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第1章 ~転生しました。~
今日からここで暮らします。
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荷物を持てと言われたけど簡単にいうと持てなかった。
だって子供だもの!
結局荷物はアシナにくわえていってもらった。
そのあとはアシナの背中に乗せてもらった。
ふわふわな乗り心地だったけど走り出したら悪魔の絶叫マシンに早変わりだった。
鞍や手綱なんてもちろんついていないからアシナの背中にしがみつくしかない。
森のなかをものすごい勢いで走り抜けていく。
周りの景色が目で追いきれないよ。
もちろんここで手なんか離したら死んじゃうんだろうな。
もうとっくに声を出せる段階は越えてるよ。
とにかく着くまではこの手をぜったいに離さないぞ。
住処へはたぶんそう時間がかからずに着いたと思う。
たぶんというのは体感的にはあまりにも長くて時間という概念を忘れてしまっていたからだ。
そこは小さな滝のそばだった。
滝のそばの岩壁に洞穴みたいなところが見えた。
下にもアシナが入れそうな穴があるしそこから上がっていくんだろうな。
「私は荷物を持っていくからジローはそこで体を洗うといい。」
そういえば血だらけだった。
アシナが荷物を持って洞穴に入っていくのを見送ってから川に飛び込んだ!
「ちべたっ!」
川は予想以上に冷たかった。
なので体を洗って血を落としたら川から上がることにした。
川から上がったらちょうどアシナが洞穴から出てきたところだった。
「毛布と着替えを持ってきたぞ。風邪を引く前に体を拭いて着替えるといい。」
なんて出来た狼なんだ!
アシナが持って来てくれた毛布のような布で体を拭いて用意してくれた服に着替えた。
服は日本でいう作務衣のようなものだった。
堅苦しい着替えよりはよかったけどあの時倒れていた人が着ていたのは中世ヨーロッパの服装のようだったし時代背景がよくわかんないな。
もちろん下着なんて履いてないよ?
この世界に下着なんてものがあるのかもわかんないし狼さんにそこまで求めるのもあれだしね。
「何か失礼なことを考えてないか?」
どきっとして思わず口笛を吹いてしまった。
「そんなことよりさ。ここがアシナの住処なの?」
「ここ何十年かはここで暮らしている。この森は強い獣も多く今は私もいるからな。なかなか人間も手を広げにくいようだな。」
「アシナより強いやつもいるの?」
「私より強いものはこの森にはいないな。あまり強さを比べようとは思ったこともないが大陸でも数えるほどではないかな。もちろん世界という広い目でみれば私が知らぬだけで多くいるだろう。」
結構アシナさん最強格なんですね。
あんまりふざけたことして怒らせないようにしよう。
「それよりもジローも疲れているだろう。まずは中に入ろう。」
そうアシナに促され洞穴の中に入った。
洞穴の中は思ったよりも広く松明みたいなものもありアシナが過ぎようとすると自然に火が灯るようだ。
あれも魔法なのかな?
「即席だが藁をかき集めた。今日はそこで眠るといい。」
その先には藁がこんもりと積まれており真ん中の部分が少し窪んでいた。
まずは飛び込むしかないよね?
おれはその窪みにダイブをかます。
藁は思った以上にふかふかだった。
アシナの周りにはふかふかが溢れているんだろうか。
ふかふかを堪能しているとふいに眠気に襲われた。
転生前は大人だったが今は子供だからか。
体は正直で疲れていたみたいだ。
おれはアシナが見守る中、転生後初めての眠りに落ちた。
だって子供だもの!
結局荷物はアシナにくわえていってもらった。
そのあとはアシナの背中に乗せてもらった。
ふわふわな乗り心地だったけど走り出したら悪魔の絶叫マシンに早変わりだった。
鞍や手綱なんてもちろんついていないからアシナの背中にしがみつくしかない。
森のなかをものすごい勢いで走り抜けていく。
周りの景色が目で追いきれないよ。
もちろんここで手なんか離したら死んじゃうんだろうな。
もうとっくに声を出せる段階は越えてるよ。
とにかく着くまではこの手をぜったいに離さないぞ。
住処へはたぶんそう時間がかからずに着いたと思う。
たぶんというのは体感的にはあまりにも長くて時間という概念を忘れてしまっていたからだ。
そこは小さな滝のそばだった。
滝のそばの岩壁に洞穴みたいなところが見えた。
下にもアシナが入れそうな穴があるしそこから上がっていくんだろうな。
「私は荷物を持っていくからジローはそこで体を洗うといい。」
そういえば血だらけだった。
アシナが荷物を持って洞穴に入っていくのを見送ってから川に飛び込んだ!
「ちべたっ!」
川は予想以上に冷たかった。
なので体を洗って血を落としたら川から上がることにした。
川から上がったらちょうどアシナが洞穴から出てきたところだった。
「毛布と着替えを持ってきたぞ。風邪を引く前に体を拭いて着替えるといい。」
なんて出来た狼なんだ!
アシナが持って来てくれた毛布のような布で体を拭いて用意してくれた服に着替えた。
服は日本でいう作務衣のようなものだった。
堅苦しい着替えよりはよかったけどあの時倒れていた人が着ていたのは中世ヨーロッパの服装のようだったし時代背景がよくわかんないな。
もちろん下着なんて履いてないよ?
この世界に下着なんてものがあるのかもわかんないし狼さんにそこまで求めるのもあれだしね。
「何か失礼なことを考えてないか?」
どきっとして思わず口笛を吹いてしまった。
「そんなことよりさ。ここがアシナの住処なの?」
「ここ何十年かはここで暮らしている。この森は強い獣も多く今は私もいるからな。なかなか人間も手を広げにくいようだな。」
「アシナより強いやつもいるの?」
「私より強いものはこの森にはいないな。あまり強さを比べようとは思ったこともないが大陸でも数えるほどではないかな。もちろん世界という広い目でみれば私が知らぬだけで多くいるだろう。」
結構アシナさん最強格なんですね。
あんまりふざけたことして怒らせないようにしよう。
「それよりもジローも疲れているだろう。まずは中に入ろう。」
そうアシナに促され洞穴の中に入った。
洞穴の中は思ったよりも広く松明みたいなものもありアシナが過ぎようとすると自然に火が灯るようだ。
あれも魔法なのかな?
「即席だが藁をかき集めた。今日はそこで眠るといい。」
その先には藁がこんもりと積まれており真ん中の部分が少し窪んでいた。
まずは飛び込むしかないよね?
おれはその窪みにダイブをかます。
藁は思った以上にふかふかだった。
アシナの周りにはふかふかが溢れているんだろうか。
ふかふかを堪能しているとふいに眠気に襲われた。
転生前は大人だったが今は子供だからか。
体は正直で疲れていたみたいだ。
おれはアシナが見守る中、転生後初めての眠りに落ちた。
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