能偽人 〜能力を偽られた時人類は拒絶するだろう〜

ミライ164

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〜第一章〜

御笠 滴

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 御笠滴は、生徒に能力の基礎を教えた。俺よりも分かりやすい・・・。生徒の心を、盗まなければいいのだが。まぁ、大丈夫か。

 「ねぇねぇ、あの子たちって本当に中学生?」

 「中学生だよ。来年高校生になるけど。」

 「ふ~ん、分かったよ。ありがとう。それだけわかれば十分。」

 一体何の確認なんだ?まぁいいか。今日の見学で、みんな能力についてより詳しく理解できたから良しとしよう。

 「それじゃ~、今日はここまで~。みんな今日はありがと~。バイバ~イ。」

 「バイバ~イ。」

 「終わったか、それじゃあ・・・。」

 研究所の屋根が落ちてきた。

 「帝!みんなを避難させて。」

 「おい!待て、お前の能力じゃ・・・。」

 「早く!」

 俺は、生徒のみんなを研究所の外に出した。クッソ、あいつ!カッコつけやがって。

 研究所に向かって走る。

 「いいか!お前らはそこで大人しくしとれ!絶対だぞ!」
 
 「は~ぁ!鎌術 漆式 鎌鼬・乱れ削ぎ」

 滴は、鎌術で瓦礫を砕いていた。おかしい、瓦礫がずっと落ちてくる。どう言うことだ?一体何が起こっているってんだ?全くわかんねぇ。しゃあねぇ、いっちょ本気出しますか。

 俺は、地を蹴り上へ向かった。そこには、能力者がいた。岩石を作り出せる能力者だろう。

 「ちっ、気づかれたか。まぁいい、お前はここで死ぬからな。」

 そう言って、奴は岩石を投擲してきた。

 案の定俺には、当たらなかった。

 「なに!?」
 
 「そんなんじゃ、俺に当たりもしねえぞ。」

 俺は、あいつの腹を叩いた。失神。当たり前か。一応、能力警察に引き渡しといてっと。

 「大丈夫か?滴。」

 「ダ~リ~~~ン。」

 「うわっ。」

 滴が抱きついてきた。いつものことだ。戦闘が終わると、いつもこうなる。

 「そうそう、あいつら一体何なの?」

 「あぁ、それなら。奴らは、違法裏取引組織に雇われたただのゴロツキだったよ。多分、中学生から能力に詳しい人材が欲しかったんじゃないか?売り飛ばしやすいし。」

 まぁ、今回は一件落着と言うことで・・・。

 「大変です!!生徒の1人が、先生の後を追って行って消えてしまいました。」

 「何!?早苗か。仕方ない。ここは俺に、任せて生徒を逃してくれ。」

 「分かりました。」

 「私も、同行するわ。」

 「いや、お前はここに残れ。まだ残党がいるかも知れないから。」

 ・・・・・。いた。ここか。今なら間に合う・・・。いや、間に合わせる。

 俺は、フルスピードで走った。

 「今回の作戦では、一気に全員確保するはずだったのに。邪魔が入ったな。」

 「事前に確認しておかなかった、お前が悪いんだろ。」

 「でも、まぁ1人は捕まえれたし。いいじゃねえか。」

 いた・・・。見つけた。覚悟しておけよ。

 「こんにちは。いい天気ですね。」

 「誰だ、てm・・・。ぐふぉ。」

 1人目。残り、1人。

 「てめぇ、何やってんd・・・。ぐふぁ。」

 2人目。

 「早苗。大丈夫か?」

 「うっ、うっ、うえ~ん。」

 本当に、心細かったんだな。

 「よしよし。よく頑張ったな。さぁ帰ろう。」

 「うん。」
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