能覚人

ミライ164

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〜第五章〜

終幕

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 俺は、走馬灯を見ていた。

 「すみません、僕を泊めていただけませんか?」

 これは僕が、中学生の時だろうか?

 「その格好、何か目的があるのかい?」

 「強くなって、この街の悪と戦いたいんです。そして・・・」

 「分かったよ・・・ねぇ、お前さんは本当に」

 「“戦いたいのかい?”」

 はっ!?

 俺は、なんて答えたんだ?思い出せない・・・おっと、能素がもう限界か。

 能素切れでも、能力を使い続けることはできる。空気中から、直接使うんだ。でもその分、体への負荷も増える。

 持ち堪えてくれ・・・、あと少しなんだ・・・うおおおぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁ!


 結局、この街に悪事なんてほとんどなかった。いや、俺たちで無くしたのか。

 昔は、研究者たちが能力者をさらう事件が頻発に起こったり、魔獣も出没したな・・・。

 「あんたはいいのかい?死んじまって、」

 「何言ってんだ、爺さん。結局、この仕事に着いた時点で死ぬことは覚悟してたよ。」

 この街は、平和だ。帝のおかげでな。

 そういえば、このエデンも札律次魔の7伝承の一つだったな。

 あいつの計画もうまく行ってるみたいだし、俺の役割もここまでか・・・あとは・・任せた・・・。
__________________________

 俺たちは、エデンに来る時に使った機械の前にいた。

 「動いてくれ!」

 勿論、確証がなかったわけではない。

 動いた!

 炎爛火が脱出できた時点で、確証はあった。

 俺たちは、エデンを眺めていた。

 「軌道がズレてる。成功したみたいだね、蒼翠そうすい。」

 そして次の日、俺たちは風制委員会議ビルでテレビを眺めていた。エデンについての話題が、持ちきりだった。

 勿論、早苗には怒られた。でも、「あの人が、死ぬはずない」とか言って、部屋に篭りっきりだしな。

 さて、次は学能祭か・・・また嫌な予感がするが、何とかなるだろう。
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