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きょ、今日はここ迄!
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「人間も魔族も、お互いをよく知らないから争うのよ。相手が得体が知れない存在だから、用心して、疑って、偏見の目で見てしまう」
私は机の上を手で叩き、四人の魔族達に熱弁をふるう。こ、ここはもう勢いでごまかすしかないわ!
「······なる程。娘のいう事にも一理あるな。では問おう。どうすればお互い事を理解し合えるのだ?」
金髪の国王タイラントが机の上に肘をつき質問してくる。いや、だから! 私は今それを全力でごまかす為に必死なのよ! そこをほじくり返すな金髪魔族!
······あれ? この金髪魔族、昨日と同じつむじの所が寝癖で跳ねてる。周りの部下はなんで何も言わないのかしら?
あ、いやいや、今はこの金髪魔族の寝癖なんてどうでもいいわ。私は無い知恵を振り絞り、頭が知恵熱で沸騰する程考えた。
その時私の脳裏に浮かんだのは、村一番の美青年フェトの端正な顔だった。
「まずは挨拶よ!!」
私は再び机を叩く。私のあまり良くない脳みそが結論を出した。このまま勢いで押し切れと。
「まずは相手に挨拶をするの。そして相手の警戒心を解く。そこで相手も挨拶を返してくれれば御の字よ。その時相手が笑顔だったら脈ありよ!」
「······脈? 脈とはどう言う意味だ? 娘」
「人の話は黙って最後まで聞くの!」
私はタイラントの質問を斬って捨てた。私の脳みそが警告する。連中に考える暇を与えるなと。
「脈ありなら次は食事に誘うのよ。いきなり二人きりだと相手が警戒するから友達同士で。そうね。二対ニぐらいが丁度いいわ」
「リリーカ殿。魔族と人間の人口比は一対三です。その比率から言うと、一対三が良いのでは?」
「そんな人数配置じゃ、只の食事会で終わっちゃうの! なんの進展もないの!」
私は問いかけて来た白髪眼鏡魔族リケイを怒鳴りつける。私の脳みそが再び警告する。躊躇するなと。
「その食事で会話が弾んだら、今度は一対一で食事を誘うの。向こうが了承したら、かなり脈ありよ!」
「リリーカ。私さっきから気になっていたのだけど。その食事の際、当然お酒を飲んでもいいのよね?」
「お酒飲んで酔っぱらったら、ただの飲み会になっちゃうでしょ! お酒は禁止です!」
質問して来た紫長髪魔族シースンが残念そうな顔をする。私の脳みそが最終警告する。ここで一気にたたみ込めと。
「二人が会う場所は静かな所がいいわ。そうね。森の中の泉の前なんていいわね。夕暮れ時だったら尚いいわ」
四人の魔族は椅子に座りながら前のめりになっていた。よし! どうやら話に食いついてきてるわ。
「お喋りしたい気持を抑えて、なるべく口数少なくするのよ。そうすれば、相手はこちらをお淑やかな女の子と思うわ」
「女? 今女と言ったか娘! 片方は女の設定か? もう片方は男と女どちらだ?」
「黙っていろタイラント! 今大事な所だ!」
金髪魔族国王とザンカルが何か言っているが、集中した私の耳には入ってこなかった。
「······そして待つの。相手がこちらの手を握ってくるのを。そして二人は見つめ合い······」
私の妄想の中で、村一番の美青年フェトが私に顔を近づけてくる······
「だ、駄目よ! いきなり唇を許したら軽い女と思われるわ! お、おでこなら。い、いや頬ならいい······かな?」
「娘! おでこと頬! どっちなら許すのだ!」
タイラントが椅子から立ち上がり叫ぶ。
「村娘! そこで一気に押し倒すのは駄目なのか?」
ザンカルも叫びながら椅子を蹴飛ばす勢いで立つ。
「リリーカ! やっぱり少しは酔ってないと駄目よ! お酒が無いと!」
シースンが両拳を机に叩きつけこれまた叫ぶ。
「リリーカ殿! やはり魔族と人間の人工比率的に、一対三がいいかと」
リケイが三人の魔族と同様に大声を張り上げる。
魔族達の叫び声で私は我に返った。え? 私。今何をこいつらに話していたの? これって、絶対に起こり得ない私の中の空想よね?
私は猛烈に恥ずかしくなってきた。でも、今は暴徒化しつつある目の前の連中を黙らせないと!
バンッ!!
私は机の上を力の限り叩いた。暴徒化一歩手前の四人の魔族達は、一瞬動きが止まった。
「······きょ、今日はここ迄! 続きはまた明日よ!!」
私は振り返らず講義室を出て一直線に自室に全力で走って行った。わ、私はなんて事を口走ったのかしら。
続きは明日!? 明日、一体何の続きを私は喋るの? 部屋に戻った私は、ベットに腰かけ今日の愚かな自分を猛省した。
か、考えるだけで顔から火が出る程恥ずかしい!! その時、突然部屋のドアが開けられた。
乱暴にドアを開けたのは、息を切らしているザンカルだった。え? ノックは? ザンカルさん? 女性の部屋のドアをいきなり開ける普通?
私が抗議する前に、ザンカルは大股でズカズカとこちらに歩いてくる。な、何の御用ですかザンカルさん?
ドンッ。
気づいたら私は、ベットの上でザンカルに押し倒されていた。私の大きく見開いた両目に、天井の模様とザンカルの顔が映る。
「······講義の続きだ。村娘」
······た、助けて。世界の何処かにいらっしゃる勇者様。私の心臓は、祭りの太鼓のように大きな音を鳴らしていた。
私は机の上を手で叩き、四人の魔族達に熱弁をふるう。こ、ここはもう勢いでごまかすしかないわ!
「······なる程。娘のいう事にも一理あるな。では問おう。どうすればお互い事を理解し合えるのだ?」
金髪の国王タイラントが机の上に肘をつき質問してくる。いや、だから! 私は今それを全力でごまかす為に必死なのよ! そこをほじくり返すな金髪魔族!
······あれ? この金髪魔族、昨日と同じつむじの所が寝癖で跳ねてる。周りの部下はなんで何も言わないのかしら?
あ、いやいや、今はこの金髪魔族の寝癖なんてどうでもいいわ。私は無い知恵を振り絞り、頭が知恵熱で沸騰する程考えた。
その時私の脳裏に浮かんだのは、村一番の美青年フェトの端正な顔だった。
「まずは挨拶よ!!」
私は再び机を叩く。私のあまり良くない脳みそが結論を出した。このまま勢いで押し切れと。
「まずは相手に挨拶をするの。そして相手の警戒心を解く。そこで相手も挨拶を返してくれれば御の字よ。その時相手が笑顔だったら脈ありよ!」
「······脈? 脈とはどう言う意味だ? 娘」
「人の話は黙って最後まで聞くの!」
私はタイラントの質問を斬って捨てた。私の脳みそが警告する。連中に考える暇を与えるなと。
「脈ありなら次は食事に誘うのよ。いきなり二人きりだと相手が警戒するから友達同士で。そうね。二対ニぐらいが丁度いいわ」
「リリーカ殿。魔族と人間の人口比は一対三です。その比率から言うと、一対三が良いのでは?」
「そんな人数配置じゃ、只の食事会で終わっちゃうの! なんの進展もないの!」
私は問いかけて来た白髪眼鏡魔族リケイを怒鳴りつける。私の脳みそが再び警告する。躊躇するなと。
「その食事で会話が弾んだら、今度は一対一で食事を誘うの。向こうが了承したら、かなり脈ありよ!」
「リリーカ。私さっきから気になっていたのだけど。その食事の際、当然お酒を飲んでもいいのよね?」
「お酒飲んで酔っぱらったら、ただの飲み会になっちゃうでしょ! お酒は禁止です!」
質問して来た紫長髪魔族シースンが残念そうな顔をする。私の脳みそが最終警告する。ここで一気にたたみ込めと。
「二人が会う場所は静かな所がいいわ。そうね。森の中の泉の前なんていいわね。夕暮れ時だったら尚いいわ」
四人の魔族は椅子に座りながら前のめりになっていた。よし! どうやら話に食いついてきてるわ。
「お喋りしたい気持を抑えて、なるべく口数少なくするのよ。そうすれば、相手はこちらをお淑やかな女の子と思うわ」
「女? 今女と言ったか娘! 片方は女の設定か? もう片方は男と女どちらだ?」
「黙っていろタイラント! 今大事な所だ!」
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「······そして待つの。相手がこちらの手を握ってくるのを。そして二人は見つめ合い······」
私の妄想の中で、村一番の美青年フェトが私に顔を近づけてくる······
「だ、駄目よ! いきなり唇を許したら軽い女と思われるわ! お、おでこなら。い、いや頬ならいい······かな?」
「娘! おでこと頬! どっちなら許すのだ!」
タイラントが椅子から立ち上がり叫ぶ。
「村娘! そこで一気に押し倒すのは駄目なのか?」
ザンカルも叫びながら椅子を蹴飛ばす勢いで立つ。
「リリーカ! やっぱり少しは酔ってないと駄目よ! お酒が無いと!」
シースンが両拳を机に叩きつけこれまた叫ぶ。
「リリーカ殿! やはり魔族と人間の人工比率的に、一対三がいいかと」
リケイが三人の魔族と同様に大声を張り上げる。
魔族達の叫び声で私は我に返った。え? 私。今何をこいつらに話していたの? これって、絶対に起こり得ない私の中の空想よね?
私は猛烈に恥ずかしくなってきた。でも、今は暴徒化しつつある目の前の連中を黙らせないと!
バンッ!!
私は机の上を力の限り叩いた。暴徒化一歩手前の四人の魔族達は、一瞬動きが止まった。
「······きょ、今日はここ迄! 続きはまた明日よ!!」
私は振り返らず講義室を出て一直線に自室に全力で走って行った。わ、私はなんて事を口走ったのかしら。
続きは明日!? 明日、一体何の続きを私は喋るの? 部屋に戻った私は、ベットに腰かけ今日の愚かな自分を猛省した。
か、考えるだけで顔から火が出る程恥ずかしい!! その時、突然部屋のドアが開けられた。
乱暴にドアを開けたのは、息を切らしているザンカルだった。え? ノックは? ザンカルさん? 女性の部屋のドアをいきなり開ける普通?
私が抗議する前に、ザンカルは大股でズカズカとこちらに歩いてくる。な、何の御用ですかザンカルさん?
ドンッ。
気づいたら私は、ベットの上でザンカルに押し倒されていた。私の大きく見開いた両目に、天井の模様とザンカルの顔が映る。
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