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深夜のコンビニバイト六十一日目 サキュバスさん再来店
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マリーさんは、民を救えなかったとかなりショックを受けてしまったらしい。
マリーさんは悪くない。悪いのは強盗犯なのに。
ゆかりさんがお昼のバイトに入ったマリーさんと仲良くなって二人も三人も変わらないからと一緒に住もうと誘ってくれたお陰で、とりあえずマリーさんのこれからの生活は安心だ。
きっともう公園に行ってホームレスの方達の王になる事は無いと思う。
深夜のコンビニバイト六十一日目。
ピロリロピロリロ。
準備してレジに立つと同時にコンビニに綾女さんが駆け込んで来た。
「ハル!昨日は大丈夫だった!?助けてあげられなくてごめんなさい怪我してない!?」
綾女さんが暗い顔をしている俺を気遣って声をかけてくれた。
俺の体が傷ついていないか頭の先から指先までじっと確認している。
「大丈夫ですよ。ありがとうございます」
「...なんだか顔色が優れないわ休んだ方がいいんじゃない?」
「いえ、大丈夫ですよ」
なんとか笑顔で答えるが、綾女さんはそれを見透かしたように、
「貴方は、優しすぎるのよ。ここに来るお客は変な人ばかりよ特に深夜なんて、私が見てる限りまともな人が来たのを見るのが稀よ。そんな変な人達に一人一人気を使ったり感情移入したりしていたら貴方が壊れてしまうわ」
「.....俺は優しくなんてないですよ。ただ接客業をしているとたまに思うんです。もっといい対応ができたんじゃないか、店長だったらどうするだろうか。あの時あの人に、こういう声かけをしてあげればよかったって」
綾女さんは、俺の頰を両手で挟んだ。
俺は急にドキドキして動機が止まらなくなって来た。
「貴方はよくやってると思うわ。少なくとも私はハルと出会えて救われたし、貴方に救われた、感謝しているお客さんは沢山いると思うわ。だからそんなに気を落とさないで。私はそんなハルが大好きなのよ。本当に大好きよ好き。好きなの。こっそりストーカーしちゃうくらい好き。貴方の捨てたペットボトルを持ち帰って家に飾っちゃうくらい好き。隠し撮りした貴方の写真を部屋中に飾って毎日話しかけてるの」
「ん、綾女さん、綾女さんどうしたんですか何か壊れてませんか」
「レジを挟んで何をしているのかしらぁ?ここはいつからコンビニではなく淫行をする場所になったのぉ?」
「ひっ!!」
「きゃっ!」
俺達の後ろにいたのはにっこりと微笑むいつぞやのサキュバスさんだった。
「何しに来たのよ淫行営業は貴方でしょう!!」
顔を真っ赤にしながら怒る綾女さんに、全くたじろぐことなく、
「ふふふっ...私は淫行営業じゃなくて勝手に寄ってくるんだもん。綾女ちゃんみたいにそっちから営業してないわよ。それにしても、今日は随分積極的ね」
「う、うるさいわね!自分でもこんなっびっくりしてるわよ!ま、まさか貴方の仕業なの」
え?そうなの?
俺達の視線はにっこにこのサキュバスさんに集中する。
「正解~、最近覚えたの。女性の方をそういう気分にさせるフェロモンを出す方法」
パチパチと手を叩くサキュバスさんに、綾女さんが恥ずかしさと怒りでプルプルしながら、サキュバスさんを睨みつけた。
「殺すわよハルに幻滅されたかもしれないじゃない」
「いや俺はそれくらいじゃ幻滅なんてしませんよ」
その言葉に綾女さんはぱあっと顔を輝かせた可愛い。サキュバスさんはその表情に一瞬少しムッとしたが、すぐにいつもの笑顔に戻った。
「ふふふ、やってみなさい私に歯が立たなかったくせに。可愛いわね」
「あの...今日は何しに来たんですかサキュバスさん。俺達をからかいにというわけでもないでしょう」
いや、待てよこのサキュバスさんなら本気でありえる。
「...別にぃ。貴方達をからかいに来ただけよ」
目をそらしながら一瞬動揺が見られたサキュバスさん。余裕ぶった笑みでからかってくる彼女が、こんな表情をするなんて。
「ゆかりさんと何かありました?」
ぎくりと体を震わせ、なんで分かったの!?という顔をするサキュバスさん。
「ゆかりさん...って、昼にコンビニで働いてる女の事よね」
流石綾女さん。
