優等生と劣等生

和希

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LASTSEASON

勇敢な恋の歌

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(1)

「冬夜さん、朝ですよ。起きてくださいな」
「おはよう愛莉」
「おはようございます」

愛莉と朝の挨拶を交わすと愛莉はベッドをでて、キッチンに向かう。
僕は着替えると支度をしてダイニングに行く。
愛莉と朝の朝食を食べる。
愛莉が片付けてる間愛莉と話をする。
今週は休みが多い。
会社の中にも金曜日の有給休暇を取って4連休を楽しむ者もいる。
まあ、下田先輩以外にいないんだけど。
ちなみに9連休とろうとして社長に叱られたらしい。
仕事が落ち着いてる時期ならともかく。
閑散期とはいえ月末だ。
巡回監査等の通常業務はぎっしりある。
そうでなくても下田先輩はミスが多い、クライアントと揉める、巡回監査を忘れる等トラブルを起こす。
そのしわ寄せが全部他の社員に行く。
社長でなくても怒るだろう。

「困った方ですね。その下田先輩て方は」

愛莉が言う。

「ごめんね、仕事の愚痴まで愛莉にぶつけちゃって」
「大丈夫ですよ。冬夜さんも私の不満聞いて下さるから」
「え?」
「どんなに仕事が遅くても構って欲しいって言ったら構って下さるじゃないですか」

なるほどね。
あ、仕事が遅くなるで思い出した。

「愛莉、今日夕食いらないから」
「飲み事ですか?」
「うん、夏美さんが産休に入るから皆で飲もうって」
「わかりました。明日はお休みですしのんびり楽しんできてくださいな」
「ありがとう」

愛莉の片づけが終るとリビングでくつろいでそして出勤。

「じゃあ、行ってくるよ」
「はい。お気をつけて行ってらっしゃい」

愛莉に見送られて会社に行く。
会社につくと挨拶をして仕事の準備。今日のスケジュールを見る。
今日はいつもと違うパターン。一日中外に出っぱなしだ。
朝礼を終えると早速事務所を出る。
大体1件につき2~3時間程度を目安にしている。移動時間も入れると午前中に1件午後に2件行ける程度だ。
雑談を交えながら作業を進め、気になる点があったらアドバイスしていく。
午後の2件目を終えて事務所に戻るとちょうどいい時間になっていた。
残った時間で残務を処理していると社長が皆を呼ぶ。

「今日までで上原さんは産前休暇に入る。達彦君挨拶を」
「妻に替わって挨拶させてもらいます。産休後はそのまま育休に入る予定です。皆さまにはご迷惑をおかけしますが……」

落ち着いたら復職するらしい。
しかしその間も一人静かに仕事をしている神木さん。
そして終業のチャイムがなると席を立つ。
呆気にとられる皆。
着替えて更衣室をでると「お疲れ様でした」と一言残して帰ろうとする。

「待ちたまえ!この後みんなで食事でも行こうと思うのだが……」
「私残業はしないので」

そう言って神木さんは帰ってしまった。

「なんなんですか、あの女!」

飲み会の席で下田先輩が言う。

「社長からも何か言ってやってくださいよ!やりたい放題じゃないですか。神木さん」

女性社員からもクレームが飛ぶ。

「まあ、仕事はきっちりこなしてくれてるからね」

社長は笑って誤魔化す。

「それはそうと達彦先輩。生まれて来る子供は男の子なんですか?」

話題を変えてみた。

「おう!俺に似てイケメンになるぜきっと!」

達彦先輩が言うと「夏美さんに似ると良いね」と女性社員が返す。

「名前とか決めてるんですか?」

僕が聞く。

「いや、これから二人で考えるところ」
「達彦、気をつけろ。妊娠中の旦那の行動で人生変わるからな」

郡山先輩が言うと女性社員も「そうですよ!浮気なんて最悪ですからね!」と言う。

「そんなことしねーよ。俺達熱愛なんだぜ!」

達彦先輩がそう言って夏美さんにくっ付く。
夏美さんが嫌がってるように見えるのは気のせいか?
1次会が終ると夏美さんの体調も思いやって解散になる。
代行で家に帰る。

