81 / 205
第二章 巨星堕つ
33 フライルの森(2)
しおりを挟む
「来たっ!」
誰が叫んだのか分からない。
しかし、その声と同時に森の中から次々と動物が飛び出してきた。まず現れたのは鹿の群れだ。飛び跳ねるような動きで何十頭もの鹿が姿を現した。
―――タタターン!!!
重なり合うように銃声が響くと同時に、何頭かの鹿がもんどり打って倒れていく。
「くっ!?」
リーディアも同様に引き金を引いたが、残念ながら獲物に掠めることもできず悔しそうな表情を浮かべた。不規則に逃げ惑う獲物に照準すら合わせることが出来ず、適当に放つことしかできなかったのだ。
当然そんな状態で命中する筈もない。
動く獲物への射撃は、動かない標的相手の訓練と何もかもが違っていた。彼女は焦りを浮かべながらレバーを操作して排莢を行う。
焼けた薬莢が飛び出し、隣で射撃をおこなっているトゥーレの足元まで転がった。そのトゥーレは流れるような動作で淡々と弾丸を放っていた。流石に全弾名中とはいかないが、かなりの確率で獲物に命中させている。
トゥーレの美しい所作にリーディアが思わず見惚れている間に、鹿の群れが目の前を通り過ぎてしまった。
その次に現れたのは猪だ。
鹿のように跳びはねることはないが、小柄で体高が低いため必然的に鹿よりも的は小さくなる。しかも鹿の様なトリッキーな動きは少なく直線的な動きだ。鹿よりは狙いはつけやすそうだった。
「これなら!」
リーディアは気を取り直して銃を構え直すと、丁度正面から迫ってくる猪に狙いを定めた。
猪は興奮した血走った目を剥いて、真っ直ぐにリーディアに向かって来ていた。ぐんぐんと距離が詰まり、その距離が三十メートルを切っても銃を撃たないリーディアに後方の護衛が慌て始めていた。
―――ターン!
充分過ぎるほど引きつけて放たれた弾丸は、猪の眉間を寸分違わず撃ち抜いていた。
つんのめるようにして崩れ落ちた猪は、慣性力のまま進行方向に暫く転がると、最後は横倒しにゆっくり倒れる。
猪が止まった位置は、リーディアとは僅か三メートルしか離れていない位置だった。彼女は素早く次弾を装填すると、再び動き出しても直ぐに対処できるよう倒れた猪に照準を付け続けていた。
「や、やったの!?」
仕留めたという手応えはあった。しかし彼女はその判断ができず、猪がもう一度動き出すのが怖くて照準を外すことができないでいた。
「リーディア、おめでとう。見事だったよ」
いつまでも照準越しに猪を睨み続けるリーディアに、トゥーレは優しく声を掛けながら彼女の銃身を下げさせた。
ハッとしたように顔を上げた彼女の傍に、微笑むトゥーレの姿があった。
「トゥーレ様!? あ、ありがとう存じます。見ていてくださったのですか?」
「もちろんだ! リーディアが初めて仕留める所を見逃す訳にはいかないだろ? 中々撃たなかった時は少し焦ったけどね」
そう言って笑顔のまま片目を瞑る。
「す、すみません。照準越しで見てたら距離感を掴めなくて・・・・。こんなに近かったのですね。それに、トゥーレ様もルーベルト様も守っていてくださったので、落ち着いて狙うことができました」
トゥーレとルーベルトが、万一に備えてすぐに対応できるように準備をしていたが、正直いえばあれだけ近付いてしまえば対応は難しかった。後ろに護衛が控えていたとはいえ彼らも同様だろう。
リーディアが正面から真っ直ぐ彼女に向かって来る猪に狙いを付けたのは傍で見ていて直ぐに分かった。彼女の腕なら仕留めることが出来るだろうとトゥーレは考えていた。だが彼女は中々引き金を引かず、猪との距離がどんどん近付いてくる。若干焦りを浮かべたトゥーレは、リーディア越しにルーベルトに指示を送り自らはすぐに庇えるように彼女の傍まで近付いていたのだ。
彼らが手を出すギリギリのタイミングで、漸く彼女は引き金を引いたのだった。
「信頼いただけている様で何よりです。姫様」
トゥーレはそう言って優雅にボウ・アンド・スクレープでお辞儀をして微笑む。笑顔を見せていたが、危うくリーディアの獲物を横取りするところだったと内心は冷や汗を浮かべていた。
「引き続きわたくしをお守りくださいませ」
