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第1章 ~転生しました。~
馬車の中には。
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「アシナ!今のってもしかして魔法なの!?」
「もしかしなくても魔法だ。」
うおーー!
魔法だよ!
魔法だってさ!
いやいや落ち着けおれ。
もしかしたら人間は使えないかもよ。
だってこう見えてアシナさん神獣だしね。
「アシナ、あのさ」
「ん?」
「この世界って人間でも魔法使ってたりする?」
「普通に使っているな。」
……やったーーー!!
別に中2病とかじゃないけどさ。
使えるものなら使ってみたい。
だって人間だもの!
おれは小さな体でアシナにひしっとしがみついた。
「アシナお願い!おれに魔法を教えて!」
「それはいいがまずは落ち着くといい。」
「おれは冷静だよ!」
「どう見ても冷静ではないぞ。まずは馬車の中を確認してくるがいい。そして必要な物を揃えたらここから離れよう。お前達を襲った者達ももしかしたらこの近くにおるかもしれんのだ。」
んー確かにその通りだ。
つい自分を見失っていたな。
馬車の中を見てみると思ったとおり荒らされていた。
何が目的だったのかはわかんないけど金目のものとかは根こそぎ持っていったみたいな感じだ。
とりあえず落ちていた袋に服とかを毛布とか必要そうなものをいれていく。
食料も少しあったのでもらっていくことにした。
辺りを見てみると座席のところがずれていることに気付いた。
もしかしてと思い触ってみると座席の下が物入れになっていたみたいだ。
蓋の部分をずらしてみたけど残念ながら中も荒らされてしまっていた。
ため息をつきながらも何かないかと探していると若干だけど底の部分が動いたような気配がした。
もしかしたらと思い底の部分を叩いてみると中が空洞なのかコンコンと軽い音がした。
二重底になっているのかな。
もしかしたらこの下は荒らされてないかも。
底の下を確認するために箱の中のものを掻き出していく。
全部出したら周りにあった細い棒を隙間に差し込む。
こういう時こそ頭を使わなきゃね。
梃子ってやつだよ。
テコの原理ね。
そう思って棒を押すけど全然動かない。
今子供なの忘れてた。
気合いを入れ直してもう一度押すと少しずつ動いてきた。
時間は掛かったけどなんとか底の部分をはずすことができた。
中を見てみると棒状のものが布に包まれていた。
剣、かな?
二重底の中にあったってことは大事なものなのかな。
アシナのところに持っていってみようか。
「アシナ!馬車の中にこんなものがあったよ。」
「ほう。よく盗られなかったな。」
「座席の中が二重底になってたんだ。盗賊もそこまでは気づかなかったんだと思う。」
そう言いつつ布をはずしてみる。
布をはずしてみると思ったとおり剣だった。
見た感じ普通の剣だ。
鞘に鳥みたいな絵が掘ってある。
どっかの家紋かな?
今のおれの背より少し短いぐらいかな。
剣なんて日本では触ることなんてなかったからな。
持ってるだけでも緊張するっていうか気持ちが入るっていうか。
一応抜いてみようかな。
片手では重くて抜けなかったから鞘を地面につけて両手で抜いた。
言葉にならないって本当にあるんだな。
その刀身の美しさに心が奪われてしまった。
見た目はただの両刃の剣なんだ。
でもどうしようもなく人を引き付ける何ががその剣にはあるんだ。
「ふむ。見事なものだ。」
「やっぱり?あんまり剣とかみたことないけどそれでもすごいってのは感じるよ。」
「これほどのものはあまり見たことがないな。」
「それほどのものなの?」
「このような剣を人間が打てるとは思えん。ドワーフかエルフ、もしくは神代の時のものかもしれん。」
ドワーフとかエルフいるんだ。
でもそれほどのものってことか。
もしかしたら盗賊達もこの剣が目的だったのかも。
価値とかはわかんないけどそれほどのものがごろごろあるとは思えないもんね。
そんなこと考えてたらアシナに声を掛けられた。
「もう持っていくものはないか?」
「うん。これ以上は必要なものはなさそう。この剣もこんなところに置いていくのもなんだから持っていくよ。」
「わかった。では荷物を持って私の背中に乗るといい。私の住処まで移動しよう。」
「もしかしなくても魔法だ。」
うおーー!
