就職して20年。初めて8連休を頂くことになりました。

俣彦

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連休6日目―午前―

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台風10号が日本海に抜けた連休6日目。どうやら天気も回復した模様でありますので、午前中は外を走ることにしました。前日の運動が午後2時終了と少し時間が空いていますので、下半身をしっかりいじりたいと思いまして、山を走ることにしました。とは言え前日が台風でありましたので、どのような状況になっているのか定かではありませんので。整備が入っている。職員が常駐している山にしよう。と思いまして選択したのが

『東三河ふるさと公園』。

遠見山をまるごと活用したこの公園は東三河をモチーフにしました庭園や公園が整備され、各所に手洗いと自動販売機が設置されています。

(……ノンビリするには良いところ。)

である一方、冬にマラソン大会が行われている公園でもあります。距離にして8キロ。制限時間は80分と余裕があるように思われる設定なのでありますが、

(……コースがね……。)

スタート地点となります北側の管理棟から約2キロを掛けまして標高200m近い山の頂上付近まで駆け上がりました後、同じく2キロ近く使い南側の管理棟目掛け一気に駆け下ります。

(……そこが折り返し地点となります……。)

時々試しに走ってみたのでありましたが、

(……南側の管理棟で途方に暮れることになるのであります……。)

今回改めてその山のマラソンコースに挑んでみよう。

と言うことになりまして、それまでの反省から頂上から南側へ下りる時は

(……ゆっくりと。)

と決め、北側の管理棟をスタート。曇っているとは言え、気温が高いこと。そしてなにより湿気がありますので、とにかく慎重に上りまして南側への分岐点を過ぎた後も

(……とにかくエネルギーを使わないように……。)

と下って行きまして、折り返しまで残り1キロ辺りに達した時でしたでしょうか……。

(……南側から走って上る女性のかたがいらっしゃいまして……。)

なんて書けば怒られないのでしょうか……。

(……グラマラスな女性が……。)

『坂を上る時は、このような感じで走ると良いですよ。』

の確実な走り方で上って来まして……。

場所が山でありますし、走っているモノ同士でありますので軽く挨拶を交わし、下って行きまして折り返し地点。



 このまま折り返すと先程の女性を追い掛ける形になります。それは申し訳ないな。と言う気持ちと、

(……身体はもう一度この山に挑むことを望んではいないようだ……。)

そのまま南側の道路に出まして、東側からぐるっと回り込むことが出来ますので、そのルートを選択することにしました。そこを走っての感想は

(……下った後の平たんな道は上り。)

あと

(……平地は暑い。)

最終的には旧の東海道との合流点で走ることを辞め。御油の宿場があった通りをダウンも兼ね、歩くことにしました。感想としましては

(……二川の宿場町の、あの車の往来の量に比べれば。)

二川御油共に道路にセンターラインはありません。ありませんけれども、二川と違い御油の旧道は

(……歩くことが出来ます。)

勿論二川も歩くことは出来ますが

(……危険……。)

で。東三河ふるさと公園へ至る道を左折。しばらく一般道を歩いて行きますと、公園側から

(……先程の女性が走って来るのが目に留まりました……。)

最初にすれ違ったのは山の反対側。私は下り、女性は上り。その女性が山を上った後、北側へ下り、公園を出。北側のどこかに向かっている。

……と言うことは、最初にすれ違った時、その女性は南側の管理棟を折り返し上っていた……。

にしては、たんたんと走っていたように見えたのでありましたが……。

北側から南側へ6キロの道のりを回り込もうとされているのか?

もしくは某かの方法で南側の管理棟に行き、そこから山を越え、北側へ抜けられたのか。

(……どのようなルート設定だったのだろう……。)

もしかするとこの女性は

(……幻なのか……?)

声を掛けていたら

(次の日の朝。肥溜めに肩まで浸かった状態で、私は目を覚ますことになっていたのか……。)

台風翌日の風景でありました。
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