「ただいま」
「おかえりなさいませ。おつかれさまです」

愛莉が出迎えてくれた。

「まずはお風呂入ってくださいな」

愛莉がそう言うので風呂に入る。
風呂を出ると良い匂いがする。

「簡単なものしか用意できなかったけど、締めにはいいらしいので」

テーブルに置かれていたのはアサリの貝汁。
ありがたくそれを頂く。
愛莉が洗い物を終えると寝室に一緒に行く。
テレビを見ながら愛莉に神木さんの事を話してみた。

「凄い方なんですね」
「愛莉はそう言うのありだと思う?」
「派遣社員だから関係ないと思ってるのかもしれませんね。仕事はちゃんとこなしているのでしょう?」
「まあね」
「仕事にミスがあった。今日中に仕上げなければならない等の問題があれば注意するべきでしょうが無いのでしたらいいのではないかと思いますが」

愛莉の話を聞いていた。
確かに仕事は完ぺきにこなしている。しかし反感を買うことくらい分かるだろうにそれを覚悟でやる意味がわからない。

「仕事のオンオフがきっちり出来てる方なのかもしれませんね。だらだら残業している方が問題だと思いますが」
「……確かにね」

下田先輩はわざと30分でも残業をつけているように思える。
その時愛莉がクスクス笑っているのに気づいた。

「どうしたの?」
「いえ、冬夜さんもやっぱり色々悩んでおられるのですねって……」

あ、やってしまったか。

「ごめん、また愚痴言っちゃったね」
「冬夜さんの愚痴は愚痴と言うより相談だから聞きやすいですよ」
「愛莉は何か不満とかないの?」
「不満ですか?」

愛莉が聞き返す。
僕がうなずくと、愛莉は笑って答えた。

「良いお話があります。今日卵の特売日で安かったんですが通常の値段で計算されたんです。その事を指摘したらすごい嫌な顔をされて……」
「……それだけ?」
「そういうレジ係についたら毎日続いてたら馬鹿にならないんですよ」
「なるほどね」
「あとは、青い鳥で花菜達と話していた時に……」

長くなりそうだな。

「続きはベッドの中でいいかい?」
「お疲れのところすいません」
「いや、のんびり聞いてやりたいから。愛莉の愚痴」
「……ありがとうございます」

愛莉の愚痴と言うかこぼれ話を聞きながら夜を過ごした。

(2)

「彩人。そろそろ起きなよ」

遥が俺の体と揺する。

「あれ?今日は実家に帰るんじゃないの?」
「何言ってるの?今日彩人のお姉さんたちと出かけるんでしょ?」

そうだった。
時計を見る。慌てて準備をする。
遥はすでに準備を済ませていたようだ。
準備が終る頃スマホが鳴る。
姉さんからだ。

「今着いた」

遥とすぐに部屋を出る。
下には。シルバーのSUV車が止まっている。
姉さんの彼氏栗林さんの車だ。
僕達は栗林さんの車に乗り込んだ。

「行くのは豊後高田でいいんだよね」
「はい、他に行くところ思いつかなくて」
「いいよ、俺達もそこまで遠出する事無かったから」

そう言うと栗林さんは車を出した。
姉さんの彼氏の栗林さんに興味があった。
どうして姉さんなんだ?
弟という色眼鏡でみてもここまで色気のない女性は無い。
恋愛に関しても奥手と言うかむしろめんどくさそうにしてた姉さんがどうやって告白するに至ったのか興味がある。
それを今回見学しようと思っていた。
僕と遥は後部座席にいた。後ろから二人の動向を見ていた。
だが、そんな事お構いなしに栗林さんは僕達に話題を振ってくる。

