優等生と劣等生

和希

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3rdSEASON

震える心

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(1)

昨夜の冬夜君は怖かった。
何度も山を往復する。
いつものゆとりが全くない。
出てこい!と言わんばかりの暴走。
ガソリンがつきかける頃近くのセルフで給油して帰って寝た、
起こしていいのかな?
まだ機嫌悪いのかな?
恐る恐る起こしてみる。

「おはよう冬夜君」

不安な表情は隠してなるべく明るい表情で。

「おはよう愛莉。昨夜遅かったろ?眠いなら寝ててもいいよ」

いつもの冬夜君だ。
私は抱き着く。

「大丈夫だよ。安心した」
「安心て何が?」

冬夜君は昨日の事を覚えていないのだろうか?
言った方が良いのかな?
私が迷っていると冬夜君が抱き寄せる。

「大丈夫だよ、これでもだいぶ落ち着きを取り戻したから」
「じゃ、練習行こう?」
「そうだな」

冬夜君が着替えると私も着替える。

そして家を出ると電動自転車に跨る。
1時間ほどジョギングすると家に帰る。
それから朝食の準備。
冬夜君はその間シャワーを浴びたり、支度をしてる。
それから朝食を取ると冬夜君は部屋に戻る。私も片づけは麻耶さんに任せて部屋に戻って着替えを取ってシャワーを浴びる。
そのあとコーヒーを入れて、部屋に戻ると冬夜君はテレビを見てる。
昨日の事故の事やってた。
冬夜君また良からぬ感情もたないかな?
不安気に冬夜君の顔を見てた。
冬夜君は私の視線に気づくと微笑み返しをした。

「愛莉の考えてるようなことはしないよ。寝たら頭が冷えた」

ぽかっ

「もう心配したんだからね。皆に謝りなさい」

冬夜君はスマホを手にすると「昨夜はごめん」と打つ。

「愛莉に謝ったんだろうな?」と神奈。

「愛莉ごめん」と冬夜君が言う。

いいんだよ。冬夜君が分かってくれたなら。

「そろそろ練習行こうか」と、冬夜君が言う。

そして荷物を持って家を出た。

(2)

練習はいつも通り始まっていた。
午前中は男女別れて練習。
午後は合同で試合形式で練習。
僕も祐樹も積極的にドライブしていく。
女バスのディフェンスは中を固めてくる。
ミドルレンジのシュートを打ってディフェンスを広げていく。
女バスのディフェンスが若干広がる。
またドライブすればいいのか?
蒼汰はそう考えなかったようだ。
ゴール下にボールを放る。

……なんか変だ。
恭太はゴール下でピポットで身をひるがえし、シュートを打ったり、そのまま飛んでフックシュートを決めたりする。
真司もポストプレイをきっちりこなす。
蒼汰のシュートが偶に外すことがある。
そのリバウンドもきっちり恭太が取る。
インサイドは楽に決まる。
男女の差と言えばそれまでだけど。
恭太はそうは受け止めなかったようだ。

「小島、やる気が無いなら他のセンターと替われ。練習にならない」

冷徹な一言。

「やる気はあります」

小島さんの細やかな抵抗。

「じゃあ何でリバウンド飛ばないんだ?練習してるこっちに迷惑なんだよ!」

恭太は怒っている。

「何を話しているの。さっさと練習再開しなさい!」

女バスの監督がそう言った。
男バスの監督は今日も来ていない。

「監督~、男バスの相手は私達には無理~レベルが違い過ぎます」

1部を維持している女バスにそこまで言わせる4部の男バス。

「ごめんなさい!」

小島さんはそう言うと。コートを飛び出していった。
監督さんには理由が分かっていたのだろう?

