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今日も、実際に聖器を用いた授業があった。今回は溟嶋も、注意しているみたく怒りは感じられない。
勿論、亜多美は完璧に扱えている。実は、聖器にはランクがあり、高ランクなものほど扱いにくいと聞く。ちなみに、学校にある授業で扱うような聖器のランクはC。最低だ。ちなみに、ランクは銀の純度と聖水にどれだけつけたかによって決まる。
実は昔、吸血鬼が夜でも近づかない泉があった。その泉の水を吸血鬼にかけると、たちまち皮膚が溶け始めた。この泉を人々は、聖水と言い始めた。この泉は枯れず、聖器につけることで切れ味を上げることに使われている。
俺の聖剣のランクは、分からない。今の技術では、最高でもランクA。その上のランクSは作り出せていない。ちなみに、ランクSPというものもある。これは、世界でたった一つしかないランクSの聖器のことを意味する。
今は、2007年。この聖器が作られたのは、戦国時代だと言われている。この時代は、人間同士で争わず共に吸血鬼を狩っていたとされている。ちなみに、その時『殲剥隊』が出来たとされている。
『殲剥隊』には、吸血鬼とのハーフダンピールか、聖器を扱える人しか入れない。ダンピールは、総人口わずか1000人ほど。対して、聖器を扱える人間は500人ほど。吸血鬼を狩るには少なすぎる人数だった。
今まで、聖器がなぜ人間にはあまり扱えないのかが分からなかった。なぜなら、扱えないものを研究出来るはずがない。また、聖器を扱える人間はその寿命が50年にまで縮まるという。これじゃぁ、研究のしようがない。
しかし、今回の大神の発見はあっていた。しかし、これを発表した時どれくらいの人が犠牲になるのか大神には分からず、発表するのを断念した。
ふぅーーーー、息を吐きリラックスする。
血の巡りを速くする。心拍数をあげる。
!
抜けた。やはり、あっていた。つまり、これからは常時心拍数を今と同じにする必要がある。これを、亜多美は出来ているのか。負けてられないぞ!
前にみんなが扱おうとした聖器のランクはB。
対して今回は、C。
もちろん、ランクによって心拍数がどれくらいいるのかは分からないが、みんな扱えていたと思う。
ただ、切れ味は悪くこれで吸血鬼を殺すとなると、骨が折れる作業になりそうだ。
まぁ、そんなことを思いつつも、目の前にある目標を斬る。精度を上げ、もう一度。今度は心を、捉えることが出来た。
この聖剣のランクは、いくつなんだ?SPの聖器には、作った人の名前が彫られていたり、そういう記録があるはずだ。なのに、この剣の詳細はおろか名前も・・・、
『鷹神剣・狼鷲』
!?
なんだ?今、どこからか声が聞こえたような・・・。
不思議なことは、誰の身近にだって起きるものだ。
前だってそうだ。なぜか知らないが、体が勝手に動き剣術が使えた。
術を覚えるには、その術の書を読む必要がある。しかし、そんなものを読んだ覚えは、一切ない。ましてや、初めて術を見たのがついこないだだ。
やっぱり、俺の過去に何か関係しているのか?記憶喪失らしいが、ふとした瞬間に思い出すかもしれないと言われた。そのふとした瞬間が、いつ来るか分からないのでヒヤヒヤドキドキしていたが、もう8年も経った。そのドキドキも、もう薄れていっている。
そして、俺は左耳が聞こえない。これだけは、唯一わかる俺の過去。8歳より下の歳の時に、俺はおたふくになっていると言われた。
おたふくになると、1000人に1人の割合で難聴になるらしい。俺の場合はそれ、左感音難聴と言うらしい。と言っても、不便なことは全くない。突発難聴と言うものもあるから、いつかなるものを今なっただけと思えば、そんなに大したことではなかった。
この授業が終われば、何もなかったかのように次の授業に移る。声は、聞こえてこない。聖器と、喋り合うことは不可能と言われてきた。あれは、幻聴か?そうでもなると、俺の頭が心配になってくる。大丈夫かな?
子供の頃は、孤児院で過ごすのが嫌だった。暗くて寒い。あんな場所に、大勢の子供がわんさかいる。両親を吸血鬼に殺されたもの。逆に、両親が吸血鬼になったもの。ケースは様々だが、孤独なのに変わりはなかった。
そう言う俺にも、友達はいな・・・
「ねぇ、ちょっといい?」
?
亜多美から、話しかけてくることは珍しかった?
いや、いつも何かと視線を感じていたが・・・、亜多美のだったのか?まぁ、いいか。
俺たち2人は、屋上へ来た。
「あなたはなんで、剣術を扱えたの?」
ん?
「え~と、それがよく分からなくて、咄嗟に出たんだ。君を助けたくて。」
・・・。
あれ?何か不味いことでも、言ったかな?亜多美の顔が、少し赤い気もするし。
「だ、大丈夫?」
「う、うっさい。そうなのね。まぁ、咄嗟にだけど使えたことは褒めるわ。でも、戦場で出せなかったら意味はない。だから、この後うちに来て剣術の書を読まない?」
この後、俺が亜多美の家に!?