「大学生活はどう?」とか「普段は二人で何してるの?」とか。

逆に栗林さんにも聞いてみた。

「同棲ってどうですか?」とか「親にわざわざ挨拶したったことはその先考えてるんですか?」とか。

「そうだね、まあ卒業して就職することが第一目標だけどね」

栗林さんは笑って答えた。
その後の二人を観察している。
そして遥と姉さんは二人で珍しいものを見ては不思議そうにしている。
そんな姉さんを見守っている栗林さん。
僕は思い切って聞いてみた。

「姉さんのどこを好きになったんですか?」

栗林さんは少し考えていたけど、暫くして答えた。

「愛想の無さかな?」

不思議な回答だった。

「あそこまで愛想のない女性に出会ったのは初めてでね。でも青い鳥に行った時彼女の営業スマイルを見たんだ。それがとどめだったね」

愛想のない姉さんが笑った。
そんな単純な事で遂に肝心なものが何かって気づく。
等身大の愛情で挑んでるのに姉さんは暗い話題。
何時だって姉さんは曖昧なリアクション。
周りの評価はいまいちでも僕にとってはすごく可愛い。
劣等感を逆手にとった彼女が隠し持った母性本能は凄い。
恋なんて言わばエゴとエゴのシーソーゲーム。
いつも君はノーリアクション。
不気味なくらい僕は今恋に落ちた。
愛想が尽きるような時ほど君が凄く可愛い。
だからお望み通り勇敢な戦士みたいに愛していこう。
不思議な事で不気味なくらいに人は恋に落ちていく。
栗林さんもそうだったと言う事か?

「彩人!こっちきて。面白いものあるよ」

遥が呼んでいる。

「ああ、今行く」

姉さんたちと土産を買って観光して帰る。
姉さんたちは自然に話をしている。
夕食はファミレスで食べた。
姉さんの偏食は相変わらずだった。
恋は言わばエゴとエゴのシーソーゲーム。
姉さんの反応ないつだって曖昧なリアクション。
だけど、周りが何と言おうと栗林さんにとってとても可愛らしく思えたのだろう。
食事を終えると姉さんたちは家に帰る。

「明日も授業あるんだ」

栗林さんが言う。

「姉さんをこれからもよろしくお願いします」

僕は栗林さんに言った。

「わかった。任せてくれ」
「じゃあ、彩人。またね」

そうして二人は帰っていった。

「良い彼氏さんじゃない」

遥が言う。

「そうだね、安心したよ」
「んじゃ、家に入ろう?」

遥が言うと僕達は家に入った。
間違えを繰り返す人生ゲーム。
きっと栗林さん達も愛の神秘に魅せられて迷い込む恋の迷宮に迷い込んだのだろう。
順番を待っていたんじゃ辛いから勇敢な恋の歌を口ずさむ。

(3)

「奈留、それに瞳美もいらっしゃい」
「こんばんは、咲さん」
「こんばんは」

店の入り口で咲さんが待っていた。
今日は久々の渡辺班の女子会。
お洒落な店での食事会。
私のテーブルには瞳美と遠坂さんと神奈さんと亜依さんと美嘉さんがいた。
皆席につくと、飲み物を注文する。
そして皆の近況報告が始まる。
そして皆が集まり飲み物が配られると咲さんが言う。

「今日は女性だけで盛り上がりましょう」

そして宴の始まり。
以前の女子会と比べての大きな違い。
それは旦那の愚痴が減った事。
特に亜依さんと神奈さんは全くなくなった。
それどころか心配している様子。
神奈さんは試合に負けて帰ってきたときどう声をかけて良いか分からないらしい。
サッカーの事が分からないのだからしょうがない。
地元チームは現在J1にいる。
順位は中間くらいってテレビでやってた。
それでも負けるとサポーターからブーイングがある。

