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次の日、出勤したら話が違った
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あの騙し合い劇の翌日。
静かな部屋で机を挟んだ二人が…無言で相対していた。
ジーナは困惑とともに怒っていた…。
その原因ははっきりわかっている。
昨日の目も当てられない茶番劇で…目の前の青年が原因でだ。
彼が大きく絡んでいる事だから。
静かに問い質す。
…。
「…なあ」
「はい?」
「…どういうことだ?」
「何のことです?」
「とぼけるな。なぜ…私がお前の婚約者になっているんだ?」
そう…婚約者だ。
いつものより早く出勤したジーナ。
今朝に限って着いた早々上司の呼び出しを受けた。
そして驚愕の事実を知る。
何故かジルバルトの婚約者として国に認知されていたのだ。
は?
昨日の今日でなんでだ?
首をかしげるしかない。
「お前、あの後任せてくださいって言ったよな?」
そう。
あの出鱈目・騙しの茶番劇の後大きく時間を無駄にして振り回されて業務が滞ってしまった。
仕事を片付ける為急いで戻る際(もの凄く不本意であったが先立って言質を取られ頼まれた。何が起こっても俺に合わせてくださいと。合わせて茶番劇に付き合ったのだから収束は)ジルバルトに責任をもってきっちり後始末をつける事と約束させた。
「はい。お任せください。きちんと調整します」
なのに…あの任せておけとは何だったんだ?
問題が大きくなっているじゃないか。
昨日の朝まではただの上司と部下。
途中恋人にまで格上げされて…日を跨いて朝になったら婚約者にグレードアップしていた。
…何故だ?
昨日は定時では終わらず仕事がかなり残ってしまった。
今日は片付ける為にいつもより早く出勤した。
出勤して。
さあ、やるぞ!と腕まくりして最初の書類に取り掛かって間もなく珍しく出勤していた上司から呼び出しを受ける。
そこで思ってもいない事を聞かれた。
あまりな内容に驚きすぎて言葉が出ずしばらく固ったくらいだ。
普段ぶっちょう面の上司が笑顔で話し出した話とは…ジルバルトとの交際の有無。
どういう訳か上まで話がいって確認の通達が来たという。
上司の上というと国のトップNO2。
…宰相様からの直の確認。
何故?そんなこと(一部下の結婚の有無)を上が気にかけ言ってきたのか?
あまりの事にいつもハッキリ話すジーナが弁明もせずに黙ってしまった。
その姿で上司も噂は真実であったと受け取った。
我に返ったジーナが誤解だと何度言っても(照れるな。まあ、相手が部下で年下だったのは恥ずかしいだろうが)と笑って取り合ってくれない。
そればかりか(まあ、年下だが将来有望株だ。ジーナが彼を射止めたのは奇跡だ。奇妙な事も起きるものだが、なんにしても喜ばしい事だ。このまま行かず後家になるかと心配していたんだ。ああ、これで俺の肩の荷も下りるぞ)とまで言われた。
「(…確かに行き遅れですがね…好きで仕事してるんですよ。そこまで言われる事はないと思うですがね…)と文句も出かがったが、一応上司だし、私もいい加減 大人 だからね。怒りを抑えてその場は黙って辞した訳だ」
それでも失礼な言葉にジワジワと怒りが込み上げてくるのは仕方ない。
静かな部屋で机を挟んだ二人が…無言で相対していた。
ジーナは困惑とともに怒っていた…。
その原因ははっきりわかっている。
昨日の目も当てられない茶番劇で…目の前の青年が原因でだ。
彼が大きく絡んでいる事だから。
静かに問い質す。
…。
「…なあ」
「はい?」
「…どういうことだ?」
「何のことです?」
「とぼけるな。なぜ…私がお前の婚約者になっているんだ?」
そう…婚約者だ。
いつものより早く出勤したジーナ。
今朝に限って着いた早々上司の呼び出しを受けた。
そして驚愕の事実を知る。
何故かジルバルトの婚約者として国に認知されていたのだ。
は?
昨日の今日でなんでだ?
首をかしげるしかない。
「お前、あの後任せてくださいって言ったよな?」
そう。
あの出鱈目・騙しの茶番劇の後大きく時間を無駄にして振り回されて業務が滞ってしまった。
仕事を片付ける為急いで戻る際(もの凄く不本意であったが先立って言質を取られ頼まれた。何が起こっても俺に合わせてくださいと。合わせて茶番劇に付き合ったのだから収束は)ジルバルトに責任をもってきっちり後始末をつける事と約束させた。
「はい。お任せください。きちんと調整します」
なのに…あの任せておけとは何だったんだ?
問題が大きくなっているじゃないか。
昨日の朝まではただの上司と部下。
途中恋人にまで格上げされて…日を跨いて朝になったら婚約者にグレードアップしていた。
…何故だ?
昨日は定時では終わらず仕事がかなり残ってしまった。
今日は片付ける為にいつもより早く出勤した。
出勤して。
さあ、やるぞ!と腕まくりして最初の書類に取り掛かって間もなく珍しく出勤していた上司から呼び出しを受ける。
そこで思ってもいない事を聞かれた。
あまりな内容に驚きすぎて言葉が出ずしばらく固ったくらいだ。
普段ぶっちょう面の上司が笑顔で話し出した話とは…ジルバルトとの交際の有無。
どういう訳か上まで話がいって確認の通達が来たという。
上司の上というと国のトップNO2。
…宰相様からの直の確認。
何故?そんなこと(一部下の結婚の有無)を上が気にかけ言ってきたのか?
あまりの事にいつもハッキリ話すジーナが弁明もせずに黙ってしまった。
その姿で上司も噂は真実であったと受け取った。
我に返ったジーナが誤解だと何度言っても(照れるな。まあ、相手が部下で年下だったのは恥ずかしいだろうが)と笑って取り合ってくれない。
そればかりか(まあ、年下だが将来有望株だ。ジーナが彼を射止めたのは奇跡だ。奇妙な事も起きるものだが、なんにしても喜ばしい事だ。このまま行かず後家になるかと心配していたんだ。ああ、これで俺の肩の荷も下りるぞ)とまで言われた。
「(…確かに行き遅れですがね…好きで仕事してるんですよ。そこまで言われる事はないと思うですがね…)と文句も出かがったが、一応上司だし、私もいい加減 大人 だからね。怒りを抑えてその場は黙って辞した訳だ」
それでも失礼な言葉にジワジワと怒りが込み上げてくるのは仕方ない。
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