魔法だよ!
魔法だってさ!
いやいや落ち着けおれ。
もしかしたら人間は使えないかもよ。
だってこう見えてアシナさん神獣だしね。
「アシナ、あのさ」
「ん?」
「この世界って人間でも魔法使ってたりする?」
「普通に使っているな。」
……やったーーー!!
別に中2病とかじゃないけどさ。
使えるものなら使ってみたい。
だって人間だもの!
おれは小さな体でアシナにひしっとしがみついた。
「アシナお願い!おれに魔法を教えて!」
「それはいいがまずは落ち着くといい。」
「おれは冷静だよ!」
「どう見ても冷静ではないぞ。まずは馬車の中を確認してくるがいい。そして必要な物を揃えたらここから離れよう。お前達を襲った者達ももしかしたらこの近くにおるかもしれんのだ。」
んー確かにその通りだ。
つい自分を見失っていたな。
馬車の中を見てみると思ったとおり荒らされていた。
何が目的だったのかはわかんないけど金目のものとかは根こそぎ持っていったみたいな感じだ。
とりあえず落ちていた袋に服とかを毛布とか必要そうなものをいれていく。
食料も少しあったのでもらっていくことにした。
辺りを見てみると座席のところがずれていることに気付いた。
もしかしてと思い触ってみると座席の下が物入れになっていたみたいだ。
蓋の部分をずらしてみたけど残念ながら中も荒らされてしまっていた。
ため息をつきながらも何かないかと探していると若干だけど底の部分が動いたような気配がした。
もしかしたらと思い底の部分を叩いてみると中が空洞なのかコンコンと軽い音がした。
二重底になっているのかな。
もしかしたらこの下は荒らされてないかも。
底の下を確認するために箱の中のものを掻き出していく。
全部出したら周りにあった細い棒を隙間に差し込む。
こういう時こそ頭を使わなきゃね。
梃子ってやつだよ。
テコの原理ね。
そう思って棒を押すけど全然動かない。
今子供なの忘れてた。
気合いを入れ直してもう一度押すと少しずつ動いてきた。
時間は掛かったけどなんとか底の部分をはずすことができた。
中を見てみると棒状のものが布に包まれていた。
剣、かな?
二重底の中にあったってことは大事なものなのかな。
アシナのところに持っていってみようか。
「アシナ!馬車の中にこんなものがあったよ。」
「ほう。よく盗られなかったな。」
「座席の中が二重底になってたんだ。盗賊もそこまでは気づかなかったんだと思う。」
そう言いつつ布をはずしてみる。
布をはずしてみると思ったとおり剣だった。
見た感じ普通の剣だ。
鞘に鳥みたいな絵が掘ってある。
どっかの家紋かな?
今のおれの背より少し短いぐらいかな。
剣なんて日本では触ることなんてなかったからな。
持ってるだけでも緊張するっていうか気持ちが入るっていうか。
一応抜いてみようかな。
片手では重くて抜けなかったから鞘を地面につけて両手で抜いた。
言葉にならないって本当にあるんだな。
その刀身の美しさに心が奪われてしまった。
見た目はただの両刃の剣なんだ。
でもどうしようもなく人を引き付ける何ががその剣にはあるんだ。
「ふむ。見事なものだ。」
「やっぱり?あんまり剣とかみたことないけどそれでもすごいってのは感じるよ。」
「これほどのものはあまり見たことがないな。」
「それほどのものなの?」
「このような剣を人間が打てるとは思えん。ドワーフかエルフ、もしくは神代の時のものかもしれん。」
ドワーフとかエルフいるんだ。
でもそれほどのものってことか。
もしかしたら盗賊達もこの剣が目的だったのかも。
価値とかはわかんないけどそれほどのものがごろごろあるとは思えないもんね。
そんなこと考えてたらアシナに声を掛けられた。
「もう持っていくものはないか?」
「うん。これ以上は必要なものはなさそう。この剣もこんなところに置いていくのもなんだから持っていくよ。」
「わかった。では荷物を持って私の背中に乗るといい。私の住処まで移動しよう。」
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