「やる気があるのか!」と。

J1で中間くらいをキープしているのだからよくやっていると思うのだけど。
亜依さんも大変らしい。
あれだけ遊んでいた桐谷さんが嘘のように遊ばなくなったらしい。
精神的に病んでいるとのこと。
高齢者に健康食品やサプリを無理やり押し付ける悪魔のような商法をしてでもノルマを稼がないと生き残れないらしい。
そんな事を続けていたら良心も薄れていく。
ドラッグストアで3分の1で置かれている目薬を売る営業。
それでもノルマを達成できない時は自腹を切るらしい。
そのサプリもテレビのCMで格安をうたって通販しているため死に物狂いで売るらしい。
重いカバンを持ってインターホンで断られるのを必死に食い下がって、売り上げが悪ければ上司に怒鳴られる毎日を過ごしていれば遊ぶ気力も失せるというもの。
美嘉さんも公務員だから楽だと思っていたら違うらしい。
毎日のように怒鳴り込んでくる市民。
理不尽なクレームをつけてくる人達。
働くように指導しても「病気で働けないと」嘘を吐く人。
診断書を持ってこいと言っても診断書を書いてもらう金が無いという。
明らかに不正受給だと申し込みをはねつけたら人権団体が詰めかけてくる。
それでも遅くまで働いてくる美嘉さんにねぎらいの言葉を忘れないのだという。
働くって大変な事なんだな。
子供ながらにそう思った。
それでも働かなければ生活が出来ない。
亜依さんも3交代なのに残業が凄いという。
深夜勤から日勤なんて当たり前の生活。
それでも桐谷さんの状態を案じているらしい。
華々しいように見える職BAの状況も大変だと神奈さんは語る。
クレーマーは毎日のようにやってくる。
常に笑顔でいなければならない。
ずっと立ちっぱなし。
結局のところ勝ち組は片桐さんなのだろうか?
そうでもないと遠坂さんは語る。
最近になって仕事の愚痴が増えだした。
1円の計算ミスも許されない職業。
客先にミスを指摘するのも神経を使うそうだ。
やはり楽な仕事なんてないのだろう。

「だからこそこうやって楽しむ時は楽しむんだよ」

美嘉さんは言う。

「ちょっとやそっとの旦那の悪さも黙認してるわ」

亜依さんが言う。

「少しは羽伸ばしてやらねーとな」

神奈さんがそう言って笑った。
あ、思い出した。

「そう言えば今日は公生達も集まるって言ってた」

皆の顔から笑みが消える。

「それどこの店かわかるか?」

美嘉さんが言う。

「聞いてるけど」
「ああ、聞くまでも無いわ。誠から聞いてるから」

神奈さんが言う。

「私も冬夜さんから聞いてる」

遠坂さんが言う。
皆報告済みなんだ。

「じゃ、迎えに行ってあげるとしますか?」

ラストオーダーが来る頃亜依さんが言った。
皆でその店に向かった。

(4)

「じゃ、日頃の鬱憤を晴らしてください」

西松君が言うと宴の始まり。
僕の席には渡辺君、誠、桐谷君、中島君、木元先輩がいる。
みんな疲れているようだ。
嫁の愚痴と言うより仕事の愚痴がほとんどだった。

「まあ仕事の事は今日は忘れて飲もうや」

渡辺君が言う。
でも皆酔いが回るとやはり口が軽くなる。
それでも皆自分の嫁さんの事は言わない。
周りはそうではなかったが。
大盛り上がりの1次会。
僕達はひたすら飲んで食べる。