対してリーディアも、乗馬服のために持ち上げるスカートはないが、それでも優雅にカーテシーで返礼し、にっこりと笑顔を見せる。
銃声が辺りに響く中、二人の周囲のみ別空間のような甘い雰囲気に満たされている。彼らの護衛として布陣していたユーリとルーベルトは、正面を見据えたまま表情を消した顔で引き金を引き続けていた。
その後も順調に獲物を仕留めていくトゥーレたち。
三時間ほどの狩りで圧巻の腕を見せたのは、やはりトゥーレとルーベルトの二人だった。
トゥーレは、鹿を三頭、猪二頭、水牛一頭を仕留める成果を上げた。
そのトゥーレを上回る活躍を見せたのがルーベルトだ。彼は、鹿を五頭仕留めたのを皮切りに、猪を三頭、水牛を一頭、そして豹を一頭仕留めた。
豹は狩りが終わり屋敷に引き上げる途中で、木の上からこちらを窺っているところを仕留めたものだ。鉄砲と言えばルーベルトという評価そのままに面目躍如の活躍を見せたと言えるだろう。
そしてリーディアはというと、猪以外は兎を一羽仕留めたのみだった。それでも初めての狩りで、獲物を仕留めることが出来たことに満足そうに笑顔を振りまいていた。
狩られた獲物は下働きの者によって素早く血抜きされると、今日の食事に回すもの、明日の晩餐に回されるもの、保存用に塩漬けや燻製に回すものと用途別に手早く処理が行われていく。
トゥーレらが屋敷へと引き上げてきた頃には、処理が粗方終わって広場の中央に巨大な焚き火が焚かれていた。その周りには肉を焼くためのグリルと切り分けられた肉が焚き火を囲むように並んでいた。
「ほう!」
巨大な火柱にトゥーレが感嘆の声を上げる。
「かなりの獲物が獲れましたからね。屋敷の厨房では処理しきれませんので、今夜の晩餐はこの広場でおこないます。といっても簡単なバーベキューにするだけですが」
申し訳なさそうにアレシュが告げた。
領主が狩りをおこなう場合でも、天気が良ければ広場に参加者が集って食事を振る舞っているのだという。ただし今回はトゥーレ等の安全を期して、狩りの参加者と追い立て役や護衛の兵士とは分け、まずは参加者であるトゥーレたちからの食事となるという。
「では、申し訳ないが先にいただくとしよう」
肉が焼かれ始めると、辺りには香ばしい匂いが立ち籠め、広場を囲むように立っている護衛がごくりと喉を鳴らす。
トゥーレたちは今日の成果を互いに誇りながら、獲ったばかりの新鮮な肉に舌鼓を打っていく。
「む!? 旨いな。これはリーディアが仕留めた猪か? 冬が近いからか良く肥えたいい肉だ」
「うふふ、そうですね。こんな大きな猪をわたくしが仕留めたのですね」
感慨深そうにテーブルの上に載せられた猪の頭に感嘆の声を上げる。
捌かれた肉と一緒にその元となる猪の頭が一緒に乗せられ、慣れてない者が見れば食欲を減退させてしまいそうな絵面だが、リーディアは気にした様子もなく笑顔を浮かべながら食べていた。
「しかし、リーディアは今日は初めての狩りだと聞いたが?」
「ええ、そうですけれど。どうかしましたか?」
質問の意味が分からずにリーディアがこてりと首を傾げる。
「いや、こういう風に獲物の首が並んでいても平気なのだなと思ってな」
普通ならば自分で獲った獲物とはいえ、生々しい頭が載せられていれば気になるものだ。恐らくエステルならばギャーギャーと大騒ぎして一口も口にできないだろう。それがリーディアはそんな様子もなく慣れた様子で肉を口に運んでいた。
「わたくしは、この食事の仕方には慣れていますので」
そう言って少し照れた様子を浮かべる。
狩りに参加するのは初めてだった彼女も、幼い頃から連れられて何度かフライルには来ていたという。このスタイルの食事は狩りをおこなった時の恒例で、毎回こうやって饗されていたという。
最初は一口も口に出来なかったリーディアも何度か参加するうちに慣れ、今では気にすることなく口に出来るようになったのだという。
「ほほう。けもの憑きの名は伊達じゃない訳だ」
そう言うと、頬を膨らませたリーディアを尻目に、トゥーレの笑い声が夜空に響いた。
誰が叫んだのか分からない。
しかし、その声と同時に森の中から次々と動物が飛び出してきた。まず現れたのは鹿の群れだ。飛び跳ねるような動きで何十頭もの鹿が姿を現した。
―――タタターン!!!
重なり合うように銃声が響くと同時に、何頭かの鹿がもんどり打って倒れていく。
「くっ!?」
リーディアも同様に引き金を引いたが、残念ながら獲物に掠めることもできず悔しそうな表情を浮かべた。不規則に逃げ惑う獲物に照準すら合わせることが出来ず、適当に放つことしかできなかったのだ。
当然そんな状態で命中する筈もない。
動く獲物への射撃は、動かない標的相手の訓練と何もかもが違っていた。彼女は焦りを浮かべながらレバーを操作して排莢を行う。
焼けた薬莢が飛び出し、隣で射撃をおこなっているトゥーレの足元まで転がった。そのトゥーレは流れるような動作で淡々と弾丸を放っていた。流石に全弾名中とはいかないが、かなりの確率で獲物に命中させている。
トゥーレの美しい所作にリーディアが思わず見惚れている間に、鹿の群れが目の前を通り過ぎてしまった。
その次に現れたのは猪だ。
鹿のように跳びはねることはないが、小柄で体高が低いため必然的に鹿よりも的は小さくなる。しかも鹿の様なトリッキーな動きは少なく直線的な動きだ。鹿よりは狙いはつけやすそうだった。
「これなら!」
リーディアは気を取り直して銃を構え直すと、丁度正面から迫ってくる猪に狙いを定めた。
猪は興奮した血走った目を剥いて、真っ直ぐにリーディアに向かって来ていた。ぐんぐんと距離が詰まり、その距離が三十メートルを切っても銃を撃たないリーディアに後方の護衛が慌て始めていた。
―――ターン!
充分過ぎるほど引きつけて放たれた弾丸は、猪の眉間を寸分違わず撃ち抜いていた。
つんのめるようにして崩れ落ちた猪は、慣性力のまま進行方向に暫く転がると、最後は横倒しにゆっくり倒れる。
猪が止まった位置は、リーディアとは僅か三メートルしか離れていない位置だった。彼女は素早く次弾を装填すると、再び動き出しても直ぐに対処できるよう倒れた猪に照準を付け続けていた。
「や、やったの!?」
仕留めたという手応えはあった。しかし彼女はその判断ができず、猪がもう一度動き出すのが怖くて照準を外すことができないでいた。
「リーディア、おめでとう。見事だったよ」
いつまでも照準越しに猪を睨み続けるリーディアに、トゥーレは優しく声を掛けながら彼女の銃身を下げさせた。
ハッとしたように顔を上げた彼女の傍に、微笑むトゥーレの姿があった。
「トゥーレ様!? あ、ありがとう存じます。見ていてくださったのですか?」
「もちろんだ! リーディアが初めて仕留める所を見逃す訳にはいかないだろ? 中々撃たなかった時は少し焦ったけどね」
そう言って笑顔のまま片目を瞑る。
「す、すみません。照準越しで見てたら距離感を掴めなくて・・・・。こんなに近かったのですね。それに、トゥーレ様もルーベルト様も守っていてくださったので、落ち着いて狙うことができました」
トゥーレとルーベルトが、万一に備えてすぐに対応できるように準備をしていたが、正直いえばあれだけ近付いてしまえば対応は難しかった。後ろに護衛が控えていたとはいえ彼らも同様だろう。
リーディアが正面から真っ直ぐ彼女に向かって来る猪に狙いを付けたのは傍で見ていて直ぐに分かった。彼女の腕なら仕留めることが出来るだろうとトゥーレは考えていた。だが彼女は中々引き金を引かず、猪との距離がどんどん近付いてくる。若干焦りを浮かべたトゥーレは、リーディア越しにルーベルトに指示を送り自らはすぐに庇えるように彼女の傍まで近付いていたのだ。
彼らが手を出すギリギリのタイミングで、漸く彼女は引き金を引いたのだった。
「信頼いただけている様で何よりです。姫様」
トゥーレはそう言って優雅にボウ・アンド・スクレープでお辞儀をして微笑む。笑顔を見せていたが、危うくリーディアの獲物を横取りするところだったと内心は冷や汗を浮かべていた。
「引き続きわたくしをお守りくださいませ」
対してリーディアも、乗馬服のために持ち上げるスカートはないが、それでも優雅にカーテシーで返礼し、にっこりと笑顔を見せる。
