目も冴えてきた。
シャワーを出ると入れ替わりで恵美がシャワーを浴び。その間テレビのニュースを見る。
「イッシー大丈夫?はいこれ……」
そう言って差し出されたのはスポーツ飲料だった。コンビニで買ってきたのだろう。
「ありがとう少し楽になったよ……ごめんね」
「いいのよ、少しずつ慣れて行けば。これまでだってそうだったじゃない」
そうだったね。
少しずつって言い聞かせて、願い事かなえていこうね。
とりあえずは恵美の願い事一つ叶えられたかな?
でも今夜はこれだけじゃないんだよ。
僕は気力で起き上がると恵美に抱きつき倒れる。
「イッシー?」
戸惑う恵美に口づけを交わす。
意味を理解したらしい恵美は目を閉じじっとしている。
甘美な夜はこれから始まる。
(4)
福岡のショッピングモール。
私達は買い物に来ていた。
今日はホワイトデー。
冬夜君との買い物デートが私からの願い事。
春服買っておかなくちゃね。
冬夜君の服を選ぶのは私の仕事。次々と服を選んでは買っていく。
やっぱり彼氏には良い格好して欲しいじゃない。私の我儘を黙って聞いてくれる冬夜君。
一通り買い終わるとそろそろ時間かな?
え?まだ買い物終わってないって?
「愛莉の分買ってないだろ?」
あ、そっか。私もちゃんと服揃えておかないとね?
「冬夜君、春はどんな格好して欲しい?」
私がそう尋ねると冬夜君は悩みだした。
冬夜君はお気に入りの服を探しながら店を回る。
やっぱりスカートが良いらしい。
でも前みたいなこともあるからパンツも買っておくね。
冬夜君の好みはスカートにカーディガン。
白いシャツにデニムスカート、フレアスカートが好きらしい。
色は2,3色に絞りながら冬夜君と相談して買って行く。
やっぱりあまり露出の多いものは好まないみたい。
「まだ肌寒いかもしれないだろ?」
それならカーディガン買ってるから大丈夫だよ?隠したってだめだよ。冬夜君前に言ってたもんね、あまり私を他の男に変な目でじろじろ見られたくないっって。
私は冬夜君がそれがいいなら、冬夜君の言うとおりにするよ。でも少しだけ意地悪させてね。
「どうせ私は体形が幼いですよ」
拗ねたふりをしてみせれば冬夜君が慌てふためく。大丈夫だよ。ちゃんと理由覚えてるから。冬夜君だけが知ってればいいんだよね?私の体形。
そう言ってくれるだけで嬉しいんだ。偶に見せてくれる冬夜君の好み。たまにしか言わないからちゃんと覚えてる。どれもこれも嬉しい要求ばかりで、冬夜君の中ではそう言う風に私が見えているのね。
買い物が終わると。ホテルに向かう。
夜景が綺麗な素敵なレストラン。料理を楽しみながら、冬夜君との会話も弾む。
福岡の夜景が星空のようにきれいだった。
お食事が終わると、冬夜君からのプレゼントが。
開けようとすると「あとで部屋に戻ってから開けて」と冬夜君が言う。
「ほえ?」
何が入ってるんだろう?冬夜君だから変なプレゼントは無いと思うんだけど、気になるな。
とりあえず「ありがとう」と礼を言う。
「そんな大したものじゃないけど……」と冬夜君は控えめに言う。
どんなものでもいいんだよ?冬夜君が悩んで買った物でしょ?それにこんなに素敵なディナーをプレゼントしてもらえたし。
ゆったりと夕食を堪能した後、部屋に戻る。
冬夜君がシャワーを浴びてる間にプレゼントの封を解く。
バスセットが入ってあった。有名ブランドの。
冬夜君がこれだと思ったのがこれだったんだね?
冬夜君やっぱりセンスあるよ。帰ったら早速使おう。そっとバッグの中に仕舞う。
冬夜君がシャワーから浴びると、次は私の番。体を念入りに洗う。
シャワーから出ると冬夜君ベッドに横になり、テレビを見ていた。
冬夜君の隣に入ると冬夜君に抱き着く。冬夜君からリモコンを取りあげるとテレビを消し照明を少し落とす。
「素敵な夜をありがとう」
「喜んでもらえてなにより」
まだだよ?
冬夜君に甘えるのこれからなんだから。
その晩はまるで春暁のようだった。
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