「恭太あんたが瑠衣を説得しなさい」
「……やる気ない奴に何言ったって無駄ですよ」
「文句は言わない!さっさと追う!瑠衣が戻ってくるまで休憩!」

監督がそう言うと恭太は渋々小島さんを追いかける。
その間皆はシュート練習していた。
真司も3Pの練習を始める。
佐倉さんの提案だ。
3P4枚。
ゴール下は恭太のみ。
それを実現するには恭太の強化が必要だ。
だが、女バス相手ではできない。
男バスで5対5した方が良いんじゃないか?
恭太もそう思ったのだろう?
そんな苛立ちがあの発言に至ったのだろう。
愛莉たちを見上げる。
花菜さんと仲良くおしゃべりしながら菓子を食べてた。

(3)

小島は玄関前のベンチに座って泣いていた。
その隣に腰掛ける。

「ご迷惑かけてごめんなさい」
「お前俺の事馬鹿にしていないか?」
「え?」
「試合中のお前もっと積極的に相手のポストプレイ封じてただろ?俺くらいの身長の相手が相手でももっと積極的に攻めてたはずだ」
「見てるんですね、私の事」
「まあな」

話はそこで途切れた。
なんて話せばいいんだ?
俺が謝ればいいのか?
何か釈然としないけどコートに戻らないと時間の無駄だ。

「俺が悪かった。ちょっと言い過ぎた。早く戻って練習しよう。いつも通り攻めてきて欲しい」
「わかりました。でもちょっと待ってください」

そう言って間を置く小島。

「どうした?」
「私も赤井君のプレイ見てました。身長皆高いセンターなのに一人奮闘する赤井君に見とれていました」

2M級なんてごろごろいるから、そう見えるんだろうな。
うちにはいないけど、1年にいるか。
1年にポジション奪われない様に必死なだけなんだがな。

「片桐君や藤間君、青山さんのプレイに見とれがちだけど、赤井君のプレイが一番好きです」
「ありがとう」
「そして気づいたら、赤井君の事好きになってました。今言うべきことじゃないかもしれないけど……」

そんな事で悩んでいたのか?
俺は思わず笑っていた。

「これでも本気なんです。私と付き合ってください!」
「そういうのって普通合コンの時に言わないか?」
「いおうと思ったけど中々二人きりになれなくて言えなかった」
「そうか……もどろうか、瑠衣」
「え?」

俺は瑠衣の背中を叩く。

「下の名前で呼ぶのは馴れ馴れしいか?」
「そ、そんなことないです。ただちゃんと答えが聞きたい」
「いいよ、今フリーだし」
「ありがとう」

瑠衣はまた泣きだした。

「気が済んだんだろ?これからは積極的に攻めてくれよ」
「はい、遠慮しません。ただもう一つお願いが」
「なんだ?」
「私も恭太って呼んでいい?」
「ああ、そんな事か。好きにしろよ」
「はい!」

そうしてコートに戻った。

「ああ、二人に何があったんすか!?」

蒼汰が驚いたのは俺と瑠衣が手を繋いでいたから。

「別に、愛の告白を受けてただけだ」
「亜依の告白って……瑠衣、赤井君の事好きだったの!?」

夏川さんが驚いてる。
瑠衣は黙ってうなずいた。

「二人戻って来たし練習再開するよ」

監督が言うと練習が再開された。
相手は一部リーグの常連。
瑠衣も本気でやれば強い。
瑠衣の弱点は気の弱さだけど。
それも克服できたようだ。
練習が終わると瑠衣を車に乗せて家に送り届ける。

「お前やればできるじゃねーか」
「恭太が私のプレイ見てくれるって言うから張り切りました」
「なるほどな、そのプレイでいいんだよ。俺の練習相手になる」
「恭太の役に立てて嬉しい……」

瑠衣のアパートは徒歩で歩けるほどの距離だった。

「今度飯でも食い行くか?」
「はい!あ。でも……」
「なんだ?問題あるのか?」
「私身長高いしこのガタイだから可愛い服に合わないかも」
「そんなにかしこまることねーよ」
「はい、じゃあ。楽しみに待ってます」

そう言って瑠衣はアパートに入って行った。
俺も家に帰ることにした。
家に帰って料理何食べようか検索サイトで探していた。

(4)