銃声が辺りに響く中、二人の周囲のみ別空間のような甘い雰囲気に満たされている。彼らの護衛として布陣していたユーリとルーベルトは、正面を見据えたまま表情を消した顔で引き金を引き続けていた。
その後も順調に獲物を仕留めていくトゥーレたち。
三時間ほどの狩りで圧巻の腕を見せたのは、やはりトゥーレとルーベルトの二人だった。
トゥーレは、鹿を三頭、猪二頭、水牛一頭を仕留める成果を上げた。
そのトゥーレを上回る活躍を見せたのがルーベルトだ。彼は、鹿を五頭仕留めたのを皮切りに、猪を三頭、水牛を一頭、そして豹を一頭仕留めた。
豹は狩りが終わり屋敷に引き上げる途中で、木の上からこちらを窺っているところを仕留めたものだ。鉄砲と言えばルーベルトという評価そのままに面目躍如の活躍を見せたと言えるだろう。
そしてリーディアはというと、猪以外は兎を一羽仕留めたのみだった。それでも初めての狩りで、獲物を仕留めることが出来たことに満足そうに笑顔を振りまいていた。
狩られた獲物は下働きの者によって素早く血抜きされると、今日の食事に回すもの、明日の晩餐に回されるもの、保存用に塩漬けや燻製に回すものと用途別に手早く処理が行われていく。
トゥーレらが屋敷へと引き上げてきた頃には、処理が粗方終わって広場の中央に巨大な焚き火が焚かれていた。その周りには肉を焼くためのグリルと切り分けられた肉が焚き火を囲むように並んでいた。
「ほう!」
巨大な火柱にトゥーレが感嘆の声を上げる。
「かなりの獲物が獲れましたからね。屋敷の厨房では処理しきれませんので、今夜の晩餐はこの広場でおこないます。といっても簡単なバーベキューにするだけですが」
申し訳なさそうにアレシュが告げた。
領主が狩りをおこなう場合でも、天気が良ければ広場に参加者が集って食事を振る舞っているのだという。ただし今回はトゥーレ等の安全を期して、狩りの参加者と追い立て役や護衛の兵士とは分け、まずは参加者であるトゥーレたちからの食事となるという。
「では、申し訳ないが先にいただくとしよう」
肉が焼かれ始めると、辺りには香ばしい匂いが立ち籠め、広場を囲むように立っている護衛がごくりと喉を鳴らす。
トゥーレたちは今日の成果を互いに誇りながら、獲ったばかりの新鮮な肉に舌鼓を打っていく。
「む!? 旨いな。これはリーディアが仕留めた猪か? 冬が近いからか良く肥えたいい肉だ」
「うふふ、そうですね。こんな大きな猪をわたくしが仕留めたのですね」
感慨深そうにテーブルの上に載せられた猪の頭に感嘆の声を上げる。
捌かれた肉と一緒にその元となる猪の頭が一緒に乗せられ、慣れてない者が見れば食欲を減退させてしまいそうな絵面だが、リーディアは気にした様子もなく笑顔を浮かべながら食べていた。
「しかし、リーディアは今日は初めての狩りだと聞いたが?」
「ええ、そうですけれど。どうかしましたか?」
質問の意味が分からずにリーディアがこてりと首を傾げる。
「いや、こういう風に獲物の首が並んでいても平気なのだなと思ってな」
普通ならば自分で獲った獲物とはいえ、生々しい頭が載せられていれば気になるものだ。恐らくエステルならばギャーギャーと大騒ぎして一口も口にできないだろう。それがリーディアはそんな様子もなく慣れた様子で肉を口に運んでいた。
「わたくしは、この食事の仕方には慣れていますので」
そう言って少し照れた様子を浮かべる。
狩りに参加するのは初めてだった彼女も、幼い頃から連れられて何度かフライルには来ていたという。このスタイルの食事は狩りをおこなった時の恒例で、毎回こうやって饗されていたという。
最初は一口も口に出来なかったリーディアも何度か参加するうちに慣れ、今では気にすることなく口に出来るようになったのだという。
「ほほう。けもの憑きの名は伊達じゃない訳だ」
そう言うと、頬を膨らませたリーディアを尻目に、トゥーレの笑い声が夜空に響いた。
0
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる