95 / 101
〜第七章〜
真
しおりを挟む
私たちは、ダクトを進み実験が行われている場所まできた。
「うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「おぉ、凄い。こんな数値、見たことない。これなら、言霊を作った甲斐がある。」
言霊を作った甲斐?一体、何のために作られたのだろう。
その瞬間、鼓膜が破れるほどの大きさで、ブザーが鳴り響いた。
「まずい!制御装置が破壊された。暴走だ!」
しかし、この一言を最後に、誰の声も聞こえなくなった。
通気口から中を覗き込むと、「うっ」血と死体を見たせいで吐き気がしてきた。
「大丈夫か?」
「は・・・はい。少しだけ、気分が優れないだけです。」
「そうか、わかった。」
私は、もう一度中を覗き込んだ。
2回目なのか、もう吐き気はしなかった。
「あそこにいるのが、昴と小春だ。」
あれが、子供の頃の昴君・・・かわいい。
「どうやら、気を失っているようだな。」
「助けに行かなきゃ。」
私は、考えることよりも先に体が動いていた。
「大丈夫?昴君!」
「ん・・・、お姉ちゃんは・・・誰?ここは・・・どこ?」
!?
まさか、記憶喪失!?この実験がストレスになり、記憶を失ってしまったのか?このままだと、未来が変わってしまう。
「ここわね、怖いところじゃないよ。」
「そうなの?あれ、そういえば僕の名前ってなんだろう・・・。」
「君の名前はね、蒼昴っていうの。」
「蒼・・・昴・・・分かった!」
ん~、どうしよう。昴君の名前だけ伝えたけど、どこに連れて行けば良いんだろうか。
「おい、これ以上干渉することは許さないぞ。」
「え?どうして。」
「神王は、歴史を改竄されないようにタイムキーパーを作り出した。これ以上干渉した場合、そいつと対峙することになる。そうなった瞬間、ジエンドだ。現代まで、追って来る。俺たちを、殺すまでな。」
そんなことが、あったのか。名前を、教えたのは不味かったのだろうか。これ以上は、関わらないことにした方が良さそうだ。」
「昴君、お姉ちゃん用事あるから、もう行ってもいいかな?」
「うん、もう大丈夫。お家は覚えているから。」
「それじゃぁ、バイバイ。」
「バイバ~イ。」
これで良かったのだ、これで。ん?今しようとしていることは、大丈夫なのだろうか。
「言霊を、調べることは大丈夫なの?」
「あぁ、別にそれを公表しなければいい。俺たちの知識としてしか、考えなくていい。」
そうか、私たちがそれを知ったところで、決められた未来は変わらない。それなら、タイムキーパーは動かないのか。
「うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「おぉ、凄い。こんな数値、見たことない。これなら、言霊を作った甲斐がある。」
言霊を作った甲斐?一体、何のために作られたのだろう。
その瞬間、鼓膜が破れるほどの大きさで、ブザーが鳴り響いた。
「まずい!制御装置が破壊された。暴走だ!」
しかし、この一言を最後に、誰の声も聞こえなくなった。
通気口から中を覗き込むと、「うっ」血と死体を見たせいで吐き気がしてきた。
「大丈夫か?」
「は・・・はい。少しだけ、気分が優れないだけです。」
「そうか、わかった。」
私は、もう一度中を覗き込んだ。
2回目なのか、もう吐き気はしなかった。
「あそこにいるのが、昴と小春だ。」
あれが、子供の頃の昴君・・・かわいい。
「どうやら、気を失っているようだな。」
「助けに行かなきゃ。」
私は、考えることよりも先に体が動いていた。
「大丈夫?昴君!」
「ん・・・、お姉ちゃんは・・・誰?ここは・・・どこ?」
!?