「皆最近妻の相手してやれてる?」

誠が言った。
皆首を振る。

「疲れてそれどころじゃない」と桐谷君まで言う始末。

「だからルート営業は止めておけと言っただろう」と木元先輩は言う。

「俺、これを仕事と言っていいのか分からなくなってきた。詐欺の加担じゃないのかと……」

それほどにブラックな仕事なのね……。
話題変えた方がいいな。

「渡辺君はあれから子作りしてるの?」

渡辺君に聞いてみた。
だが、渡辺君は首を振る。

「とてもじゃないけどそんな余裕ないな。公務員は残業が無いと言ったがあれはデマだ」

渡辺君は言う。

「俺も求人票に書いてあることでたらめだったぜ。休日出勤はないもの早出、残業は当たり前だ。しかも固定残業代だから定時で帰ったら怒られるんだぜ」

桐谷君は言う。

「残業代はもらえるんだが、渡辺君と一緒だな月曜日に出勤して土曜日に家に帰るような生活だよ。それでも花菜の相手をしてやらなくちゃならない。自分の時間なんて無いよ」

木元先輩が言う。
僕も月末になるとやっぱり残業は増えるな。愛莉の相手をするのは苦じゃないけど。

「誠はどうなんだよ?」

僕は誠に聞いてみた。

「残業とかないけどやはり負けられないってプレッシャーがすごいな。サポーターは勝敗でしか判断してくれないから『残留圏内にとどまってるからいい』なんて関係ないんだ」

それでも神奈に心配させられない。神奈だって毎日必死に仕事してるからサポートしてやらないとと言う。
皆必死なんだな。
中島君も相変わらずらしい。
クレーム対応と水道料金を払わない住民の水道を止める際に起こるトラブル。
ただ機械のように忠実に務めを果たすだけだという。
中島君と桐谷君は仕事だけじゃない。嫁さんが看護師だ。
当たり前だけど家事をしてやらないといけない。
僕達は他のテーブルで騒いでいる皆を見て想う。
僕達にもあんな時代があったんだな、遠い過去を懐かしむように。
でもこうして皆で集まって飲むという行為を続けていられるのも奇跡なのかもしれない。
皆その時間を大切にしている。
大切にしているから続けていられる。
こうする事しか楽しみが無いんだ。

「そろそろラストオーダーです」

店員が言う。
注文を取るという。
二次会は女性陣と合流するという。
一晩中馬鹿騒ぎしていたころが懐かしい。
誠と桐谷君の馬鹿に巻き込まれていた時代が嘘のようで。
皆いつの間にかこの街に丸めこまれていた。
勝手知ったる少ない仲間と騒いでいる。
止れないこの世界で胸を張って生きるしかない。
「生まれ変わったら」なんて目を輝かせて言ってたくない。
くだらなかったあの頃に戻りたい戻りたくない。

店を出ると女性陣が待っていた。
高校生組とはここでお別れ。
僕達は二次会に行く。
皆飲んで歌って騒いでる。
僕は食べ続ける。
愛莉は何も言わない。
そして夜が明ける。
宴の終わりの時が来る。

「お疲れ様」

皆そう言い残して。戻るべき場所に帰る。
週が明けたら大学生組も後期が始まる。
始発のバスに揺られながら家に帰る。
家に帰るとシャワーを浴びてテレビを見る。
愛莉がシャワーから戻ると髪を乾かし始める。

「男子会はどうでしたか?」
「みんな大人しかったよ」
「そうなんですね」
「女子会はどうだった?」
「皆さんそれぞれの主人の身を案じておられましたよ」
「そうなんだ」

愛莉が髪を乾かし終えると僕の隣に座る。
そんな愛莉の肩を抱いてやる。
愛莉は喜んで僕に抱きついてくる。

「少し休もうか?」
「そうですね」

僕達はベッドに入る。
そうして少しでも休息する。
愛の神秘に魅せられて迷い込む恋の迷宮。
世界中の誰もが業の深い生命体。
過ちを繰り返す人生ゲーム。
等身大の愛情で挑んでるのに、世間は暗い話題。
恋なんて言わばエゴとエゴのシーソーゲーム。
周りの意見なんて関係ない。
駆け引きなんて関係ない自分勝手を押し付け合っている。
ならば機を窺っているだけじゃダメだ。
ドンドン行動に移していこう。
それが勇敢な恋の歌。
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