いやいや、ちょっと待て、考えろ俺。今まで、女子の家に行ったこともない俺にとっては、苦痛の地獄だ。でも、剣術の書を読ませてもらうだけだし、どうせ客間とかあるだろ。なら大丈夫か。
乱れた心を落ち着かせ、こう答えた。
「分かった。」
勿論、亜多美は完璧に扱えている。実は、聖器にはランクがあり、高ランクなものほど扱いにくいと聞く。ちなみに、学校にある授業で扱うような聖器のランクはC。最低だ。ちなみに、ランクは銀の純度と聖水にどれだけつけたかによって決まる。
実は昔、吸血鬼が夜でも近づかない泉があった。その泉の水を吸血鬼にかけると、たちまち皮膚が溶け始めた。この泉を人々は、聖水と言い始めた。この泉は枯れず、聖器につけることで切れ味を上げることに使われている。
俺の聖剣のランクは、分からない。今の技術では、最高でもランクA。その上のランクSは作り出せていない。ちなみに、ランクSPというものもある。これは、世界でたった一つしかないランクSの聖器のことを意味する。
今は、2007年。この聖器が作られたのは、戦国時代だと言われている。この時代は、人間同士で争わず共に吸血鬼を狩っていたとされている。ちなみに、その時『殲剥隊』が出来たとされている。
『殲剥隊』には、吸血鬼とのハーフダンピールか、聖器を扱える人しか入れない。ダンピールは、総人口わずか1000人ほど。対して、聖器を扱える人間は500人ほど。吸血鬼を狩るには少なすぎる人数だった。
今まで、聖器がなぜ人間にはあまり扱えないのかが分からなかった。なぜなら、扱えないものを研究出来るはずがない。また、聖器を扱える人間はその寿命が50年にまで縮まるという。これじゃぁ、研究のしようがない。
しかし、今回の大神の発見はあっていた。しかし、これを発表した時どれくらいの人が犠牲になるのか大神には分からず、発表するのを断念した。
ふぅーーーー、息を吐きリラックスする。
血の巡りを速くする。心拍数をあげる。
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抜けた。やはり、あっていた。つまり、これからは常時心拍数を今と同じにする必要がある。これを、亜多美は出来ているのか。負けてられないぞ!
前にみんなが扱おうとした聖器のランクはB。
対して今回は、C。
もちろん、ランクによって心拍数がどれくらいいるのかは分からないが、みんな扱えていたと思う。
ただ、切れ味は悪くこれで吸血鬼を殺すとなると、骨が折れる作業になりそうだ。
まぁ、そんなことを思いつつも、目の前にある目標を斬る。精度を上げ、もう一度。今度は心を、捉えることが出来た。
この聖剣のランクは、いくつなんだ?SPの聖器には、作った人の名前が彫られていたり、そういう記録があるはずだ。なのに、この剣の詳細はおろか名前も・・・、
『鷹神剣・狼鷲』
!?
なんだ?今、どこからか声が聞こえたような・・・。
不思議なことは、誰の身近にだって起きるものだ。
前だってそうだ。なぜか知らないが、体が勝手に動き剣術が使えた。
術を覚えるには、その術の書を読む必要がある。しかし、そんなものを読んだ覚えは、一切ない。ましてや、初めて術を見たのがついこないだだ。
やっぱり、俺の過去に何か関係しているのか?記憶喪失らしいが、ふとした瞬間に思い出すかもしれないと言われた。そのふとした瞬間が、いつ来るか分からないのでヒヤヒヤドキドキしていたが、もう8年も経った。そのドキドキも、もう薄れていっている。
そして、俺は左耳が聞こえない。これだけは、唯一わかる俺の過去。8歳より下の歳の時に、俺はおたふくになっていると言われた。
おたふくになると、1000人に1人の割合で難聴になるらしい。俺の場合はそれ、左感音難聴と言うらしい。と言っても、不便なことは全くない。突発難聴と言うものもあるから、いつかなるものを今なっただけと思えば、そんなに大したことではなかった。
この授業が終われば、何もなかったかのように次の授業に移る。声は、聞こえてこない。聖器と、喋り合うことは不可能と言われてきた。あれは、幻聴か?そうでもなると、俺の頭が心配になってくる。大丈夫かな?
子供の頃は、孤児院で過ごすのが嫌だった。暗くて寒い。あんな場所に、大勢の子供がわんさかいる。両親を吸血鬼に殺されたもの。逆に、両親が吸血鬼になったもの。ケースは様々だが、孤独なのに変わりはなかった。
そう言う俺にも、友達はいな・・・
「ねぇ、ちょっといい?」
?
亜多美から、話しかけてくることは珍しかった?
いや、いつも何かと視線を感じていたが・・・、亜多美のだったのか?まぁ、いいか。
俺たち2人は、屋上へ来た。
「あなたはなんで、剣術を扱えたの?」
ん?
「え~と、それがよく分からなくて、咄嗟に出たんだ。君を助けたくて。」
・・・。
あれ?何か不味いことでも、言ったかな?亜多美の顔が、少し赤い気もするし。
「だ、大丈夫?」
「う、うっさい。そうなのね。まぁ、咄嗟にだけど使えたことは褒めるわ。でも、戦場で出せなかったら意味はない。だから、この後うちに来て剣術の書を読まない?」
この後、俺が亜多美の家に!?
いやいや、ちょっと待て、考えろ俺。今まで、女子の家に行ったこともない俺にとっては、苦痛の地獄だ。でも、剣術の書を読ませてもらうだけだし、どうせ客間とかあるだろ。なら大丈夫か。
乱れた心を落ち着かせ、こう答えた。
「分かった。」
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