まさか、記憶喪失!?この実験がストレスになり、記憶を失ってしまったのか?このままだと、未来が変わってしまう。
「ここわね、怖いところじゃないよ。」
「そうなの?あれ、そういえば僕の名前ってなんだろう・・・。」
「君の名前はね、蒼昴っていうの。」
「蒼・・・昴・・・分かった!」
ん~、どうしよう。昴君の名前だけ伝えたけど、どこに連れて行けば良いんだろうか。
「おい、これ以上干渉することは許さないぞ。」
「え?どうして。」
「神王は、歴史を改竄されないようにタイムキーパーを作り出した。これ以上干渉した場合、そいつと対峙することになる。そうなった瞬間、ジエンドだ。現代まで、追って来る。俺たちを、殺すまでな。」
そんなことが、あったのか。名前を、教えたのは不味かったのだろうか。これ以上は、関わらないことにした方が良さそうだ。」
「昴君、お姉ちゃん用事あるから、もう行ってもいいかな?」
「うん、もう大丈夫。お家は覚えているから。」
「それじゃぁ、バイバイ。」
「バイバ~イ。」
これで良かったのだ、これで。ん?今しようとしていることは、大丈夫なのだろうか。
「言霊を、調べることは大丈夫なの?」
「あぁ、別にそれを公表しなければいい。俺たちの知識としてしか、考えなくていい。」
そうか、私たちがそれを知ったところで、決められた未来は変わらない。それなら、タイムキーパーは動かないのか。
0
あなたにおすすめの小説
『紅茶の香りが消えた午後に』
柴田はつみ
恋愛
穏やかで控えめな公爵令嬢リディアの唯一の楽しみは、幼なじみの公爵アーヴィンと過ごす午後の茶会だった。
けれど、近隣に越してきた伯爵令嬢ミレーユが明るく距離を詰めてくるたび、二人の時間は少しずつ失われていく。
誤解と沈黙、そして抑えた想いの裏で、すれ違う恋の行方は——。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
魔法使いとして頑張りますわ!
まるねこ
恋愛
母が亡くなってすぐに伯爵家へと来た愛人とその娘。
そこからは家族ごっこの毎日。
私が継ぐはずだった伯爵家。
花畑の住人の義妹が私の婚約者と仲良くなってしまったし、もういいよね?
これからは母方の方で養女となり、魔法使いとなるよう頑張っていきますわ。
2025年に改編しました。
いつも通り、ふんわり設定です。
ブックマークに入れて頂けると私のテンションが成層圏を超えて月まで行ける気がします。m(._.)m
Copyright©︎2020-まるねこ
愛とオルゴール
夜宮
恋愛
ジェシカは怒っていた。
父親が、同腹の弟ではなく妾の子を跡継ぎにしようとしていることを知ったからだ。
それに、ジェシカの恋人に横恋慕する伯爵令嬢が現れて……。
絡み合った過去と現在。
ジェシカは無事、弟を跡継ぎの座につけ、愛する人との未来を手にすることができるのだろうか。
ざまぁに失敗したけど辺境伯に溺愛されています
木漏れ日
恋愛
天才魔術師セディが自分の番である『異界渡りの姫』を召喚したとき、16歳の少女奈緒はそれに巻き込まれて、壁外という身分を持たない人々が住む場所に落ちました。
少女は自分を異世界トリップに巻き込んだ『異界渡り姫』に復讐しようとして失敗。なぜかロビン辺境伯は少女も『異界渡りの姫』だと言って溺愛するのですが……
陰陽の姫シリーズ『図書館の幽霊って私のことですか?』と連動しています。
どちらからお読み頂いても話は通じます。
あの素晴らしい愛をもう一度
仏白目
恋愛
伯爵夫人セレス・クリスティアーノは
33歳、愛する夫ジャレッド・クリスティアーノ伯爵との間には、可愛い子供が2人いる。
家同士のつながりで婚約した2人だが
婚約期間にはお互いに惹かれあい
好きだ!
私も大好き〜!
僕はもっと大好きだ!
私だって〜!
と人前でいちゃつく姿は有名であった
そんな情熱をもち結婚した2人は子宝にもめぐまれ爵位も継承し順風満帆であった
はず・・・
このお話は、作者の自分勝手な世界観でのフィクションです。
あしからず!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる