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第一章 『謎の美少女』
ムリなお願い
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(うわぁ……!)
香山と別れ、愛ちゃんと二人でB組の教室に入ると、早くもそこは多くの生徒で賑わっていた。
皆なんだかキラキラ輝いていて、胸が高鳴る。
(俺、こんな人達と生活するんだ……)
「晃狩さ~ん? 何に目を奪われているか知りませんけど、後ろにも人が居るので進んで下さい」
隣の愛ちゃんは何やら不機嫌そうな様子。俺が他の女子を見つめていると勘違いでもしているのだろうか。
「あ、ゴメンゴメン」
急いで前に進む。そして黒板に貼られている紙に目をやった。
「これ、座席表みたいだね」
「そのようです。やはり、多田と神田ではあまり近い席にはなれないですよね……」
愛ちゃんは落胆した様子で座席表を見る。
俺と彼女は、一つ机をまたいで隣のようだ。
「まあ仕方ないって。というか、そこまで遠くはないじゃん」
「そうでしょうか……?」
「うん。それに、いつかは席替えする日が来るだろう? そこまで落ち込む事じゃないよ」
自分としてはそこそこの席だとは思うが、彼女をずっと落ち込ませたままなのは心が痛む。
「そ、そうですよねっ。休み時間は毎回そちらに行けば良い話ですしっ」
(ぜ、全休み時間二人でお喋りするつもりなの、この娘……?)
さすがに話題が尽きてしまうだろう。
まあそれは追々考えていけば良い話ではあるが。
「う、うん……。でしょ?」
「はい! 慰めて下さって、ありがとうございます」
「ど……どういたしまして」
それにしても、こんな小さな事にも満面の笑みと感謝の言葉を返してくれる愛ちゃん。なんて良い子なんだろう。
(良い子ではあるけど、やっぱり好きではないからっ)
誰が聞いているわけでもないのに、つい心の中で言い訳をしてしまう。
「さて。では、そろそろ席につきましょうか。先生もいらっしゃるでしょうから」
「だね。……じゃあ、また後で」
と言っても、隣の隣に居る訳だが。
「はいっ」
● ● ●
「ふあ~ぁ……。眠かった」
「真剣にお話を聞かないからですよ。しっかり聞けば、眠くなんてならないんですから」
「どんな聞き方したって眠い物は眠いよ……、ふぁ~」
いつも以上に睡眠をとってきたけれどやっぱり眠かった入学式は無事終了。それからクラスで自己紹介などを行って、あっという間に下校できる時間がやってきた。
「……なんか、ああいう場面での話って聞く気になれなくて」
「そのような気持ちが全くもって理解できません。……とにかく、明日からはちゃんとして下さいよ?」
「大丈夫大丈夫。心配しないで」
「不安です……」
そんな会話をしながら二人で教室を出ようとした、その時。
「アナタ、もしかして神田財閥の人?」
後ろから女の声で、そんな台詞が耳に入った。
俺に声を掛けられた訳ではないのだが、恐る恐る振り返る。
そこに居たのは褐色肌で背の高い女子。周りの皆が長袖の制服を着る中で彼女だけは半袖を着、視線を集めていた。
「どなた、ですか?」
先程とは打って変わって、愛ちゃんは冷然とした態度で彼女に問い掛けた。
「小熊凛々です。あ、別にお金持ちとかではないからね?」
小熊さんはニッと笑う。
「なら私に何の用事が?」
「……一つ、お願いがあって」
突如、小熊さんが頭を勢いよく下げた。
(!? な、何だ!?)
「私と、友達になって下さいっ」
「はい?」
急すぎる上、意味の分からない申し出に愛ちゃんは顔を歪ませる。
「いや……え、どうしてでしょう?」
「どうしてって……。だって神田財閥の人なんでしょ? =とんでもないお金持ちって事じゃん」
「……あぁ、そういう事ですか。小熊さん、アナタはお金目当てで私に近付いたという訳ですね?」
「まあね。あ! でもただ金をたかりたいっていうんじゃないからね? その、家が貧乏だからさ」
小熊さんの表情は、手を置いた頭を上げるのに伴って悄然としたものになっていた。
(もしかして、半袖なのもそれが理由……?)
小熊さんのそんな様子を見て尚、愛ちゃんは顔を歪めたままだ。
「貧乏だから? その台詞、私は何度耳にした事か」
「そ、そりゃあ神田財閥の令嬢だもん。私みたいな人に言い寄られる事も沢山あるよね。……でも、信じてほしい。嘘をついているわけじゃないから」
小熊さんは愛ちゃんの手を取り、天使のような微笑みを彼女に向けた。
愛ちゃんも美人だが、この娘もまた綺麗だ。俺だったらすぐに友達になってしまうだろう。
「嘘をついてる、ついていないの問題ではないのです。何故私がアナタにお金を与えなくてはならないのですか? 私達が友達になったとして」
「神田さんがお金持ちだから、じゃないかな」
「そんなのはおかしいです。普通の友達は……お金をあげたりするような関係ではないじゃないですか」
愛ちゃんが下唇を噛む。
それを見ただけで、おおよその事は察せた。
──彼女はきっと『神田財閥』の持つ財産を目的とされ、多くの人間に言い寄られてきたのだろう。
「う~ん。そうなんだけど、何て言うかその……」
「兎に角、私はアナタと友達になんてなりません。貧乏であるのが本当だったとしても。初対面のアナタにあげるお金なんて無いので」
背中に寒気が走る程、冷たい瞳。
俺に対し、満面の笑みで札束抱えていた娘と同一人物とは思えない。
愛ちゃんはそのまま無言で教室を出た。俺もちょっと後ろを振り返ってから、それに続く。
「解ってはいたけれど、手強い人……」
小熊さんは諦めていない。
貧乏なのが事実なのかは未だに曖昧なままだが、いずれ厄介ごとを起こしそうな、そんな予感がする。
「やっと来たか。あと二分遅かったら帰ってたからな」
校門ではスマホ片手に香山が待っていた。あまりに遅れると本当にコイツは帰ってしまうので、途中から走って正解だった。
「ごめん。色々あってさ」
「……まあ、何も無いという事はないか。君も中々大変だな」
香山が愛ちゃんに視線を向ける。
彼女は驚いたような顔をして、首を振った。
「いえいえ、そんな事ないですよ。ちょっと話しかけてくる人が多いだけ、ですから」
「それなら良いがな」
「はい。本当に、大丈夫ですよっ。心配して下さるのは嬉しいですけど」
また愛ちゃんは笑顔になる。
(何だか愛ちゃんは笑顔ばっかりだな)
それは決して悪い事ではないと思う。けれどほんの少し、無理して作っている笑顔のような、そんな気がする。
「じゃあ帰ろうか。……そういえば愛ちゃん、家どこなの?」
「あ、私は迎えの車で帰りますので……。あ! せっかくですから、お二人も乗られます?」
校門の先に広がる道路に一台、黒い車が停まっているのが目に入った。お金持ちなら普通車通学なのか?
「え、どうしよう……。香山は?」
「僕は徒歩で帰る。あまり他人の家の車に乗るのは好まないんだ」
「う~ん、だよね」
「乗りたいんなら一人で乗れ。その方が彼女にとっても良いだろ」
香山は顎をクイと動かして、俺を車に乗るように促した。
この男はどうも、俺と愛ちゃんをくっ付けたいようだ。
「それもそうですね! 晃狩さん、是非ともご乗車下さい! 安全運転で参りますのでっ」
「運転するのは愛ちゃんじゃないよね……?」
「はい。勿論、ベテランを雇っておりますのでっ」
『乗ってください!』という気持ちが、表情から嫌というほど伝わってくる。
香山に視線を向けるが……口元を隠し、おそらくだがニヤニヤしている事だろう。
(あの野郎、俺が押しに弱いの知ってて……!)
「晃狩さん、お願いですっ。ね、ね?」
「う……、わ、分かったよ。の、乗るよ」
「ありがとうございますっ。ささ、ではこちらへ」
喜びからか、愛ちゃんはおもむろに俺の手を引き、車へ駆けていく。
「あ、香山さん、さようなら~」
空いている方の手で香山に手を振りながら。
「また明日」
ぶっきらぼうに香山が返す。
「プッ」
その直後腹を抱えて笑い出した。だがもう既に、愛ちゃんの目には彼が映っていない。
「さあさあ、どうぞお乗り下さい」
車に乗るだけなのに、この娘はどうしてそんなに嬉しそうに笑うのだろう? 謎過ぎる。
香山と別れ、愛ちゃんと二人でB組の教室に入ると、早くもそこは多くの生徒で賑わっていた。
皆なんだかキラキラ輝いていて、胸が高鳴る。
(俺、こんな人達と生活するんだ……)
「晃狩さ~ん? 何に目を奪われているか知りませんけど、後ろにも人が居るので進んで下さい」
隣の愛ちゃんは何やら不機嫌そうな様子。俺が他の女子を見つめていると勘違いでもしているのだろうか。
「あ、ゴメンゴメン」
急いで前に進む。そして黒板に貼られている紙に目をやった。
「これ、座席表みたいだね」
「そのようです。やはり、多田と神田ではあまり近い席にはなれないですよね……」
愛ちゃんは落胆した様子で座席表を見る。
俺と彼女は、一つ机をまたいで隣のようだ。
「まあ仕方ないって。というか、そこまで遠くはないじゃん」
「そうでしょうか……?」
「うん。それに、いつかは席替えする日が来るだろう? そこまで落ち込む事じゃないよ」
自分としてはそこそこの席だとは思うが、彼女をずっと落ち込ませたままなのは心が痛む。
「そ、そうですよねっ。休み時間は毎回そちらに行けば良い話ですしっ」
(ぜ、全休み時間二人でお喋りするつもりなの、この娘……?)
さすがに話題が尽きてしまうだろう。
まあそれは追々考えていけば良い話ではあるが。
「う、うん……。でしょ?」
「はい! 慰めて下さって、ありがとうございます」
「ど……どういたしまして」
それにしても、こんな小さな事にも満面の笑みと感謝の言葉を返してくれる愛ちゃん。なんて良い子なんだろう。
(良い子ではあるけど、やっぱり好きではないからっ)
誰が聞いているわけでもないのに、つい心の中で言い訳をしてしまう。
「さて。では、そろそろ席につきましょうか。先生もいらっしゃるでしょうから」
「だね。……じゃあ、また後で」
と言っても、隣の隣に居る訳だが。
「はいっ」
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「ふあ~ぁ……。眠かった」
「真剣にお話を聞かないからですよ。しっかり聞けば、眠くなんてならないんですから」
「どんな聞き方したって眠い物は眠いよ……、ふぁ~」
いつも以上に睡眠をとってきたけれどやっぱり眠かった入学式は無事終了。それからクラスで自己紹介などを行って、あっという間に下校できる時間がやってきた。
「……なんか、ああいう場面での話って聞く気になれなくて」
「そのような気持ちが全くもって理解できません。……とにかく、明日からはちゃんとして下さいよ?」
「大丈夫大丈夫。心配しないで」
「不安です……」
そんな会話をしながら二人で教室を出ようとした、その時。
「アナタ、もしかして神田財閥の人?」
後ろから女の声で、そんな台詞が耳に入った。
俺に声を掛けられた訳ではないのだが、恐る恐る振り返る。
そこに居たのは褐色肌で背の高い女子。周りの皆が長袖の制服を着る中で彼女だけは半袖を着、視線を集めていた。
「どなた、ですか?」
先程とは打って変わって、愛ちゃんは冷然とした態度で彼女に問い掛けた。
「小熊凛々です。あ、別にお金持ちとかではないからね?」
小熊さんはニッと笑う。
「なら私に何の用事が?」
「……一つ、お願いがあって」
突如、小熊さんが頭を勢いよく下げた。
(!? な、何だ!?)
「私と、友達になって下さいっ」
「はい?」
急すぎる上、意味の分からない申し出に愛ちゃんは顔を歪ませる。
「いや……え、どうしてでしょう?」
「どうしてって……。だって神田財閥の人なんでしょ? =とんでもないお金持ちって事じゃん」
「……あぁ、そういう事ですか。小熊さん、アナタはお金目当てで私に近付いたという訳ですね?」
「まあね。あ! でもただ金をたかりたいっていうんじゃないからね? その、家が貧乏だからさ」
小熊さんの表情は、手を置いた頭を上げるのに伴って悄然としたものになっていた。
(もしかして、半袖なのもそれが理由……?)
小熊さんのそんな様子を見て尚、愛ちゃんは顔を歪めたままだ。
「貧乏だから? その台詞、私は何度耳にした事か」
「そ、そりゃあ神田財閥の令嬢だもん。私みたいな人に言い寄られる事も沢山あるよね。……でも、信じてほしい。嘘をついているわけじゃないから」
小熊さんは愛ちゃんの手を取り、天使のような微笑みを彼女に向けた。
愛ちゃんも美人だが、この娘もまた綺麗だ。俺だったらすぐに友達になってしまうだろう。
「嘘をついてる、ついていないの問題ではないのです。何故私がアナタにお金を与えなくてはならないのですか? 私達が友達になったとして」
「神田さんがお金持ちだから、じゃないかな」
「そんなのはおかしいです。普通の友達は……お金をあげたりするような関係ではないじゃないですか」
愛ちゃんが下唇を噛む。
それを見ただけで、おおよその事は察せた。
──彼女はきっと『神田財閥』の持つ財産を目的とされ、多くの人間に言い寄られてきたのだろう。
「う~ん。そうなんだけど、何て言うかその……」
「兎に角、私はアナタと友達になんてなりません。貧乏であるのが本当だったとしても。初対面のアナタにあげるお金なんて無いので」
背中に寒気が走る程、冷たい瞳。
俺に対し、満面の笑みで札束抱えていた娘と同一人物とは思えない。
愛ちゃんはそのまま無言で教室を出た。俺もちょっと後ろを振り返ってから、それに続く。
「解ってはいたけれど、手強い人……」
小熊さんは諦めていない。
貧乏なのが事実なのかは未だに曖昧なままだが、いずれ厄介ごとを起こしそうな、そんな予感がする。
「やっと来たか。あと二分遅かったら帰ってたからな」
校門ではスマホ片手に香山が待っていた。あまりに遅れると本当にコイツは帰ってしまうので、途中から走って正解だった。
「ごめん。色々あってさ」
「……まあ、何も無いという事はないか。君も中々大変だな」
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彼女は驚いたような顔をして、首を振った。
「いえいえ、そんな事ないですよ。ちょっと話しかけてくる人が多いだけ、ですから」
「それなら良いがな」
「はい。本当に、大丈夫ですよっ。心配して下さるのは嬉しいですけど」
また愛ちゃんは笑顔になる。
(何だか愛ちゃんは笑顔ばっかりだな)
それは決して悪い事ではないと思う。けれどほんの少し、無理して作っている笑顔のような、そんな気がする。
「じゃあ帰ろうか。……そういえば愛ちゃん、家どこなの?」
「あ、私は迎えの車で帰りますので……。あ! せっかくですから、お二人も乗られます?」
校門の先に広がる道路に一台、黒い車が停まっているのが目に入った。お金持ちなら普通車通学なのか?
「え、どうしよう……。香山は?」
「僕は徒歩で帰る。あまり他人の家の車に乗るのは好まないんだ」
「う~ん、だよね」
「乗りたいんなら一人で乗れ。その方が彼女にとっても良いだろ」
香山は顎をクイと動かして、俺を車に乗るように促した。
この男はどうも、俺と愛ちゃんをくっ付けたいようだ。
「それもそうですね! 晃狩さん、是非ともご乗車下さい! 安全運転で参りますのでっ」
「運転するのは愛ちゃんじゃないよね……?」
「はい。勿論、ベテランを雇っておりますのでっ」
『乗ってください!』という気持ちが、表情から嫌というほど伝わってくる。
香山に視線を向けるが……口元を隠し、おそらくだがニヤニヤしている事だろう。
(あの野郎、俺が押しに弱いの知ってて……!)
「晃狩さん、お願いですっ。ね、ね?」
「う……、わ、分かったよ。の、乗るよ」
「ありがとうございますっ。ささ、ではこちらへ」
喜びからか、愛ちゃんはおもむろに俺の手を引き、車へ駆けていく。
「あ、香山さん、さようなら~」
空いている方の手で香山に手を振りながら。
「また明日」
ぶっきらぼうに香山が返す。
「プッ」
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