能覚人

ミライ164

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〜第三章〜

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 魔獣とは、その名のとうり魔女を喰べる獣だ。

 ただし、魔女は精神体。つまり、魔獣は精神を喰らう獣だと言うことだ。

 それはえ、俺に関係ないことでもない。今の俺は、精神体だ。俺も、喰われれば本体が抜け殻となり、植物状態になってしまう。

 でも、呪縛地と呪塔には魔獣は入ってこれない。だから、魔女はそれぞれの呪縛地に篭っている。そして、この件で魔女はあまり人と関わらなくなってしまった。

 唯一友好的なのが、不老不死の魔女フェード。カルテナは、女性の欲がない者にしか話をしていなかったらしい。でも、最近みんなが欲を持ってしまっているために、出てこなくなったらしい。

 そういえば、魔獣は人間が作った獣だ。だから、人間には危害がない。

 「おっと、出ましたね。魔獣。」

 話術は、唯一術の中で武器を必要としない。でも、その代わりに呪いがあるということだ。能素を使い、呪文を言い魔法を行使する。

 でも、それだと能素が溜めれる人全員が魔法を行使できる事になる。話術だと、普通の人には発音できない音が話せるようになる。それが呪文だ。

 「▲□✖︎○Σ」

 炎が出た。魔獣を倒したんだ。

 魔獣は、倒すと能素を排出する。

 俺は、倒しまくった。100体ほど・・・。

 どうして、それほど倒したのかと言うと・・・。遠いのだ。

 100km以上だった。まぁ、飛べれならもう少し早くいけるのだが俺は飛べない。魔法では、飛べないのだ。

 あと、1時間以上かかるのか・・・。大変だ。

 2時間以上、歩き続けた。

 中心部に近づくにつれて、魔獣が強くなっていった。能素の供給律が、釣り合わなくなってきた。

 「あと、使えて5回ってところか・・・。」

 あっ、やっとみえてきた。これで帰れる!

 そう思ったのも束の間。今まで以上に、でかい魔獣だ。

 5・4・3・2・・・、まずい。あと1回しか使えない。

 うわっ、終わった。ごめん、カルテナ。約束守れそうにないわ。

 「だめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 バッコーーーーーン!!!

 土が舞い上がった。

 魔獣は、消えた。

 「颯ぇぇぇぇぇ、うえぇぇぇぇぇん~。」

 「カルテナ、助けに来てくれたのか?」

 「もちろんだよぉぉぉ~。うえぇぇぇぇぇ~。」

 優しいし、可愛いな。

 「ありがとう。敬語は、外すね。もう泣かなくてもいいよ。ほらっ、元気。」

 カルテナは、心配になって後を追ってきたらしい。間一髪だった。俺が喰われていたら、カルテナは生きる目的を失ったも同然。魔獣を倒す気力も出ていなかっただろう。

 「今度は、もう少し上手く扱えるようになってからくるね。それじゃあ。」

 しゅっ、と音が鳴った。

 「わたしも・・・、行くから。もう1人にしないでよ~。」

 「分かったよ。呪塔まで行こうか。」
 
 呪塔の中は、呪縛地と似たような感じだった。

 カルテナが、どうにも手を離してくれそうになかった。まっ、いいか・・・。こっちで、魔獣を倒して練習するのも。

 「カルテナ、君の勝ちだ。いいよ。1週間だけ、こっちにいてあげる。それで我慢ね。」

 「うん。分かった。大好き~。」

 抱きついてきた。俺は、押し倒されて身動きが取れなくなってしまった。

 「くっ、くるし~。」

 「あっ!ごめんなさい。つい・・・。」

 「いいよ、気にすることじゃない。」

 これから頑張るか。1週間で、どれだけ強くなれるか。楽しみだ。
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