願いがかないますように… 別バージョン

kitahara

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そんな想いに囚われながら過ごしていた。
そしていつの間にかウトウトとしていたオリビアは、いつの間にか寝てしまったようで、聞きなれない波音と周りの気配に違和感を感じて目を覚ます。







 扉を開けて入ってきたのは、トウゴの声で4年ぶりにみるトウゴが、現れた。

 「トウゴ…」

それ以上の言葉が続かず声を殺して泣くオリビアを抱き寄せるとトウゴは、「ごめん…」と優しく背中を撫で慰めた。




あの戦況下、凄惨さから死体を断定できない為、状況から本人と確認ができないままであったがトウゴは、死亡とされた。

しかし、事実は、政敵による暗殺があまり頻繁に起こり、命の危険からある暗殺を機に対外的に死んだ事にして、姿を消すことにした。

そして、顔を隠して普段から親交のあった地方の貴族と共に私兵を率いて戦乱を終わらせることにした。


 戦時中、地方から指揮をとり戦争を終わらせた男とは、トウゴのことだったのだ。

なんとか国を正常化に向けていた頃、情報師の友人からオリビアの縁談話を聞く。

16才になるオリビア。

 会えなくなってから4年、すでに時間が残されていないことに焦ったトウゴのとった行動がオリビアを離宮から連れ出す事だった。

まあ、一種の誘拐だな…。

 頭に手をかきながら少し情けなそうに言うトウゴの姿に。

 「ありがとう…」

 会いに来てくれて連れ出してくれてありがとう…。


まだ当面、国は落ち着きなく、荒れているけれど一緒に来てほしい。

と、トウゴの言葉に頷く事しかできなかった。

 抱きしめてくれるトウゴの腕の中で聞く、その言葉はとても幸せを運んでくれたから。






 後に軍事に重きをおいた国は、人に重きをおいた国と言われるようになる。
 想いを抱き続けた二人は、争いを失くし、人の想いこそ大事であり生きる上で糧であるとして国の指針とした…。




オリビアは膝にのせた我が子に読み聞かせをしていた。

それは昔、読んだことのある物語。

 物語には書かれていない続きがあることを…。

 幸せになっているかもしれないと願いをこめて語りだす…。









こんな感じです。 

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