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アリーシャ sideストーリー

王女…翻弄されても。

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え?

暗くなった部屋の中で、視界が効かない中いきなりダグ様に抱え上げられ、「あっ?えっ?」そのまま、柔らかなものの上に落とされました。




えっと?ちょっと待って?


何故か…私はいま、ベットの上でダグ様に押さえ込まれています。

どうして?こうなったのでしょうか?

いえ、それはいいのです。

問題なのは…この状況です!

…ダグ様の大きなお身体が私の上に…あります。


なんて…なんて…幸せなのでしょうか…。


ダグ様のお胸が…あの素晴らしい筋肉が私を抱きしめているのです。


ふあぁぁ…ぁ。

ご褒美ですか?ご褒美ですよね!


ダグ様ー私…このまま…ずっとこのままでいたいです。


至福時は、直ぐに新たな行為によって上書きされる。



ダグ様?

え?あ…ん…口づけ?


ダグ様に…口づけをされています…

私は、このままで十分幸せです…なのにこれ以上の幸せがあるなんて…


夢のよう…



あまりの歓喜にアリーシャの思考は、ここで中断する。





抵抗すら考えつかない間にダグラスの手によってアリーシャは暴かれて…。



長く…長い口づけ。


御脱ぎになられたダグ様のお姿が、辺りが暗すぎて視れずとても残念で仕方ありませんでした。


それでも、筋肉に覆われたダグ様のお身体を初めてこの手に触れる事が出来ました。


その手触りは、本当に素晴らしく鼻血もので…一生忘れる事は出来ないでしょう。

「…アリー」と呼ばれ…。



項に添えられて、絡みつかれ吸い上げられて思考が吹っ飛ぶほどの口づけ。


掴まれた胸を包み隠すほどダグ様の大きな手のひら。


硬く太い指先が、与える刺激に翻弄され、想いと違って逃げてしまっても、その大きな手でダグ様の腕の中に戻される。



…ダグ様の指が…肌に食い込むほど。


少し痛みを伴っても…強く求められている様で。


…なんて…ふふ…幸せ。





…ダグ様の引き締まったお腹の上に乗せられ与えられた喜びは、自我が崩壊するんじゃないかと思う位凄くて…。

ダグ様の手に翻弄されて…行きついたダグ様との痛みは、「オレのモノ」発言できれいさっぱりどこかへいってしまいました。


ダグラスの与える全てが、アリーシャにこの上ない至上の幸福をもたらした。




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