19 / 32
アリーシャ sideストーリー
侍女の忠告
しおりを挟む
いいですか?アリーシャ様、決して頭巾を御脱ぎにならないでくださいませ。
(頭巾を脱ぐな?)
何故?
頭巾を脱がれては、お顔が判ってしまい、この計画が台無しになってしまうからです。
台無し…
台無しです。よくお考え下さい。
騎士に憧れる者は、男女関係なくとても多いです。そして、その長となられる方は、騎士さえも尊敬し、皆の憧れでもあります。そんな騎士の頂点におられる総隊長様がおもてにならないはずがありません。
もてないはずがない…。
…そうです。例え、お姿が、威圧感があって怖くてもです。
すごく格好良いです!
…。
そのような方が、あの御年まで…独身を通されている。
総隊長様が、親友といえ、国王の、愛娘であり、親子程の年も離れている貴方様を伴侶にと、望まれお選びになられるとお思いですか?
…
今までのダグラスとの事を思い出す。
まるで幼子に話しかけるように子ども扱いで、個人的な付き合いは、年々減っていき、ここ数年は、殆ど接触もなく、ただ遠くから観るだけ。決して近くに、来てはくれなかったダグラス。(その姿をこっそりと観ることしか出来なかった日々を思い浮かべて、悲しくなる…)
(悲しいことに…聞かれて言えるのは。選ばれることは、ないと思う。選ばれるなら、とうの昔に婚約を交わしているだろう…アリーシャの想いを知っている国王が打診してそれこそ無理押しでも丸め込んで勧めてくれただろうから…)
アリーシャは言葉もなく、頭を横に振る。
…ですから、決して頭巾を脱いではならないのです。確実に総隊長様をお手に入れたいのであれば、会場はもちろん、お部屋に入られてからも、きちんとお話ができるまで、いえ、確実に結婚へ持ち込むため、出来る限り引き延ばしてください。
引き延ばす?
ええ。
ってどこまで?
総隊長様は、騎士様ですから、無理やりに頭巾をお取りする事はないと思われます。
ですので、可能ならこのまま、お話したいと申し上げてください。
はい。
しっかりと関係をお築かれになられるまでは伏せたままでおられる方がよろしいかと。いいですか。シーラの忠告をしっかりお守りくださいね。
念押しと。
その時、めったに見せないシーラの笑顔に、コクコクと頷くしかできなかった私。
こういう時のシーラには…けっして、逆らってはいけない…
(頭巾を脱ぐな?)
何故?
頭巾を脱がれては、お顔が判ってしまい、この計画が台無しになってしまうからです。
台無し…
台無しです。よくお考え下さい。
騎士に憧れる者は、男女関係なくとても多いです。そして、その長となられる方は、騎士さえも尊敬し、皆の憧れでもあります。そんな騎士の頂点におられる総隊長様がおもてにならないはずがありません。
もてないはずがない…。
…そうです。例え、お姿が、威圧感があって怖くてもです。
すごく格好良いです!
…。
そのような方が、あの御年まで…独身を通されている。
総隊長様が、親友といえ、国王の、愛娘であり、親子程の年も離れている貴方様を伴侶にと、望まれお選びになられるとお思いですか?
…
今までのダグラスとの事を思い出す。
まるで幼子に話しかけるように子ども扱いで、個人的な付き合いは、年々減っていき、ここ数年は、殆ど接触もなく、ただ遠くから観るだけ。決して近くに、来てはくれなかったダグラス。(その姿をこっそりと観ることしか出来なかった日々を思い浮かべて、悲しくなる…)
(悲しいことに…聞かれて言えるのは。選ばれることは、ないと思う。選ばれるなら、とうの昔に婚約を交わしているだろう…アリーシャの想いを知っている国王が打診してそれこそ無理押しでも丸め込んで勧めてくれただろうから…)
アリーシャは言葉もなく、頭を横に振る。
…ですから、決して頭巾を脱いではならないのです。確実に総隊長様をお手に入れたいのであれば、会場はもちろん、お部屋に入られてからも、きちんとお話ができるまで、いえ、確実に結婚へ持ち込むため、出来る限り引き延ばしてください。
引き延ばす?
ええ。
ってどこまで?
総隊長様は、騎士様ですから、無理やりに頭巾をお取りする事はないと思われます。
ですので、可能ならこのまま、お話したいと申し上げてください。
はい。
しっかりと関係をお築かれになられるまでは伏せたままでおられる方がよろしいかと。いいですか。シーラの忠告をしっかりお守りくださいね。
念押しと。
その時、めったに見せないシーラの笑顔に、コクコクと頷くしかできなかった私。
こういう時のシーラには…けっして、逆らってはいけない…
0
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の心変わり
ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。
7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。
そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス!
カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
望まぬ結婚をさせられた私のもとに、死んだはずの護衛騎士が帰ってきました~不遇令嬢が世界一幸せな花嫁になるまで
越智屋ノマ
恋愛
「君を愛することはない」で始まった不遇な結婚――。
国王の命令でクラーヴァル公爵家へと嫁いだ伯爵令嬢ヴィオラ。しかし夫のルシウスに愛されることはなく、毎日つらい仕打ちを受けていた。
孤独に耐えるヴィオラにとって唯一の救いは、護衛騎士エデン・アーヴィスと過ごした日々の思い出だった。エデンは強くて誠実で、いつもヴィオラを守ってくれた……でも、彼はもういない。この国を襲った『災禍の竜』と相打ちになって、3年前に戦死してしまったのだから。
ある日、参加した夜会の席でヴィオラは窮地に立たされる。その夜会は夫の愛人が主催するもので、夫と結託してヴィオラを陥れようとしていたのだ。誰に救いを求めることもできず、絶体絶命の彼女を救ったのは――?
(……私の体が、勝手に動いている!?)
「地獄で悔いろ、下郎が。このエデン・アーヴィスの目の黒いうちは、ヴィオラ様に指一本触れさせはしない!」
死んだはずのエデンの魂が、ヴィオラの体に乗り移っていた!?
――これは、望まぬ結婚をさせられた伯爵令嬢ヴィオラと、死んだはずの護衛騎士エデンのふしぎな恋の物語。理不尽な夫になんて、もう絶対に負けません!!
半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる