能覚人

ミライ164

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〜第七章〜

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 私たちは、ダクトを進み実験が行われている場所まできた。

 「うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 「おぉ、凄い。こんな数値、見たことない。これなら、言霊を作った甲斐がある。」

 言霊を作った甲斐?一体、何のために作られたのだろう。

 その瞬間、鼓膜が破れるほどの大きさで、ブザーが鳴り響いた。

 「まずい!制御装置が破壊された。暴走だ!」

 しかし、この一言を最後に、誰の声も聞こえなくなった。

 通気口から中を覗き込むと、「うっ」血と死体を見たせいで吐き気がしてきた。

 「大丈夫か?」

 「は・・・はい。少しだけ、気分が優れないだけです。」

 「そうか、わかった。」

 私は、もう一度中を覗き込んだ。

 2回目なのか、もう吐き気はしなかった。

 「あそこにいるのが、昴と小春だ。」

 あれが、子供の頃の昴君・・・かわいい。

 「どうやら、気を失っているようだな。」

 「助けに行かなきゃ。」

 私は、考えることよりも先に体が動いていた。

 「大丈夫?昴君!」

 「ん・・・、お姉ちゃんは・・・誰?ここは・・・どこ?」

 !?

 まさか、記憶喪失!?この実験がストレスになり、記憶を失ってしまったのか?このままだと、未来が変わってしまう。

 「ここわね、怖いところじゃないよ。」

 「そうなの?あれ、そういえば僕の名前ってなんだろう・・・。」

 「君の名前はね、蒼昴っていうの。」

 「蒼・・・昴・・・分かった!」

 ん~、どうしよう。昴君の名前だけ伝えたけど、どこに連れて行けば良いんだろうか。

 「おい、これ以上干渉することは許さないぞ。」

 「え?どうして。」

 「神王は、歴史を改竄されないようにタイムキーパーを作り出した。これ以上干渉した場合、そいつと対峙することになる。そうなった瞬間、ジエンドだ。現代まで、追って来る。俺たちを、殺すまでな。」

 そんなことが、あったのか。名前を、教えたのは不味かったのだろうか。これ以上は、関わらないことにした方が良さそうだ。」

 「昴君、お姉ちゃん用事あるから、もう行ってもいいかな?」

 「うん、もう大丈夫。お家は覚えているから。」

 「それじゃぁ、バイバイ。」

 「バイバ~イ。」

 これで良かったのだ、これで。ん?今しようとしていることは、大丈夫なのだろうか。

 「言霊を、調べることは大丈夫なの?」

 「あぁ、別にそれを公表しなければいい。俺たちの知識としてしか、考えなくていい。」

 そうか、私たちがそれを知ったところで、決められた未来は変わらない。それなら、タイムキーパーは動かないのか。
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