能覚人

ミライ164

文字の大きさ
81 / 101
〜第六章〜

しおりを挟む
 学能祭1日目は、無事終了した。

 萃香が言っていた、札律次魔の7伝承について、分かったことがある。なんでも、土山地が裏で関わっているらしい。

 あそこは確か、神王を崇拝する組織だったな。

 神王教。札律次島では、主に神王ディオが崇拝されている。

 ただ、邪神教というものもあり、悪魔ディアボロスが崇拝されている。しかし、悪魔ディアボロス神王ディオの敵。邪教扱いを受けている。

 奴らが、言霊を作ったのか?なら何故、俺が使えた?

 神王の子だから、だろうか。とにかく、会ってみればわかる話だ。

 2日目は、伊律次高校。

 ここは、全能祭で準優勝だった、高校だ。

 「昴、久しぶりですね。」

 「おう、飯田。あの時、以来だな。」

 飯田、俺のせいで暴走してしまった。なんとか、トラウマは乗り越えられたが、まだ罪悪感は残っている。

 「今日は、楽しんでいってくださいよ。」

 「見回りの間に、楽しむとするよ。」

 見た感じ、違和感はないな。とすると、やはり土律次高校だけか?それとも・・・。

 今は、休みの時間だ。

 学能祭では、生徒が各々屋台をやっている。

 流石に、重いものは食べられないな。そう思いつつも、手には焼きそばとお好み焼きが、乗っていた。

 さて、午後からの見回りは本校舎以外を、しようかな。

 そう言って、部活塔に来ていた。

 ん?言霊部?

 俺は、そう書かれた看板の置いてある部屋に入った。

 「おっ、いらっしゃい。って、風制委員の人かい。ここは、俺たちの部室。言霊を、研究しているんだよ。」

 言霊・・・。

 「一体、どんな結果が出たんだ?」

 「おや、気になるかい?いいだろう。今日初めての、お客さんだ。特別に、話してやる。」
 
 今日初めてなのかよ・・・ていうかここは、何の出し物をしているんだ?

 「言霊はな、神王が人に知能を授けるときに、一緒に譲渡された叡智だ。だが、その叡智は能力が使えたら、効果を現さない。だから、この社会で言霊は、札律次魔の7伝承になっているんだ。」

 なるほど、だから能力が使えなくなった俺は、言霊を使えたのか。

 「ありがとう。興味深い話だった。」

 「こちらこそ、聞いてくれてありがとう。警備、頑張れよ。」

 「おう。」

 確かに、神王が与えたものなら、神王教が研究するのはおかしくないか。

 問題は、言霊で何おしようとしているかだ。世界征服なんて言われても、叶うかどうかは、分からない。確証がない。

 今は、土山地をマークするしか、ないようだな。
___________________________________________

 「やっとだ。やっと、復讐ができる。」
___________________________________________
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『紅茶の香りが消えた午後に』

柴田はつみ
恋愛
穏やかで控えめな公爵令嬢リディアの唯一の楽しみは、幼なじみの公爵アーヴィンと過ごす午後の茶会だった。 けれど、近隣に越してきた伯爵令嬢ミレーユが明るく距離を詰めてくるたび、二人の時間は少しずつ失われていく。 誤解と沈黙、そして抑えた想いの裏で、すれ違う恋の行方は——。

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】 ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る―― ※他サイトでも投稿中

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。 その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。 そこで待っていたのは、最悪の出来事―― けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。 夫は愛人と共に好きに生きればいい。 今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。 でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。 妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。 過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――

魔法使いとして頑張りますわ!

まるねこ
恋愛
母が亡くなってすぐに伯爵家へと来た愛人とその娘。 そこからは家族ごっこの毎日。 私が継ぐはずだった伯爵家。 花畑の住人の義妹が私の婚約者と仲良くなってしまったし、もういいよね? これからは母方の方で養女となり、魔法使いとなるよう頑張っていきますわ。 2025年に改編しました。 いつも通り、ふんわり設定です。 ブックマークに入れて頂けると私のテンションが成層圏を超えて月まで行ける気がします。m(._.)m Copyright©︎2020-まるねこ

生きるために逃げだした。幸せになりたい。

白水緑
ファンタジー
屋敷内に軟禁状態だったリリアは、宝物を取り戻したことをきっかけに屋敷から逃げ出した。幸せになるために。体力も力もない。成り行きに身を任せる結果になっても、自分の道は自分で選びたい。 2020/9/19 第一章終了 続きが書け次第また連載再開します。 2021/2/14 第二章開幕 2021/2/28 完結

愛とオルゴール

夜宮
恋愛
 ジェシカは怒っていた。  父親が、同腹の弟ではなく妾の子を跡継ぎにしようとしていることを知ったからだ。  それに、ジェシカの恋人に横恋慕する伯爵令嬢が現れて……。  絡み合った過去と現在。  ジェシカは無事、弟を跡継ぎの座につけ、愛する人との未来を手にすることができるのだろうか。

あの素晴らしい愛をもう一度

仏白目
恋愛
伯爵夫人セレス・クリスティアーノは 33歳、愛する夫ジャレッド・クリスティアーノ伯爵との間には、可愛い子供が2人いる。 家同士のつながりで婚約した2人だが 婚約期間にはお互いに惹かれあい 好きだ!  私も大好き〜! 僕はもっと大好きだ! 私だって〜! と人前でいちゃつく姿は有名であった そんな情熱をもち結婚した2人は子宝にもめぐまれ爵位も継承し順風満帆であった はず・・・ このお話は、作者の自分勝手な世界観でのフィクションです。 あしからず!

処理中です...