471 / 625
封じ込め
しおりを挟む
春日虎綱「甲斐への退路を断つ事を目指す事になりますか?」
真田幸隆「左様。駿府から甲斐へ戻る場合、ここを通らなければ帰る事が出来ない場所が1つある。それは勿論……。」
今川氏真が対武田義信の防衛拠点に定めた薩埵山。
真田幸隆「ここを北条が押さえる事が出来れば武田は甲斐との行き来は困難なものとなります。既に当主の氏政は三島に入り、伊豆に居る水軍と共に兵を進める手筈を整えています。」
私(村上義清)「義信はどう考えている?」
真田幸隆「掛川城が片付いていない事。天竜川対岸の家康が気になる中。大規模な戦闘になる北条とのいくさは避けたいと考えていると思います。本来でありましたら平和裏に事を収めたいのが本音かと思われますが、此度はそうはいきません。北条の矛先を分散させる策を練ると思われます。」
私(村上義清)「具体的には?」
真田幸隆「まずは先年。氏康に勝ち、安房から上総。そして下総へ勢力を伸ばしています里見義弘に相模を衝かせる事であります。ただこれにつきましては、元々里見は輝虎と連携している間柄でありますので。」
私(村上義清)「放っておいてもやってくれる?」
真田幸隆「前提条件として『武田と北条が激突する』がありますが……。」
私(村上義清)「それは避けたいのだろう?」
真田幸隆「故に(義信は里見と繋がる)伝手を探している所であります。」
私(村上義清)「すぐには実現しそうに無い?」
真田幸隆「いえ。そうとも言えない所がありまして……。」
私(村上義清)「裏技でもあるのか?」
真田幸隆「里見は輝虎と親密な関係にあり、関東において対北条で一致。しかも個々のいくさにおいては北条と互角以上の戦いを繰り広げています。」
私(村上義清)「武田と上杉は里見以上に疎遠だぞ。上野においては領土を奪い合う間柄でもある。」
真田幸隆「確かに義信と輝虎はいくさをしています。ただ塩の件からもわかりますように全ての関係が断たれているわけではありませんし、係争沙汰になっているのは上野だけであります。そして今義信は駿河につきっきり。上野に兵を回す余裕はありませんし、関東における同盟者でありました北条とは険悪な関係にあります。」
私(村上義清)「ただそうなると輝虎に足元を見られる事にならないか?領土の割譲や、越中の一向宗との絶縁。更には輝虎の関東遠征に同行を求められ、先陣を務めなければならなくなるとか。」
真田幸隆「そうですね。義信が輝虎と直接接触した場合、そうなります。」
真田幸隆「左様。駿府から甲斐へ戻る場合、ここを通らなければ帰る事が出来ない場所が1つある。それは勿論……。」
今川氏真が対武田義信の防衛拠点に定めた薩埵山。
真田幸隆「ここを北条が押さえる事が出来れば武田は甲斐との行き来は困難なものとなります。既に当主の氏政は三島に入り、伊豆に居る水軍と共に兵を進める手筈を整えています。」
私(村上義清)「義信はどう考えている?」
真田幸隆「掛川城が片付いていない事。天竜川対岸の家康が気になる中。大規模な戦闘になる北条とのいくさは避けたいと考えていると思います。本来でありましたら平和裏に事を収めたいのが本音かと思われますが、此度はそうはいきません。北条の矛先を分散させる策を練ると思われます。」
私(村上義清)「具体的には?」
真田幸隆「まずは先年。氏康に勝ち、安房から上総。そして下総へ勢力を伸ばしています里見義弘に相模を衝かせる事であります。ただこれにつきましては、元々里見は輝虎と連携している間柄でありますので。」
私(村上義清)「放っておいてもやってくれる?」
真田幸隆「前提条件として『武田と北条が激突する』がありますが……。」
私(村上義清)「それは避けたいのだろう?」
真田幸隆「故に(義信は里見と繋がる)伝手を探している所であります。」
私(村上義清)「すぐには実現しそうに無い?」
真田幸隆「いえ。そうとも言えない所がありまして……。」
私(村上義清)「裏技でもあるのか?」
真田幸隆「里見は輝虎と親密な関係にあり、関東において対北条で一致。しかも個々のいくさにおいては北条と互角以上の戦いを繰り広げています。」
私(村上義清)「武田と上杉は里見以上に疎遠だぞ。上野においては領土を奪い合う間柄でもある。」
真田幸隆「確かに義信と輝虎はいくさをしています。ただ塩の件からもわかりますように全ての関係が断たれているわけではありませんし、係争沙汰になっているのは上野だけであります。そして今義信は駿河につきっきり。上野に兵を回す余裕はありませんし、関東における同盟者でありました北条とは険悪な関係にあります。」
私(村上義清)「ただそうなると輝虎に足元を見られる事にならないか?領土の割譲や、越中の一向宗との絶縁。更には輝虎の関東遠征に同行を求められ、先陣を務めなければならなくなるとか。」
真田幸隆「そうですね。義信が輝虎と直接接触した場合、そうなります。」
0
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
私はいけにえ
七辻ゆゆ
ファンタジー
「ねえ姉さん、どうせ生贄になって死ぬのに、どうしてご飯なんて食べるの? そんな良いものを食べたってどうせ無駄じゃない。ねえ、どうして食べてるの?」
ねっとりと息苦しくなるような声で妹が言う。
私はそうして、一緒に泣いてくれた妹がもう存在しないことを知ったのだ。
****リハビリに書いたのですがダークすぎる感じになってしまって、暗いのが好きな方いらっしゃったらどうぞ。
二十年仕えた王女が私を敵に売った。それでも守ることにした
セッシー
ファンタジー
二十年間、王女殿下の護衛騎士として仕えた。その殿下が、私を敵に売った。
牢の中で事実を知り、一分考えて——逃げることにした。殿下の目的を、まだ果たしていないから。
裏切りの真相を確かめるため、一人王都へ戻る護衛騎士の話。
過程をすっ飛ばすことにしました
こうやさい
ファンタジー
ある日、前世の乙女ゲームの中に悪役令嬢として転生したことに気づいたけど、ここどう考えても生活しづらい。
どうせざまぁされて追放されるわけだし、過程すっ飛ばしてもよくね?
そのいろいろが重要なんだろうと思いつつそれもすっ飛ばしました(爆)。
深く考えないでください。
悪徳領主の息子に転生しました
アルト
ファンタジー
悪徳領主。その息子として現代っ子であった一人の青年が転生を果たす。
領民からは嫌われ、私腹を肥やす為にと過分過ぎる税を搾り取った結果、家の外に出た瞬間にその息子である『ナガレ』が領民にデカイ石を投げつけられ、意識不明の重体に。
そんな折に転生を果たすという不遇っぷり。
「ちょ、ま、死亡フラグ立ち過ぎだろおおおおお?!」
こんな状態ではいつ死ぬか分かったもんじゃない。
一刻も早い改善を……!と四苦八苦するも、転生前の人格からは末期過ぎる口調だけは受け継いでる始末。
これなんて無理ゲー??
魔法筆職人の俺が居なくなったら、お前ら魔法使えないけど良いんだよな?!
川井田ナツナ
ファンタジー
俺は慈悲深い人間だ。
だから、魔法の『ま』の字も理解していない住民たちに俺の作った魔法筆を使わせてあげていた。
だが、国の総意は『国家転覆罪で国外追放』だとよ。
馬鹿だとは思っていたが、俺の想像を絶する馬鹿だったとはな……。
俺が居なくなったら、お前ら魔法使えなくて生活困るだろうけど良いってことだよな??
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる