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40話
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休暇が終わり学園が始まると、婚約に向けて色々な話が聞こえてくる。
お付き合いから婚約に話が進んでいる方もいれば、夏季休暇の間に別れてしまった方もいるわ。
昨年までは、婚約した話しか知らなかったから、別れる事もあるのかと驚いた。
「家に影響が無い方達の別れた話は結構聞きますわ」
恋愛に詳しいアリアーヌ様から色々と教えてもらったわ。
シャルロット様のように政略絡みの場合は、最終的な相性を見るための期間で余程性格が合わないなど、問題が無ければ婚約するそう。
ソフィア様のような顔見知りからだと、政略では無くとも家同士の繋がりもあるから、別れるとなると理由次第では揉めるらしい。
「最悪、家同士の関係にも影響しますわ」
「お付き合いって上手くいかないと、色々な問題があるのですね」
「互いの好意だけで付き合う方は、別れるのも簡単ですけれどね」
貴族でも今は半分は恋愛結婚。政略なのは嫡男、嫡女の方ね。
継ぐ方は相手に能力や人柄、家同士の関係など求める物が色々あるものね。
「アリアーヌ様は政略絡みで選ばれていますの?」
「ええ。弟が継いだ時に多少は力になれる方をと思いますわ」
「皆様、しっかりされていて凄いです…」
ちょっと拗ねたような言い方になってしまったわ…。
「ふふ、ミュリエル様は可愛らしいですわね」
「デビュタントは来年ですが卒業まで、まだまだ時間はありますわ」
「焦ってお見合いをしても良い事はありませんわよ」
確かに時間もあるし焦っても仕方がないわ。
でも…私だけいつまでも子供みたいな気がするわ…。
*****
あれから結構真剣に考えているけれど、付き合ったら婚約と結婚がほぼ確定してしまうのよね。
別れる人もいるけれど、大体2、3人目で決まるんだとか。
あまり付き合った人数が多いと、それはそれで問題があるものね。
お喋りして、お手紙のやり取りして…この人となる決め手って何かしら?
涼しくなってきた庭で、ティータイムを楽しみながら考えていると。
「ミュリー。そろそろ外でのティータイムは風邪をひいてしまうよ?」
「フェル兄様。今日は日差しが暖かいんです」
「そうだね。でも、明日からはサロンにしようね」
「はい」
隣の椅子に座ったお兄様をちらりと見る。
お兄様はどうなのかしら?お見合いをしたと言っていたかしら?
「ミュリー、どうかした?」
「フェル兄様はお見合いってしました?」
「一応したよ」
「どうでした」
「特に何も。その後には続かなかったしね」
「そうなのですか?」
お兄様は理想が高いのかしら?
それとも、初対面で何か分かるのかしら?
「ミュリーもお見合いをしてみたくなったのかな?」
「いえ、その先を考えていないのに会うのは…」
「ふふっ、考えてないの?」
「だって…家を出て誰かと暮らすとか想像が出来ないんですもの」
「それだけこの家が好きなんだね」
もちろん家族も使用人達も大好きよ。お兄様もだけれど、皆私に甘いのよね。
このままだとズルズルと甘えてしまいそうだわ。
「デビュタントをしたら実感できるのかしら?」
「多少は気持ちに変化があるだろうね。少しずつ大人になれば良いよ」
キラキラした笑顔のお兄様に撫でられてほっとする。
お兄様に撫でられて安心していて、大人にちゃんとなれるのかしら?
*****
3年生も終わりが近づき、シャルロット様とソフィア様は婚約されたわ。
アリアーヌ様はもう少し考えるそう。
皆様との友人関係は変わらないけれど、少しずつ変化が出てきたわ。
どんどん周りが大人になっていくのよ…ちょっとだけ落ち込むわ。
気分が沈んでいても、デビュタントに向けて予定は沢山あるの。
今日はデビュタントのドレスの仮縫い。
「まぁ、ミュリエルよく似合わうわ」
衝立から出ると、お母様が満足そうに笑っている。領地で買った真珠のジュエリーも合わせ鏡の前に立つ。
分かりやすいようにアップに髪は纏められ、胸元には4連のパールに中心には瞳と同じ色の石が輝く。
イヤリングや髪飾りも、パール以外は同じ青い石が使われ、白と青で派手過ぎない清楚な感じ。
「お母様が選んでくださったジュエリーも素敵です」
可愛すぎないデザインがとても素敵。
「これなら、お兄様にエスコートをされても見劣りしないかしら?」
「ふふ、見劣りなんてする訳ないわ。きっと2人並んだらとっても素敵よ」
「ふふ。お兄様とダンスをしたい、ご令嬢に睨まれてしまいそうだわ」
「大丈夫よ。フェリクスは夜会で全然踊らないから」
「そうなのですか?とてもダンスがお上手なのに」
「ほんと、困った子なのよ」
困ったと言う割には、お母様は何だか楽しそう。
「お兄様は気をもたせるような事をしないだけですわ」
「そうね。変に勘違いされても困るものね」
溜息をつくあたり、何かあったのかしら?
「そうだわ。夜会に出るようになればフランドル伯爵家やジュリエットとも顔を合わせるわ。交流を持つ必要は無いけれど、心構えだけはしておきなさいね」
「はい。お母様」
「何かあれば、いつでも相談しなさいね」
お父様とお母様は顔を合わせる事は少ないけれど、いつ会っても優しく大事にされていると実感できるわ。
不安もあるけれど、デビュタントが楽しみね。
──────────────
完結まで書いて連載をスタートしましたが、途中少し書き換えた結果詰まってしまいました(。•́ω•̀。)
描き上がり次第更新していきます。
読んでくださる皆様にはご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。
お付き合いから婚約に話が進んでいる方もいれば、夏季休暇の間に別れてしまった方もいるわ。
昨年までは、婚約した話しか知らなかったから、別れる事もあるのかと驚いた。
「家に影響が無い方達の別れた話は結構聞きますわ」
恋愛に詳しいアリアーヌ様から色々と教えてもらったわ。
シャルロット様のように政略絡みの場合は、最終的な相性を見るための期間で余程性格が合わないなど、問題が無ければ婚約するそう。
ソフィア様のような顔見知りからだと、政略では無くとも家同士の繋がりもあるから、別れるとなると理由次第では揉めるらしい。
「最悪、家同士の関係にも影響しますわ」
「お付き合いって上手くいかないと、色々な問題があるのですね」
「互いの好意だけで付き合う方は、別れるのも簡単ですけれどね」
貴族でも今は半分は恋愛結婚。政略なのは嫡男、嫡女の方ね。
継ぐ方は相手に能力や人柄、家同士の関係など求める物が色々あるものね。
「アリアーヌ様は政略絡みで選ばれていますの?」
「ええ。弟が継いだ時に多少は力になれる方をと思いますわ」
「皆様、しっかりされていて凄いです…」
ちょっと拗ねたような言い方になってしまったわ…。
「ふふ、ミュリエル様は可愛らしいですわね」
「デビュタントは来年ですが卒業まで、まだまだ時間はありますわ」
「焦ってお見合いをしても良い事はありませんわよ」
確かに時間もあるし焦っても仕方がないわ。
でも…私だけいつまでも子供みたいな気がするわ…。
*****
あれから結構真剣に考えているけれど、付き合ったら婚約と結婚がほぼ確定してしまうのよね。
別れる人もいるけれど、大体2、3人目で決まるんだとか。
あまり付き合った人数が多いと、それはそれで問題があるものね。
お喋りして、お手紙のやり取りして…この人となる決め手って何かしら?
涼しくなってきた庭で、ティータイムを楽しみながら考えていると。
「ミュリー。そろそろ外でのティータイムは風邪をひいてしまうよ?」
「フェル兄様。今日は日差しが暖かいんです」
「そうだね。でも、明日からはサロンにしようね」
「はい」
隣の椅子に座ったお兄様をちらりと見る。
お兄様はどうなのかしら?お見合いをしたと言っていたかしら?
「ミュリー、どうかした?」
「フェル兄様はお見合いってしました?」
「一応したよ」
「どうでした」
「特に何も。その後には続かなかったしね」
「そうなのですか?」
お兄様は理想が高いのかしら?
それとも、初対面で何か分かるのかしら?
「ミュリーもお見合いをしてみたくなったのかな?」
「いえ、その先を考えていないのに会うのは…」
「ふふっ、考えてないの?」
「だって…家を出て誰かと暮らすとか想像が出来ないんですもの」
「それだけこの家が好きなんだね」
もちろん家族も使用人達も大好きよ。お兄様もだけれど、皆私に甘いのよね。
このままだとズルズルと甘えてしまいそうだわ。
「デビュタントをしたら実感できるのかしら?」
「多少は気持ちに変化があるだろうね。少しずつ大人になれば良いよ」
キラキラした笑顔のお兄様に撫でられてほっとする。
お兄様に撫でられて安心していて、大人にちゃんとなれるのかしら?
*****
3年生も終わりが近づき、シャルロット様とソフィア様は婚約されたわ。
アリアーヌ様はもう少し考えるそう。
皆様との友人関係は変わらないけれど、少しずつ変化が出てきたわ。
どんどん周りが大人になっていくのよ…ちょっとだけ落ち込むわ。
気分が沈んでいても、デビュタントに向けて予定は沢山あるの。
今日はデビュタントのドレスの仮縫い。
「まぁ、ミュリエルよく似合わうわ」
衝立から出ると、お母様が満足そうに笑っている。領地で買った真珠のジュエリーも合わせ鏡の前に立つ。
分かりやすいようにアップに髪は纏められ、胸元には4連のパールに中心には瞳と同じ色の石が輝く。
イヤリングや髪飾りも、パール以外は同じ青い石が使われ、白と青で派手過ぎない清楚な感じ。
「お母様が選んでくださったジュエリーも素敵です」
可愛すぎないデザインがとても素敵。
「これなら、お兄様にエスコートをされても見劣りしないかしら?」
「ふふ、見劣りなんてする訳ないわ。きっと2人並んだらとっても素敵よ」
「ふふ。お兄様とダンスをしたい、ご令嬢に睨まれてしまいそうだわ」
「大丈夫よ。フェリクスは夜会で全然踊らないから」
「そうなのですか?とてもダンスがお上手なのに」
「ほんと、困った子なのよ」
困ったと言う割には、お母様は何だか楽しそう。
「お兄様は気をもたせるような事をしないだけですわ」
「そうね。変に勘違いされても困るものね」
溜息をつくあたり、何かあったのかしら?
「そうだわ。夜会に出るようになればフランドル伯爵家やジュリエットとも顔を合わせるわ。交流を持つ必要は無いけれど、心構えだけはしておきなさいね」
「はい。お母様」
「何かあれば、いつでも相談しなさいね」
お父様とお母様は顔を合わせる事は少ないけれど、いつ会っても優しく大事にされていると実感できるわ。
不安もあるけれど、デビュタントが楽しみね。
──────────────
完結まで書いて連載をスタートしましたが、途中少し書き換えた結果詰まってしまいました(。•́ω•̀。)
描き上がり次第更新していきます。
読んでくださる皆様にはご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。
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