SSに寄ると傷だらけの茂さんがいた。

「茂さん大丈夫なんですか?」
「今日はしばらく休むから挨拶に来ただけだよ」
「災難でしたね」

愛莉がそう言うと「まあね」と茂さんは答えた。
その時黄色のEK9がSSに入ってきた。
後輩の子が接客する。

「あいつだ……」

茂さんがそう言うとこっちに気づいたのか近寄ってくる。

「随分派手に怪我したみいだな」

その男は茂さんを見て笑う。

「お前のせいだろ!茂さんはなぁ……」
「ああ、悪かった。あまりにも遅くてブレーキが遅れてしまったんだ。もっと早く曲がれると思ってよ~」

男がそう言って笑う。

「どうしても謝ってほしいなら、青のDAA-RU4と勝負させろよ。負けたら土下座でも何でもしてやるよ」

男はそういう。
どうせまともに勝負する気無いんだろ?
それでもこれ以上犠牲者を出したくない。

「……負けたら土下座するんだな?」
「ちょっと、冬夜君!?」
「ああ、いいぜ?お前みたいな若造がそうだったとはな……」
「約束守れよ」
「ああ、じゃあ。今夜でも待ってるぜ」

そう言って給油して帰って行った。

「ちょっと、冬夜君皆との約束忘れたの!?」
「あそこまで言われて引き下がってられるか!」
「片桐君無茶だ、相手はどんな手でも使ってくるぞ」
「茂さん大丈夫です。どんな手使ってきても負ける気しないから」
「そういう問題じゃない!事故でも起こしたら冬夜君代表入り取り消されるかもしれないんだよ」
「代表よりも大切なものあるだろ!」

愛莉は無言でスマホを操作していた。


その晩来客が来た。
誠とカンナだ。

「……ちょっと来いよ」

誠が言う。

「今夜は約束があるから無理」

誠が僕の胸ぐらをつかむ。

「それでもいいから来るんだよ!」

誠が怒ってる。珍しいな。
愛莉は知っていたのか出かける準備をしていた。
僕も夜山に行くつもりだったので出かける準備は出来ていた。
4人は近所のファミレスに向かった。

(5)

ファミレスには渡辺班が集合していた。
用件は大体察しがついた。
皆から罵声を浴びる。

「用はそれだけ?僕今夜用があるから」

そう言って立ち上がると愛莉が僕の腕を握る。

「全然わかってない!今夜は行っちゃだめ!今夜だけじゃない!冬夜君は夜山に行っちゃだめ!」
「逃げたと思われるのは癪なんだよ」
「それは冬夜の自業自得だろ?勝手に約束して」

渡辺君が言う。

「お前前に言ったこと忘れたのか!?走り屋としてのトーヤは封印しろって言ったはずだぞ!」

カンナが叫ぶ。

「大切な試合の前に危険な真似はよせ!」と誠が言う。
「試合より大切な事あるだろ?」

僕がそう言うと「レースが試合より大事なのかよ!お前自分の目的語ったよな!?あれ嘘だったのか!?」と誠が言う。

「誠だってわかるだろ!友達馬鹿にされて、おめおめと逃げるなんて出来ない!試合なんてどうでもいい!?」

パシッ

カンナが僕の頬を打つ。

「誠の前で言う言葉じゃないだろ!誠はフィールドに立てなくても立てなかった時期だってあるんだ。お前には舞台が用意されてある。それをみすみす捨てるなんて絶対に許さない」
「試合に出れなきゃ一生バスケするって決めたんだ。皆には都合がいいだろ」
「それは違うだろ冬夜。その舞台が用意されてると思い込んでるのが舐めてるんだよ。もう二度とたてない舞台かもしれないんだぞ!」

誠が言う。

「俺も多田君に賛成だな。お前故障して挫折した人間の気持ち踏みにじってるぞ。いや、怪我なくてもコートに立てない選手の気持ち考えたことあるのか?」

佐が言う。

「とりあえず今夜の約束はキャンセルだ。茂さんとやらには俺から説明する。電話番号教えろよ」
「……自分で言うよ」
「いいから教えるんだよ!」

渡辺君が怒鳴る。
いつも温和な人が怒ると怖いよね。
茂さんの電話番号を教えると渡辺君がその事を伝える。

今夜は山に行かない。

悔しい、あんな奴相手に逃げるのか?

「冬夜、お前逃げる自分を恥じてるだろ?お前練習試合に出れない時に体がうずいてもどかしいって言ってたよな。それはまだ舞台が用意されてるから言えることだ。お前こうも言ってたよな。怪我して練習も出来ない俺に対して『俺の悔しさは冬夜にはわからない』って。それでいいんだ、お前に同じ辛さを味あわせたくない」

佐が言う。

「怪我したこと無いから、メンバーから外された事無いから言えるんだ。そしてそれをみすみすそのリスクを冒すお前を容認する奴なんていねーよ」

佐や誠が言うと説得力ある。

「片桐君、君は勘違いしてる、皆が君を応援してるわけじゃない。君の脱落を望む奴だっているんだ。レギュラー狙っている奴ならみんなそうだ。そんな生存競争から逃げるような行為絶対に許せない。あの約束だってギリギリ皆納得してるんだ」

中島君が言う。

「トーヤ、お前愛莉を一緒に乗せることで安全弁にしてると言ったな。愛莉を乗せてそんな危険な奴とやり合うのか?愛莉に一生もののけが負わせて愛莉の親に顔向けられるのか?」

神奈が言う。

「片桐、本当にやばい奴なんだ。レースとか生易しい物じゃない。命の保証も出来ない。絶対に行くべきじゃない」

と、檜山先輩はいう。

皆がそれぞれ僕を説得している。
納得はしてないけど理解はできる。
でもこの悔しさをどう説明していいのか分からない。

「冬夜は今悔しいと思ってるけど。そんなものすぐ忘れられる。でも一生を棒に振るような真似して犯した後悔は一生消えない」
「冬夜は俺達が一生かかっても立てない舞台に立てるんだ。忘れるな、世界の頂点を見たいんだろ?」

誠と佐が説得する。

「わかったよ……」
「本当にわかってる?」

愛莉が言う。

「もう車さんを傷つけるような、痛めつけるような真似は止めて!一緒にドライブに行けたら私はそれが一番うれしい。私の事を想ってくれてるならそうして」
「遠坂さんの言う通りだ。遠坂さんの事が一番だろ?違うか?」

愛莉と渡辺君が言う。

「……わかった」
「それでもまだ足りないわね。何かルールを作って縛っておく必要があるわ」
「それならいいルールあるよ!」

恵美さんが言うと愛莉が提案する。

「夜はゲームするの」

は?

「冬夜君とゲームしてたら外に出てないって事でしょ?」
「デートの時はどうするんだよ」
「私が皆に伝える~。てかデートしてくれるの?」
「それはいいな、愛莉に監視されてるくらいがちょうど良さそうだ」

美嘉さんが言うと、みんな笑ってた。

「約束だよ。約束破ったら罰ゲームだからね」

今度はどんな罰ゲームを課せられるんだろうか?

「うん!これがいい!」

愛莉は何か閃いたようだ。

「皆の前でプロポーズしてもらいます」

それ罰ゲームにしていいのか?

「愛莉、それ罰ゲームにしていいのか?罰ゲームでプロポーズされて嬉しいか?」

僕の疑問に愛莉は即答する。

「いいの!だってもう冬夜君にはプロポーズされてるも同然だし」
「でもまるで僕がプロポーズするの嫌がってるみたいじゃないか?」
「嫌がってないならいつでもいいんだよ?」
「冬夜、わざと破るなんて無しだからな」

渡辺君はそう言って笑う。
その日は大人しく帰った。

(6)

今日も古都を観光。
白い風車群を見た。
イスラム教とキリスト教が同居するメスキータ。
晶ちゃんとコルドバの市街を歩く。
今日はセビリアに泊まった。
今日も楽しかった。
新婚旅行だって実感が今更ながら湧いてきた。
ホテルも綺麗だし言う事無い。
コルドバの街並みは写真に収めた。
それを見ながら今日を二人で振り返っている。
花の小径は見つけづらかったけど、二人で探しているのは楽しかった。
明日も朝早い。
早く寝ないと。
僕もスマホの充電器をセットして眠りにつく。
晶ちゃんは既に眠っている。
起こさない様にそっとベッドに入る。
そんな努力も空しく晶ちゃんは気づいてしまう。

「起こしたかい?ごめんよ」
「あやまるのはそっち?」

どっちを謝ればいいんだい?

「結婚式を挙げてから初夜は仕方ないとしてその後何もないなんて酷いんじゃないの?」

ああ、そういうことだね?

「旅行中は旅行で疲れてるから帰ったらゆっくりしようって思っただけだよ」

いつでもできるだろ?

「……まあ、そういう事なら仕方ないわね」

納得してもらえたようだ。

「メスキータ綺麗だったね?」

そうだね、写真撮影もばっちりしたね。
それを見ながら思い出を綴っていく。
明日はセビリアとグラナダを観光。
フラメンコショーもあるらしい。
楽しみだ。
晶ちゃんはやはり疲れているらしい。
すぐに寝てしまった。
僕も朝早いので早々に眠った。

(7)

「じゃあ、トーヤ。絶対に行くなよ!」
「分かってるよ」
「じゃあ遠坂さんおやすみなさい」
「おやすみ、ありがとうね」

そう言って誠たちは走り去ってしまった。

「じゃあ、冬夜君お家に帰ろう?」
「ああ、そうだね……」
「もう夜も遅いし車さんは今夜はおやすみ!」

僕が車を眺めているのを察したのか愛莉から言われた。
家に帰るとすぐに部屋に戻る。
愛莉は本を読みながらテレビを聞いている。
偶に面白い場面があると本を読むのを中断する。
僕は携帯ゲームをしながらテレビを見ていた。
時間が経つと愛莉はテレビを消す。

「そろそろ寝よう?」

愛莉がそう言うのでベッドに入る。

ぽかっ

「まだ考えてるでしょ。レースの事」
「……まあ、完全に吹っ切れたとは言えないかな?やっぱり悔しいし」
「う~ん……どうしたら忘れられるのかな~?」

愛莉が悩んでる。
僕のせいで愛莉を悩ませている。
もう吹っ切れたと言えば済むのだろうか?
でも最近の愛莉の勘はするどい。
すぐに嘘と見抜かれてしまう。

「ゲームしようよ!」

愛莉が突然言い出した。

「すぐに寝るって言ったの愛莉だぞ」
「冬夜君に必要なのは睡眠じゃない、気分転換だよ」
「ゲームって何するの?」
「じゃじゃーん」

愛莉はラックから一枚のソフトを取り出した。
年明けとかによく出るすごろくゲームだ。
各地の物件を買って行って収益を増やしていくゲーム。

「これなら冬夜君と勝負になるかなと思って」
「このゲーム必ず喧嘩になるんだぞ?」
「うぅ……そうなの?」
「愛莉と喧嘩したくないよ」
「いいと思って買ったのになぁ~」
「喧嘩しない方法あるけど?」
「どうするの?」

ゲームを起動すると設定を決める。
最初だしそんなに長い時間やる必要もないだろ?
そして3人にして3人目を一番弱いレベルに設定する。

「これなら多分大丈夫だと思う」
「わ~い」

そうして愛莉とゲームをして夜更かしをする。
NPCがゴールに入ろうとしたら手動に切り替えてわざと遠くに離す。
反則と思われるかもしれないけど。これが一番もめることが無い。
一番最短のコースだったのに眠る頃には3時を回っていた。
次の日の練習に差し支えたのは言うまでもない。
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