「喧嘩でもしたんですか」
ぎくぎくりとまた体を震わせなんで分かったの!?という顔をするサキュバスさん。動揺すると本当わかりやすいなこの人。
「喧嘩したんですか。またなんで」
あんな温厚そうなゆかりさんが怒る所を想像できないし、サキュバスさんが何かからかったりしたに違いない。
「ゆかりが悪いのよ」
むすっとするサキュバスさんに、俺は考えうる喧嘩の原因を考えてみた。
なんだろう。同人誌のカップリングとかだろうか。
店長が受けか攻めで揉めたりしたんだろうか。想像したら戦慄した。いや想像したのはその喧嘩してる情景ではなく。
「最近家にマリーなんとかって女が転がり込んで来たの。貴方も知ってるでしょう?」
「あ、あぁ。マリーさんはゆかりさんの家で預かるってゆかりさんが」
「ゆかりが、いっつもその子に構ってて、最近私に構ってくれないのよ。だから何か、もやもやして。こんな感情今まで抱いた事なかったのに。私、どうしちゃったんだろう。自分でもわからなくてゆかりが、「その子と仲良くしてあげてね」っていうのに、「嫌よ」って返したの」
その感情を俺は何となく分かっている。サキュバスさんは本当にゆかりさんが好きなんだな。
「何よ、何ニヤニヤしてんのよ」
ジト目でこちらを見つめるサキュバスさん。いつもの余裕あるサキュバスさんにもこういう一面があったんだな。
「そしたらその子が「私の事嫌い?私何かしたかしら?仲良くしましょう」って屈託無く笑いながら仲良くしましょうって言ってくるのよ。私が何だか負けたみたいじゃない!!ゆかりは「何で仲良くしたくないの?マリーちゃんはサキュバスさんに何も悪いことしてないじゃない」って言ってゆかりと言い合いになって飛び出してきたのよ
今後はプンスコ怒り出した。余裕ある笑みでいるサキュバスさんばかりみて来たからかなりレアなんじゃないかこれ。
「ゆかりは新しい可愛い女の子が来たから私の事なんてどうでもいいんだわ」
今度はウルウルし始めたサキュバスさん。情処不安定すぎるだろこの人。
黙ってサキュバスさんの話を腕を組みながらウンウンと真面目な顔で聞いていた綾女さんは、
「そんな事でしょぼくれていてはだめよ。貴方とその人の過ごして来た日の方がその新しく来た子より長いんでしょう?もっと自信を持ちなさい」
「綾女ちゃん...」
「まだ貴方は敗北してないわよ。ライバルが現れたら消せばいいじゃない」
「綾女さん?」
「好きな人を横から奪おうとするような奴はこの世界に必要ないのよ。私の鎌を貸してあげましょうか」
怪しく微笑む綾女さんに、サキュバスさんの喉がゴクリと鳴った。
「綾女さん!?待って下さいおかしいですよアドバイス!!最初すっごくいい事言ってたのに!!」
「出た杭は捻り潰す。覚えておくといいわ」
真剣な顔でこくりと頷いたサキュバスさん。
「ダメですよそんな物騒なことわざ教授しないでください!」
ピロリロピロリロ。
「見つけた!」
息を切らしてコンビニに飛び込んで来たのはジャージ姿のゆかりさんだった。
そのままの勢いでサキュバスさんに飛ぶようにして抱きついたゆかりさんに、虚を突かれたようにサキュバスさんは目をまん丸にした。
「ゆかり....どうして?」
「突然家からいなくなるから探してたのよ。サキュバスさん!心配したのよ!」
泣きそうな声で絞り出すゆかりさんに、俺と綾女さんは顔を見合わせてほっとした。なんだ、ちゃんと大事に思われてるじゃないか、いや分かってたけどさ。
「...だってゆかりが、新しく来たあの子に構ってばっかだし...そのサキュバスさんっていうのも、あの子にはマリーちゃんって呼んでるのに、私の方が長く一緒にいるのにさん付けだしぃ」
ゆかりさんをきつく抱きしめ返しながら震え声のサキュバスさんに、
「マリーちゃんは年上ってわかったからちゃん付けで、サキュバスさんは年上だと思ったからだけだよ。そんな事気にしてたの?」
「そんな事じゃないわよ!」
「サキュバスちゃん、いや呼びにくいな。サキュちゃん、噛みそう。サクちゃん、分かった。じゃあ今からサクちゃんって呼ぶよ。一緒に帰ろうサクちゃん。寂しい思いさせてごめんね」
彼女達は手を繋いで帰っていった。
「何も心配する事なかったじゃない」
フッと微笑んだ綾女さんにお姉さんみを感じた。可愛い。
サキュバスさん、元はリア充クラッシャーとか言われてたらしいのに、今は俺達の中を壊すとか、他の人の中を壊すとかせず、普通にゆかりさんとリア充なの、平和で素敵だな。
俺何に悩んでいたんだっけ。ほっこりしすぎて忘れていた。
マリーさんは悪くない。悪いのは強盗犯なのに。
ゆかりさんがお昼のバイトに入ったマリーさんと仲良くなって二人も三人も変わらないからと一緒に住もうと誘ってくれたお陰で、とりあえずマリーさんのこれからの生活は安心だ。
きっともう公園に行ってホームレスの方達の王になる事は無いと思う。
深夜のコンビニバイト六十一日目。
ピロリロピロリロ。
準備してレジに立つと同時にコンビニに綾女さんが駆け込んで来た。
「ハル!昨日は大丈夫だった!?助けてあげられなくてごめんなさい怪我してない!?」
綾女さんが暗い顔をしている俺を気遣って声をかけてくれた。
俺の体が傷ついていないか頭の先から指先までじっと確認している。
「大丈夫ですよ。ありがとうございます」
「...なんだか顔色が優れないわ休んだ方がいいんじゃない?」
「いえ、大丈夫ですよ」
なんとか笑顔で答えるが、綾女さんはそれを見透かしたように、
「貴方は、優しすぎるのよ。ここに来るお客は変な人ばかりよ特に深夜なんて、私が見てる限りまともな人が来たのを見るのが稀よ。そんな変な人達に一人一人気を使ったり感情移入したりしていたら貴方が壊れてしまうわ」
「.....俺は優しくなんてないですよ。ただ接客業をしているとたまに思うんです。もっといい対応ができたんじゃないか、店長だったらどうするだろうか。あの時あの人に、こういう声かけをしてあげればよかったって」
綾女さんは、俺の頰を両手で挟んだ。
俺は急にドキドキして動機が止まらなくなって来た。
「貴方はよくやってると思うわ。少なくとも私はハルと出会えて救われたし、貴方に救われた、感謝しているお客さんは沢山いると思うわ。だからそんなに気を落とさないで。私はそんなハルが大好きなのよ。本当に大好きよ好き。好きなの。こっそりストーカーしちゃうくらい好き。貴方の捨てたペットボトルを持ち帰って家に飾っちゃうくらい好き。隠し撮りした貴方の写真を部屋中に飾って毎日話しかけてるの」
「ん、綾女さん、綾女さんどうしたんですか何か壊れてませんか」
「レジを挟んで何をしているのかしらぁ?ここはいつからコンビニではなく淫行をする場所になったのぉ?」
「ひっ!!」
「きゃっ!」
俺達の後ろにいたのはにっこりと微笑むいつぞやのサキュバスさんだった。
「何しに来たのよ淫行営業は貴方でしょう!!」
顔を真っ赤にしながら怒る綾女さんに、全くたじろぐことなく、
「ふふふっ...私は淫行営業じゃなくて勝手に寄ってくるんだもん。綾女ちゃんみたいにそっちから営業してないわよ。それにしても、今日は随分積極的ね」
「う、うるさいわね!自分でもこんなっびっくりしてるわよ!ま、まさか貴方の仕業なの」
え?そうなの?
俺達の視線はにっこにこのサキュバスさんに集中する。
「正解~、最近覚えたの。女性の方をそういう気分にさせるフェロモンを出す方法」
パチパチと手を叩くサキュバスさんに、綾女さんが恥ずかしさと怒りでプルプルしながら、サキュバスさんを睨みつけた。
「殺すわよハルに幻滅されたかもしれないじゃない」
「いや俺はそれくらいじゃ幻滅なんてしませんよ」
その言葉に綾女さんはぱあっと顔を輝かせた可愛い。サキュバスさんはその表情に一瞬少しムッとしたが、すぐにいつもの笑顔に戻った。
「ふふふ、やってみなさい私に歯が立たなかったくせに。可愛いわね」
「あの...今日は何しに来たんですかサキュバスさん。俺達をからかいにというわけでもないでしょう」
いや、待てよこのサキュバスさんなら本気でありえる。
「...別にぃ。貴方達をからかいに来ただけよ」
目をそらしながら一瞬動揺が見られたサキュバスさん。余裕ぶった笑みでからかってくる彼女が、こんな表情をするなんて。
「ゆかりさんと何かありました?」
ぎくりと体を震わせ、なんで分かったの!?という顔をするサキュバスさん。
「ゆかりさん...って、昼にコンビニで働いてる女の事よね」
流石綾女さん。
「喧嘩でもしたんですか」
ぎくぎくりとまた体を震わせなんで分かったの!?という顔をするサキュバスさん。動揺すると本当わかりやすいなこの人。
「喧嘩したんですか。またなんで」
あんな温厚そうなゆかりさんが怒る所を想像できないし、サキュバスさんが何かからかったりしたに違いない。
「ゆかりが悪いのよ」
むすっとするサキュバスさんに、俺は考えうる喧嘩の原因を考えてみた。
なんだろう。同人誌のカップリングとかだろうか。
店長が受けか攻めで揉めたりしたんだろうか。想像したら戦慄した。いや想像したのはその喧嘩してる情景ではなく。
「最近家にマリーなんとかって女が転がり込んで来たの。貴方も知ってるでしょう?」
「あ、あぁ。マリーさんはゆかりさんの家で預かるってゆかりさんが」
「ゆかりが、いっつもその子に構ってて、最近私に構ってくれないのよ。だから何か、もやもやして。こんな感情今まで抱いた事なかったのに。私、どうしちゃったんだろう。自分でもわからなくてゆかりが、「その子と仲良くしてあげてね」っていうのに、「嫌よ」って返したの」
その感情を俺は何となく分かっている。サキュバスさんは本当にゆかりさんが好きなんだな。
「何よ、何ニヤニヤしてんのよ」
ジト目でこちらを見つめるサキュバスさん。いつもの余裕あるサキュバスさんにもこういう一面があったんだな。
「そしたらその子が「私の事嫌い?私何かしたかしら?仲良くしましょう」って屈託無く笑いながら仲良くしましょうって言ってくるのよ。私が何だか負けたみたいじゃない!!ゆかりは「何で仲良くしたくないの?マリーちゃんはサキュバスさんに何も悪いことしてないじゃない」って言ってゆかりと言い合いになって飛び出してきたのよ
今後はプンスコ怒り出した。余裕ある笑みでいるサキュバスさんばかりみて来たからかなりレアなんじゃないかこれ。
「ゆかりは新しい可愛い女の子が来たから私の事なんてどうでもいいんだわ」
今度はウルウルし始めたサキュバスさん。情処不安定すぎるだろこの人。
黙ってサキュバスさんの話を腕を組みながらウンウンと真面目な顔で聞いていた綾女さんは、
「そんな事でしょぼくれていてはだめよ。貴方とその人の過ごして来た日の方がその新しく来た子より長いんでしょう?もっと自信を持ちなさい」
「綾女ちゃん...」
「まだ貴方は敗北してないわよ。ライバルが現れたら消せばいいじゃない」
「綾女さん?」
「好きな人を横から奪おうとするような奴はこの世界に必要ないのよ。私の鎌を貸してあげましょうか」
怪しく微笑む綾女さんに、サキュバスさんの喉がゴクリと鳴った。
「綾女さん!?待って下さいおかしいですよアドバイス!!最初すっごくいい事言ってたのに!!」
「出た杭は捻り潰す。覚えておくといいわ」
真剣な顔でこくりと頷いたサキュバスさん。
「ダメですよそんな物騒なことわざ教授しないでください!」
ピロリロピロリロ。
「見つけた!」
息を切らしてコンビニに飛び込んで来たのはジャージ姿のゆかりさんだった。
そのままの勢いでサキュバスさんに飛ぶようにして抱きついたゆかりさんに、虚を突かれたようにサキュバスさんは目をまん丸にした。
「ゆかり....どうして?」
「突然家からいなくなるから探してたのよ。サキュバスさん!心配したのよ!」
泣きそうな声で絞り出すゆかりさんに、俺と綾女さんは顔を見合わせてほっとした。なんだ、ちゃんと大事に思われてるじゃないか、いや分かってたけどさ。
「...だってゆかりが、新しく来たあの子に構ってばっかだし...そのサキュバスさんっていうのも、あの子にはマリーちゃんって呼んでるのに、私の方が長く一緒にいるのにさん付けだしぃ」
ゆかりさんをきつく抱きしめ返しながら震え声のサキュバスさんに、
「マリーちゃんは年上ってわかったからちゃん付けで、サキュバスさんは年上だと思ったからだけだよ。そんな事気にしてたの?」
「そんな事じゃないわよ!」
「サキュバスちゃん、いや呼びにくいな。サキュちゃん、噛みそう。サクちゃん、分かった。じゃあ今からサクちゃんって呼ぶよ。一緒に帰ろうサクちゃん。寂しい思いさせてごめんね」
彼女達は手を繋いで帰っていった。
「何も心配する事なかったじゃない」
フッと微笑んだ綾女さんにお姉さんみを感じた。可愛い。
サキュバスさん、元はリア充クラッシャーとか言われてたらしいのに、今は俺達の中を壊すとか、他の人の中を壊すとかせず、普通にゆかりさんとリア充なの、平和で素敵だな。
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